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![]() | 【人】 朝日元親[ ボクの記憶が無い。 今度はボクが信じられないという顔を浮かべた。 でも、さっきの噛み合わない会話の説明をつけるには あまりにも納得がいってしまう事実で。 ボクは思わず頭を抑えてしまった。 だって頭が、痛くて仕方がなかったんだ。 (29) 2022/10/26(Wed) 19:39:10 |
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![]() | 【人】 朝日元親[ ボクがこんな目に遭っているのに それらしい人が誰も来ない理由が分かる。 でも、涙は見せなかった。 見せるほど、悲しくも感じなかったから。]** (33) 2022/10/26(Wed) 19:45:00 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 君の記憶は、戻る確証がないみたい。 どうしよう、もし記憶が戻らなかったら。 私、またひとりぼっちになっちゃうのかな。 そんな自分本位の心配をしてたら 今度は君のご両親の事へと話が移る。 私が君に聞けずにいた事。 君は私の事だけじゃなくて 本当に何も覚えてないんだ、って 改めて事実を突きつけられる。 でも記憶を失う以上に最悪なことを 私は聞くことになるんだよ。 ] (37) 2022/10/26(Wed) 23:06:04 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 席を外してほしいと言われたなら そうするつもりだった。 だってどうやら今の君にとって 私は他人でしかないみたいだったから。 構わないと言い切ってくれた君に すこしだけ、信用してくれてるのかな、 なんて淡い期待を抱いたけれど そんなの吹き飛ぶくらいの君の過去に、 私は表情が消えていく。 ] (38) 2022/10/26(Wed) 23:06:35 |
![]() | 【人】 惜別ハツナなんで、そんなひどい、こと……。 [ 私の声は自分で思ったよりずっと冷たい。 そうだね、この場にいない人に怒っても仕方ないし 怒る権利、ほんとは私にはないのに。 それなのに、怒りが抑えられない。 君はずっと、ずっとひとりだったんだ。 こんな時でさえ、見舞いにも来ないなんて。 本当に、ふざけないでよ、 って言いそう。 ] (39) 2022/10/26(Wed) 23:07:25 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ でもそれは私が言う事じゃないから。 辛うじて、それだけは飲み込んで。 君がショックを受けてないかなって 思って君の顔を見ても、 君は悲しそうじゃなかった。 私はそんな君を見て……。 哀しいな、って思ってしまうんだ。 ]** (40) 2022/10/26(Wed) 23:08:01 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ*** [ 先生が病室から出た後 私の質問に答えてくれた君は ピンと来てないみたい。 ] ううん……、ハツナ、って。 呼び捨てだったよ。 なんて言っても、呼びづらいかな。 呼びづらかったら 君が呼びやすいように呼んで大丈夫だよ。 [ そう言って気にしなくていいよって 安心させようと笑ってみせた。 ぎこちなくなってないかな、大丈夫かな。 ] (41) 2022/10/26(Wed) 23:59:20 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 微かな望みも断ち切られて 私は、内心ずっとどうしようって思ってた。 でも、君にそれは見せないように。 それに謝らないといけないのは私だから。 ] (42) 2022/10/27(Thu) 0:03:36 |
![]() | 【人】 惜別ハツナそっか、謝ることないよ。 あのね、謝るのは私の方なんだ。 君が怪我したのは、突っ込んできた車から 私を守ろうとしたからなんだよ。 だから、君が怪我したのも 記憶をなくしてしまったのも私のせい。 ごめんね、君に、こんな痛い思いをさせて。 (43) 2022/10/27(Thu) 0:04:33 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ そう、君に事故の経緯を説明して。 私はただ、泣いてしまわないように 必死で笑顔になろうとしてた。 今は駄目だ、ないちゃだめ。 今だけは―――――。 ] (44) 2022/10/27(Thu) 0:06:36 |
![]() | 【人】 惜別ハツナ[ 泣くのを我慢してる私は、君が少しでも 記憶を取り戻すための手掛かりを探そうと。 そういえば、君は何度も聞いてた歌なんだから 歌えば少しは思い出せたりしないかな、なんて そんなことを思って、私はよく歌っていた あの曲を口ずさもうとして―――――。 ] (46) 2022/10/27(Thu) 0:09:02 |
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![]() | 【人】 惜別ハツナごめんね、歌ってた歌、 君が聞いたら何か思い出すかなって そう思ったんだけど…… ド忘れ、しちゃったのかも。 [ 一瞬、歌えないことに動揺して 顔にも出してしまったけれど すぐに困ったように笑って、謝った。 ] (49) 2022/10/27(Thu) 0:11:18 |
![]() | 【人】 惜別ハツナえっと…… しばらくは入院することになるのかな。 着替えとか、きっと必要だよね。 私、君の家知ってるから…… 私でよければ必要な物、持ってくるよ。 私じゃない方がいいなら…… その時は先生に聞いてみるね。 [ 話題をそらすようにそんなことを言って。 入院しないとしても、必要な物 多分此処にはないはずだから、 どっちにしろ誰かが 持ってこないといけないと思うし。 君の両親は頼れないってわかってるから。 たぶん君はこの提案、断れないんじゃないかな。 断られたら、勝手に家には入れないから 素直に他の大人に頼るつもりではいたけれど。 ] (50) 2022/10/27(Thu) 0:11:53 |
![]() | 【人】 朝日元親[ 今ここに両親が居ないことが 悲しいことだなんて思わない。 自分が闇の奥深くに落とされて 手を差し伸べない親なんているだろうか? 考えたらたとえボクにだって答えが分かる。 ボクには、はじめから親なんて居ないんだ、と。] (51) 2022/10/27(Thu) 4:08:09 |
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