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【人】 ミア[ 伸びた手は、こんな時だって、 "もしかしたら"来るかもしれない、と。 忘れも消えもしない過去に従って、銀を 抜いていた。 薔薇の髪飾りを解いてしまえば、 ─── 嗚呼 ほんとうに、"なんのために"伸ばしたのか、 馬鹿らしくなるぐらい伸びた髪が広がるから、 ] (345) 2020/05/31(Sun) 17:31:32 |
【人】 ミア[ 切り落とした瞬間、 ─── 青薔薇の気が可笑しくなったのかと、 音楽すら止っていて、 あの女の子のちぃさな悲鳴だけが届いている。 磨かれた床に 欠片が散り、 明らかに不機嫌な"青薔薇"は、 髪飾りと銀を 手の代わりにつきだして。 ] (347) 2020/05/31(Sun) 17:32:17 |
【人】 ミア─── それじゃあね。 今度は大人しい子でも雇いなよ。 [ 満月で無くて良かった。 細い影ひとつ、闇に溶かしてくれないだろうから。 ] (348) 2020/05/31(Sun) 17:32:45 |
【人】 ミア* ─── ってことが あっただけだよ。 [ 馬鹿なの?って言われた。 ロイヤルブルーのドレスを指して、自分で無い女が。 何処、と言われると、何処か、であった。 生まれ故郷 とも違うような、 "似たようなやつ"が集まる場所であるような、 掃きだめに近いところ。 ずぅっと昔の記憶よりは、まだ、人の住めるところ。 ] (349) 2020/05/31(Sun) 17:33:35 |
【人】 ミア[ 確かにその時の女は馬鹿だった。 理由もよくわからない怒りに任せたまま、 同時、明らかに"高そうな"ドレスのまま、 此処に行き着いて、 貴族と勘違いした"似たようなやつ"を蹴り飛ばしていた! ……どうにも酒場の迷惑な客だったらしいので、 礼と言うことで一室を借りているのは、その時の話。 ] (350) 2020/05/31(Sun) 17:34:10 |
【人】 ミア[ 売れば幾らになるか。 この部屋に招いた客皆が口を揃えて言う。 値打ちが此処の奴らに分かると思う? ─── こじつけのよな、売らない理由。 ] (351) 2020/05/31(Sun) 17:34:32 |
【人】 ミア[ 具の入らないスープ、パンは数日にひとつ。 酒なんて其れこそ気を紛らわせる為の飲み物だし、 果物は一年に何度か見られれば良い方。 水ともなれば貴重品も良いところで、 ましてや飲める状態にするところから始まる始末。 薄いね、と、或る料理を出された時に、 舌が肥えてるんだと言われたのは、来たばかりの頃。 ] (352) 2020/05/31(Sun) 17:34:44 |
【人】 ミア[ 懐かしい、と 思うと同時、 変わってしまった感覚に慣れない自分も居る。 夢を見なさすぎて不安になるなんて、 まったく ひどい話もあったものだ。 ] (353) 2020/05/31(Sun) 17:35:10 |
【人】 ミア[ 別に、酒が入っていなくても、 満腹になれば人間眠れるものである。 実際満腹かはさておいて、 だらだらと会話して、すこぅしずつ食べて、 ……過去、に浸れば、そうなる。 ] (381) 2020/05/31(Sun) 21:45:18 |
【人】 ミア[ ─── 貴族の馬車が横転してる。 飛び込んできた話なんて、それだけだった。 人の波が向かう理由なんて、 物を漁るためが大半、あとは野次馬と、 底辺から馬鹿にする程度のものだ。 ] (383) 2020/05/31(Sun) 21:46:17 |
【人】 ミア[ 良い男だったらいやね、と言う、 自分の手を引く女のような理由も、あれど。 その自分が出てしまったのは、きっと、 今日が満月の夜であったからだろう。 それから、何より、 ] (384) 2020/05/31(Sun) 21:46:33 |
【人】 ミア[ 波を縫った細い女が、膝をつき、 馬車に埋もれていた男の頭を、其処にのせている。 辿り着くまで、寄りすぎた野次馬と、物取りと、 姿が見えた端から急所を蹴り飛ばしてやった。 ……夢見が悪いから、全部八つ当たりだ。 その、結果の。 懲りずに寄るやつは石を飛ばしたから、 どれだけ矯正されようと、 手を、付けられなかった何時かなんて、 そうそう消えない。 ] (386) 2020/05/31(Sun) 21:48:40 |
【人】 ミア[ 遠ざかった香がしていた。 赤も 紅も どちらとも。 日常と呼んでいいのか、分からない、 何時かの過去を想起させるよな、 ] (430) 2020/06/01(Mon) 0:56:13 |
【人】 ミア[ ─── 碧は、未だ、冷静な色を宿そうと、 そう あろうとしていたから、 赤の混じった、斑の薔薇色を捉えていたし。 かち合った瞬間だって、 彷徨っていた視線が漸く合ったよな、 ずぅっと待っていたよな、時で。 ] (432) 2020/06/01(Mon) 0:56:25 |
【人】 ミア─── …… だったら こんなところで倒れないでよ。 あれから 自衛もしてなかったの。 そういうところが 嫌い だって、私、 そんな顔して 、 (433) 2020/06/01(Mon) 0:56:39 |
【人】 ミア[ ……こどもの癇癪に、近かったように思う。 怒っていたのは違いなく、 叱ろうとしていた、のも、正しかった。 掠れていた声の理由に 赤はないのに、喉が熱い。 滲んだよな視界の端。 染まってしまった指先が通ってしまえば、 なに って ちぃさく、こぼれ落ちてゆく。 ] (434) 2020/06/01(Mon) 0:57:14 |
【人】 ミア[ 嗚呼 それはもう、 一生残ってしまう傷だろう。 ─── こんな、夢に見たよな夜に、 赤色の化粧なんかされてしまったならば! ] (435) 2020/06/01(Mon) 0:57:43 |
【人】 ミア[ 見開いた碧 は。 明らかに困惑が色づいていた。 落ちた手を追おうとしても、宙を切る始末で、 迷った矢先に、こみ上げる"何か"を隠すよに。 ……艶さえあった赤色が、唇まで辿るから、 音を作るときに舌先が鉄の味を報せる。 飲み込んでしまって、覆った両手の奥で、 ] (436) 2020/06/01(Mon) 0:58:21 |
【人】 ミア[ たとえば、あの蝶々は 不自然だったとしたら? 羽の模様も、形も、いっそ飛ぶさますら 他と異なっていたとしたら? 認めてくれたのが彼の妻だけだったとしたら? ] (448) 2020/06/01(Mon) 1:46:43 |
【人】 ミア* [ 見舞いにしては荷物が多いと、誰かが言った。 鞄の中に何もかもを押し込んで、 ( ─── ドレスは あの後 やってきた執事に突き返した。 ) 正面の門を潜ることなく、庭への道を歩んでいる。 約束すらしていないのに、 頼まれごとすら、していないのに。 多少の懐かしさすらあれど、慣れた歩みは、 尻尾を大きく揺らす犬たちに導かれた故のもの。 ] (449) 2020/06/01(Mon) 1:47:48 |
【人】 ミア[ 何時かくり抜いた果物のよな 夕焼けを背に、 身軽に"向こう側"へと移り、 怪我人だなんて気にせずに 真白の海へと 飛び込んでやった! ─── だって自業自得じゃない とは、 まったく他人を思いやらない言である。 ] (450) 2020/06/01(Mon) 1:48:42 |
【人】 ミア[ みみもと。 ] [ ……飛び込んだ理由のひとつに、 顔を隠すというのはあったかも知れず。 何せ、はじめて告げた、あの日は何も残っていない。 秘密の声で、きっと、酔ったときに言えれば、 或いは、へびのよな文字で書き連ねれば良い方だ。 ] (452) 2020/06/01(Mon) 1:50:32 |
【人】 ミア[ 誰でもない 何でもない誰かの幕引きは、 童話にも記されていない。 何処かのインクに、微かに痕跡があったと、 何時かの誰かが、見えない未来で語るのだろう。 淘汰されたにんげんのおわりだなんて、 それでいいとすら思っている。 だから、これが、誰も知らない誰かの幕引き。 たったひとりに名を呼ばれた ……蝶々の話。 ] (453) 2020/06/01(Mon) 1:50:48 |
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