「………あら、」
自室から出て廊下を歩いていれば幾名かの姿。

自身のみでなくこんなにも夜更かしさんがいるらしい。
思わずくすくすと笑みが零れた。

>>11 ノル
「…あら、ノル。おはようございます」
背後から声がして、ゆったりと振り返る。

「私は本を読んでいて、すっかり夢中になってしまいまして。
熱を冷ますためにも軽く歩いてみようかと思い……」
本当に、こんなに集まるのは珍しい。…かもしれない。


歌声(>>12)にも僅かに視線を向け、笑顔で会釈。
皆で星を見に行くという素敵な提案には考える素振りだ。

>>15 ノル
「お外で眠る……というのも、いいかもしれませんね。
星を眺めながら眠るのは心躍りそうです」
深い深い森の中。それでも等しく星は空に。

「ベリー兄様の子守唄も勿論素敵ではありますが」
今は星に心を奪われている。正確にはユングフラウの提案にだが。

普段は一人部屋で眠る夜が多いから、余計に楽しみで。

現実的な発言(>>16)にはくすくすと笑い頷いた。
テントなどがあれば、少しは防げるのかもしれないが。

>>18 ノル
「ふふ、そうですね。…また、今度」
少し残念そうに眉を下げて、それでも笑顔で頷いた。

星を眺めるだけでも十分に楽しいだろう。

昼になり、コロッケ^foodでも作ろうかとキッチンへ。
食材の残り確認、必要であれば『お父様』への買い足しお強請り。

森の中の動物を狩ることやキノコ探しあるいは畑を確認もいいが。

やはり他のものも補充しておきたい。
天気のいいうちに街に下りる方が安全だろうし。

勿論、だからこそ十分に貯蓄されている事が多めだろう。

>>29 ノル
「お泊まり会……ふふ、」
不思議な響きだと感じた。
ここがお家だから、果たしてお泊まり会と呼べるのか。

ともあれ談話室で行われるそれもきっと楽しい。

玄関に向かうノルについて行き、……段差では手を貸せなかった。
だからきっとリーディエ以外の誰かが貸したはずだ。

空を眺め、星を見つめる。ここは星の輝きがよく見えるだろう。
街灯という星の存在を朧にするそれが屋敷以外にないだろうから。

リーディエは、流れ星を見れなかった。

「…………」
「…………………………」
パラ、パラ。

「………………………………………………」
パラ。パラ、パラ。

本に夢中になっているため、周りが見えていない。
読み始めるといつもこうだ。捲る度に楽しさが増していく。

次の頁で何が起きるだろう。次の展開は。…………。

パタンッ。本を閉じ立ち上がる。
昨日は星見と談話室でお泊まり会。

楽しかった、とても。

今日も皆は夜更かしだろうか。
周囲を見回し、この後は何をしようかと思案する。

「お腹すきました………………」
外に出て、帰ってきてそのまま眠ってしまったからお腹から軽い音が鳴る。



目を擦り僅かにふらつきながらもキッチンへと向かうことにした。

冷蔵庫を開く。…モモとブルーベリーだ。
鍋を覗けば汁がある。

暫し考えるようにそれを見つめて。

「いただきましょうかね……」
少しだけ、皆が食べるだろうから。

昼頃、談話室に顔を出す。
そういえば星見以来、来ていなかったなと。

貼りだされたいくつかのそれらを見つめ……。

「あら……、」
見つけた1枚の前で立ち止まる。暫くは悩むようにそのままに。