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【人】 骨頭 クローディオクローディオは、畑にいた。 野菜の育ち具合を見て、明日にはどの辺が食べごろになるだろうかとか、収穫したらどう料理すべきかとか、また焼くか煮るかしか思いつかないなぁとか。そんなことを考える。 クローディオは外が好きだ。日中はこんな自分でも日が照らしてくれるし、夜は風も月明かりも心地よい。 それでもそろそろ中に入るか、と踵を返して、……悲鳴を聞いた。 「……、?」 みんなで遊んで騒いでいる、にしては突然の悲鳴だった。 じゃあ悪戯か?と思うにはあまりに、ーー何か。不自然な。 屋敷を骨の下から睨みつけるように眺め、やがて窓の一つがおかしいのに気付いた。 光の点滅。フィラメントだ。そしてあの部屋は。 そこまで考えて、漸く、クワを放り出しバケツも蹴り倒して、主人の部屋まで走って行った。 (5) 2022/07/17(Sun) 23:13:35 |
クローディオは、ガシャン、と何かが落ちる音も聞いた。 (a6) 2022/07/17(Sun) 23:15:13 |
【人】 骨頭 クローディオ静かに、だとか、寝てる奴がいたら起こしちゃうとか、そんなことも何も考えずに、足音を響かせながら廊下を駆ける。 いつもなら、廊下は走るなって言われたりするんだけど。 そうして、扉の開いた主人の部屋に飛び込んで。 その途端にピタリと動きを止めた。 骨の頭は視界が悪い。音もややこもって聞こえてしまう。 けれど、一つだけ。骨を被っていても邪魔されないものがある。 それは嗅覚だ。獲物を解体するのに慣れた鼻が捉える、この部屋でするには非現実的な匂い。 「………、な、なに」 声が震えたのが自分でも分かった。 (7) 2022/07/17(Sun) 23:34:50 |
【人】 骨頭 クローディオ動けないリーディエ(>>9)に掛ける言葉も、混乱して真っ白な頭では見つからない。 一見すれば、骨を被っているということもあって、いつも通りに見えるのかもしれないが。 「……悲鳴と、点滅が見えたから、……来た」 来たのかと問われれば(>>11)、理由を告げた。 この心臓が跳ねる音が、走ったせいなのか否かもわからない。 「呼ん、……見せんの、これ?」 わかってる。隠し通せはしない。隠し通してはいけないことくらい。 それでも、この様子を皆に見せるかと、この場に呼ぶべきかという問いには頷けず。 「……集めた方がいいとは思う。知らせるべきとも、……っモノ、」 後ろから来た幼い子に気付いて(>>10)、思わずそれ以上部屋の奥へ進むのを止めようとするだろう。 すり抜けて奥へ進むことは可能だ。 (12) 2022/07/18(Mon) 0:16:00 |
【人】 骨頭 クローディオクローディオの身体は一つしかない。一人に立ち塞がっていれば、その更に後ろから現れたもう一人(>>13)の視界を塞ぐことはできず。 「……タンジー…」 何があった、と言えずにいた。 大広間に、と言って先に行くフィラメント(>>14)にもただ頷くだけ。 そうして、見上げるバケツ(>>15)に視線を返す。骨じゃ全く表情もないのだけど。 新たにやってきたノル(>>17)にも顔を向け。 「……えっと、な。大変なことが起きた。だから、みんなを大広間に集めるんだ。 大広間にいこう。……ここは、あんまり見ない方がいい、今は」 クローディオにしては随分言葉を選んで告げた。 共に大広間に行くなら、モノオキの手を引くつもり。 (19) 2022/07/18(Mon) 0:42:32 |
クローディオは、扉を閉めればいいのだ、という簡単な結論も出せない。ただ、自分の身体で不完全に入口を塞いでいる。 (a8) 2022/07/18(Mon) 0:44:07 |
【人】 骨頭 クローディオ大広間に辿り着いてからも、モノオキが離れるそぶりを見せるまでは手を繋いだままにしておいた。 その場にハグベリーの姿があり、続いてワルゴもやってきたのであれば、骨の下でこっそりと安堵の息を吐いた。 「ご主人が死んだ」 皆が集まったのを確認してから、一言呟いた。 素っ気ない自分にこそ、きっとそれを告げる役目はうってつけだろうから。 あんな悲鳴を上げたフィラメントと、泣いていたリーディエには絶対にその一声を上げさせたくなかったから。 (39) 2022/07/18(Mon) 16:34:48 |
【人】 骨頭 クローディオ大丈夫なわけないだろ、なんて。言えたらよかったんだが。 駆けつけたあと、すぐに部屋の中に背を向けていたクローディオには、状況の説明まではできなかった。フィラメントに説明してもらう他なかったのだ。 黙って話を聞く。そのあと、発せられたワルゴの言葉に、骨の頭をそちらに向けた。 続いたハグベリーの言葉にも、同様にそちらを向いて。 「……酒瓶、だっけ?強盗しようって奴がさぁ、わざわざ酒瓶で殴る、かなぁ……。 お客の可能性は確かにある、屋敷の場所知ってんだから」 誰かが?と、口にはしなかった。 けれど、半分はもう、……そうなんじゃないか、と思ってしまっている。 「ハグ、俺も行く。戸締まりと、……なんか、荒らされてたりしないか、とか」 確認しなければ。居ても立っても居られない。 (43) 2022/07/18(Mon) 18:25:19 |
【人】 骨頭 クローディオ大きな声に、何も反応を示さなかった。 その前に倒れた椅子の大きな音にも、その後の舌打ちのような籠の音にも。 大きすぎる衝撃の後で、こんな音程度で驚けなくなってしまっている。 「……誰、なんて、名乗り出るわけないじゃん、誰も」 もし強盗でも客人でもそれは同じ。 だから、今は確かめるしかできない。 「行こ、ハグ。 ノル、みんなを頼む」 ハグベリー(>>50)を見上げて促し。 みんなを部屋に送るというノル(>>47)には賛成を示す。もう何人かは先にこの場から去っているが、それでも。 そうして、戸締まりと、その他諸々。確認しに、その場を後にした。 (53) 2022/07/18(Mon) 21:57:56 |
【人】 骨頭 クローディオ見回りが終わった後、 異変が見つけられなかった後、 普段なら皆が起きてしまう前、早朝のころ。クローディオは、屋敷から少し離れた裏手側、スコップを持ってそこにいた。 ざく、ざく、と音が鳴る。 クローディオは穴を掘っていた。 それが必要になるか否かは皆で決めればいい。 けれど、それが出来るのはクローディオくらいだろう。 力には自信があるから。農具の使い方も、慣れているし。 ざく、ざく、と音を鳴らす。 大人一人分の大きさの穴を掘る。 (61) 2022/07/19(Tue) 16:44:49 |
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