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【恋】 ツァカリ期待している その為にも、資本たる身体に 栄養を補給せねばな さあ、これも飲んでくれ 薬草と香辛料が入っていて芯から温まる [名残惜しいが重なる手を解くと 空になっていたカップへ 用意していた葡萄酒を注ぎ勧めた。 疲れがあれば眠気を催す酒だ。 彼に決して無理ができぬように。*] (?12) 2022/02/09(Wed) 9:39:54 |
【恋】 ツァカリ[愛しいひとが、夢の世界に誘われていく。>>?14>>?15 葡萄酒がよく効いたようだ。 前の仕事の疲れが溜まっていたのか それとも自分の到着を待つ間 気を張って摩耗してしまったのだろうか。 何れにせよ、彼に必要なのは休息だ。] ……ああ。……口に合ってよかった …………ふふ。眠気に抗わなくて良い ……………… ベッドへ連れて行こう ……[彼の言っていた食事とシャワーの後の時間>>4:?10を 期待していなかったわけではないけれど 如何なるときも無理はさせたくない。 刺激を与えぬよう穏やかに相槌をうち、 舟を漕ぎ出した身体をそっと片腕で支えた。] (?16) 2022/02/14(Mon) 9:19:43 |
【恋】 ツァカリ[そうしたままゆっくり部屋の奥へ進み、 寝台をふたつ見つける。 使用感のある一方が、普段使っているものに違いない。 もう一方は、新品にも見えた。 己のようにリハビリに来た者へ貸すのだろう。 自分はもうただの依頼人ではないから、 そちらを使う気はないけれど。 布団を捲って彼を寝かせると、食器類を片付け、 シャワーを借り身を清めてから戻ってくる。 無断で自分だけ悪いとは思うけれど、 一日中草原を駆けてきた身体で 寝具を汚してしまうよりは良いだろう。 汗を流してさっぱりした。 彼もシャワーを浴びたかったかも知れないが 彼が何日もそれをしていなかったとしても 構わず顔を埋めて抱き締められる自信が自分にはある。] (?17) 2022/02/14(Mon) 9:19:55 |
【恋】 ツァカリ[普段寝る時の姿で彼の眠るベッドに潜り込んだ。 眼鏡をかけたままであることに気付けば そぉっと外して枕元に置いた。 彼の首の下に腕を差し入れ腕枕をして横になる。 睫毛の付け根すら見える距離。 赤く染まる頬が色っぽくてドキドキする。 酒器の回し飲みで酔うものは幾人も見てきたが こんな風に惹かれるのははじめてだ。 自分が彼を好いているから余計にだと思うが 斯様な扇情的な姿を他人には見せたくない。 里の皆の前で飲ませるのは控えなくては。 俺だけの大切なひと。] (……このひとと想いが通じたのだ) [じぃんとする。 告白をし、彼からもして貰った。 彼の声で伝えられた宝石のような言葉たちが 今聞かされたように己の中を巡っている。 それにはじめて知った感触────口づけも。 明日こそは、自分からしよう。ああ、きっと。 心の宝物庫からは眩い光が溢れんばかり──…。] (?18) 2022/02/14(Mon) 9:23:11 |
【恋】 ツァカリ[────そんな風、久方ぶりに ぐっすりと眠れたものだから、 翌朝は自分にしては珍しく寝坊をしてしまう。 朝を迎えても、腕枕をする左腕は離すまいと 彼の身体に絡みついたまま。 短い右は、軽く肩に乗っているだけだが。 豊かな胸に彼の頭を抱え 安らかな寝顔を晒しているだろう。 因みに、裸眼の彼に どの程度見えるか知らないが、全裸である。 そうして眠るのが一番暖かいとは遊牧民の知恵。 全身剃毛してあるのは感染症等の予防ゆえ。 彼の薄い腹を押し上げるように 硬く漲る雄の徴は、朝の生理現象だ。*] (?19) 2022/02/14(Mon) 9:38:14 |
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