人狼物語 三日月国


258 【身内】冬融けて、春浅し

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視点:


【人】 靖国 冬莉


[薄く、目を開く。
 覚醒未満の思考のままで視界が広がれば 彼の寝沈む表情が輪郭を溶かしたまま、映し出される。腕の中の温もりに心地良い微睡みへと身を浸しながらも、カーテン越しに差す光が 夜が明けたことを示し——— ぱちり、と目を瞬かせた。

 意識が、現実に順応していく。思い起こされるのは昨日の夜のこと。
 あれから、自身はどうしたのだろう。彼は。起き上がろうとすれば、全身に軋むような鈍い痛みが走った。]
 
(0) 2024/05/04(Sat) 13:16:46

【人】 靖国 冬莉


[視線を持ち上げれば 、瞼を閉ざした彼が 微かに息を鳴らしている。凛とした切れ目に、鼻筋が通った端正な顔。———やはり、綺麗だとそう思う。頬を柔く手のひらで包み込んでは、その温もりを味わいながら 彼の腕の中で静かに横たわったまま。やがて、瞼が上がれば 、口元を緩めて 顔を近付けようか。]


 おはよう、幸春。


[一日の始まりを、彼が最初に目に入れるものが自身であるその喜びを噛み締めながら、穏やかに囁いた。*]
 
(1) 2024/05/04(Sat) 13:17:42

【人】 靖国 冬莉


[重たげに瞼を揺らす彼のその可愛らしい姿に一層口元が緩まってしまい、その沈黙が心地よい。包み込んでいた指先をそろりと頬をなぞるように撫でて 彼の言葉を待ち、—————やがて交じり合う眼差しへと愛しさを注ぎ込む。傍寄る鼻先に、自身もすり寄らせては、そろりと下へと降りて 優しい手つきで撫でるその指先に僅かにひくりと背を震わせるのは未だ響く彼を受け入れた証である甘い痛みからか。
 立ち上がらんと腰を上げる彼のその裾を、気が付けば 自身の手は掴んでいた。]


 ………あ、


[いや、と 無意識の行為を理解した口元は漣立ち、視線はベットシーツへと落ちてしまう。この温もりが離れていくことへの情感を、年甲斐もなく甘えるように明け透けに行動で示すのは昨日の情事の名残やもしれない。
 続く言葉に視線を持ち上げて、少しばかり思案し始める姿を眺めながら。]
 
(3) 2024/05/04(Sat) 19:39:24

【人】 靖国 冬莉



 ……お前さんが好きそうな惣菜は幾つか冷蔵庫に入ってる。作るならば食材は……すまん、無いな。腹が空いているのなら どれも好きに使ってくれ。

 だが、………今は。


[もう少しこのままで、と未だ輪郭が解けた視界の中で 彼へと向けて笑みを零す。情事の後、言葉を交わさないままに寝てしまったその空白を縫うように。
 もし、戻ってきてくれたのなら 腕を背へと回して此方へと寄せて今日は、予定はあるのか。≠ニ囁き 尋ねる。互いに重なった希少な休日、何時まで彼との時間が許されるのだろう。*]
 
(4) 2024/05/04(Sat) 19:39:44

【人】 靖国 冬莉



 そうか、……ありがとな。


[俺は大丈夫だと、髪に触れる指先に少しばかり首を傾けて 繋ぎ止められる指先をきゅうと握り締めた。
 表情筋を緩ませる彼の顔は 昨日から良く見かける気がする。その表情が特別なものだと知っている身としては、その度に心を揺さぶられてしまうのは此処だけの話。自身よりも他人を慮る何時もの彼の姿に、その眩さにすいと目を眇めた。本当にお前さんは心配りが上手だなぁ、と心中零した言葉は果たして口に出ていただろうか。
 
まさか、聞けば不安になるだろう彼自身の生活についても、何なら彼の思慮している配慮も、頭に無い中で。

 
(7) 2024/05/04(Sat) 22:04:56

【人】 靖国 冬莉



 いいや、違わないな。


[彼の応えに一層笑みを深めて、隣へと来る彼を腕の中へと包み込んで 柔く抱き留める。急用も無く、呼び出しも無い。擽ったげに目元に触れる柔さに身じろぎながらも、彼との時間を妨げるものが無いことに 安堵の息を漏らした。 ]
 
(8) 2024/05/04(Sat) 22:05:07

【人】 靖国 冬莉


[彼の言葉に続いて首を軽く振っては、いいや、何でもないよ。≠ニ小さく呟き、繋がれた指先からすいと彼を引き寄せる。出来れば、彼の心配りが向かう先がこれからも自身であることを、願いながら。
 回された腕の中で くすりと笑みを零しつつ、彼とともに怠惰に身を置ける幸せを抱きながら そうと目を閉ざす。二人だけの空間でのピロートーク、————想定していないかった鈍い痛覚と共に このひと時を味わえることの喜びをもう少しだけ、味わっていたかった。]
(10) 2024/05/05(Sun) 13:10:10