【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[怖くないと、断言されれば思わず 尊敬する面持ちで見返してしまった。] ……確かに人間も怖いけど……、 私はおばけのほうがこわいよ……。 ……って、笑わないでよ! こっちは真剣なんですからね!? [だって、人ならざるものじゃない? 会話だって通じるか分からないし、 戦ってもすり抜けちゃうかもしれないし。 子供だましと言えばそうなのかもしれないけれど、 本気で怖いのだから仕方がない。 笑うテンガンには、ぺちぺちと背中を叩いて反抗した。] (61) 2022/05/23(Mon) 22:15:11 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[それから晩御飯への相談に話題は移る。] んー……お肉かぁ……。 兎の干し肉なら少し残っていたっけ? さすがに雨の中は取りに行けないし、 簡単なものになっちゃうけれど……、 それでもいい……? [旅に出ている手前、いくらか持ち合わせの食料はあるけれど、 毎日豪勢な食卓にはありつけない。 今日も、できるだけ質素にと考えながらも、 食べたいものは優先しつつ献立めいたものを考えてれいれば、 不意に、トーンの落ちた声が聞こえてきた。>>51] ん? 無意識って……、ひゃ、わわっ……?! なに……っ?!!?! [ぐいっと腰元をあらぬ力で引き寄せられ、両腕が拘束される。] (62) 2022/05/23(Mon) 22:15:37 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[両腕では飽き足らず、ぐるぐると身体に まとわりつく何かが気持ち悪い。] ……えっ!なに、なに、これっ!? 気持ち悪い……ッ!!!!! テ、テンガンッ……!!! [思わず助けを求めるように彼の名を呼んだ。 だが、こんな状態になっても 彼は冷えたように冷静な声で言葉を紡ぐ。] ……たんり、え……っ!? あ、っ……ごめんなさいっ、 そこまで考えてはいなくて……っ…… わざとじゃなんだけど……、っていうか、 これ何!??????? [離れる以前にもう彼からは離されている。 得体のしれない何かに寄って両腕を拘束されているのだから。 それよりどうして彼は落ち着いているの?!*] (63) 2022/05/23(Mon) 22:15:53 |
【人】 眼科医 紫川 誠丞「そのうち結婚なさるんでしょう? 先生も」 [曖昧に返事をして、ペンを走らせる。 余白がほとんどない色紙に書く言葉を探し、ありきたり過ぎないかと頭を悩ませる時間。見慣れた外来の診察室で、隣には看護師……いや受付の事務員か、ぼんやりとした外郭の人間が暇そうに立っていて、私が書き終えるのを待っている。 書き上げた一枚を手渡す。機嫌良さげな、それでいて得意ではない類の好奇心の色を隠さず、相手が笑いかけてくる。その唇が動き、何かを言った。 ……こんな時は、無難なことを言っておくに限る] いや、結婚は…………どうでしょうね。 昔からずっと、好きな人がいるんです。 [口から出た言葉に、自分でぎくりとする。 身を乗り出してきた彼女が連ねる質問に、洗いざらい答えてしまう。そんなプライベートな話は職場の人間に聞かせるべきじゃないのに、自分の身体を制御出来ない。どうして。 笑顔を浮かべていた彼女が首を傾げる。 すっと表情が消えた双眸が、白衣の男を捉えた] 「先生は、……その人のどこが好きなんですか?」 (64) 2022/05/23(Mon) 22:26:50 |
【人】 眼科医 紫川 誠丞[彼女──だと思っていた輪郭が、声が。 次第に変質していき、気付けば目の前に「阿出川くん」が立っていた。 その空間の異常さに私は何の疑問も抱かず、咄嗟に腕を掴もうとした手が空を切る。 「会いたかった」と再会を喜んだが、何かがおかしい] 「……せんせぇー、なんで俺のこと好きなの?」 [時間の流れを置き去りにした、昔のままの彼が。 私に問い掛けてくる] (65) 2022/05/23(Mon) 22:27:08 |
【人】 眼科医 紫川 誠丞[「好き」な理由──なかなか難しい質問だ。 学生時代は特に 希薄な人間関係ばかり築いていたから 憧憬や親愛を拗らせただけだ、 彼の顔が男にしては綺麗で可愛かったからだ、とか。 そう考えて、彼に似ている要素がある人なら 好きになれるんじゃないかとも思ったが駄目だった。 性格、立ち振る舞い、外見。 言葉にすると淡白で説得力に欠けるように思えて 記憶を遡り、好きだと思った瞬間を順に思い起こせば、 あり過ぎて話し始めたらキリがないと気がついた。 そして、無数に候補は挙げられるが…… 例えば変わってしまったら冷めてしまうような、 決定的な「何か」は見つけられそうもない。 要素が欠けたら興味が無くなるかと聞かれれば、違う。 かといって「馬鹿」になりきった、 彼の見た目をした人形を可愛がりたい訳でもない。 ……好きでいることが当たり前過ぎて 今までずっと、理由を考えたことも無かった] (66) 2022/05/23(Mon) 22:27:40 |
眼科医 紫川 誠丞は、メモを貼った。 (a6) 2022/05/23(Mon) 22:36:02 |
【人】 乙守 流歌[ 結局あの日は、 学校をサボるという結果になっちゃった。 罪悪感がすごい。 潮音からも返信が来て、 わーうー唸っておりました。 潮音には会いたい、でも 私がやっちゃったこと考えると 潮音にどんな顔をすれば!のくりかえし。 友達からもいっぱい連絡きてたし、 心配したのか早めの帰宅のママは 途中で潮音に会ったよってニヤニヤしてる。 ……あ、私の好きなプリン。 ] (67) 2022/05/23(Mon) 23:04:33 |
【人】 乙守 流歌――― えーん、ごめんね だいぶ具合良くなったから 心配しないでね。 ――― [ 罪悪感!! えーん。 学校をはじめてサボっちゃったのと 潮音に心配かけたのと 会えないのがつらつらで "どんな顔したらいーのモード"は1日で終わったの、 ……たぶん。 それでも2〜3日は、ちょっぴりもぞもぞしてたかも。*] (68) 2022/05/23(Mon) 23:05:07 |
【人】 乙守 流歌[ それから、日々はすぎて 長袖は半袖に。 夏服はかわいいんだよ、色が。 初夏を思わせる水色のチェックのスカート。 潮音と行ける学校に行きたかったのは勿論なんだけど この制服が着たかったのもあったりする。 涼しげな潮音の夏服もまた ……好きだな。 ] (69) 2022/05/23(Mon) 23:06:38 |
【人】 乙守 流歌[ ……あのゆめは暫く見なくなった。 罪悪感に負けたのかな、 見たばっかりのときはわーわー騒いでたけど 暫く見なくなった私はちょっぴり忘れてた。 近頃の潮音は少し意地悪を覚えたようで ささやかな幸せを妨害して笑うんだよー。 ] なんで逃げるのー、 もー [ 運動はそんなに得意ではないとはいえ そんな!何度も捕まえられないものかな? ブレスレットの腕がスカッで逃げられる そんな光景はなかなかに滑稽とも言う。 流歌だからだよ、と言われたらそれまでだけど。 ] (70) 2022/05/23(Mon) 23:10:01 |
【人】 乙守 流歌[ 初めの頃の心配はだいぶ影を潜めてきた。 ……大好きが重なる幸せ。 潮音もそうだといいな。 ] もう忘れないよ! 手帳にもカレンダーにも スマホにも登録したもん。 潮音がお祝いしてくれるの凄く嬉しいし 楽しみにしてる。 [ 偶然にも誕生日と記念日が一緒なんて すっごくいい日になる予感しかしないね。 ……と、そんな変わりない、 今日の一日を終えるべく靴箱へ来たときのこと。] (71) 2022/05/23(Mon) 23:11:26 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「ごめんごめん、そんなに真剣だとは思ってなかった。 どうにかなるって、俺がいる。 だから離れないようにしてて。」 彼女が本気で怖がっている様子に、 やはり笑いが込み上げてきてしまう。 背中を何度か叩かれても、 笑いを誘発されてしまうので、 テンガンは笑いながらこの館を散策する。>>61 (74) 2022/05/23(Mon) 23:26:52 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「ミンが作ってくれるものは何でも美味しいから どんなものでも大丈夫。 こういうところだがら、台所もあるだろう。 後で探すことにしようか。」 本当に肉を食べたかったかと聞かれると、 どうかわからない、と後々答えると思う。>>62 けれども彼女が作ってくれるものは 本当に、心の底からどれも好き。 家事は苦手ではないが得意でもないため 少ないながらも良いものを作ってくれる彼女に とても尊敬の念をいつも抱いている。 (75) 2022/05/23(Mon) 23:27:17 |
【人】 乙守 流歌はわ、それは大変だ。 少し待っててくれたら甲矢君も来……、 って、ちょっとー? [ あれ、聞いてない? 引っ張られちゃった。 なんだかふるふる震える感触。 すごく責任感じてるのかな、 もし逃げちゃったのが赤ちゃんだったら 確かに心配だよね。 多分友達だったら流歌を頭数に入れるなんて よっぽど緊急なんだねって笑う気がする。 失礼だよね、むう。 ] (76) 2022/05/23(Mon) 23:28:39 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「気持ち悪い?もうちょっと我慢して。 これ?俺の触手。いや、なんか言い方おかしいな。 俺の意思に従順な使役魔? 別に5本だけじゃなくてもっと出せるけど、 とりあえずはこうでいいかな……。」 気持ち悪いという言葉を彼女から聞くとは 想定していなかったわけではないのだが、 少し口元が緩んでしまった。>>63 彼女と物理的に距離を作れたので、 彼女の体にまとわりつくそれを冷静に教えながら、 自身は部屋の中にあった1人がけソファに腰掛けて、 彼女の体を拘束したままベッドに動かし膝をつかせれば、 さてどうしたものか、と考える。 (77) 2022/05/23(Mon) 23:30:08 |
【人】 魔導騎士 テンガン・カルシャック「ミン、俺結構我慢したんだ。 勝手なこと言うなって言われそうだけど もう我慢の限界が来てしまったんだ。 許してなんて言わない。言えるわけない。 ………そうそう、その触手、凄いんだ。 2種類の粘膜が使い分けられてさ、 1つは服を溶かす粘膜、もう1つは……媚薬みたいな 思考をおかしくしていく粘膜があるんだ。」 どうしてそれを知ってしまったかは、 人間相手ではなかったので割愛。 敵に使ったらまさか仕留め損なって、媚薬効果のせいで 追いかけられそうになったなんて笑い話はできない。 そんなことより、彼女の腹部に絡みついていた触手は 彼女の胸をにゅるりと撫でるように動いていく。 主人の思考と意思がそれの動きに反映されるから。* (78) 2022/05/23(Mon) 23:33:01 |
【人】 乙守 流歌[ 下駄箱に鞄置いたままだから帰ってないの、 潮音だってわかるよね。 時間がいりそうなら後でちゃんと連絡しよう。 私は彼女に連れられるまま、裏庭の方。 普段は生徒もあんまり近づかない。 日当たり悪いし、物陰になってるからか なんだか悪っぽい人も時々いるし。 近づかないに越したことはない場所なんだけど 草木がぼーぼーしてたりするし ここから体育館の裏までいっちゃったりしたら それこそ逃げた動物を捕まえるの、いよいよ大変そう。 ] (79) 2022/05/23(Mon) 23:34:47 |
【人】 乙守 流歌ええと、……何が逃げちゃったんだっけ? 大丈夫。一緒に探すよ! [ 彼女に確認のため、も一度声をかける。 なんだか随分奥の方来ちゃったけど ……大丈夫かな? *] (80) 2022/05/23(Mon) 23:37:51 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ本当? だったら、嬉しいけど。 ……うん、久しぶりにキッチンが使えるのは嬉しいかも。 そうだ、水は出るのかなぁ……。 [何でも美味しいは作り手としては嬉しい答えだ。 何が食べたいと聞いて何でもいいと言われるのとはまた違う。 ならば、腕によりをかけて作らねばと思う反面で、 キッチンの心配などする辺り、まだ余裕はありました。 …………その時は。] (81) 2022/05/24(Tue) 0:17:45 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[触手?使役魔? 理解の出来ないキーワードが飛び交う。 だって、そんなの一緒に旅をしながら一度も見せたことなかった。] ……使役魔って……、 じゃあテンガンがこれをさせてるってこと!? なにそれ、離してっ……!! 離させてよ……!! [ぐっと腕に力を込めて引き抜こうとしても、 ぬるりと滑って再び捉えられるだけで意味がない。 腕と両足を拘束されたまま、成すすべもなく ベッドに運ばれてギリ、と唇を噛んだ。] (82) 2022/05/24(Tue) 0:17:57 |
【人】 魔法使い ミンナ・コンスタンツェ[膝をついたまま睨めあげるようにテンガンを見据える。 高みの見物のようにソファに腰を落ち着けながら、 こちらを見下ろす様子に思わず怯えてしまう。 何を考えているのか、何をされるのか分からずに。 ただ震えていた。] 限界ってそんなの……、 だからって、こんなやりかた許されるわけないでしょう? ……お願いだから、外して…… って、ひゃっ……あ、うそうそっ……、 ……やだっ、うごかないでっ……!! [ぬるりと触手が衣服の上から胸を撫で回す。 まだ衣服は溶けてはいないけれど、彼の言う通り、 本当に服を溶かす粘膜というのがあるのなら、時間の問題だ。 焦りに声が上ずって、ベッドの上でじたばたと腕をもがかせた。*] (83) 2022/05/24(Tue) 0:18:12 |
【人】 闇の精霊 アルカード―― 図書館 ―― [この学園には『図書館』或いは『資料館』と呼ばれる建物が幾つか存在している。 あの夜、我とあの娘が出逢ったこの建物もその一つらしい。 元はある貴族が趣味で蒐集した稀覯本をまとめた私設図書館で、 その貴族の死後、建物は蔵書ともども学園内に寄贈され、 学園内の敷地内に移築された。と、建物内に置かれていた資料には記されている。 そしてその貴族が集めた稀覯本の中に 我の欠片が変じた書物>>0:178が入り込んでいたようだ。 昼間でもほんのりと薄暗く、 古い書物の匂いが心地良いこの場所は我にとっては心地良く (娘からは「お気に入りの場所なんですね」と言われた) 特に娘から呼び出されることがなければ、 我は日がな一日此処で書を読んで過ごすことが多かった。] (84) 2022/05/24(Tue) 0:22:03 |
【人】 闇の精霊 アルカード[今、我が読んでいるのはこの世界の成り立ち。 『神話』とか『おとぎ話』と呼ぶほうがより正確か。 あの娘が前の世で「乙女ゲーム」と呼んでいた物語にも、 ]同じ『神話』という名の設定が存在することを我は知らない はじめに、虚無が在った。 星がひとつ、虚無の海に落ちて世界が生まれた。 神々のうち、ひとりの娘が言の葉を紡いだ。 「光あれ」と。 その一声で、万象は光に照らされて そして世界は産声を上げた。 そうして、ただただ闇ばかりであった世界は 光に照らされ、世界には数多の精霊と命が生まれた。 闇に満ちた虚無の海より、 言の葉から万物を生み出した娘は 光の女神として、今も世界を見守っている――…。 (85) 2022/05/24(Tue) 0:25:30 |
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