人狼物語 三日月国


180 【R15RP村】月影のさやけさ、 秘めたる願い

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【人】 大木慎之介

─ 未國と ─

[幽霊に願わなきゃいけないような、
 そうでもして叶えたいような、願い事。>>0:585
 未國にその言葉を言われて、少し視線を落とした]


  ……あるのかもしれないな。
  オレが考えつかないだけでさ。


[未國が思い浮かべる二人とは、
 大木はたまたま深い交流がない。
 他に思い浮かぶ人もおらず、現実感はなかったが。
 難病に苦しむ人や、事故で身体の一部を失った人など、
 一般論的にぼんやりとしたイメージはあった]
(77) 2022/10/15(Sat) 8:25:46

【人】 大木慎之介

>>0:586続く未國の言葉を聞いて、一度深く息を吐いた]


  ……これはオレの感想ってだけだけどさ……。

  パッと出てくる願い事が無いの、
  『幸せ』ってことなんだろうな……って、
  オレは思ったよ。


[幽霊の噂を聞いてから、今こうして旧校舎を歩くまで、
 願い事を考えてみては没にする、その繰り返し。

 いるかわからない幽霊にさえ願いを託すしかないような
 どうしようもない現実には直面していない。
 そういうことなのだろうと、大木は思ったのだった。

 未國が前を向いてしまえば、話題を続けることはない。
 旧校舎の景色を眺めつつ、最後尾から皆を見守っていた]*
(78) 2022/10/15(Sat) 8:26:17

【人】 大木慎之介

[旧校舎を歩きながら、工藤の後ろ姿を見留める。

 出発前、最後尾で皆の出発を見守っていたときには、
 微笑みを浮かべて礼をしてくれた工藤に
 同じように笑顔を返したのを思い出した。>>0:610

 行事の司会のマイクは、地味ながら重要である。
 その担当に1年生がなって、しかもあの緊張ぶり。
 大丈夫なのかなと心配になってしまい、
 工藤のことはしっかり印象に残ってしまっていた。
 それが「できる放送部員」という印象に変わるのに
 時間はかからなかった。

 生徒会室を訪れた彼女に礼を伝えられたときには、
 一瞬きょとんとしたけれど。
 「工藤こそいつもありがとうな!」
 と笑って返したのだった。

 校内放送で工藤の声を聞くたび、元気そうだななどと
 思っていたのだが、それを本人が知ることはあるまい。

 けれど彼女には、今まで“生徒会副会長の顔”しか
 見せたことがなかっただろう。大木が彼女の
 “放送部員の顔”しか知らないのと同じように]*
(79) 2022/10/15(Sat) 8:26:38

【人】 大木慎之介

[旧校舎を歩きながら、鈴掛の姿も目に留めた。>>43

 出発前、声をかけたとき。
 もし「知ってる」と返されていたとしたら、>>27
 「さすがだな!」と笑っていただろう。

 3年間ずっと会計を務めていた鈴掛のことを、
 大木はとても頼もしく思っていた。

 鈴掛が淡白なタイプだから、あまり雑談に
 花が咲いたりはしなかったかもしれないが。

 大木は生徒会の皆と仲良くしようとしていたし、
 それなりに功を奏してもいた。
 裏で何かあるかはともかく、
 表向きは和やかな生徒会であった]*
(80) 2022/10/15(Sat) 8:27:25

【人】 大木慎之介

[薄暗い旧校舎。弱々しい光を頼りに歩く中、
 不意に前方で派手な悲鳴が上がった>>1


  えっ、何──


[何事かと前方に目を凝らして、気付いた。
 白い、淡く光る人影に。>>n1

 人間の女……の、シルエットのような印象だった。

 そして柔らかい声が頭の中に響く。>>n2

 想像を超えた出来事に何も言えずにいる間、
 幽霊の声は続いた。
 「願いを叶えてあげようか」と。>>n3>>n4

 なぜそんなことができるのか、するのか。
 言葉を聞きながら疑問に頭を占められているうちに、
 ふっと、意識が遠のく>>n6
(81) 2022/10/15(Sat) 8:27:50

【人】 大木慎之介

[気付いたときにはグラウンドにいた。
 大槻が取り乱すのを見ながら、>>2
 あれは現実の出来事だったらしいと感じた。

 かと思えばしっかりとミス研会長らしく場を仕切る
 大槻を見て、なんだか安心して。>>3>>4

 締めの言葉のあとに連絡先を交換して>>5
 ミルフィーユの話が出て、はっとした。
 そういえば後で食べようと思っていたのだ。

 そんなわけでミルフィーユにひとつ手を伸ばしつつ]


  一人で帰るのイヤな奴は言えよ、送るぞ。


[その場にいる面々に声をかけた。
 誰もいなければ一人で帰るだろうし、
 複数いれば集団下校になるかもしれない]*
(82) 2022/10/15(Sat) 8:28:28

【人】 大木慎之介

[ミルフィーユに手を伸ばしたとき、
 近くにいる天ヶ瀬を見て、>>16
 出発前に交わした言葉を思い出した。

 忘れていたことへの謝罪には>>7
 「すぐ気付かれないの新鮮で楽しかった」と
 気楽そうに笑って返していたのだが。

 苦手なものに関しての言葉には驚いてしまって>>8
 きょとんとして、間が空いて、
 そのまま周りの他の人との会話が始まってしまい、
 何もコメントしないままだったのだ]


  なぁ天ヶ瀬、このミルフィーユ美味しいな。


[ミルフィーユを食べた感想を伝えてから]


  思ったことを素直に言えるっていいよな。


[彼の正直な言葉が胸に響いたことを、
 ささやかながら伝えておきたかった]**
(83) 2022/10/15(Sat) 8:28:52
大木慎之介は、メモを貼った。
(a9) 2022/10/15(Sat) 8:38:39

【人】 大木慎之介

[大木は“一番になる”ということがない。

 成績は上位だが、1位になったことはない。
 運動は下から数えたほうが早いが、これもまた
 最下位ではない。

 小学校の頃から、部活や委員会に所属しても
 最終的に副部長、副委員長に収まる。
 高校の生徒会でも副会長であった。

 過去にはそれを気に病んだこともあったのだが──

 弟との得意分野の差がはっきりするにつれ、>>0:217
 自分が一番にはならないのも、
 役割分担の一種なのだろうと思うようになった。

 身近な誰かとの気付かぬうちの役割分担の結果、
 大木は一番にはならないし、副ナントカに収まる。
 そういうものだと、今は思っているのだった]**
(84) 2022/10/15(Sat) 8:46:25

【人】 大木慎之介

─ 昨夜のグラウンド・天ヶ瀬と ─

[安心感のカタマリという表現にきょとんとして、>>128
 それから周りの様子を見れば、
 未だ平常心を取り戻せていない風な人もいた。

 天ヶ瀬もそうだったのだろうか、
 どこか強張った様子があったのが解けたのを
 目の当たりにしたばかりで。
 それで天ヶ瀬が言わんとすることをなんとなく察して]


  あー……なんかオレ、大槻見てたら
  ほっとしちゃったんだよな。
  自分より取り乱してる奴がいると安心しない?

  んで大槻がミルフィーユのこと言ってたから
  食べたかったの思い出して、
  それでなんか、すっかり。


[大木が早々に落ち着きを取り戻したのは、
 天ヶ瀬のお菓子のおかげでもあったのだ。
 プレッシャーに強いタイプだというのも
 無関係ではないだろうが]
(134) 2022/10/15(Sat) 13:58:25

【人】 大木慎之介

 

  お菓子わざわざありがとな。
  食べるの後にしといてよかった。


[改めて礼を言って、食べ終えて。
 ちょっと飲み物がほしい気分になったが、
 すぐには動かなかった。
 帰り道で何か買うことになるかもしれない]*
(135) 2022/10/15(Sat) 13:58:39
大木慎之介は、メモを貼った。
(a16) 2022/10/15(Sat) 14:00:14

大木慎之介は、メモを貼った。
(a18) 2022/10/15(Sat) 14:49:25

【人】 大木慎之介

─ グラウンド・天ヶ瀬と ─


  ん……おう、大槻はよくやってるよな。


[天ヶ瀬の指摘に肩をすくめた。>>198
 大木は大槻に一目置いていた。
 主にきっちり会長の仕事をする辺りに。
 だから素直に反省したのである。

 料理部の話を聞くと興味が湧いたのか、
 僅かに瞳を輝かせたが]


  料理部か……、……女子多そうだな〜……。


[女子の多い空間には苦手意識が強くて、難色を示した。
 部長と副部長が女子なのは記憶にあったのだ。
 実際の人数比まではさすがに覚えていなかったが。
 天ヶ瀬が黒一点なのを知れば、尊敬の視線を送るだろう]
(222) 2022/10/15(Sat) 19:41:47

【人】 大木慎之介

[そんな日常的な会話をして、
 ふと見上げると満月が夜空にあった。

 周囲の人はだんだんに減っていた頃だろうか。
 いい加減、お開きの時間だろう。
 そう思うと天ヶ瀬に視線を戻して微笑んで]


  じゃあそろそろ解散かな……。
  気をつけて帰れよ、なんなら送ろうか?


[冗談めかして問いかけたが、
 もし頼まれたなら本当に送るだろう。

 料理部はそのうち覗きに行くかもしれない]*
(223) 2022/10/15(Sat) 19:42:35

【人】 大木慎之介

─ 昨夜・グラウンド ─

[秋月には頷きを返して、>>206
 みんなが帰路につくのを横目に確かめつつ、
 ミルフィーユを食べて、天ヶ瀬と談笑していた頃。

 ふと、呟きが聞こえた。

 
『あいつが居なくなれば、って願えばいーのか』
>>229

 ……内容に驚いて声の主を探すと、それは白瀬で。
 『あいつ』とは姉だろうと、すぐに察しがついた。

 言葉は出てこなかった。
 絶句した、というのが一番近かった。
 そのぐらいに人を……それも姉を疎む白瀬の思いが、
 あまりにも衝撃的すぎたのだ。

 もし誰かが白瀬に声をかけたなら、
 大木は聞き耳を立ててしまったかもしれない。
 けれど、自分は何も言える気がしなかった]*
(231) 2022/10/15(Sat) 20:32:51

【人】 大木慎之介

[その後、グラウンドでは何かがあっただろうか。

 大木は旧校舎探検が平和に終わってほしいと思っていた。
 事故や怪我もなく、揉め事もなく、だ。

 せっかくだから良い思い出になってほしかったのだ。
 “面白くない結果”はごめんだった。

 それは性分もあるかもしれないが、
 卒業が近い立場だからというのもあるのだろう。

 みんなが帰っていくのを見送り、
 グラウンドに残るのがミス研会員ぐらいになった頃。

 大木も軽く挨拶をして、グラウンドを去った。
 誰かに同行を頼まれていたならその人と一緒に、
 誰にも頼まれなかったなら独りで]*
(232) 2022/10/15(Sat) 20:33:12

【人】 大木慎之介

[帰り道、独りになってから改めて考えた。
 願いを叶えてくれるという幽霊のことを。

 実際に願いが叶うのだと言われても、
 やはり叶えてほしい願いはそう簡単に出てこないし、
 それが幸せの証拠だとも思うのだが。>>78

 みんなには切なる願いがあるのかもしれなくて、
 それを願って叶えるのかもしれなくて、
 その内容は人を一人消してしまうものかもしれない。>>229
 そんな思いを抱いている同年代が複数いるのかもしれない。

 そう考えたら、自分の人生がひどく浅薄なものに思えた]
(233) 2022/10/15(Sat) 20:36:23

【人】 大木慎之介

[平和で、平凡で、満たされている──
 そういうことだとは思うのに。
 それを実感できる機会なんてそうそう無い。
 だから感謝すべき機会なのではとも思うのに。

 願い事目当てで参加した人ばかりではないのも
 知っているけれど、それでも、
 自分だけ爪弾きにされたような感覚があった。

 自分はきっと、このまま平和な人生を送るのだろう。
 1位になることも、誰かの一番になることもなくて、
 際立った不幸もない平坦な人生を。

 それが虚しいことのような気がするのは、
 夜道を独りで歩いたせいなのだろう。
 本来なら喜ばしいことのはずなのだから]*
(234) 2022/10/15(Sat) 20:36:37

【人】 大木慎之介

─ 朝 ─

[大木の朝はいつもは早い。
 運動部なら朝練するような時間に登校するのが常だった。
 だがこの日は帰ったのが遅かったせいか、
 起きるのが大木にしては随分遅くなってしまった。

 登校準備をしたのが、多くの人が登校し始める時間帯。
 その頃にグループにメッセージをひとつ送って、
 家を出たのはもう少し後。

 遅刻ギリギリとまではいかないが、
 だいぶ遅い時間であった。

 だから普段は会わない人に会うことがあったかもしれない。
 千葉や未國、小鳥遊よりは遅くなってしまっていた。

 時間が時間だけに、知り合いに会っても
 挨拶だけだったろうけれど、
 もし話しかけられることがあれば相手にはなっただろう。

 学校へは遅刻せずに済んで、
 着いた後は普段とそう変わりなく過ごした]*
(235) 2022/10/15(Sat) 20:37:09
大木慎之介は、メモを貼った。
(a28) 2022/10/15(Sat) 20:39:45

【人】 大木慎之介

[選択科目の時間。
 移動先の3-Aに向かうと、そこにはまだ未國がいた>>178


  あれ、未國の選択ここだったか?


[この時間は3年生全体が、選択に応じて各教室に分かれる。

 未國はいつも他の教室に移動していた気がするが、
 大木の記憶違いだったのだろうか。

 席に残ったままぼんやりし続ける未國に声をかけた。
 さすがに大木の声量なら気付きそうなものであるが、
 果たして]*
(238) 2022/10/15(Sat) 21:14:50
大木慎之介は、メモを貼った。
(a30) 2022/10/15(Sat) 21:18:10

【人】 大木慎之介

─ 選択科目の時間・未國と ─

[未國のぼんやり具合は相当なものだったようだ。
 今がなんの時間か彼女が気付いたのは、
 声をかけてから少しの間の後。>>253

 慌てて支度する未國を見ながら近くの机に寄り掛かり、
 苦笑しながらの言葉を聞いて>>254


  ……あー……。


[昨夜の出来事どころか昨夜考えていたことまで蘇りかけて、
 自然と表情が険しくなった>>233>>234
(263) 2022/10/15(Sat) 22:02:17

【人】 大木慎之介

[けれどそのことは今は考えたくなくて、緩く首を振る]


  あのさぁ未國……
  よかったら、後で少し話さないか。
  今は移動しなきゃだろ。


[授業をサボって今話そうなんて気は、
 少なくとも大木には無かった。
 集中できるのかはともかくとして]


  オレもいろいろ考えたら、
  答えが出るような、出ないようなでさ。


[急な申し出だったかもしれないと思い、
 もう少し理由らしきものを言い足した。

 人並みの内緒話程度の声量になったのは、
 相当に周りに聞かれたくない話だったから、だろう]**
(264) 2022/10/15(Sat) 22:02:59
大木慎之介は、メモを貼った。
(a32) 2022/10/15(Sat) 22:04:25

【人】 大木慎之介

─ 放課後・未國と ─

[選択科目の時間。未國とは放課後と約束して、
 手を振って見送った。

 それまでは普段通りに過ごしていたはずが、
 いったん昨夜のことが脳裏に浮かんだら、
 もう払い落としにくくて。

 選択科目の授業中は、未國といい勝負なぐらい
 上の空の時間を過ごすことになった。

 昼休みにはグループのメッセージを読んだり
 送ったりしただろうし、そのときに
 だいぶ気は晴れただろうが、それはまた別の話。


 放課後になって、未國に招かれたのは
 気兼ねなく話せそうな場所だった>>271
(384) 2022/10/16(Sun) 8:12:00

【人】 大木慎之介

 

  んー……


[なんか答えと問われて、
 頭に浮かぶものはいくつかあるものの。

 頭の中に言葉として浮かんでいるものを、
 口から出すのはどういうわけか難しくて、小さく唸る]


  ……幸せってことなんだろうと、
  思うのは変わらないよ。……変わらないけどさ。

  なんて言ったらいいんだろうな……。


[孤独感と言えばいいのだろうか。
 それに近い思いな気がしても、どうにも言葉が出て来ない。

 いいことかどうかわからない──いや、
 悪いことのような気がしてしまい、
 そんなことはないはずだという思いも同時にあった]*
(385) 2022/10/16(Sun) 8:13:20
大木慎之介は、メモを貼った。
(a45) 2022/10/16(Sun) 8:14:25

【人】 大木慎之介

─ 放課後・未國と ─


  おう。あるぞ、結構。


[未國とはそういうのを割と気軽に言い合える仲である。>>394
 だから失礼な内容ではあるが、特に気にはならなかった。
 まあちょっと拗ねたような声にはなったかもしれないが。


 それから続く言葉を聞いて>>395


  幽霊に会う前は似たようなこと考えたな、オレも。
  願い事があるみんなは、誰にも邪魔されずに
  願いを叶えてほしいって。

  ……けどさ、その願いのおかげで……
  誰か死んだり、消えたりするかもしれないって思ったら、
  それは……イヤだな……。


[昨夜のことを考えると、どうしても脳裏に浮かぶのだ。
 白瀬の呟きが。>>229
 そのぐらい思い詰めている同年代がいる、という現実が]
(397) 2022/10/16(Sun) 9:33:04

【人】 大木慎之介

[それでなんとなく、感じていた思いが
 口から出せそうになって、言葉を探り]


  ……オレや未國はたまたま、
  そんな追い詰められたような願い事はないけどさ……。

  そういうこと考えてる人があの中にいるんだろうって。
  どうしようもない悩みがあって苦しんでる人がいて、
  それはオレには関わりのないことなんだろうって……

  ……オレは幸せだな、って思うんだけどさ。
  ちょっと寂しい……いや、『寂しい』も違うか……
  オレだけ仲間外れになってるみたいな。そんな感覚。


[それを一言で表そうとしたら『孤独感』になりそうだが、
 それも少し違うような気はするのだ。それでなかなか
 言葉にできずにいたのをなんとか言い終えてから]


  ……別にそんなことないってのは、わかってる。


[考えすぎ。気のせい。
 そういうものだとも思っているのを付け足した]*
(398) 2022/10/16(Sun) 9:34:16
大木慎之介は、メモを貼った。
(a49) 2022/10/16(Sun) 9:35:35

【人】 大木慎之介

─ 昼休み ─

[昼休みになって、グループをちらりと見て、
 内容に和んで相当気が楽になった。

 昨夜のグループが事務連絡に使われるのでなく、
 友人同士のグループのような様子なのにほっとしたのだ。

 まさか不憫に思われているとは想像もしなかったし、>>272
 密かに代理が活動しているのも知らなかったが。>>273

 重いことを考えがちだった気が晴れて、
 それで一日乗り切れる気分になった]*
(399) 2022/10/16(Sun) 9:54:45

【人】 大木慎之介

[そうして昼食を食べようと思ったとき、
 ずっと続いていた腕の痛みが気になって
 袖を捲くってみたら、痣ができていた。 
 秋月に掴まれた場所である。>>310

 あのときは謝罪を受けて、>>311
 「おう」としか返せなかった。
 驚いたのと困惑したのとで、言葉が出なかったのだ。

 振り払う気は起きなくて、秋月が自然に腕を離すまで
 そのままにしていたけれど。

 何を思ってそうしていたのか、想像は全くつかなかった。

 それで驚きや困惑のほうが強くて、
 当時は痛みを感じる余裕が無かったのだ]
(400) 2022/10/16(Sun) 9:55:16

【人】 大木慎之介

[旧校舎を歩く間も、その後も、
 なんだかんだで気を張っていたのだろう。
 家に帰って眠るまで、腕に痛みは感じなかった。

 今朝になって腕が痛い気はしたが、
 遅くなったことで慌ただしくて、
 着替えのときにも気付かなかった。

 やっと昼になって腕を見てみたら、
 痣ができるほどの掴み方だったことに気付いて。
 気付いたら余計に腕が痛い気がし始めた。

 その後の秋月は平常心だったように見えた。
 驚かされたのはあの一瞬だけだ。

 それが、友人だと思っていた相手の
 知らない一面を見せつけられたかのようで、
 昨夜感じた衝撃のひとつだった]
(401) 2022/10/16(Sun) 9:55:48

【人】 大木慎之介

[秋月といえば。

 風紀委員会に生徒会の者が行くと、
 秋月に追い返されるという出来事があった。>>301

 大木が副会長となってからは、
 生徒会室に各委員会の人が尋ねてくるなら
 相手をするのは主に大木だった。

 だが、各委員会に生徒会の者が出向くときには、
 役職の無い会員が使い走りのように行くことが多かった。

 しかしながら、それでは風紀委員会は受け付けてくれない。
 それで困って会長が出向いて、会長も追い返されて。

 なんで秋月がそんなことをするのか、と疑問に思いながら
 大木が向かったら、すんなりと用事が済んだのだ。

 それ以来、風紀委員会にだけは必ず大木が出向いた。
 どんなに用事が詰まっていようとも、である。
 でなければ話が進まないのだから仕方ない]
(402) 2022/10/16(Sun) 9:56:27

【人】 大木慎之介

[なぜそんなことになってしまうのか、
 理由を邪推する人もいそうな話である。

 が、大木はなんとなく察してはいた。
 『俺の会長は慎之介だけだから』>>303──
 それを言われたのはきっと一度きりではなかったろうし、
 会長選挙を応援してくれていたのも、知っていたから。

 けれど、

  「オレは会長の器じゃないよ。
   会長の器ってのは、白瀬みたいのだろ」

 そう言い返したのは記憶に新しかった。
 白瀬夏実こそが会長に相応しい──そう思っていたのだ。
 生徒会の活動で、彼女をそばで見ていた者として、
 とても敵う気はしなかった。
 彼女が実際に会長だったかはさておき。


 それでも任期満了は互いに労い合うことになっただろう。
 チロルチョコのお返しは眠気覚ましのガムで、>>304
 なんとも釣り合いがよろしくなかったが]
(403) 2022/10/16(Sun) 9:57:19

【人】 大木慎之介

[秋月は大木にとって、得難い友人のひとりだった。
 “生徒会副会長を”ではなく
 “大木を”応援してくれる人だから。

 副会長になって以来、身に沁みたのだ。
 肩書ばかり見て本人を見ない人が、
 この世界には多数いるということが。

 幸せを祈ってくれることが嬉しかったし>>305
 短所と認識しつつ長所とも言い換えてくれるあたりも
 好ましいと思っていた。>>308

 なのになぜだろう、
 秋月のことを何も知らないような気がしてしまうのは。

 友人だとは思っている。
 もし秋月が拒まなかったなら、旧校舎探検以前に
 個人的に連絡先を交換していただろうぐらいには。

 けれどなぜだか、随分と距離が遠い人のように感じるのだ。
 彼が何を願いそうかなんてことにも見当がつきやしない]
(404) 2022/10/16(Sun) 9:57:45