人狼物語 三日月国


181 忘却の前奏曲、消失の1ページ

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【人】 惜別ハツナ



[ 
その程度ってことだよ。>>53


  君の言葉が頭から離れない。
  ずっと、ずっとそう思ってたのかな。

  本来頼れるはずの人を頼れない。
  それが悲しい事だって、私は知っている。

  誰も来ない授業参観とか
  運動会の親子競技。あとはそう……
  自分で作ったから中身を知っているお弁当とか。

        半端に知ってるから許せないんだ。 ]


  
(63) 2022/10/27(Thu) 13:47:57

【人】 惜別ハツナ


***


[ 君に守られたんだよ、って伝えた私は覚悟してた。
  君のせいで怪我をしたんだ、って言われたとしても
  私はそれを受け入れるつもりでいたのに。 ]


 
(64) 2022/10/27(Thu) 13:49:06

【人】 惜別ハツナ



[ 記憶がなくなっても君は君のままだった。 ]


 
(65) 2022/10/27(Thu) 13:49:36

【人】 惜別ハツナ



   ……優しいね、君は。
   
君のおかげで私はなんの怪我もしてないよ。

        
           
(見える怪我は、何も。)


  
(66) 2022/10/27(Thu) 13:50:05

【人】 惜別ハツナ



[ 元はと言えば全部私のせいなんだ。
  私が夜ご飯一緒に、なんて言わなければ
  夜道を歩くこともなくて
  私を送り届ける必要もなくて
  君は、怪我をしなかったし
  記憶だってなくさずに済んだんだ。

  ずっと、そんな思いを抱えたまま。 ]


  
(67) 2022/10/27(Thu) 13:51:20

【人】 惜別ハツナ



[ 私よりずっと不安なのは君なんだ。
  だから、君の前で不安な顔しちゃいけない
  君の前では笑っていなきゃ、って。

  無理するの、慣れてるから
  それでよかったのに。   ]


  
(68) 2022/10/27(Thu) 13:52:21

【人】 惜別ハツナ



[ 休んでもいいんだ、って言ってくれた時の君と
  今、無理しなくていいよって言ってくれた君が
  重なって、言葉に詰まってしまうんだよ。


  君の言葉だ、って安心して。
  弱いところ、全部見せてしまいたくなる。 ]


  
(69) 2022/10/27(Thu) 13:53:00

【人】 惜別ハツナ



[ でも、きっとそれは
  今の君を困らせてしまうから。

        
―――――今の私には、出来ない。 ]


  
(70) 2022/10/27(Thu) 13:53:27

【人】 惜別ハツナ



   不思議だな、
   
前の君も同じようなこと言ってたよ。

   記憶がなくても、考えることは同じなんだね。
   心配させちゃってごめんね?
……ありがとう。



[ 説得力、あるよ。
  君の言葉に救われた私だもん。

  ほら、今だって。
  いつも君は私の事、救ってくれる。


  謝罪を重ねた後、違うな、と思って
  付け加えたのは感謝の言葉。 
  私はね、君の優しさに救われてるんだよ。 ]

  
(71) 2022/10/27(Thu) 13:56:17

【人】 惜別ハツナ



[ 君にとって、私は赤の他人。
  君にとって私は恋人じゃないし、
  多分同じクラスにいるってことすら知らなくて。
  得体の知れない人なんだから、
  家っていう自分のパーソナルスペースに
  入られたくないって言われるのなら
  仕方ない、って覚悟するつもりだった。 ]


  
(72) 2022/10/27(Thu) 13:56:53

【人】 惜別ハツナ



[ ただ、もし受け入れてくれるのなら
  私は負い目があるからとか
  優しいだけとか、生半可な気持ちで
  言いだしてるわけじゃない、ってことは
  どうしても伝えたかったから。 ]


   
私がしたくて、してるんだよ。



[ そう言って、笑うんだ。>>61 ]

 
(73) 2022/10/27(Thu) 13:57:36

【人】 惜別ハツナ



[ 結局、今後も君のことを手伝うって
  話がまとまって、そうと決まれば
  担当の先生にも話をしてこないと、とか
  君が何か思いつく範囲で必要な物があるなら
  持ってくるつもりで、聞いたりもして。 ]


   また後でね。
   何かあったら、いつでも連絡してね。


[ 多分前の君なら
  私の連絡先は登録しているだろうけど
  念のために電話番号を書いたメモを渡して。
 
  私は一度、病室を後にするんだ。 ]**

  
(74) 2022/10/27(Thu) 14:00:15

【人】 惜別ハツナ



[ 病室を出るまでは、
  私はしっかりとした足取りで歩いていたと思う。

  病室を出て、扉が閉まったのとほぼ同時に
  眩暈がして、思わず私はその場に
  座り込んでしまった。

  不安で不安で仕方ない。
  大好きな人の記憶がないなんて。
  私の事全部忘れちゃったんだ、って。

  事実は消えないのに、
  君に聞いても分からない、って言われちゃう。
  幻を見ていたみたいな気持ちになって
  何もかも失ってしまった気持ちになって。 ]


  
(75) 2022/10/27(Thu) 14:42:09

【人】 惜別ハツナ



[ こんなところでいつまでも
  座り込んでるわけにはいかない。

  わかってるから、立ち上がった。
  ふらり、と身体が傾きかけるけど
  そんなことは構わず、私はふらふらと
  人のいない方へ、いない方へと進む。

  気づいたら辿り着いていたのは
  滅多に使われてなさそうな非常階段。

  踊り場で私は歩けなくなって
  ぐったりと壁に背を預けた。 ]


  
(76) 2022/10/27(Thu) 14:43:21

【人】 惜別ハツナ



[ 君に見せないように、って
  我慢していた涙がもう、抑えられなかった。

  誰も見ていない、ここなら。

  
ここなら、太陽は陰っててもいいはずだから。 ]


  
(77) 2022/10/27(Thu) 14:43:56

【人】 惜別ハツナ



   
っ、ぁ……。



[ 決して聞かれないように、口元を押さえて。
  涙で押さえてる手が濡れていく。

  
  もし記憶が戻らなかったらどうしよう。
  怪我が治るまでは、
  君は私を頼らざるをえないけど
  そのあとは?私はもう要らないって  
  そう思われてしまったらどうしよう。


  君は確かに君なのに
  今まで過ごした時間を共有できないのが
  すごく怖い。こわくて、さびしい。   ]


  
(78) 2022/10/27(Thu) 14:45:13

【人】 惜別ハツナ



[ 誰にも頼れない太陽の
  声にならない悲鳴は、君には届かない。 ]**


  
(79) 2022/10/27(Thu) 14:46:35

【人】 惜別ハツナ


***


[ 病院を後にした私は、
  一度、自分の家に戻った。

  流石に心配だったのか、なんなのか。
  仕事でいないはずのお母さんが家にいた。
  怪我はないから、大丈夫だから。
  それだけ言って、私は横をすり抜けようとする。 ]


   「……これ、届けてもらったから。
    だめよ、無理したら。」



[ そう言って差し出されたのは、
  あの時落とした鞄。>>0:206
  お金とかスマホとかが入ってなかったからか
  中身は盗られたりしなかったみたい。
  
君との思い出が綴られた交換日記もある。 ]


  
(80) 2022/10/27(Thu) 20:43:53

【人】 惜別ハツナ




    
……うるさい、あなたには関係ないでしょ。



  
(81) 2022/10/27(Thu) 20:44:12

【人】 惜別ハツナ



[ 鞄は受け取っても、心配の声は受け取らない。

  こんな時だけ心配されても
  信じられるわけ、ないでしょ。
  ひったくるように取った鞄を持って
  私は一度自分の部屋へといった。


  本当は私もすこし休むべきなのかもしれないけど
  君がひとりで待ってるから。休むわけにはいかない。

  でも、ここに戻ってきたからには、
  私はどうしても綴っておきたいことがあって。 ]


  
(82) 2022/10/27(Thu) 20:45:49

【人】 惜別ハツナ



[ 
交換日記は君に見せてみた方がいいのかな。

  迷ったけれど、ここに置いていくより
  持っていたかったから、また鞄にしまって。
  私は、汚れてしまった服を着替えて。
  髪を結い直してから、
  さっき受け取った鞄を手に家をでた。 ]

  
(83) 2022/10/27(Thu) 20:48:30

【人】 惜別ハツナ



[ その後の私はそう……
  君の家に、必要なものを取りに行ったんだよ。
  着替えとか、タオルとか……要るよね?
  いくら何度も来てるからって、
  関係ないものまで見ちゃいけないと思って
  出来るだけ、余計なものは見ないように。

  なんて、私が見るのに耐えられなかっただけ。
  余計なものまで見たら、
  君とここで過ごした時間を思い出して
  また、泣いてしまいそうで。 ]


  
(84) 2022/10/27(Thu) 20:48:58

【人】 惜別ハツナ



[ そうして、君の元へと荷物を届けて。
  ついでに、ささやかなお見舞いの品を君に渡すんだ。
  お見舞いっていっても
  君の好きなチョコレートと
  遠足のあの日にも一緒に食べたチョコボール。
  それだけ。本当はお花とかの方が
  いいんだろうけれど……。

  売店で見かけて、買いたくなったんだ。
  君が要らないなら私が食べればいいし。 ]

  
(85) 2022/10/27(Thu) 20:51:11

【人】 惜別ハツナ



[ 他人の私が色々する姿を見て
  君はどんなことを思ってたんだろう。
  それは言われない限りわからなかったけど…

  どんなことを思われてても、
  私はやめるつもり、なかったから。

  君の元へと通うのが
  私の新しい日課になるんだ。

  学校には行っていたよ。
  君の分のプリントも貰って届けようって
  そう思ってたし、板書だって完璧にして。

  怪我してるんだし勉強なんてしたくないかな?
  そうだとしても私は届けたけどね。 ]


  
(86) 2022/10/27(Thu) 20:52:15

【人】 惜別ハツナ



[ 事故は学校のみんなにも軽く伝わってたみたい。
  なんだか腫れ物に触るみたいに色々言われたな。
  学校のみんなのW助言Wは全部無視した。

  そこまでハツナちゃんがする必要ないとか
  なんでそこまでするんだ、とか。

  無理しちゃだめだよ、とか。

  周りの声なんてどうでもよかったし、
  私は、君のことしか考えてなかった。 ]*


  
(87) 2022/10/27(Thu) 20:54:05

【人】 惜別ハツナ


***

[ 私がついた時、君は眠っていた。
  そうだよね、疲れちゃう、よね。

  自身の身体だってもう疲れた、って
  悲鳴を上げてるのには目をそらして

  私は君の頭をそっとなでる。
  記憶が戻る日、来るのかな。

  
私が事故に遭えばよかったのに。

  そんな思いが、ぐるぐる、頭に巡っていく。
  そうしたら……君が怪我しなくて済んだのに。 ]


  
(100) 2022/10/29(Sat) 1:03:01

【人】 惜別ハツナ



[ 君が起きるまで、待ってよう。
  そう思ってたんだけど、
  気づいたら私は
  ベッドの横の椅子に座ったまま、
  眠ってしまってたんだ。

  だからそう、君が涙を流してしまっても
  きっと、気付けない。 ]



   あ、食べたんだね。
   美味しかった?


[ 私が起きたとき、
  君がもう一度寝てたりしないなら
  そうやって聞いてみたけれど。

  私は、ふたりぼっちの遠足で
  一緒にチョコボール食べたんだよ、とは
  この時は、言わないんだ。 ]**

  
(101) 2022/10/29(Sat) 1:04:36

【人】 惜別ハツナ


***


[ 私が君のもとに毎日行ってることは
  クラスメイトならみんな知ってた。
 
  それを良く思わない人たちが
  いつしか私への忠告をやめて
  ひそひそ、何かをしだしたことに
  私は気づく余裕もなくて。


  先生だって知っていたから、
  遠回しに学校に来るようにとか
  そんな伝言も頼まれたりはしたけれど
  学校にいけないから入院してるんじゃないですか?
  とか言って、先生を困らせたりもした。

  先生には先生の事情があるから
  仕方ないのも、わかってるんだけどね。 ]

  
(102) 2022/10/29(Sat) 1:05:39

【人】 惜別ハツナ



[ 行けない分届けてるから、文句ないでしょう?
  って先生を言いくるめてたから
  無くても大丈夫、って言われても
  簡単にやめるわけにもいかなかった。

  今要らなくても、後でいるかもしれないし。 ]


   私がやりたくてやってるから。
   それにね、今じゃなくても
   あとで必要になった時にないと困るでしょ?


[ そう言って、勉強しなくてもいいから
  受け取って欲しいな、って。
  私からは学校に行こうとかそんな話しなかった。
  ただ、勉強面で困っちゃいけないから
  ノートとかを渡しているだけで
  
……行きたくないなら無理することないよ。 ]


  
(103) 2022/10/29(Sat) 1:06:30

【人】 惜別ハツナ



   どんな人、か……。

            うーん……。


  
(104) 2022/10/29(Sat) 1:06:58