人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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視点:


到着:][『月』 エーリク

【人】 ][『月』 エーリク

 
 
 
         
 [ あの日がなければ――。 ]
(208) 2022/12/11(Sun) 23:31:30

【人】 ][『月』 エーリク

[ どうだというのだ。言えばどうにかなるのか。
 なるとしても口には出さないだろう。
 あの日と称する特別不幸でも幸運でもない過ぎ去っただけの日がなかったところで、
 
 どうせいつかはこうなっていたのだ。 ]
(209) 2022/12/11(Sun) 23:32:09

【人】 ][『月』 エーリク

[ 嫌いなものを数えることには飽きた。
 好きなものを探すことにもまた、飽きた。
 飽いてばかり、厭いてばかりの日々だ。
 昨日も一昨日も、そしてきっと、今日だって。
 明日だって、その先だって、ずっと。

 皆一度は考えるだろう、ああ僕はきっと特別な子なのだと。
 それを考えるきっかけがなんであれ――。

 ――僕の場合はどうだったかな
 家柄だったか、家族からの献身的な愛だったか

 取るに足らないことだったと思い当たってからは
 考えれば考えるだけ、己が卑しい生き物なのだと
 思い知らされるため考えないようにしているが。

 考えないようにしていれば、
 考えなくなるのであれば、世話ないのだが。]
(210) 2022/12/11(Sun) 23:32:33

【人】 ][『月』 エーリク

 すこし眩しいですね
 ああ いえいえ 羨ましいの間違いでした
 盛大にお祝いしてあげたいですからね

[ 瞬きするたび、
僕が呪わしい。
* ]
(211) 2022/12/11(Sun) 23:33:39

【人】 ][『月』 エーリク

―― 不運と友達 ――

[ 洋館での暮らしが悪いわけじゃない。
 金を必要とするでもない。

 ただ、おそらく多くの人間の理想とされる
 悠々自適な生活と、僕の相性が壊滅的に
 悪いだけ。

 気遣われるのも、腫れ物扱いも
 親友扱いも、友達扱いも願い下げ。

 かと言って自室に籠もっていれば
 何かしら考えてしまうのだから
 そうなったのは必然でもあっただろう。

 はじめのころはこそ泥のような忍び足で。
 現在ではわりと堂々と洋館を抜け出し、
 別の名を名乗り、別の人生を歩んできた振りをし
 中央の街で気が向けばなんの仕事でもした。

 本職などない。建設業者だと思っているものもいるだろう。
 あるいはウェイターか、またあるいは、
 掃除屋か。ベビーシッターか。 ]
(220) 2022/12/12(Mon) 0:22:03

【人】 ][『月』 エーリク

[ それもまた、演じるという行為の延長上
 にあるものなのであれば
 結局は逃れられないだけなのかもしれない。

 それなり地位のある家庭の一人息子。
 好きなものだらけの人生。

 中でもいっとう、好きだった場所で
 演じるはずだった喜劇は、悲劇に様変わりした。

 その悲劇はいまだ、幕を引かれることはない。
 ずっとずっとずっとずっとずっと
 続くのだ。

 愛した場所を追いやられ、
 愛してくれる場所もまた、その悲劇の濁流に
 飲まれた。 ]
(221) 2022/12/12(Mon) 0:22:19

【人】 ][『月』 エーリク

[ もう謝らなくていいと彼らは言ったが
 何に謝れば良いか分からなかったなりに
 没落していく家を、
 痩せて心が尖り、罵り嘲り合うようになった
 家族を、ただただ申し訳なく思った。

 そんな自分を迎えた手に、
 縋りたくなったときもある。

 ――実際縋るように、保護された
 ように思う。 ]
(222) 2022/12/12(Mon) 0:22:31

【人】 ][『月』 エーリク

[ ように思うとは他人事のようであるが
 なにせもう、その記憶すらも曖昧だ。
 それでも親切にしてもらえたなら感謝を、
 非礼を働いたなら詫びをしてきた。

 ただ、それができることにもまた
 彼らの教育あってのことだと考えてしまえば
 堂々巡りに狂ってしまう。

 すっかり不運にも、不幸にも
 慣れてしまったほうが
 僅かに気持ちが楽だった。 ]
(223) 2022/12/12(Mon) 0:22:54

【人】 ][『月』 エーリク

[ 働いて働いて、
 指先に出来た傷に憂いていたのは
 数日の間だけだった。

 くたくたになって眠るときだけ
 安らぎという言葉の意味を知れた。

 それ以外はいつだって、
 
を飲んでいるように、ぐらぐらしている。 ]
(224) 2022/12/12(Mon) 0:23:14

【人】 ][『月』 エーリク

[ そう、広間で誰かの気に入りだというお茶を
 啜りながら ]

 へぇ そうなの
 おいしいね

[ その誰かか、もしくはまた別の誰かと
 談笑しているときだって、いつも。* ]
(225) 2022/12/12(Mon) 0:23:22
][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a38) 2022/12/12(Mon) 0:27:23

][『月』 エーリクは、メモを貼った。
(a65) 2022/12/13(Tue) 0:36:09