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【見】 吟遊詩人 フェリックス「――さてさて?リーゼロッテ嬢。チェルシー……あの勇敢なる女性陣達は、カニを得られたのかな、さて。」 海辺まで行ったら、興が乗って魚釣りに執心でもしていたのだろう。共に参加はできなかった男は、のんびりと降りて来たのだ、が。 「今度は骸狩り殿か。……まさか、見つからなければ全員捕まえてみる、とか言わないだろうなあ。当て推量で捕らわれるのは釈然としない。子爵殿にラブレターでも送るかな」 脅迫状にそんなルビ振りをするのはこの男だけかもしれない。 メニューをのんびりと眺め、無事、蟹が追加されていることを確認する。 (@0) 2021/12/16(Thu) 3:40:03 |
フェリックスは、ノアベルトに愉快そうに耳打ちした。 (t0) 2021/12/16(Thu) 3:46:26 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス風がそよぐ墓場の最中、その小高い丘。 昼ですら、ここはあまり人が来ない。 休むにしても、場所が悪いからだ。 昔のことを思い出しながら、弦を爪弾く。 幽かな音色のことを、『あの老人』は『懐かしい』と言った。 このあたりにこんな楽器はないだろうに、と尋ねると、 『美しいが、寂しく、求めても手に入らぬもの』 皴だらけの顔で微笑んでいたように思う。 『そのように言う』、と。 大層その表現が気に入って、『私』はその一節を取り留めておくこととした。多分、あいつも気に入るに違いない。 「はたして、あれはもう孫か」 首を傾げる。 「それとも、息子なのか。」 「いやいや。無粋か。やれやれ………」 (@1) 2021/12/16(Thu) 19:01:21 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>27 「おやぁ……?」 声をかけられれば、静かに振り返る。 芝居じみた様子だが、何ならいつものことだ。 微笑みながら、片手をあげた。 「なあに、この程度で。第一、昔は船に魔女を載せて謡わせていたぐらいだ。海を鎮めるのに、な。潮風が喉に悪いなんていうのは迷信さ。 楽器はそうだが」 ぺち、とリュートを小さく叩く。 「こいつは特別性、だ。変わったところに来るなあ。ここは、他にはなんにもないようなところだが……」 (@2) 2021/12/16(Thu) 19:33:32 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>28 スカリオーネ 「どちらもだ。とはいえ、……難しいがあー、ううん」 首を捻る。難しそうに眉を顰めて、 「情報屋が生業。詩人は生き方、といったところかな。なんとなく、お前さんには伝わるだろう。」 骸狩り。 仕事ではあるだろうが、生き方そのものではない。 とはいえ、仕事だからと割り切れるほど自分から遠くもないのではないか、と。 歩くあなたを見遣る。 水平線の光が眩しく、少し目を細めて、笑ったまま問いかける。 「そう言うな。祭りの最中だ、仕方あるまいよ。 ……それで?次のご指名はあったようだが。生活には本当に変わりはないかね」 (@3) 2021/12/16(Thu) 20:02:41 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>29 スカリオーネ 骸狩りの男の言葉に目を伏せて、 口許の笑みはそのままに、少し悲し気な顔をした。 「だろうなあ」 変わらぬだろう。 この程度の事で在り方が変わる男なら、 割に合わぬアンデッド狩りを生業にすることもないだろうから。 「元凶?ほう。元凶が届くのか……?それは、しらなかった」 人を食ったような口調ながら、聊か驚いたように返した。 遠い船を、自分も見送る。 万年、暑すぎるほどのこの地も。 すこし、涼しさを帯びた風邪が吹いている。 (@4) 2021/12/16(Thu) 23:37:17 |
【見】 吟遊詩人 フェリックス>>34 スカリオーネ 「かわらぬものなどないとは思うがな」 目を細めて、あなたの言葉に表情を無くす。 「歴史と同じ。同じように繰り返すことはあれど、 斯様に等しいものはない。 骸狩り、お前もわかっているのだろう?」 「船はもう帰っているだろうよ。 安い蟹が出回っていたからな。貴族どもは喜んで食べるものもあるが、 おぞましい巨大な怪物蟹のものでもあるまいな。ハッハッハ……。」 手にしていた楽器をなぜるようにかき鳴らすと、 旋律と共に、潮風がなだらかになり、 無風になった。 「聞いておきたいのだがな、骸狩りよ。」 「お主は、なぜ死者を討つのか?」 「そして――死者とは、人の域を超えて生きる、死んだはずのものが動けば、死者か?」 (@5) 2021/12/18(Sat) 16:31:44 |
フェリックスは、エドゥアルトの耳をモフモフした。 (t1) 2021/12/18(Sat) 20:58:57 |
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