人狼物語 三日月国


62 【ペアRP】ラブリーナイト【R18】

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【人】 社会人 サモエド



   やっぱり、少しぬるかったですか……
   熱いものがお好き、だなんて。



  ふふっと笑って、どうしたものか、と
  考えていると彼女の手が彼のバスローブを
  越えてきそうな場所まで来ていた。

  視線を交わらせつつ、
  彼は彼女が求める熱に触れられるように
  あえてバスローブの下へと
  彼女の手を誘わせ、その拍子にまた
  距離を詰めれば唇を重ねてみた。

  今度は、何度も啄むようにゆっくりと、
  上唇、下唇に何度も吸い付いてみせて。

                     ]


(159) 2021/03/16(Tue) 13:55:09

【人】 社会人 サモエド


   っ……ふ…………
   もっと、してもいいですか?



  敢えて、彼女が優位であるかのように
  同意を求めてみたくなった。
  キスは楽しい。だってゆるゆると、
  でもすぐに時間が過ぎていくから。
  もし可能なら、彼女のApple Watchを
  そのタイミングで外したがるかもしれないが。

                        ]*


(160) 2021/03/16(Tue) 13:55:35

【人】 大学生 ローレライ


  ワインは冷たい方が好きだけれど、ね?


[>>160彼の方に寄りかかると
肌触りの良いバスローブが手や腕に当たる。

時計をちらりと見て、私は自分から外してあげる。
確かにこの後のことを考えると
汚してしまうのは嫌だったから。

服は……最悪、ランドリーに出せば良いかしら。]**
(161) 2021/03/16(Tue) 14:06:24

【人】 社会人 サモエド




   それは、同意しかありませんね。
   また後で、ゆっくり飲むとしましょう。




  ふふっと笑って彼女の頬を撫でていると、
  彼女の体がずしりと任せられて、
  あぁ、まずはお試しが始められるのか、と
  頭の中で軽く考えてしまった。

  時計を外してくれた彼女。
  シャワーを浴びた時には既に外していた彼。
  2人が時計の針や画面を気にするということは
  現状無くなったのである。

  まだまだ時間はあるのに、
  求めてしまったのは彼女がそれだけ魅力的で
  彼が止められなくなっているからに他ならない。

                        ]
 

 

(162) 2021/03/16(Tue) 14:29:30
到着:大学生 寿 達也

【人】 大学生 寿 達也

―教室―

[ん−、とのびをしたら、スマホに着信があるのに気づいた。
無意識にそれを見て、見なきゃよかったと激しく後悔するのだが、それは後の祭りだったろうか]
(163) 2021/03/16(Tue) 15:16:41

【人】 大学生 寿 達也

[たぶん、自分にメールを送ってきた先輩は今の時間に講義がなかったのだろう>>103
ジュースを買ってこいというぱしりメールが入ってきていた。
これから部室に行こうと思っていたが、あの露出狂の先輩は後輩をこき使う事しか考えてないようだ]


 なんのジュースがいいんだろ?


[ジュースの中身のリクエストがないのが、かの人の性格を表しているかもしれない。こき使っているようで、断る余地を残すというか。
そういうずるい人。
ここで〇ンスターとか〇ッドブルとか〇ゲインとか買って渡してやろうかとか思ってしまうのだが、今回はやめておこう。
いつもあの人がよく飲んでるやつを買っていくかと歩きながら考える。

自販機で見覚えのあるそれをスマホのチャージで購入すると、とたんに結露で手の中の缶は湿り気を帯びる。
そのジュースをズボンのポケットに入れた]
(164) 2021/03/16(Tue) 16:57:02

【人】 大学生 寿 達也

 要さん、買ってきましたよ。


[部室のドアを開けると同時に声をかけると、案の定上半身裸の後姿が目の前にあった。
問答無用でその無防備な肌に、冷えたジュースをぴとりとくっつけるのはお約束]



 何を見てるんですか?



[陰キャが多く所属するようなイメージの部の中で、この目の前の先輩は異色で有名だ。
彼に意識を向けながらも、先ほど買い物に使ったスマホが震えたのに気づいた。

軽く目を落とすと、メールが届いているのに気づく。タイトルだけ流し見てそこで見るようなことはせず、そっとスイッチを落とした*]
(165) 2021/03/16(Tue) 16:57:44

【人】 主催者 村岡 薊

────ある日の主催者

   ねぇ加藤さん?
   1101と1107が同時に押さえられる日はある?
   ……ええ、よろしくお願いするわ。

   ふふ、ごめんなさいねありがとう。


[ ある日のこと。
  参加希望者からのメールが彼女を動かした。
  このホテルは11階建てなのだが、
  その最上階は2つしか部屋がない。
  異なるスイートがふたつ。
  片方はよくくる参加者。
  もう片方は…………
  そう、珍しくいいところに泊まりたいという人が
  今回の参加者の中にいたのだ。   ]

   今回は結構なお金が使えそうだわ。

[ 1101のほうの金額は、かなりの額。
  普通の人なら一生に一度泊まるかどうか。
  そんなところを押さえるのは久しぶりのこと。

  パソコンを開いてメールボックスを確認しよう。]*
  


(166) 2021/03/16(Tue) 17:37:09

【人】 主催者 村岡 薊

────続・とある日の主催者

[ メールを送り終わると彼女は服を脱ぎ始める。
  シルクのバスローブをするりと脱げば
  かくすものはなく、女性らしい体が見受けられる。 ]


  大体、16時までチェックアウト時間が延びるなんて
  贅沢この上ないと思うわぁ……
  他の”お客様“たちも
  13時以降までいたいと思うのかしら……

  過去にはもう一泊2人で泊まりたい、なんて
  楽しんでいたところもあったけれど。
  …………最近は見ないわね。


[ 24時間もあれば満足しているのだろうと
  理解して、彼女はシャワーを浴びた。
  そして整った裸体を包むのは
  ボディストッキング。
  彼女はそれを着た上でタイトワンピースを着れば
  この部屋の鍵とカードが2枚ほど入った
  カードケースだけを持って下へと。 ]


(167) 2021/03/16(Tue) 18:20:18

【人】 主催者 村岡 薊


   ねぇ、今夜ご予定は?

[ 彼女が珍しく、隣の宿泊棟へ足を運ぶ。
  それは誰かと一夜を共にしたい時。

  ロビーのソファで見つけた男性は
  遊びになれてそうな金髪碧眼の若い人。
  後腐れのないものを希望のため、
  引きずられそうなのは少し困る。

  予定はないらしく、フロントに一緒に向かった。 ]


   そうね…2階のスイートがいいわ。
   いいかしら?

[ このホテル、
各階
にスイートが広さは違うが
  2,3ルーム存在している。
  それを把握しているのはこうやって
  何度も遊んで、催しを開いているから。

  彼女はタイトワンピースの下をすぐに見せたくて、
  今日はすぐに着く2階をチョイスした。
  彼女の道楽はどこまでも人をダメにする要素が
  詰まっているのは、内緒。 ]*


(168) 2021/03/16(Tue) 18:21:37

【人】 室井 柊


[ ただ毎日を生きているだけで、刺激も何もない
  会社と家の往復を繰り返すだけの日々なんて
  つまらなくて死んでしまう、と
  大抵の人はそう言いながらも結局のところ
  諦めているわけだけれど。

  会社では真面目な、ごく普通の社員。
  とくになにか秀でたところもなければ、
  ものすごく出来ないわけでもない。
  そのあたりに普通にいる、ただのカイシャイン。

  昼の弁当を手作りしていると言う点だけは、
  少々珍しいかもしれないけれど、それ以外は
  なにも、ただの、普通の、25歳男性。]

 
(169) 2021/03/16(Tue) 18:31:06

【人】 室井 柊



[ である。表向きは。


  仕事が終わった後どこへ行くだとか
  休みの日はなにをしているだとか
  そんな話をするほど仲の良い人は
  職場にはいないし、そもそも
  誰に言うつもりもない。

  本当はセクシャルマイノリティで、
  いろんなバーや出会い系を使っては
  夜を共にする人を探している、なんてことは。


  特定の人をつくろうとは思わない。
  依存体質なのは自分でもわかっているから
  
───とくに、月のない夜は、不安で
  仕方なくなってしまうから。 ]

 
(170) 2021/03/16(Tue) 18:32:09

【人】 室井 柊




[ 差し出した資料を、「予想より早かった」>>126なんて
  言われながら受け取られるとなんというか、
  なんだそれは嫌味か?と思ってしまうのは
  己の心が荒んでいるのだろうか。
  ───この人はそんなこと考えるタイプじゃ
  なさそうだし、嫌味のつもりはないのかも
  しれないけれど、いつも遅いんだよ、の
  裏返しについとらえてしまった自分を、
  いかんいかん、と振り払って笑みを浮かべた。

  中身に目を走らせる様子をちらちらと
  盗み見ていれば、またクリアホルダーに
  もどされて手元に置かれるから、
  問題なさそうだな、と息を吐いて。
  別のファイルから取り出した稟議書を渡した。


 
(171) 2021/03/16(Tue) 18:33:28

【人】 室井 柊



[ ちなみに頬が緩んでいたかどうかなど
  見ている余裕はないし、そもそも
  その表情の変化については正直言って
  全く見分けがつく気がしない。

  ───訂正箇所を見つけた時、以外は。

  ひく、と瞼が少し動くのがわかって、
  あ、やべえなんかやったか、と思わず
  鼻梁に皺を寄せる。
  
  指摘された箇所に目をやって、>>127
  確認した後、ひとつ頷いて。 ]



    すみません、すぐに直します



[ とデスクに一度戻り、会議から帰って
  閉じたままだったパソコンを開いて、
  立ち上げた。
  ほとんど人のいない静かなフロアに
  課長がキーボードを叩く音と、
  空調の微かな風の音だけが響いている。]

 
(172) 2021/03/16(Tue) 18:34:21

【人】 室井 柊



[ ようやく立ち上がった画面にファイルを開き、
  指摘箇所を訂正して打ち出せば、
  スリープモードに入っていたコピー機が
  起こされたことに苛立つように唸った。

  よほど寝起きの機嫌が悪かったのか、
  打ち出した紙は嫌な音を立てて詰まる。
  エラー音が響いて、顔を上げ、
  眉を寄せて思わずため息を吐けば、
  仕方なくそちらに向かって、コピー機の
  蓋を開き、そこに載った手順に従って
  爪を上げ、詰まった紙を引き出した。 ]



   ええと、  ぁ、 うわ


[ ぐぐ、と引っ張るとなんとかちぎれることなく
  取り出すことはできたものの
  詰まった紙に付着していたインクの塊が
  手に付いて、思わず声を漏らす。]

 
(173) 2021/03/16(Tue) 18:34:54

【人】 室井 柊



[ 手をひっくり返して袖口についていないことを
  確認すれば、また一つ安堵の息を吐き。
  ひとまずくしゃくしゃになった紙で
  雑に拭うのだけれど、さすがに綺麗に
  とれることはなく、むしろ範囲は広がって、
  薄く、黒く、汚れてしまった。

  紙をゴミ箱に捨てて、コピー機を閉じれば、
  なんてことないような顔をして、
  先程失敗した印刷物を出してくれる。

  汚れていない方の手でそれをとれば、
  一度デスクに戻り、ファイルに入れ直して、
  課長の方へと向かった。 ]

 
(174) 2021/03/16(Tue) 18:35:14

【人】 室井 柊




    失礼します、
   ご確認、お願いしてもよろしいですか


[ と訂正書類を差し出して、受け取って貰えば。
  ふと、課長の机の上にあるウェットティッシュが
  目に入った。けれど、今は確認してもらっている
  最中だし、と視線は一度戻して。

  確認が終わるなら、ひとこと、
  そのウェットティッシュ、一枚いただいても
  いいですか、と尋ねるつもりで。 ]*

 
(175) 2021/03/16(Tue) 18:35:32
主催者 村岡 薊は、メモを貼った。
(a12) 2021/03/16(Tue) 18:43:12

【人】 DOM サクライ



  被写体は、風景とかが多いですかね。
  たまに頼まれて結婚式とか成人式の
  前撮りなんかに駆り出されたりもしますけど。

  移りゆくものの、最高に綺麗な瞬間を
  こう、フレームの中に切り取る、というか。
  なかなか楽しい仕事ですよ。


[懐っこく隣にかけてきた彼に>>140
 俺はまたつい相好を崩した。
 ついつい、先日撮ったネモフィラの丘の話や
 盛りを迎えた菜の花畑の写真のこと、
 そこを通る鉄道を背景に撮影しようとしたら
 野良の仔猫に懐かれて、頭に猫が載ったまま
 撮影する羽目になった話をしただろう。

 俺の汚い本性はまだ包み隠したまま。
 けれどここに来た時よりも、
 随分と心が安らいでいるのを感じていた。]
(176) 2021/03/16(Tue) 19:47:57

【人】 DOM サクライ



  俺の靴を一日磨いたって、
  そんなに綺麗になりはしませんよ。
  普段から大事になさってるんですね。


[何となく、たなごころに収めたものを
 とても大事に握り締めている人に見えて
 俺はそんなことを言った。

 それと同時に「この人は何を求めているのかな」と
 その疑念は消せそうになくて。]
(177) 2021/03/16(Tue) 19:48:19

【人】 DOM サクライ



  本当?よかった、俺も初めてなんです。


[榊、と名乗った彼の状況は
 びっくりするほど俺と同じ>>142>>144
 そうなると、途端に心の緊張がふっと途切れて
 俺はソファーに身を凭せた。

 教えてもらった名前がまさかの本名と知れば
 一転、俺は驚いてしまうだろう。
 知らない人間相手に首元を晒すような無防備。
 悪いやつに騙されてしまいやしないかと。



  ええ。理想の相手が見つかった、って。
  正直、未だに半信半疑なんですよね。

  あー、なんていうか、その……
  随分方々手を尽くしても
  ぴったり会う人なんて
  見つからなかったもので……。


[煙草の無い唇に無意識に手をやりながら
 俺は困ったような笑みを浮かべて
 榊さんの顎の当たりを見る。
 微笑みを向けられても、答えに窮してしまって
 俺はまた誤魔化すように笑う。]
(178) 2021/03/16(Tue) 19:50:12

【人】 DOM サクライ

[「俺の相手が榊さんみたいな人ならいいんですが」
 ……いやいや。
 「俺なんかそんなんじゃないんですよ」
 さて、俺は返答するべき言葉を探して
 人差し指で唇の形をなぞる。

 そうしてコンマふたつの沈黙の後、]


  ……俺とマッチングした相手も
  そう思ってくれるのを願うばかりです。


[くしゃり、と目元を歪めた。]
(179) 2021/03/16(Tue) 19:50:56

【人】 DOM サクライ

[─────ところで、サディストというと
 平生から傍若無人に振舞ったり
 自分の暴力性にだらしが無かったりする人間を
 思い浮かべるやつも多いらしい。

 初対面の開口一番「何でぶってくれないの?!」と
 半ギレしてきた奴もいた……あれは笑った。


 あくまで同意の上、二人きりの空間で
 互いに欲望を満たしたいのであって
 公共の空間でそれをやらかしたらただの犯罪者。
 露出狂と変わらない。

 相手にとって本気で嫌なことはしたくない。
 それは他の人間と何ら変わりはない。]
(180) 2021/03/16(Tue) 19:58:01

【人】 DOM サクライ



  ……失礼、時間までに、一本吸ってきても?


[一言そう断るくらいには、
 理性的な生き物でいるつもりで。

 もしチェックアウトの時や、
 長い夜の合間に見掛けたなら
 気安く声がかけられそうな相手ができた。
 ……俺の認識はまだそこで止まっていて、
 彼と俺とが、同じ部屋に案内されていると知れば
 この時もっと気の利いた言葉がかけられていた、はず。]*
(181) 2021/03/16(Tue) 20:07:19

【人】 大学生 要 薫

[ひんやりとした感覚が背に触れる。>>165]


 ……ひゃっ


[ひゃっこい。
何すんねん、と後ろを振り向く動作が遅いのもお約束。一瞬びくっと震え、肩甲骨が上がり白い肌に結露が伝い落ちた。ジトっとした目で後輩を睨み。それから、おおきに。と彼の手からジュースを受け取ろう。

普段よく飲む桃のジュース。>>164
彼は此方の好みをよく分かっている。
だからついつい頼んでしまうのだけど、――彼がメールを見たことを後悔したなど、ましてや他の飲み物。それこそ元気になるもの>>164を買って渡そうと考えていたなど、露とも思わず。

先ほど冷気が触れた肌を確かめるように
細い指でなぞり]
(182) 2021/03/16(Tue) 20:21:11

【人】 大学生 要 薫

 もう…びっくりするやん
 んぁ?ああ、グラビア誌。
 友達に貸してもろたんよ、直情的なんもええけど
 こういうのもええでって


[メールを見ていた後輩に向かって>>165
先ほどの冷気に手を離した雑誌のページを片手で見せれば
机の上に置き、隣にこいこいと手招きをした。

彼が隣に座れば、
まずはお使いごくろうさんと、頭を撫でようとしたが上手くいったか。どちらにしろ、彼へ背もたれのように寄りかかり、手はジュースの缶にもどり、口をつけながら、細い指先が紙面の女性を指さした。こくんと甘い水が喉を動かす。

横目にじろりと見る男の横顔は整って見える。
が、彼の性欲はいまいち図りかねていた。
一皮剥けば皆同じが持論だが]


 この子ええやろ。
 谷間に見える水滴がええ。

 それに、少し水着がずれてんやけどな。
 肌が焼けてんのが分かるんよ。


[少し小麦がかった肌をした少女の水着姿。
やけど、胸を隠すそれは少しずれていると分かるのは水着の痕が見えるせい。まるで紐で縛られたようなその痕を人差し指でたどれば、薄く笑い。隣の後輩を眺める目は三日月に形どる。こういうのエッチやん。と白い肌、傷や痕ひとつない男は笑い。

唇は缶の口を薄く吸うて
軽い音を立てた。]
(183) 2021/03/16(Tue) 20:22:23

【人】 大学生 要 薫

[そうして怠惰めきながら]


 今度海行きたいんよなあ。


[なあ、なんて。
強請る声は、後輩をこき使う気満々に聞こえたか>>164ほんで胸の大きな子に埋もれたいわ。なんて願望駄々洩れ。やけど何処かとろんとした声の音はなだらかで興奮とは縁遠い。冷めた音、暫く彼を背もたれにグラビア誌の内容をチェックして、どの子がええやらなんやら聞き過ごし。

それから携帯を取り出せば、時刻をチェックし部室から出る準備をしようと彼の横から立ち上がり、形ばかりの上着を羽織ろうとした*]
(184) 2021/03/16(Tue) 20:24:25

【人】 課長 世永 ミヤビ

[ 規則正しく、朝起きては、昼間は働き、
 定時に業務を終了させて、夜は誰もいない家に帰る

 機械的に繰り返される日常
 だが、それでいいと思っていた

 決まった日々を、決まったように穏やかに過ごせること
 それが一番の幸せだと――
 
 1LDKの一人暮らしにしては、少しだけ広い部屋
 仕事の本が詰まった本棚と、テーブルの上のノートPC
 紺色で統一された寝具は乱れなく、整理整頓された部屋

 物が殆どないその部屋は、生活感が薄いけれど
 人を部屋にあげたことがないので、気にしたことはない


 私の日常が保てるのなら、それでいい

 しかし、時折見る、悪夢は、私の日常を壊していく
 だから、逃れるように、人の温もりを求めた

 誰かが傍にいて、一晩一緒に過ごせれば、
 悪夢を見なくなると気づいたから―― 
]
(185) 2021/03/16(Tue) 20:25:01

【人】 課長 世永 ミヤビ

[ 最初は、それらしい店を訪れたこともあったが、
 あれは、来なくなると営業が鬱陶しい
 それに、あれが欲しい、これが欲しいと、
 無駄な要求を受けて、ストレスが逆に溜まり、
 すぐに行かなくなった

 そんな時に見つけた不思議なサイト
 半信半疑で申し込んだことが、始まりだった

 後腐れなく、詮索されることなく
 望みを変えることができる場所として、
 実に、効率的な場所だった

 だから、多少怪しさを感じながらも、使い続けているのだ]
(186) 2021/03/16(Tue) 20:25:03

【人】 課長 世永 ミヤビ

[ 早かったと、褒めたつもりで発した言葉
 それをどう捉えられているか、こちらの与り知らぬ処
 心の声が聞こえたとしても、気にはしないのだが


 笑みを浮かべる気配に、褒め言葉として
 受け取って貰えたと勘違いすれば、
 変わらぬ表情で、資料に視線を落としていた

 稟議書の訂正を依頼して、頷き、宜しくお願いしますと、
 デスクに戻る背中を見送った

 やがて、集中してメールを処理していれば、
 コピー機のエラーが響いて、そちらに視線をやれば
 室井がコピー機前で何かやっている

 先ほどの稟議書の訂正が終わったのだろう
 しかし、彼は、機械音痴か何かだっただろうか
 入り口のロックにも引っかかっていようなと、
 少し首を傾げながら、慌てた声に、

 微かに口元を緩ませていたのは、
 ―――― 自分でも、気付いてはいなかった]
(187) 2021/03/16(Tue) 20:25:05