102 【身内RP】泡沫に消えし夢の随に
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| [ 嬉しそうに見えたのなら >>2:36 それはこう、所謂格好良い男としての 見栄張りは失敗しているのだろう。 逆に、黙って立っていても可憐な女性の 勘違いでなければ嬉しそうな様子は 見ていて心が弾むものなのだ。 龍眼水のひとつくらいで困ったように笑う顔に >>2:37 そーゆーもんやでぇ、とにかっと笑みを返した。 ] (0) 2021/10/23(Sat) 10:36:38 |
| 情け無い話やろ、昼にはそこいらの人間と さして変わらんようになってしまう。 あの時は、太陽が沈んでいたから良かったけどな。 [ ぎゅ、と強く瞬きをして、それでも眇めた目を向ける。 聞こえる言葉に、感情のさざめきは感じ取れない。 ] そうか、歌王か。 >>2:39[ なんとなく、納得がいった気がした。 知識の中にある歌王という種族。 特殊な声を持ち、言葉や歌う事で 様々な能力を行使するその種族。 ] (1) 2021/10/23(Sat) 10:37:59 |
| [ ここは多種多様な命が行き交う世界だけれど、 突出したアビリティのおかけで糧を得ることもあれば 望まぬ苦労を背負うこともある。
恐らくは己が意図せず他者を傷つけたりすることも あるのかもしれない。 そうさそれはもう、いやというほど身に染みていて。 ]
たいしたこと、
[ ふ、と口元を緩めて瞼を伏せた。 木陰のベンチは風が優しく通り過ぎて、 緑の葉が鋭くもない日差しを充分に 和らげてくれている。 ]
(2) 2021/10/23(Sat) 10:39:28 |
| 思うように自分の感情や気持ちを吐き出せぬと いうのは、時に大変やと思うけどな。 充分、たいしたことあるで。
[ 人間と変わらぬ時を生きる歌王の、 その苦悩をわかる、などと軽々しくは 言えないのだけれど。 ]
ああ、だからあの時、
『しつこいねんおっさん! タイプちゃう言うてるやろ!』
て言えんかったんやな。
[ けらりと笑い声を上げて。 ならば、と続けてゆっくりと表情を引き締める。 ]
(3) 2021/10/23(Sat) 10:41:04 |
| 俺は曲がりなりにも魔族、 そこいらの人間よりは耐性もあろう。 ─── 心に溜めて澱んだ言いたいこと、 吐き出したいことが出来た時は どうぞ遠慮なくお呼びください。 その宝石が、翳ってしまう前に。
[ 右手を左胸に添えた恭しい一礼を贈って、 戯けたように破顔った。 ] (4) 2021/10/23(Sat) 10:42:31 |
| あぁ、いや。 魔族として百を超えて、 早く嫁を、種族の繁栄を、と 明けの烏より喧しい母親から逃げてきたのですよ。
[ 約束などはないのだと、くすくす笑う。 手にした龍眼水を一口飲んで。 ]
悪夢狩りを生業としているので、 創造主様にお会い出来れば 常の礼でも伝えたいと思って。
貴女、…… あー、ユーラこそ 誰かを待っていたのではなかったのですか。
[ ちらりと視線を彷徨わせ、他愛ない会話の漣に ゆらゆらと揺蕩えば 久しく感じたことのない幸福感が じんわりと腑を満たしていく気がした。 ]
(5) 2021/10/23(Sat) 10:44:13 |
| こんな幸せが いつまでも続けばと、 そう、願って。 (6) 2021/10/23(Sat) 10:45:20 |
| [ 自嘲気味な言葉に首を振る彼女の、 その髪が完璧な曲線を描く頬の周りを踊る。 思いもよらない台詞に >>11眉を上げた。 一日の半分は役立たずであると己で己の眼前に 突きつけて生きてきた。 彼女の言葉がぐ、と胸を打つ。 下品な屑男一人振り払うことさえ躊躇する、 薄い硝子細工のような歌王の、その芯の強さ。 真の強さ。 そんな言葉を返してくれる、貴女こそが。 嗚呼、心臓が煩い。 ] ……ぶ、 ははっ、そうやで 迷惑です!言うたったらええねん。 [ 小さな笑い声と共に漏れ出た小鳥の囀りのような 本音に、こちらも破顔った。 ] (21) 2021/10/24(Sun) 9:39:11 |
| ただ種族の繁栄のため、決められた番と 永い人生を共にする。 ……馬鹿馬鹿しいと思ってな、 逃げ回っていたら母の逆鱗に触れて、 殺されかけたわ。 [ げらげらと笑って、すうと息を吐けば 未来の奥様が羨ましいですね。 >>14 などと言う言葉に、ぐらり、脳髄が揺れる。 ] (22) 2021/10/24(Sun) 9:42:30 |
| [ くすくすと楽しげに語られる、真っ直ぐな思い。 >>15 あまりにストレートな言葉にゔ、と息を呑んで、 年甲斐もなく容易く熱くなっていく顔を 片手で覆った。 ] いや、俺?? ───……あー、 それは、 その、 光栄、です。 [ 気まぐれで、声をかけただけの 可憐な女性にまた、逢えた。 それを、なんと呼ぶか、なんて。 ] (23) 2021/10/24(Sun) 9:44:30 |
| 無駄に長寿な種族を思えば、色々と 難しくもあり。 種族の保持と繁栄を望まれれば、 自ずと選択肢は狭まるもの。 けれど、 ……恋をする相手くらい、己で、と 思っている俺は今、 運命に逢えたことを 喜んでいますよ。
[ 花びらのような唇が動いて、紡ぎ出される音色。 全身を包む柔らかくあたたかな毛布のような、 願いの詠。 >>16 目を閉じて、あまりに穏やかな時間に酔う。 ] (24) 2021/10/24(Sun) 9:46:53 |
| [ 瞳の色と同じに染まる頬は、ふたつ、揃い。 >>26 ] ……ああ、本当に。 巡り合いに、感謝しなければ。 平和な世界にも、創造主様にも、 ─── 貴女にも。 (34) 2021/10/25(Mon) 1:06:03 |
| [ 己がもう少し、胆玉の座った男ならば、 飲み込まれた言葉を 代わりに口にしてやれたのだろうか。 >>28 魔族の風上にも置けぬ、臆病で嫌になる。 種族を超えた絆を結んでも、きっと自分より先に 愛した者が寿命を終えてしまう。 その事実が恐ろしいのだ。 魔物を狩るよりもずっとずっと 足がすくむのだ。 ] (35) 2021/10/25(Mon) 1:07:45 |
| ああ、うん。 >>29 同族の、気の良い友人でね。 狩りの腕も一流やけど、ステーキを焼く能力にも 長けてたみたいや。 [ するりとすげ替わる話題になんでもないふうに応じる。 話題の先は自信を持って薦めることが出来る ドラゴンステーキ。 彼女が興味がある様子ならば一皿追加の注文を、 腕の良い店主に頼もうか。 今度は小さくカットしてもらえるようにと 告げる際には、照れた顔で髪をわしわしと掻きながら。] (36) 2021/10/25(Mon) 1:09:19 |
| [ 穏やかな逢瀬の終わり際、 創造主に挨拶へ向かうと告げた。 言葉とは裏腹に、ちっとも動き出そうとしない 足は正直だったけれど。 彼女の時間を奪っていると自覚しつつ それでも言い淀む言葉を、 ドラゴンステーキの香りと龍眼水が背を押す。 滑らかとは言いがたい口調で、訥々と懸命に またの再会を約束したのは、 今度こそ気まぐれではなかったよ。
] (37) 2021/10/25(Mon) 1:11:38 |
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