人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:人


【人】 XI『正義』 マドカ

 

     ————あぁ、


 
[神様の言葉>>4:3を聞いて初めに零れ落ちたのは、
 
確かな
絶望


 
間違いを指摘されてもなお、
僕は『僕』を曲げることができない。

 僕は『僕』の生きられる場所を求めて、
 世界の終焉を望んだし、箱庭を願った。

 けれど、出された結論は、そうじゃない。
 
 ……わかっていた、きっと。
 『人の子』ならば。

 きっと、神様にはわからない。
 神様にとって僕らは『証』もつ『愛する子』だから。

 本当は、どちらだったのだろう。

 僕たちは……

 『証持ち』
人ならざる者
だったのか。
 それとも……
『人間』
だったのか。]
(217) 2022/12/24(Sat) 10:59:02

【人】 XI『正義』 マドカ

[心臓が苦しくなる。
 ぞわぞわと、皮膚が粟立つような悪寒がする。

 僕たちは、僕たちは……

 『証』を持つだけの、『人間』だったのか。

 どんなに拒絶しても、その『現実』は目の前にあった。

 他の『証持ち』達によって、そして神様の口から、
 その事実が証明されてしまった。

 それはまごうことなく『絶望』だった。

 『証』を持つだけの『人間』達が、
 それ以外の『人間』達に迫害されることを、
 赦す世界。

 けれど迫害されてきた『人間』たちは、
 それでも自らをはじき出した世界を赦す。

 滅茶苦茶だ。気持ち悪い。寒気がする。

 この感情の、表現のしようがわからない。]
(218) 2022/12/24(Sat) 10:59:20

【人】 XI『正義』 マドカ

[ それが、
『君たち』
証持つ人間たち
の選択なんだね

 どうして、わからない

 こんな世界は、
君たち
にとって不幸せではないの?

 どうして
君たち
は、

 この世界と共に生きようとするのだろう


 わからない、

 わかってしまう、

 いやだ、わかりたくない、

 わかってはいけないとおもうのに、

 わかるのだ、だって、ほんとうは、
だって………… ]
(219) 2022/12/24(Sat) 10:59:40

【人】 XI『正義』 マドカ

幸いな
不幸な
ことに、胃の中は空っぽだった。

 幸いな
不幸な
ことに、手元にはナイフも毒薬もなかった。


 さようなら、と貴方
神様
が言う。


 いやだ、捨てないで、置いていかないで。
 
 僕の中で僕自身の・・・・魂が叫ぶ。

 けれど僕は、そこから一歩も動けぬまま。
 自分の身体なのに、自分の意思では指先一つ動かせない。

 貴方の……否、ヴェルトの身体が崩れ落ちる。

 僕は呆然と、その姿を見つめていた。*]
(220) 2022/12/24(Sat) 11:01:22

【人】 XI『正義』 マドカ

―― 4d以降のヴェルトへ ――

[僕は君の傍に、膝を抱えて座り込んだ。
 
君が一人で座っているか寝ているかしている時を、
狙って僕は近づいた…というより、
その時しか近づけなかったんだ。



     ……ヴェルト。
     君は、神様の『気持ち』を覚えてる?


[僕の『気持ち』はといえば……

 多分、親とはぐれた幼い子供のそれに近かった。]
(221) 2022/12/24(Sat) 11:02:01

【人】 XI『正義』 マドカ

[ “ あの時 ” を境に、
 確かに僕の中から消えていくものはある

 けれど、例えば木が枯れた時、土の中に遺る根のように
 僕自身に深く根付いた魂は、
 跡形もなく消えるなんてことはない

 深く絡みついたからこそ、消えてはくれないものだった

 僕はもしかしたら
 今後『平等』を誰かに押し付けなくても
 生きていけるのかもしれない

 自身の肌を掻きむしらなくても、
 息ができるのかもしれない

 けれど、だけど、だめなのだ
 今だって、まだ、ずっと
 この世界への違和感は、消えてはくれない

 そして、
 『証持ち』から魂に刻まれた『証』が消えたとして、
 肌に刻まれた『証』が消えない以上、

 きっと、
 『人間』はやっぱり『証持ち』を否定するのだろうと
 そう思えば、余計に僕は、『人間』を否定せざるを得ず

 その刃はきっと、いずれ、
 ただの『人間』だった自分へと向いてしまう]
(222) 2022/12/24(Sat) 11:03:05

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕の預かり知らないことだけど、

 過去の『正義』の証を持つ子供たちも、

 皆そうだった

 最期は決まって、

 自分自身を裁くように、その生を閉じてきた]
(223) 2022/12/24(Sat) 11:03:23

【人】 XI『正義』 マドカ

 
   僕は、思うんだ。

   22人の『証』が揃っても、世界は滅びなかった。

   そう言う人も、いるのかもしれない。

   けれど、それよりずっと多くの人間が、

   22人の『証』が揃ったことで、災厄に見舞われた、

   ……って、思うんじゃないかな、って。

   結局『人間』というものはどうしたって、

   理不尽の理由を求めている。

   ……理由が無いから、理不尽なんだけどね。

   理由がないままだと怖いんだ。

   いつ、また起こるかわからないのは、怖い。
 
(224) 2022/12/24(Sat) 11:04:04

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕は小さく笑う。
 僕は何もかもを、諦めていた。
 『人間』のことも、この世界のことも。
 もう、何一つ期待する気はなかった。

 だけど……君にはひとつ、期待しても良いかな。]


    僕、箱庭に行くよ。
    神様と、共に行く。

    だから、機会があったら誰かに伝えてほしい。

    もう、『正義』の証はこの世界に現れない。
    もう二度と、22人の証はこの世界に揃わない。


[そもそも今後、『証』が生まれ変わるのか、
 新たな誰かの肌に刻まれるのか、
 多分刻まれないんだろうなってこと、
 僕らにはわかっても、きっと『人間』には分からない。

 もっと、分かりやすくてシンプルな安心が必要だ。

 教会の人間さえ納得してくれれば、
 後は彼らがどうにかしてくれるんじゃないかな。

 『世界』の君が、この世界から、
 『証』を刻まれて生まれた子たちを護ってよ。]
(225) 2022/12/24(Sat) 11:04:38

【人】 XI『正義』 マドカ

[贈った小さな張り子人形を手に喜んでくれた
                  『愚者』
アリス

 あの日、抱きしめたら逢いたかったと泣いた
                  『運命の輪』
クロ

 ノートと鉛筆だけじゃない、僕から言葉を受け取った
                  『太陽』
ヒナギク

 休みの日に焼いたパンケーキを頬張っていた
                  『吊るされた男』
ユグ

 いつかの夜同じ唄を口ずさんだ
                  『審判』
チェレスタ


 彼らだけじゃない、
 僕が傷つけてしまった人たちも、みんな、ほんとうは

 大切な、大切な仲間だった

 ごめんなさい、って、言うことはできないけれど、
 
そもそも謝って許されることではないけれど

 僕は最後まで、僕が間違っていたと認められないけど、

 君たちの幸せを、僕は願っています
 
君たちが不幸にならないことを、僕は願っています
(226) 2022/12/24(Sat) 11:07:01

【人】 XI『正義』 マドカ

 


     君にだけは伝えるね、ヴェルト

     おかえり、

     そして


     
さようなら—————、
*

 
(227) 2022/12/24(Sat) 11:07:33

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕の部屋には元々あまり、物がない。
 誰かから贈られた大切なものはあるけれど。

 だから、片付けはごくごく簡単に済んだ。

 贈り物は、持って行くかを少しだけ悩んで、
 やめた。

 まどかせんせい、とつたない字で書かれた手紙も
 羊のぬいぐるみも

 この部屋に、そっと置いていく。]


     僕は、不幸に酔ってるのかな。
     贖罪ごっこ、なのかな、これは。


[ぽつん、とひとつ、呟いた。>>4:174
(307) 2022/12/25(Sun) 0:11:51

【人】 XI『正義』 マドカ

[好きで自分を傷つけるわけではない。
 生憎、マゾヒストのつもりはなかった。

 傍から見ていてその違いは、分からないだろう。
 わかるはずがない。]


     ……間に合わないさ、
     そもそも自分が『人間』だって、
     未だに受け止められていないんだ


[この世界を選ぶことのできた君たちが、
 うらやましいと思った。
 うらやましいと思うくらいには、未練があった。
 それでも僕は、日向の道を歩くことはできない。

 
『マドカの望むものは得られないでしょう』
>>3:48

 箱庭へと行っても、得られるものは無いかもしれない。
 それでも……それでも。]
(308) 2022/12/25(Sun) 0:12:40

【人】 XI『正義』 マドカ

[でも、君の占いも、
 案外アテにならないんじゃないかな、って。

 そんなことを、意地悪な僕は思ってしまうよ。]


     神様……と、クロ?


[箱庭への扉をくぐった時、
 最初に目に飛び込んできたのは、二人の姿だった。

 きっと、本当はいけないことだ。

 それでも僕の心は、
 その姿を見て刹那、歓喜してしまったんだ。]
(309) 2022/12/25(Sun) 0:12:58

【人】 XI『正義』 マドカ

[ふわ、と胸の内に浮かんだだけで、

 その言葉は、感情は、
 風に流れる薄雲のように消えていく。

 
 きっと、些細な出来事だった。
 なんてことない、日常だった。
 けれどきっと、
 今となっては取り返すことの叶わない、
 大切なものが失われる前の……


 後に残ったのは、理由のない
しさだけだった。]
(310) 2022/12/25(Sun) 0:13:52

【人】 XI『正義』 マドカ

[僕は、そっと一歩を踏み出す。

 一歩。一歩。

 次第にその歩幅が大きくなり、
 次の一歩までの時間が短くなり、

 最後には駆け出して。

 世界から逃げて、逃げて、逃げて、
 ここに至った僕だけれど。
 今はただ、二人に早く、近づきたくて。

 それは長いようで短い距離。
 たどり着いた僕は、自然と神様の前に膝をつく。]
(311) 2022/12/25(Sun) 0:14:01

【人】 XI『正義』 マドカ

 

    神様。
    僕のこと、連れて行ってください。
    ここで、一緒に過ごさせてください。

    貴方にはもう不要かもしれないけれど、
    僕は貴方と共にいたい。
    この箱庭で、生きたいんです。

    僕はたくさん間違えました。
    きっと、貴方もたくさん間違えました。
    だから、一緒に考えましょう。
    たくさん、考えましょう。

    時間が許す限り、ずっと。

 
(312) 2022/12/25(Sun) 0:14:15

【人】 XI『正義』 マドカ

[赦されるなら、その手を取ろう。

 子供の姿をしている神様の、

 小さな両手を両手で握ろう。

 嫌だ、って言われたらどうしようって気持ちも

 少しはあるけれど。

 多分、追い返されはしないんじゃないかなって、

 期待していても良いかな。**] 
(313) 2022/12/25(Sun) 0:14:23

【人】 XI『正義』 マドカ

 

     わっ……!?


[神様の返事を待っていたら、
 真横からの衝撃。>>354
 反射的に受け止めて、そのまま二人で転がる。
 
 泣きじゃくる君の体を抱きしめて、
 僕は目を瞬いた。

 どうしてここに?って、
 聞く前だったか、後だったか。

 君はきっと世界を選ぶ……って、
 漠然と思っていたものだから、
 尋ねるのは少し怖かった。

 けれど、君が、僕もここに居ることにした……って。
 そう言うものだから。]
(550) 2022/12/25(Sun) 23:57:31

【人】 XI『正義』 マドカ

 


     ……ッ!


[君を抱きしめた腕に、更に力が籠ってしまう。

 僕はどうしても、『平等』を棄てられなかった。
 だから僕は、年下の子供たちには、
 極力分け隔てなく接してきたつもりだった。
 裾を引かれれば文字を教えたし、
 強請られればパンケーキを焼いた。

 けれど……本当は。きっと。

 “ 君 ”
クロ
が誰よりも特別で、大切だった。]
(551) 2022/12/25(Sun) 23:57:42

【人】 XI『正義』 マドカ

 

    クロ……クロ。
    僕も、君に、逢いたかった……!


[迎えに行ったあの日、君は僕の腕の中で泣いた。

 あの日から?いいや、多分もっと前から。

 君が、きっと君こそが、
 僕にとってのたからもの
ひつじ
だった。

 魂の記憶が消えてしまっても、きっと………]


    そうだね、クロ。
    三人一緒に眠ろうか。


[君はきっと暖かい。
 僕も神様も、君の存在にきっと救われるだろう。

 僕は幸せな夢を見る……]
(552) 2022/12/25(Sun) 23:57:56

【人】 XI『正義』 マドカ

 
――――ある日、箱庭に神様が在りました。

    神様は寂しがり屋でした。

    神様の傍には、二人の子どもが在りました。

    二人の持つ『証』の意味は、

    今はまだわかりません。


    物語は、これから始まるのです——————**

 
(553) 2022/12/25(Sun) 23:58:18