人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 IX『隠者』 アリア


[ 夜更かししたくせに眠れなくて、>>3:424
 ぼんやりと意識が浮上する。

 無意識が目醒ましを欲して、
 ベッドサイドの鍵付きのチェスト。
 自分だけの時は開かれたままの引き出しに、
 収められた薬包をひとつ、水と飲み下した。

 回答は決まりきっていたから、
 元より順番が前後することに執着はなかった。
 人の見解で自分が左右されると思っていれば、
 そも今ではなく、昨晩と請うていただろう。

 思うより早く訪れた朝の気配に、
 鍵をかけて、ひとつ深呼吸をした。 ]

 
(92) 2022/12/23(Fri) 2:37:50

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 回想:最後かもしれない朝




  おはようございます。


[ 耳慣れた声を聞く。>>50
 早かったですね、と事もなく。

 立ち話でも適当に座ってもらうにしても
 それを拒否する理由を私は持たないから、望むように ]
 
(93) 2022/12/23(Fri) 2:38:11

【人】 IX『隠者』 アリア




  ―― それが聞けて良かったです。


[ 語り終えるまで、じっと耳を傾けて
 そう口にすれば、薬師はにわかに表情を綻ばせた ]
 
(94) 2022/12/23(Fri) 2:38:30

【人】 IX『隠者』 アリア



  …… 本当のところ、

  私はこの世界、あまり好きではありません。
  生きてるだけで理不尽ですし。

  フォルの言う通りです。

  どちらに転んだところで、
  全員が幸せになれるということはきっとないし
  既に失われたものは戻ってこないし、
  世界はそう都合良くは転がらないと、思ってて


  …… でも、それでも、

  ひとつのきっかけくらいにはなるかもしれない。

 
(95) 2022/12/23(Fri) 2:38:52

【人】 IX『隠者』 アリア




      私は、

      そんな夢を見たいんだと思います。


   
[ それは他でもないこの人からの借り物で
         けれどそこにを見たのは、 ]

 
(96) 2022/12/23(Fri) 2:39:34

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ―― まさかそう言われるとは。>>55

 予想の外にあったから、
 一瞬、きょとりとした顔をしてしまったけれど ]


  …… はい 是非とも

  あれに祈るのは癪ですが、
  そんな未来があることを祈っておきます。


  お話、ありがとうございました。


[ ひとつ笑みを返して、扉が閉じるのを見送った。 **]
 
(97) 2022/12/23(Fri) 2:40:27

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 喉を通る冷たさで目が覚めた。

 そこに至るまでの記憶がない。
 ただ状況から概ね推察できるだけ。
 勝手に増やすなとか言ったのはどこの誰だっけ、
 自分がそれを守れないのだからとんだお笑い草。

 戻ろうと思って、ドアノブに手を掛けたところで
 体中の力が抜けて振り出しに戻る。

 意識がぼやけて、記憶ばかりが巡る。 ]

 
(152) 2022/12/23(Fri) 23:21:55

【人】 IX『隠者』 アリア


[     、と
 もっと早く口にしていれば何かが変わったのだろうか。
 そんなことはないと思考が否定する。

 謂れなき忌避感に阻まれることもなく
 もっとずっと早く手を伸ばされていたとしても、>>4:235
 きっと私が、それを取ることを自分に許せなかった。
 これは誰かに預けようとしたところで
 どうにもならないということを私は理解していたし、
 頼るべき毒薬ギフトははじめからこの手の内にあったから。

 …… ああ、でも、うれしかったな

 とっくに正しい息の仕方など忘れてしまったけれど、
 なくしたと思ったそれはやっぱりあたたかくて
 ほんの少し、憧れていたような気がする何かと似ていた *]

 
(153) 2022/12/23(Fri) 23:23:05

【人】 IX『隠者』 アリア




        
―――― なんで、



[ 揺蕩うように微睡むようにあった意識が
 扉向こうの声に引き戻されて、知らず声が落ちる。>>148

 違う。そうじゃない。そんな話をしたと思い出し。 ]
 
(154) 2022/12/23(Fri) 23:29:00

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 指先まで思い通りに動くことを確かめる。
 大丈夫そうだと安堵して、ドアを開けた。 ]


  はい、私はここに。

  …… 何のご用ですか?


[ 彼はあの時話がしたいと言っていたけれど>>55
 その真意には皆目見当が付かない。

 それに今は、
……皆それどころではないはずじゃ、
*]
 
(155) 2022/12/23(Fri) 23:30:02

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 言われて、トレーの上に視線を向けて>>159
 少しばかり目が輝いた かもしれない。

 … かもしれないけれど、すぐにしまった ]


  どうぞ、… あー…

  今、ちょっと散らかってますけど…


[ 水差しやらグラスやら調合器具やら
 色々出しっぱなしになっているな、とふと思う。

 思ったけれど、見せられないほどではないかと
 諦めるぐらいの気分ではあって、
 顔色が悪いという指摘も、やっぱりか、と感じて ]
 
(169) 2022/12/24(Sat) 0:51:33

【人】 IX『隠者』 アリア



  そんなに顔に出てます?
  お恥ずかしい。

  少し、戸惑っている というか
  感情の整理がつかないというか

  …… なんといいますか


  困りものだとは思ってましたけど、
  そこにあるのが当たり前だったものだから
  なくなるなんて想像してなくて

  …… 今は、何も、考えたくなくて

  どうしたものかと。


[ 来客用の椅子に案内して、所在なく語る言葉が
 神とともに消えていったことを指すとは伝わるだろうか ]
 
(170) 2022/12/24(Sat) 0:53:53

【人】 IX『隠者』 アリア



  ――… フォルは、


[ 言い掛けた言葉が、どうにも消えてしまって
 紅茶を一口頂いて、すみません、と零す ]


  フォルは、どう、ですか


[ ひどく喉が乾いて もう一口、飲み込んだ *]
 
(171) 2022/12/24(Sat) 0:54:46

【人】 IX『隠者』 アリア



    [ 駄目だ、全然効いてない

     思考のどこかでそう感じて焦りが滲んだ。 ]


 
(252) 2022/12/24(Sat) 15:03:38

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 痛くて苦しくて忘れたくて、
 忘れては思い出して、思い出しては忘れて
 息を吹き返すたびに殺して、
 そうしなければ息ができなくて。

 どうせ持っていくなら
 この私を持っていってくれればよかった。
 叶うわけがないもしもを空想して恨めしく思う。
 だってそれは『隠者』ではない、私でしかなく、

 私は、私が選んだことから逃げられない。 ]

 
(253) 2022/12/24(Sat) 15:04:15

【人】 IX『隠者』 アリア




  ああこれは、

  …… それとは関係ないんですけど


[ 適当に話を合わせればよかったのに、>>177
 どうしてか正直に物を言ってしまった。

 鍵を掛け損ねたのだと悟っても時既に遅し。 ]
 
(254) 2022/12/24(Sat) 15:04:43

【人】 IX『隠者』 アリア




  そう、ですよね


[ いつもと然程も変わらない居住まいを、>>178
 掴めないな、とただ思う。
 けれど彼はいつだってそうであったように思うし、
 掴もうと願って近付く真似は私にはできなかった ]
 
(255) 2022/12/24(Sat) 15:05:16

【人】 IX『隠者』 アリア



  全員が全員そうではないのかもしれないし
  私みたいに欠け落ちる感覚でなくて
  忘れるようにゆっくり抜け落ちていく人だって、
  いるかもしれません、けど

  解放されたといえば、そうなのかもしれません。
  謂れなき忌避感や
  込み上げる感情に振り回されることはないと、

  それは喜ぶべきことなのだと思います

  喜ぶべきことなのだと、……

 
(256) 2022/12/24(Sat) 15:05:34

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 全ては前世の因縁の上に築かれた砂上の楼閣なのか?

 そんなわけがない。そう信じていたい。

 前世の因縁の上に積み上がった想いでも
 重ねてきたものはすべて私の、私達のものだ。

 彼女を愛しているのだと叫ぶ誰かを失ったところで
 私にとって彼女は変わらず掛け替えなく親友であるし、

         
…… そうであるならば、きっと
]
 
(257) 2022/12/24(Sat) 15:06:06

【人】 IX『隠者』 アリア



  …… それでも、

  すぐに受け入れられるかといえば、
  そうではない人だってきっと少なくなくて

  フォルだって、こうして気遣ってくれる裏では
  どうしたものか考えあぐねているかもしれなくて

  そもそもそれとは関係なく、
  あんなことがあって、世界が崩壊しかけた今
  外に繋がりがある人ほどきっと悩みの種は多くて

 
(258) 2022/12/24(Sat) 15:06:31

【人】 IX『隠者』 アリア



  …… わかっているのに、

  最初から、私が引き止めていい手ではないのに


 
(259) 2022/12/24(Sat) 15:07:19

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 自分が夢を見ていたかったことを思い知っても
 そこに夢を見る余白なんて、もう残されてはいない。

 信じていたいのだと信念を貫けば、
 そうしてそれが真実になるならば
 不意に向けられた光に当てられた、
 あの日の自分を殺すことになるとわかっていた。

 今ここにその時が来た。ただ、それだけで。

            …… だから、大丈夫。 ]

 
(260) 2022/12/24(Sat) 15:08:31

【人】 IX『隠者』 アリア




    …… あなたが来てくれて、うれしかった


      
[ 私はちゃんと、私を殺さなきゃ ]

 
(261) 2022/12/24(Sat) 15:09:16

【人】 IX『隠者』 アリア




  …… ありがとうございます。

  少し、気分が落ち着きました。


[ 飲みかけのティーカップを、かたりと置いて *]
 
(262) 2022/12/24(Sat) 15:09:48

【人】 IX『隠者』 アリア


[ ―― ふと、我に返れば

 思うより時が流れていて、ひとりでに苦笑する。
 また待たせてしまったと、ひとつ息を吐いて
 端末を見れば、私には見慣れたものかもしれない名>>64

 珍しいな、と思って ふと笑みが浮かんだ。

 そんな些細な事が、彼女には大きな一歩なのだと
 勝手に知ったつもりでいる。
 怯えた様子で泣いていたあの日の少女が
 今はこんなに成長して、前へ進んでいこうとしている。

 世界が本当に変わっていくかは未知数。
 けれど私達、証持ちにとっては間違いなく
 これは何かが変わるひとつのきっかけだった。

 それがどう転ぶかはわからない。
 二度と会えなくなる人とかも、いるかもしれないけど

       …… きみが前を向けることが
          私は、ちゃんと嬉しいんだよ ]
 
(263) 2022/12/24(Sat) 18:23:00

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 結論から言ってしまえば。

 自分自身をとっくに投げ捨てていた私は、彼女に、
 自分の分まで幸せになってほしかったのだと思う。

 その礎になれるというのであれば本望で、
 壊れても世界と運命を共にするというのであれば
 投げ出すことに躊躇いはなかった。

 私はもはや惜しむものを持ち合わせないのだから。

 
…… 無論できれば、生きてはほしいけど。
]
 
(264) 2022/12/24(Sat) 18:23:27

【人】 IX『隠者』 アリア


[ この才も想いも夢さえも借り物で、
 本当の私が持つものなんて、ひどく少ない。

 どうにもならない天命をとうに悟っていて
 虚ろを飼い続ける私がかろうじて息を繋げたのは、
 そんな私でも必要としてくれる、
 私が諦めたものを願って、祈ってくれる、>>4:78
 シトラがずっと、そばにいてくれたからに他ならず

 だからこそ、何も言えなかった。

 きっと私より心を砕いてしまうんだろうと思った。
 それは嫌だと思ったのは私だ。
 私が、私なりに、大切にしたかったからなのだと
 …… 伝わらないかもしれないけど、そう思っている ]
 
(265) 2022/12/24(Sat) 18:23:49

【人】 IX『隠者』 アリア




      「私の分、とっておいてね」


[ 一言のメッセージは、相当時間が経ってからで
 残ってなかったらどうしようかなと少しだけ思った *]
 
(266) 2022/12/24(Sat) 18:24:02

【人】 IX『隠者』 アリア



     [ ああ、あの時みたいだ と、思った ]

 
(334) 2022/12/25(Sun) 3:10:21

【人】 IX『隠者』 アリア


[ こんな借り物の才能でも誰かを救えて、
 こんな私に預けてもらえた夢の欠片が、
 遠い思い出が、記憶の中で光っていた。

 同じだった。

 何もかもを諦めた虚ろに投じられる
 あなたのくれる言葉が、きらきら光って、眩しくて ]
 
(335) 2022/12/25(Sun) 3:10:42