人狼物語 三日月国


202 【ペアRP】踊る星影、夢現【R18/R18G】

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【人】 黒崎柚樹


 だよね?
 キャンプはやっぱりカレーかなって。

[コテージだとキッチンがあるから、野外で料理という気分は薄いけど、それでもね。]

 私、飯盒炊飯はしたことないな。
 武藤ができるならおまかせしたいけど……、

[焦げてもいいよ?と武藤を見やる。
要は火加減と時間の問題だろうし、焦げ始めたら匂いでいくらか解りそうだし?

武藤のご実家のカレーはけっこう辛いらしい。
うちは、甘口のと辛口の混ぜる感じで、でもお肉にカレー粉揉み込むから若干辛口寄りの中辛……みたいな。]
(3) 2023/03/10(Fri) 22:45:10

【人】 黒崎柚樹


 釣りもしたことないな……。
 銛とかで突くのとかは、さすがに道具、無いか……。

[手づかみで野生の魚を捕まえられる気がしないし。ああ、でも網ならいけたりするかな。

なんとなく、2人共がうっすらとこのキャンプの終わりを予感してはいるのだと思う。

でもせっかくだから、楽しみきっておきたいしね。

そう、せっかくだから、スワンボートも。普通のボートも乗りたいけども。]

 牛乳?
 あの、男風呂と女風呂に分かれるところの入口の脇に自販機あったよ。

[覗きに行けば、期待通りに牛乳の自販機だった。
普通の牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳、いちご牛乳。

残念ながらチョコ牛乳は無いんだね。こういう時の武藤はどっちを選ぶのかなあと思いつつ、私はいちご牛乳一択なんだけどね?**]
(4) 2023/03/10(Fri) 22:45:48

【人】 黒崎柚樹


[武藤はコーヒー牛乳……というか、牛乳成分多めなの好きだよね >>6 、知ってた。]

 風呂上がりってやっぱり牛乳だよね。

[まあ、それ以外にも、朝とかにも普通に飲むけど。牛乳。
弟も飲むからうちの冷蔵庫には未開封のが常に2パック常備されているくらい。

武藤もミルクティーだったりココアだったり相当に飲むらしいというのは、ご実家に行って知ったこと。

武藤、一人暮らしの家だと面倒なのか、買っているのはペットボトルのお茶が多かったりする──いや、缶入りのカフェオレとか買ってるのも知ってはいるけど──からあんまり知らないでいたよ。]

 ん、交換、する。

[お互い、コーヒー牛乳の味もいちご牛乳の味も知ってるものなのに、何とはなし、当たり前のように交換して。

こういう事も、ほんの数ヶ月前まではぎこちなかったのにね。]
 
(8) 2023/03/11(Sat) 6:00:05

【人】 黒崎柚樹


[そしてどちらからともなく手を繋いで帰るのも、数ヶ月前までは当たり前ではなかったこと。

コテージへの帰り道、傾き始めたオレンジ色の陽を受けてきらきら輝く湖が木々の向こうに見えた。

────うん、やっぱりボートには乗っておかないと。]

 じゃあ飯盒の準備はおまかせするね?

[コテージに戻り、小屋内の照明スイッチを入れる。
あのテラスの石組みのバーベキュー台は焚き火台も兼ねているっぽかったから、あそこで火を熾せば良いんだよね、と。テラスの明かりも点しておいた。

今日も暖かで酔い天気。外での御飯も昨日に引き続き美味しそうで。

いかにもな鉄製の厚手の鍋があるのは既に把握してたから、カレーの仕込みだけキッチンでやって、煮込むところは焚き火の熱でいけるんじゃないかな……と野外の炊事は不慣れな私も色々考えながら準備を始めた。

あ、武藤、お米4合くらい炊いておこう?5合いけそうならそのくらいあっても良いけど、なんて言いながら。]
 
(9) 2023/03/11(Sat) 6:00:48

【人】 黒崎柚樹


 あ……じゃあ、じゃがいもと玉ねぎと人参切るのお願い。
 サイズは"いい感じ"で。

[米を研いだりしていた武藤が、することある?と戻ってきたから、野菜のカットをお願いして、それじゃあと私は大きめに切った豚バラ肉に塩と多めの胡椒とカレー粉を揉み込んでいく。

普通に箱入りのカレールウを使って作るカレーだから、工夫らしい工夫はそれほどないけれど、これをしておくと肉の旨味が違う気がするから。]

 人参全部と、玉ねぎ2個分だけ鍋入れてくれる?

[熱した鉄鍋で肉の全面、こんがり焼き色つくように焼いたら、切って貰った玉ねぎ3個のうち2個分を先に入れてもらって、手早く炒めていく。

あとはルウの箱に記載通りの水入れて、30分くらい煮込んでいって。

で、じゃがいもと残りの玉ねぎを追加して10分くらい煮てルウ溶いたら大体できあがり。玉ねぎはとろとろとしゃきしゃきと両方欲しいのと、じゃがいもが崩れるくらいになってしまうのが私はあんまり好きじゃないという理由で、時間差は割と厳密につけている。

武藤と一緒に焚き火の火の加減とか、慣れないことにわちゃわちゃしていたけど、でも火もとっぷり暮れる頃にはほかほか御飯と、いかにも美味しそうな匂いのカレーがちゃんと出来上がったんじゃないかな。

御飯がちょっと焦げた?いくらかのお焦げも御馳走のうちだと思うし。]
 
(10) 2023/03/11(Sat) 6:01:11

【人】 黒崎柚樹


 おつかれさまぁ。

[カレーライスって何合わせればいいのかな、ビールだとなんだかお腹いっぱいになりそうだよね?なんて言いつつ、私は結局ビールを選んで、武藤と乾杯して。

途中、火の世話だけしていれば良いタイミングがあったから、シーザーサラダも用意した。チーズいっぱい、ベーコンもいっぱい、クルトンもいっぱい。おいしいよね。]

 武藤の家のより物足りないとかない?大丈夫?

[ご実家のはけっこう辛いと聞いてたし、そうすると私のはスパイシーさが足りないとかないかな?といくらか不安になりながらスプーンを口に運ぶ。うん、私的には上出来な仕上がりだけど。

不安そうに見たところで、でも武藤からは"おいしいよ"っていう言葉が笑顔つき返って来るのだろうなとは思っているよ。*]
 
(11) 2023/03/11(Sat) 6:01:47

【人】 黒崎柚樹


[こう見えて、武藤の方が私よりも圧倒的に繊細で。
女子相手にはペットボトルの回し飲みすらしたことがないとは、話すようになるまで私も知らなかった。

私も好き好んで異性と同じ飲み物に口を付けたりはしないし、アイスを囓って回すとかはちょっと遠慮したいけれど、武藤とは"嫌"の度合いも質も違うというか。

そんな武藤が、私相手だとてらいなく「飲む?」と聞いてきてくれるのは、密かに毎回、嬉しいなあと思っているんだよ。

パフェとかケーキあたりは、武藤はほぼ確で(いや、"ほぼ"要らなかった、確定で)チョコものを選んでくれるから、私は気兼ねなく好物のフルーツものを選択できて、2つの味を楽しめるという幸福もあったりして。]
 
(16) 2023/03/11(Sat) 9:31:10

【人】 黒崎柚樹


 うん。食べたい大きさが美味しい大きさだよ?

[なるほど武藤はごろごろ大きめ系が好み……?と武藤が切った野菜を見て小さく頷く。

時々、野菜はグリーンピースくらいの大きさにしている方が好み、みたいな人もいるしね。武藤の好みは私と近いらしく、なるほどじゃあこの先のカレーも普段通りに野菜を切るということで良いのかな、と納得して。

互いに慣れてはいない焚き火での炊事だったけれど、おかしくなるような味のものではないのだし、盛大に焦げてしまうことにだけ気をつければ大丈夫、きっと美味しくなるよ。

実際美味しくなったしね。]

 カレー作れた記念……もうちょっと何かないかな。

[思いを馳せて、いやでも今日はお風呂入ったくらいしかしてないな?と思い返し。]

 外えっち記……や、なんでもない。

[それはあんまりだと思ったので途中で止めた。聞かなかったことにしておいてください。]
 
(17) 2023/03/11(Sat) 9:31:52

【人】 黒崎柚樹


 そっか。新月終わったもんね。

[武藤の視線につられて見上げれば、今日も綺麗な星と細い細い、針みたいな月の光。

ビール傍らにカレー食べて(おかわり(1)(1)2d2回した。おいしかった)、サラダももしゃもしゃ、大口開けて食べて。さすがにそれだけ食べれば武藤が心配しないで済むくらいには満腹になったと思う。

彼女をお腹いっぱい食べさせておかないと不安になる恋人というのも何なんだという気がするのだけれども。]

 そうだ、冷凍庫覗いたらアイスも入ってたよ?

[まあ、"こういうのが食べたい"と望めばそれがそこにある、というのが"私たちの夢の世界"なので何の不思議もないけれど。

当たり前のように、某高級カップアイスが入ってた。チョコのは当然武藤用だろうし、他にもストロベリー、クッキー&クリーム、バニラ、嬉しいことに新発売のプリン味のも。]
 
(18) 2023/03/11(Sat) 9:32:21

【人】 黒崎柚樹


 色々選択肢あるけど、でもやっぱり武藤はチョコ一択なの?

[私は軽率に新発売のものに食いついてしまうのだけど、武藤のカカオ好きは本当、芯が通ってるというか、この人の背骨はいっそチョコで出来てるんじゃないかというレベルなので。

ともかくも、アイスも食べて(もちろん交換はした)後片付けも綺麗にしたら、武藤より先、私の方が本格的に眠気に襲われていたとは思う。

そうそう、左右の壁に不自然にへばりついていた哀れな2台のベッドは、そういえばいつのまにか元の位置……いや、なんなら今度は近いくらいの位置に移動していた気がするな?*]
 
(19) 2023/03/11(Sat) 9:33:53

【人】 黒崎柚樹


[失言だろうが暴言だろうが、この人は聞かなかったことにはしてくれないし、なんならこんな会話もしっかり覚えるのだろうことを、私はそろそろ学ぶべきかもしれない。]

 ……いつだったか、武藤、"性癖は普通だよ"みたいなこと言ってたし。

[なんだっけな、私が学びのために色々な動画を見ていたのが、なんだかんだで武藤の知ることになって、そういう話を、ちょっとして。

男の人は制服着てる女の人とするのが好きだったりするものなの?そういうのを多く見たよ?的なことを聞いて、ばつの悪そうな武藤とぽつぽつそんな会話をしたのだった。

2人きりの貸切風呂だったとはいえ、屋外でえっちは、あまり一般的な行為ではないような気がして……?って、案外普通だったりするんだろうか。外でやりたがるのは、性癖として、普通?

武藤が私の言葉を聞かなかったことにしたあまり、チューハイが気管に入る危機はいくらか続いたのかもしれなかった。]
 
(23) 2023/03/11(Sat) 12:25:13

【人】 黒崎柚樹


[なるほど、チョコチップアイス。

冷凍庫内には"チョコ"の名がつくフレーバーが複数あったから、武藤の選択肢の幅は1つでは無かったらしい。

私は"限定"とか"新発売"という字面に大変に弱いので、プリン味一択だったんだけど。]

 ────ん、ありがと。

[アイスだけ交換するとか、味を混ぜたくないからアイスとスプーンをセットで交換するという方法もあるのに、お互い"あーん"をしたがるのは、餌付けしてるみたいで楽しいからかな。
少なくとも私はそう。

素直に顔をこちらに寄せて口を開けてくる武藤が、なんだか、かわいくて。]

 このアイス、ちゃんとカラメルも入って驚いた。

[すごくちゃんとプリン味だよ、すごいよね?と、そんな他愛ない会話が出来るのも、このキャンプ場に来たばかりの頃の衝撃とか悲しさとかを思えば、噛み締めたくなるような幸福感しかなくて。]
 
(24) 2023/03/11(Sat) 12:26:22

【人】 黒崎柚樹


 ん?起きてるよ、さすがに。

[ここ数日、何かと眠くなりやすいのは、普段当たり前に流れていがちなテレビやゲームの音だったり、街中の人の声だったりが無いのもあるかもしれない。

お言葉に甘えて先にシャワーを使ったし、なんなら武藤が浴びてる間、洗面台でドライヤーを使わせて貰ったり、歯を磨いたりくらいはしていた。

あと私は朝御飯の準備……と台所にもいくらか居たりはしつつ、そうして、ベッドの位置がしっかり元に戻っていたことにも気がついて。
でもきっと別々には寝ないんだよね?とも、思っていたよ。

武藤は左、私が右。
そこそこの図体の2人がシングルベッドに収まるのはそれなり窮屈だけれど、お互いの自分のベッドも同じ風なサイズだしね。もう、慣れた。

幸い2人共、寝相も悪くないもので。]

 おやすみなさい。

[毎度思うけど、腕枕、痺れないのかな、だいじょうぶなんだろうか。

それでも武藤の体温やにおいを感じる距離の心地よさに、腕の付け根あたりにぐり、とこめかみを擦り付けるようにして、目を閉じてそして開いたらもう朝でしたってくらいには、私はあっという間に熟睡してしまっていたのであるらしい。]
(25) 2023/03/11(Sat) 12:27:18

【人】 黒崎柚樹


 ────…………ん……。

[そろそろ見慣れてきた天井。外からは鳥の声。やっぱり今日も、良い天気。

即武藤を起こすのは申し訳なくて(でもうっかり顔を洗いにとかでベッドを出てしまおうものなら、血相変えて探されてしまうわけでもあり……)、ころころと寝返りを打って腹這いになる。

夜更かしが苦手な私からすると、この機会は朝しかないものだから、心ゆくまで武藤の寝顔を眺めていた。

いくらか飽きたところで(トイレに行きたかったとも言う)、鼻先をつついて「おはよう」って囁くことにはなったけど。]

 むとー。

 朝御飯、おにぎり、作るけど。あと、豚汁。

[お好みの具のリクエスト、受付中だよ。*]
 
(26) 2023/03/11(Sat) 12:28:27

【人】 黒崎柚樹

["そういう系" >>27 ってどういう系?
と首を傾げる私。

話の流れからすると、"外で行為してる"風な動画……ということで良いのかな?

つまりそういう状況に欲情する?人が一定数いて、その需要に応える供給もあるということなんだろうか。]

 ……そんなに色々、あるものなんだ?

[私は己が"そういう動画"で興奮することが皆無なゆえに羞恥心も限りなく薄く、つい不思議顔のまま追求してしまう。

だって他に聞けるような異性は存在しないし、陸上部男子の同期生あたりに聞こうとしたら、武藤のことだ、「聞くな!」って言いそうな気がするし、さすがに聞く相手はそこじゃないだろうと思うので。]

 じゃあ、武藤は……どういうの見てるの?

[重ねて問うてしまうのは、ひたすらに純粋な好奇心ゆえのこと。

だって武藤は、"巨乳は浪漫だ"と言い合っていた陸上部男子の嗜好とは違うみたいだし、恋人の興味の方向は、普通に気になるものなわけで。

視線の先、缶チューハイの缶が哀れな感じになっていくのが見て取れて、おかわり、いる?と呟いた。]
(35) 2023/03/11(Sat) 21:09:21

【人】 黒崎柚樹


[穏やかな夜の空気の中、そんないくらか不穏な会話を挟みつつも、寝る時にはおかしな空気も残ってはいなかったし、翌朝の空気も至極爽やかなものだった。

…………武藤のこれって、歯固めの意味もあったりするんだろうか。

ちっとも痛くはないものの、性行為中以外にも、武藤は時々こうして甘噛みしてくる >>30

犬を飼ったことはないけれど、武藤は大きな犬みたいなところがあると思っているし、あまり人に慣れたことのないそんな犬に懐かれている風にも感じている。

セットしてないふわふわ気味の金髪をよしよしと撫でて、額に口付けて。

唇を乞われたらそちらに首を動かして、ちゅ、と唇を重ねに行った。]
 
(36) 2023/03/11(Sat) 21:10:08

【人】 黒崎柚樹


 …………へ?

[おにぎりの形? >>31

具の次に気になるのはそこなんだ?と、キッチンにやってきて早々、そんな事を問うてきた武藤に首を傾げて笑ってしまう。]

 作りやすいのは三角、かな?

[弁当箱に合わせて俵型にすることもあるけど、うん、普通は三角。]

 私、手が大きいからおにぎりも大きくなりがちだけど。

[でも2種類ならなるべく小さめにしとこうかな。朝御飯だしね。

ごめん勝手にたらこは焼きたらこにしたよ?と、ガスコンロのグリルで塩鮭とたらこを焼きつつ、先に仕込んでいた豚汁に味噌を溶く。

お芋入れるの、私はあんまり好きではなくて。
豚汁は豚肉の他にはごぼうと大根、人参というシンプルな組み合わせ。長ねぎは刻んだ生のを食べ際に散らして食べるというのは、武藤はうちで何度も食べてるから知ってるよね。]
 
(37) 2023/03/11(Sat) 21:11:07

【人】 黒崎柚樹


 ……なんか、こういう料理してると、"2人暮らし"してるみたいだね。

[お正月に泊まりに来てくれた時にも2人だけの時間はそこそこあったけど、母さんや弟が居る時も多かったし。

将来こんな感じに朝御飯作ったり夕御飯作ったりするようになるのかなあ、なんて思いを馳せて、そういえば……と幾度か瞬いた。]

 ────ねえ武藤、私たち、"いつ"の"どこ"に帰るんだろね?

[クリスマスに見た夢は武藤の部屋に2人居る時だったけど、私が死ぬ夢は、お互い、それぞれの家に居るときに見たりもしていた。
だから今回も、それぞれの自宅で目覚めたりするのかも。]

 ……まあ、いいか。
 今、春休みだし、ケーキ食べに、行かなきゃだもんね。

[でも願わくば、目覚めた時に最初に見るのが、武藤の顔なら良いなと思ったよ。*]
 
(38) 2023/03/11(Sat) 21:11:59

【人】 黒崎柚樹


[武藤にしか聞けないから武藤に聞いているのに、昨夜は色々とはぐらかされて >>42 終わった気がする。

むう、と思いながらも私は特段不機嫌になることもなく、一緒のお布団で寝て、朝を迎えて。

────早く、こんな風に過ごせる夜と朝が来ると良いなと思うよ。

その時には、大きめなベッド、買わなくちゃなね。]

 三角ので良かった?なら、良かった。

[焼き鮭を箸でほぐしながら武藤 >>43 へ頷く。

焼き魚の皮って武藤、好き?私大好きなんだよねと、でもおにぎりには入れないからと香ばしくぱりぱりに焼けた皮を剥がし、武藤が好きなようなら半分こしてつまみ食いしてしまおう。

武藤が苦手だと言うなら、もちろん私が一人で美味しくいただいて。]
 
(70) 2023/03/12(Sun) 6:48:05

【人】 黒崎柚樹


 だよね?"直前"の記憶が、私も曖昧なんだよね……。

[起きたらこの夢のことを忘れているかもしれないとは、全然思わなかった。

私はぽろぽろと持ち帰りそびれる記憶があるかもしれないけれど、武藤の側がしっかり覚えていてくれるのだろうし、必殺技ケーキも挑戦券も、私が半端に忘れてたとしても武藤が言い出してくれるのだろうし。

私が忘れていたからと、約束を反故にするような人じゃないのは、もうよくよく知っていることで。

現実への影響は、デートの約束が1つ増えたくらい?

なら問題ないよねと、昨夜炊いて今朝温め直した御飯を前に、濡らした手に粗塩つけて、きゅ、とおにぎりをにぎっていく。

解らなくなってしまわないように、上にちょん、と具材のかけらを乗せて、海苔巻いて。

コンビニおにぎりの海苔ぱりぱりも好きだけど、手作りするなら最初から巻かれてる海苔の方が幸せかなあ、なんて。

鮭とたらこのおにぎりを2個ずつ作ったら茶碗1杯分ほどのご飯が半端に余ってしまったから、豚汁用に刻んだ長ねぎを取り分けて味噌と砂糖と少しのごま油で和えたねぎ味噌おにぎりも一口サイズで添えておいた。これはほんのおまけのつもり。

とりあえずは"今"をいっぱい楽しもう、と、武藤と一緒に「いただきます」と手を合わせた。]
(71) 2023/03/12(Sun) 6:48:53

【人】 黒崎柚樹


 武藤、すごくちゃんと挨拶をするよね。

[最初に武藤を母さんに会わせた時、あらまあ今時の金髪の子だわ、とは、思ったらしい。
派手な金髪とじゃらじゃらしたアクセサリーのあれこれはどうしても目立つものだし、それはまあ、当然ではあって。

でもしっかり人の目を見て挨拶してきて、"とっても良い子だわ"と安心したんだって。
特に、一緒に食事をした時に"いただきます""ごちそうさま"と手を合わせる姿に、ますます気に入ったんだって。]

 母さんが、何かっていうと武藤のこと、良い子良い子、って。

[おにぎり、けっこう久しぶりに作ったけどちゃんと美味しくできたな、と、鮭にぎりを上からぱくりと囓りつきながら、そんな話をした。

武藤はやたらおいしいおいしいと感動してた >>47 けど。]
 
(72) 2023/03/12(Sun) 6:49:41

【人】 黒崎柚樹


 ?普通じゃないかなあ……"何の変哲もないやつ"……。

[なんとなく昨夜の武藤の言葉 >>42 をなぞらえてしまったことには、他意は無い。……無いよ?

はぐらかされた"普通の"は、やっぱりよく解らなかったから、次の機会に改めて詰め寄ってみようとは思っている。

だって、気になるのだもの。
武藤が……その、どんなのを、いわゆる"おかず"?にしていたのか。

そんな、武藤にとってはたいそう不穏な思いを私が抱いている様は表に出さず、思いつきで作った葱味噌おにぎりも口に放り込んだ。うん、これもちゃんと美味しかった。良かった。]
 
(73) 2023/03/12(Sun) 6:50:27

【人】 黒崎柚樹


[そして私たちは、湖へ。
今日も湖面は穏やかで、どこかに花木でもあるのかな、そよぐ風からは良い香りがしていた。]

 どっちから、乗る?武藤。

[かわいいスワンのと、手こぎのと。
"どっちから"と言うのは、もちろん、"両方乗る"のが前提で。

そして手こぎボートは、もちろん、私が漕ぐ気、前提で。

あ、もちろん途中で交代しようね?だって漕ぐの、楽しいよ?

今ひとつ、"湖のボート遊び"がデート的イベントとしては繋がっていないらしい。*]
 
(74) 2023/03/12(Sun) 6:51:08

【人】 黒崎柚樹


[いや、そうでもないよ?と、武藤の言う"普通" >>75 に首を傾げる。]

 挨拶できない……っていうか、"しないこと"が当たり前になってる後輩とか、意外と居るもの。

[運動部ですらそんな状態で、まあ、部に所属していれば指導が入って矯正されていくものではあるけど。でも。]

 あと食べ方とかも綺麗だし……、うん、武藤は"良い子"。

[自分で"良い子なので"と言いつつ照れくさそうにしているところが、また、良い子なんだよねと目を細めてしまう。

これだけイケメンで中身もイケメンとか本当にどうしてくれよう、いや別にどうもしないけど、なんて思いながらおにぎりの中にたんまり埋め込んだたらこをもぐもぐして。]
 
(80) 2023/03/12(Sun) 10:01:14

【人】 黒崎柚樹


[でも、なんだか……武藤が何かと口にしている"普通"という言葉の裏側に、気に入らない響きがあるんだよな、と、密かに顔を顰めてしまう。

"何の変哲もない"もそうなんだけど、もっと違う言い方……ああ、"つまらない"とか、そういう。

思いを巡らせていて、至った結論がすとんと腑に落ちた。

武藤はずっとずっと、自分のことを中身のないつまらない人間だと思っていたのだとは、聞いている。そう、あの、記憶を失っていた武藤、あの時点から半日後くらいに本人から聞かせてもらった話。

それを周囲に知られたくなくて、陽キャな笑顔の裏、ある一線以上の内側には決して人を踏み入らせていなかったのだと。

そういう、臆病というか卑屈というかなところは、もうかなり薄れているようで、武藤本人ももうさほど気にしてないのは知っているけれど。

────武藤にとっては"普通"な感覚かもしれないけど、それは私にはちっともつまらなくなんてないし、むしろ面白いし。

だから何でも知りたいんだよと、それは今言うことでもないかなと思ったから口にはしなかったな。]
 
(81) 2023/03/12(Sun) 10:01:33

【人】 黒崎柚樹

 …………じゃあ、"あひる"で。

[それは果たして、白鳥なのかあひるなのか。
もはや白い水鳥ならなんでも良いくらいに思われてしまっているらしい哀れな白いボートに乗り込んで。]

 そうだね、ほぼ自転車……。

[とはいえ、自転車のペダルとは違う形状だから、漕ぎやすいとは言えなさそうだなと、私は初めてのそれに乗り込んで。

とりあえず武藤は足置いてもらうだけで良いよと、足を踏み出せば、パシャパシャと水を掻くみたいな音がし始めて、ゆっくりボートが進み始めた……って、思いのほか、ゆっくりだね??

感覚、自転車に乗っているくらいのスピードは出るものじゃないかなと思っていたけど、普通に漕ぐ分では、せいぜい、歩いているくらいの速度しか出てない風で。

んん?と思いつつ、いくらか本気で漕いでも、なんか、全然、スピードが。]

 え……スワンボート、遅……っ。

[これではスワンの名折れというか、いやそもそも水鳥って泳ぐんだっけ、あれって浮いてるだけなの?浮いてるだけなら仕方ないね?

困惑のあまり、そんな事を考えてしまう。]
(82) 2023/03/12(Sun) 10:02:19

【人】 黒崎柚樹

[ああもういっそ、あまりに遅くて笑えてきてしまったかな。]

 ふふ、はは、おっそ……!おそい……っ!

[けらけら笑いながら漕がれていく白鳥はもたもたと、木々の隙間から陽光がこぼれ落ちる頃合いの"スタート地点"に辿り着き。]

 え?魚、いるね……ていうか、水、すごい綺麗だね……?

[湖の透明度なんて、たかが知れていると思っていたけれど、水草がたゆたう様や、小魚に光が反射してきらきらとした輝きが滑っていく姿が容易に見て取れた。

真夏の陽気だったら泳いでしまいたいと思っただろうほどに、綺麗な水。

両手で抱えるほどの大きな魚の影まで見えて、武藤、あそこあそこ、とスワンの中からあっちを見たり、こっちを見たり。しばらくわちゃわちゃしていたかな。

勢い、意図せず武藤の側に身体を押しつけたりしてしまって、そのままキスしたりもしたのは……あま、恋人同士、なので。なので。]

 ん。とりま全力で漕いでみようか。

[スワンボートの最高時速はせいぜい6km/hくらい、大人の早歩きと同じくらい。そんな現実をこの時はまだ知らないまま、対岸まで、スワンは長閑に湖面を進んでいくのだった。
……全然、"爆走"とはほど遠かったよ。くやしい。*]
(83) 2023/03/12(Sun) 10:03:12

【人】 黒崎柚樹

[いや、もうこうなると笑うしかないよね。

そこそこペダルは重いんだよ。それなりの負荷のエアロバイクを漕いでいるくらいには。

これだけ漕いだらこのくらい進むだろうという感覚が、全くスワンに伝わってないような、この感じ。

よく考えたら、湖面の底を車輪で掴んで走っているわけではないから当然と言えば当然なのだけど。]

 ふふ、労力と生み出されるエネルギーが全く噛み合って、ない……っ。

[この乗り物、こうやって笑いながら乗るものでもないとは思う。
ムキになって乗るものでもないというのは尚のことで。

わー、進んだー、お魚いるねー、景色きれーい、で良いものなのだろうに、私たちは2人しておかしなスイッチが入ってしまったようだった。]

 あ、あそこ、そこに居る……。

[水族館くらいでしか見たことのない魚が澄んだ水の向こうに見えれば、更に賑やかに大騒ぎして。

そこで軽く交わした口付けのほのかな熱は、心を穏やかにさせるどころか、"湖を爆走する"という謎の情熱に転換されてしまったのだとしか思えない。]
(105) 2023/03/12(Sun) 14:53:55

【人】 黒崎柚樹


 ……っう、全、力で……これ、とか……っ。

[武藤も"全力"には付き合ってくれて、それこそ200mダッシュを5本繰り返したくらいの時間はめちゃめちゃ漕いだ。いくらか水音も大きくはなったと思う。

なのにこのスワンときたら表情も変えず──いやそれは当然なのだけど──、の────んと長閑に湖上をゆったり進むだけ。

後半は、足に力を入れるためにと無駄に強く椅子に押しつけていた背をいくらか戻し、いくらかはのんびりと文字通りの"遊覧"を楽しんでいた。

ボートから降りる時、そう酷使したわけでもない腹筋が痛い気がしたのは、笑いすぎたせいだったんだね。]

 釣り……。

[なるほど魚を捕りたかったら、釣り……したことないな?と、船着き場に戻れば、乗る時には角度的に見えづらかった『釣り竿レンタル』の案内板の文字が目に入った。]

 武藤。借りられるって。

[湖以外でも、キャンプ場の敷地内で使える釣り竿セット。長い棒つきの網?とか色々一緒に貸してくれるみたい。

せっかくだから帰りに借りて川で使ってみる?何て話しつつ、眼前の目的は手漕ぎボート。]
(106) 2023/03/12(Sun) 14:54:20

【人】 黒崎柚樹


[今度こそ、湖を気持ち良く滑るように移動したい。もっと言うなら爆走したい。
なんなら私、スピードメーターのアプリ持ってる。自動的に時速分速を計測してくれるやつ。]

 私、先に漕ぐでいい?

[そわそわして止まらなかった私は、武藤の返事を待たずにいそいそと船首側に乗り込んで。

ボート自体はほとんど漕いだことがないけれど、ローイングマシンのトレーニング自体は馴染みのものなので、多分大丈夫……と思いながら武藤が乗るのを待って漕ぎ出したのだけど、最初のうちはなかなかうまくいかなかった。

こう、オールが水を掻く感じが左右同じ具合になってくれなかったり、固定されている分、トレーニングマシンとはまた違った感覚で。]

 ────あ、でも、うん、わかる。

[これは出来る、楽しい、と。

先とは打って変わって速度を上げて進み出したボートは、スワンよりも奥の方へするすると進んでいき、やっぱり同じ風に"スタート位置"について。]
 
(107) 2023/03/12(Sun) 14:54:46