人狼物語 三日月国


7 【R18】鈴蘭の村:外伝6〜カフェリコリス〜【RP半再演ペア】

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新

[メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ

視点:人

全て表示


【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 彼の魂胆は何となく朧気に理解している。
 だから彼の言葉>>752を拒んだりしなかった。
 彼の言動を責める事もなかった。

 届きそうで届かない位置で従順な彼は、
 彼の意志>>753を紡ぎ出す。
 男にとってその言葉は望んで他ならないもの。

 ただ、その後に紡ぐ想像を履き違えていた。

 薔薇の花弁が香る紅茶を飲む。
 男にとって意味のない茶番を演じた。
 ふと、同じ花を纏う少年に瞬きをして ]
(769) 2019/04/12(Fri) 11:49:04

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ ひとつ落とすのは確信めいた答え。
 男の眸をもってして与えられた好意とは異なり、
 無邪気で無知で残酷な彼の望みに双眸を眇める。

 ならば返す答えは三つある。
 その中の一つを切り取るだけだった ]

  君の言葉通りならば、
  城を追い出された子供に未来はない。

  そして願いを叶えてくれるならば
  君がこの城に住み続ける事すら許そう。

  そういった話だったと覚えているね?

[ ひとりを拒む子供の姿は覚えている>>525
 つまびらかにするように言葉を続けた ]
(770) 2019/04/12(Fri) 11:49:58

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  セレン。
  ……独りを拒む理由はよく分かるよ。
  堪え難いものだろう。

[ 一口。茶で唇を湿らせながら唇を開く ]

  だがね、君はいずれ死ねるだろう。
  君が望まなくとも、誰かが望まなくとも。
  それは人にしかない素晴らしい特権だ。

  また、君達は忘れる事が出来る。
  どれ程堪え難い苦痛も
  やがて薔薇の棘より丸いものになる。

[ 人と化物の違い。
 説教など垂れるつもりもないからこそ
 男は身勝手に語り続けるだけだ ]
(771) 2019/04/12(Fri) 11:50:10

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  セレン。
  君は自分が何故生きているのか、考えた事はあるかい?

  私はね、考えて、考えて、考え尽くした。
  その結果、行き着いたんだよ。

  セレン、私はね、――――

  赦されたいだけなんだよ。
(772) 2019/04/12(Fri) 11:50:27

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ コトリ、と。
 音を響かせながら男は微笑む ]

  君が寂しがるならその眷属をやろう。
  この城で独りは嫌なんだろう?
  それはなんだかんだ子供が好きで
  俺のことは嫌いだからね。

[ 狼は相変わらず子供から視線を逸らさない。
 見張っているというわけではない事を
 男はゆうに知っていたから笑っていた ]

  セレン。
  君はまだ俺の全てを知らない。
  だからそんな事を願えるんだろう。

  ……俺のことを知りたいと言ったね?
  ならもっと、知ってくれ。

[ この屋敷の中を探る以外に
 彼が他の手段を選ぶというのならば
 男は大した抵抗もせずに許すだろう ]**
(773) 2019/04/12(Fri) 11:51:19

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 揚げ足を取られるよりも一本取られる。
 そんな評価に相応しい傲慢な答えだった ]

  よかった。
  君は馬鹿じゃないんだね。

[ 無知な子供は嫌いではない。
 だが、愚かな人間では相応しくない。

 彼の言葉>>788に答えは返さない。
 否定もしなかった。

 無関心から少し芽生えたものがある。
 彼ならば伝えずとも理解出来るだろうと ]
(805) 2019/04/12(Fri) 16:17:42

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  死なないんじゃない。
  死ねないんだ。

[ 不死だから?
 それにしては試してこなかった事が沢山ある。

 男が数多の子供に尋ね得た知識>>614
 断言した子供の扱い>>613は断言した癖に
 死に関しては言い訳めいた台詞となった。

 死なない為に生きる>>790
 漠然とした死が取り憑く人の姿はいつも遠い。
 やはりどうしようもなく羨ましく、恨めしい。
 何故、そんな事を思い描いてならないのか ]
(806) 2019/04/12(Fri) 16:17:58

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  …………罪を償わなば死ねないからだよ。

  死が救いだというならば、生きる事とは即ち罪だ。
  一生を付き纏う罰なんだろう。

[ 誰に、とは言わなかった。

 付き纏いこびり付き離れないのは、白い首>>56
 透き通るような肌。赤い唇。
 全てを見透かすような空色の眸。

 ちょうど、彼によく似ていて、
 ちょうど、その声だってよく似ていて、
 それから、彼は、彼女と同じ――名前 ]
  
(807) 2019/04/12(Fri) 16:18:20

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  意志のない我楽多に裁かれても意味などない。

[ 彼の問い>>792に対して答えない。
 だが、その解釈を正す事はなかった。

 ふわりと漂うのは血の甘美な香り。
 思わず口許を手で塞いだ。

 他人に殺され続けてきた?
  ――そんなもの生きていたら誰だって、

 言い訳めいた言葉が溢れるのは余裕が剥がれつつあるから。
 追い出した少女の血を吸っていればよかったのだ。

 彼の存在がひどく曖昧に溶けていく>>793 ]
(808) 2019/04/12(Fri) 16:18:35

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  どうして、……俺なんだ。

[ 知れと望んだ癖に見透かす事を拒む我儘な男は、
 少年が選んだ知りたい存在に疑問を抱いた。
 変わった子は、今までにいた。今までに。
 たった、二人だけ ]

  ――――同じ名前で同じ言葉を言うな!

[ 吐き捨てるような怒声が寝室に響いた ]
(809) 2019/04/12(Fri) 16:19:00

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



  二度と同じ事は繰り返したくない。

[ 化物はどうしようもなく化物だ。

 それを、よぉく知っているのだ ]
 
(810) 2019/04/12(Fri) 16:20:10

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ Noir

 黒く黒く黒く塗り潰す。
 インクをぶちまけても剥がれない記憶。

 飢えと渇き、自我を失う程の衝動。

 赤赤赤赤赤赤赤と求める鮮血。
 眠る少女を包む揺り籠を長い爪で切り裂き
 未だ心臓から流れる血潮を求め光らせた歯牙を
 柔らかく甘い肉を食い破った牙を
 破れた皮膚から滲むあまりにも甘美な味を

 悲鳴。絶叫。慟哭。
 耳を塞ぎたくなる。
 眸を抉りたくなる。
 唇を引き裂きたくなる。
 あの悪夢は未だに醒めず ]

(811) 2019/04/12(Fri) 16:20:40

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ だから裁くのはセレン≠ナなくては意味がない ]**
  
  
(812) 2019/04/12(Fri) 16:22:27

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 違わない。

 反射的に返す言葉を歯の奥を噛み堪えた。
 此方を見つめる左右非対称の眸>>813
 やはり今にも泣き出しそうなのに、
 意外にも少年は諦めが悪かった。

 続く言葉>>814と問い>>815
 男は眉間の皺を苦悩で歪めた。

 はくりと震える声で紡ぎそうになったのは
 あまりにも素直な言葉だった ]

  まだ、苦しまなくてはならないのか?

[ 分からないからこそ相槌も打てぬのだと。
 問いに対する問いを返して気づいた ]
(830) 2019/04/12(Fri) 18:28:34

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  ただ、生きる為なら何でもすると、
  俺の望みなら何でも叶えると
  そう言葉にした君ならば、……、

[ 叶えてくれると男は希望していた。

 切々と身を切り裂きたくなる想いを抱えながら
 生きながらえてしまい、日々懺悔と贖罪に明け暮れる
 途方も無い永遠の後日談を過ごすには、
 あまりにもきっとあの日々が眩し過ぎた ]

  
君など、拾わなければよかった。


[ まだ何も知らない子供>>816

 孤独に飢え、傷だらけの手を差し伸べる。
 裏切りを厭い、独りを拒む少年。

 少なくとも男が理解したのは、たったそれだけ ]
(831) 2019/04/12(Fri) 18:29:08

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 伸ばされた腕が空恐ろしく思えた>>818
 先がないと告げる少年の気配は>>817
 吹き荒ぶ風に流れていきそうだ。

 振り払った手は存外強い力だった。
 彼の手の甲に残った赤い跡を眺めれば
 自然何かで切ったのであろう指先も覗き ]

  そんな事、ない。
  君はまだ若いだろう。
  生きてさえいれば他の可能性だってある。

  金だってあるんだ。
  君が望めば人の一人くらい用意して
  欲しいものは何だって手に入る筈だ。

[ それとも雛鳥のように最初に見つめたものを、
 親だと認識してしまったとでもいうのだろうか ]
(832) 2019/04/12(Fri) 18:30:07

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  何故君は、居場所が此処しかないと思い込む。
  ……セレス、君のその眸と関係するのかい?

[ 伸ばされたままの腕を痛々しげに見遣る。
 今度はその手を払う事はせずに、
 代わりに彼の長く伸びた前髪を払ってやった ]

  君を愛してくれる人はきっと、いるのに。
  ……どうして?**
(833) 2019/04/12(Fri) 18:31:07

【人】 古城の吸血鬼 ニクス

  ―傍白―

[ 声を出す。
 息を吐く。
 足で歩く。
 手で触れる。
 目で追う。

 今日も生きている。
 誰かの言葉が、呪いが、其れ等を練る。
 今日も生きている。

 生きていていいのか、音を、息を、吐き出すだけの怪物は、
 生きていていいのか、嘘を、呪いを吐き出すだけの怪物は、

 分からないから、怪物は今日も生きている。
 呼吸の仕方も、両足のつけ方も、紡ぐ言葉も、
 忘れてしまいそうな不安が、恐怖が、
 目醒めたばかりの怪物を襲う。

 それでも怪物は、今日も生きている。
 それでも怪物は、今日を生きている ]

(837) 2019/04/12(Fri) 19:19:59

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ 夢を見ていた ]

(838) 2019/04/12(Fri) 19:20:26

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ あなたがまだ生きている頃の夢だ。

 あなたと作った料理を口にしていた。
 私は泣いていた。
 どうして泣いているのだろう。
 そう考えたらなんだかもっと悲しくて、
 私はもっと泣いていた。
 泣きながら食事をしていた。
 味が全くしなかった。

 私は何かを言ったけれど、何を言ったのか
 全く覚えていない。
 あなたは何かを話したけれど、
 全く覚えていない。
 そこで目を覚めた。
 目に少しだけ涙の跡があった。

 あの頃には戻れない。
 そんな気持ちが少しだけして、
 痛むはずのない心臓がギュッとした。
 そんな夢を見た。
 そんな夢を見た。 ]

(839) 2019/04/12(Fri) 19:20:47

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 化物に心なんて存在しない。
 化物に心なんて存在しないのだ。

 しかし分かってしまう。
 心が痛いと分かってしまう。

 心が痛い。
 心が痛い。
 心が痛い。

 ずっと、ずっと、あの時から、ずっと ]

(840) 2019/04/12(Fri) 19:21:55

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ あなたをたまに、思い出す ]

(841) 2019/04/12(Fri) 19:22:33

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[ 笑った顔、怒った顔、泣いた顔、嬉しそうな顔。
 全部、全部、全部、まだ、覚えている。
          まだ、忘れられない。

 あなたは本当に表情が豊かな人で、
 あなたは本当に感情が豊かな人だった。

 あなたをたまに、思い出す。

 伸ばされた手が届かなかったこと
 怪物の為に祈ったこと
 あなたが、私の為に泣いてくれたこと。

 あなたをたまに、思い出す。
 あなたをたまに、思い出す ]

(842) 2019/04/12(Fri) 19:23:02

【人】 古城の吸血鬼 ニクス



[あなたを赦さない世界なんて
 私が壊してあげる。

 決してあなたを独りにしないから、だから

 あなたは死なないでね

  ――――なんて、酷い呪いだ ]**

(843) 2019/04/12(Fri) 19:23:36

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ そうだね>>847
 彼の反応は淡白で男が期待していたものではなかった。
 この少年に男は何を求めていたのだろう。

 セレンとセレス。
 同じく闇夜を照らす月を持つ名前。
 彼に彼女の像を重ねて何を望んだのか。

 バカバカしくなり、鼻を鳴らした ]

  そうだね。

  君に問いかけてどうかなる話でもない。
  今まで通りと同じだ。
  君と同じ眸を持つ人と君を重ねて、
  君に問いかけることで、答えを見出そうとする、なんて。

  愚かな行為だ。やめるよ。

[ 狼は彼の傍らに付き添ったまま吠えず。
 二人のやりとりを見守るようそこに居る。

 落ちる腕>>848を男にはどうしてやる事も出来ない ]
(875) 2019/04/12(Fri) 22:33:37

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  そうだね。
  君がせめて何処かで生き延びれる場所を探して……

[ 棄ててしまうのも悪くないのではと。
 擡げた思考のまま考え出す。
 どちらにせよ夜も深いから明日以降の話にはなる。

 男はそもそも生贄を望んだ事もなかった。
 送られる二度目以降の子供に期待する事はあれど
 いつも期待外れだと思えば外に放してきた。

 その結果、子供達が村に戻る事がなかった事実は、
 男が少年から語られた新たな真実であった ]
(876) 2019/04/12(Fri) 22:34:09

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


[ 男は人が無駄に死ぬ事は望んでいない。
 だとして長年蓄積した願いを一日で
 葬り去る事など出来なかった。

 僅かな胸の痛みは些細だと視線を逸らし
 狼はそんな主を非難するが撫でる手に静かに懐く>>850
 よっぽど少年の気を汲んでやれるのは狼の方で
 それは今までの主の愚行を見守ってきたせいもあった。

 だとしても噛みつかないのは狼は狼で
 主に対して思うことでもあるのか。
 問いかける主をアイスブルーの双眸で
 狼は見守っていた ]
(877) 2019/04/12(Fri) 22:34:27

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  …………気持ちが悪い?

[ 少年の言葉>>855に男は首を傾げる。
 それは初めて見つけた生き物を眺めるようだった。

 確かに少年は人にしては珍しい風貌をしている。
 輝くようなブロンドにアクアマリンの双眸を持つ
 天使のようだと愛された彼女とは違い、

 彼のプラチナブロンドは月明かりに照らされたように白く、
 蒼い月と霞んだ星を思わせる双眸は、
 不思議な色味であれど男にとっては、
 月の満ち欠けを思わせる色味であった ]

  愛が、何かは……俺にも、分からない。

[ 彼の問いかけ>>856には白状する。
 無責任な発言をしていると露呈するだろうが
 今はそんな事よりもと、言葉を続けた ]
(878) 2019/04/12(Fri) 22:34:52

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  でも、化物というのはこんなに鋭い牙をもって
  血を吸わねば生きられない存在を言うんだ。

  そんな俺からしたら君はよっぽど普通の人間じゃないか。
  それに、二つの色を持つ眸なんて、
  この世界で君だけがもつ特別だろう?

  普通が何かは知らないが、
  月に照らされた髪の色は気持ち悪くなどない。

[ 幼子に言い聞かすように視線を合わそうと男は彼に跪く。
 愛など知らぬ筈の感情ではあるが
 幼い子供の苦労に同情したのかもしれない ]
(879) 2019/04/12(Fri) 22:35:21

【人】 古城の吸血鬼 ニクス


  セレン。

  君は、綺麗な人間だよ。*
 
(880) 2019/04/12(Fri) 22:36:13