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【恋】 ダアト[この世の愛おしさを全て集めたような 微笑みが咲いた瞬間、 幸せすぎる世界が滲んでいく。] ああ…、堪らなく好きです… その顔 すごく可愛い、…のに、見えな…っ、 [慌てて瞬くと 絡んだ指の上に転がり落ちた。]* (?2) 2022/01/09(Sun) 16:26:30 |
【恋】 ツァカリ[愛おしいひとの瞳に光が集まり、 産み落とされ、 重なる手が温かく湿った。] (────…、ああ、もう……) [可愛いのは、間違いなく彼だと思う。 己の顔などを見たいと主張する彼は 絡み合う指も決して外したくないかのように 己の手を挟んで離さぬままだ。 手先は器用なのに、 不器用で、欲張りで、……かわいい。] (?4) 2022/01/10(Mon) 15:49:56 |
【恋】 ツァカリ[彼と繋いだままの手を引き寄せ 二人の指を濡らした透明な雫を舐め取ると、 彼に顔を近づけ、頬に伝う一条も同じく ぺろぺろと舐めあげていく。 涙は塩っぱいが、彼の肌は甘い。 ……堪らない。 眼鏡へと至れば、鼻先でリムを持ち上げながら 目許に唇を寄せてちゅっと吸い取る。 粗雑な動きだが、片方しかない手が塞がっていて しかも離したくないのだから仕方がない。 両目ともにそうしたなら、顔を離し。] (?5) 2022/01/10(Mon) 15:50:05 |
【恋】 ダアト先ほど、 目を新しいものに取り替えたら…と 言ってくださっていましたね。 父も、母も、 私に興味などなくて 5歳からずっと寄宿舎暮らしでしたから 目を作ったとしても、 見てもらうことすら出来なかったでしょうけれど、 もし、自分のために目を作るなら、 あなたの、その愛おしい顔を見るためだけのものを 作りたいですね。 他はなにも見えなくていい。 [持ってきてくださった あの魔法石を組み込めばそんなことも可能だろう。 神様の与えたもうた体を もと在ったままに再現するのではなくて、 身勝手に作り変えてしまうのは いけないことだと思うけれど、とても心惹かれる。] (?10) 2022/01/12(Wed) 10:19:21 |
【恋】 ダアト可能なら、 あなたがこの世に生まれた時から 今も、この先もずーっと ひたすらに見つめ続けられる目を作れれば、 尚、最高なんですけどね。 [時空まで捻じ曲げてしまいたくなる。 きっとそれは 叶わないだろうから 抱きしめる腕の力をもう少しだけ強くして 独り占めできる今を、噛み締めた。]* (?11) 2022/01/12(Wed) 10:20:50 |
【恋】 ツァカリ[小さな声音を唇の隙間から漏らす彼がかわいい。>>?8 もう、何をしていてもかわいいから、困る。 困らないけど、困る。 訊ねれば……、勢いよく抱き締められた。 パチパチと瞬きをすると、 近くにある顔に向けて、また、微笑った。 一つしかない手は、彼と自分の胸の間で 彼の片手と仲睦まじく絡んだまま。 背中に回された彼の手の温もりを服越しに感じる。 手が二つあると、こんなことも出来るのだ。 隻腕のままで十分すぎる、とこの上ない言葉を貰って ただでさえ作って貰うのが待ち遠しいのに さらにもっと腕が欲しくなった。 俺も、彼を沢山抱き締めたい。] (?12) 2022/01/14(Fri) 14:06:43 |
【恋】 ツァカリ[聞いて欲しい、と前置いた。] 俺の半生を見ても大して面白くはないだろうが その様に思って貰えて……、光栄だ 先程の貴殿の台詞には痺れた このままで良いと言ってくれる貴殿だからこそ 一層俺の腕を作って貰いたくなった 貴殿に与えて貰う為に 失ったような気さえしてくる そう思わせてくれる貴殿が俺だけを見て 俺だけに与えてくれるのなら とてもとても……幸福なことだ 俺も叶うことなら貴殿だけ永劫見つめていたい [叶うことならの想像だけで身体の奥がカッと熱くなる。 言葉にした通りに、思っているのだ。 個としての己は。 けれどそれらを認めた上で……、 逆説の接続詞を繋げる。] (?17) 2022/01/14(Fri) 14:08:04 |
【恋】 ツァカリだが、身に余るな 貴殿を必要とする人々から 貴殿をすべて取り上げてしまったら 俺には罰が下るだろうよ 貴殿が装具を作れなくなってしまったとしても 貴殿の魅力が損なわれることは少しもないが 才能は発揮するためにあると俺は考えている ゆえに────… (?18) 2022/01/14(Fri) 14:08:11 |
【恋】 ツァカリ貴殿さえよければ 俺の里で仕事を続けながら 師となり里のものを 指導して欲しいと思っている 貴殿ほどにはなれずとも 見習い、手伝いくらいならば或いは……と ひとたび手足を失えば 物乞いに身を落とす者も多い 貧しく技術に乏しい国だ 貴殿の知識はきっと豊かさを齎してくれる 俺の光よ。征く先を照らして欲しい [繋がる手を持ち上げ、唇を落とす。 ……個としての望みだけを抱けぬ男は。 ────だけど、彼が口にしてくれた願いを 無碍にしたくもない。] (?19) 2022/01/14(Fri) 14:08:45 |
【恋】 ツァカリ[口づけたままに話し、 呼気が指間をなぜていく。] 夜だけ世を忘れ 瞳に互いのみを映すのでは ダメだろうか たとえば今宵────… 貴殿だけの俺で、俺だけの貴殿だ [大切なものを閉じ込めるように 目を細めて見つめる視線の先に 美しい緑の瞳がある。 彼が作る瞳もきっと美しい。 だけどそれをしなくとも、互いだけを映す時は作れる。 互いが望むなら、毎晩でも。*] (?20) 2022/01/14(Fri) 14:10:02 |
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