人狼物語 三日月国


87 【身内】時数えの田舎村【R18G】

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【人】 警部補 添木

>>200 御山洗
「だからこそだよ。若者に任せてくれてもいーんじゃなーい。ほらほら、座った座った。

あー、それでなんだ。なんでチヌが?って思ったし……。


って、うわっ、御山洗さん?!大丈夫!?」

倒れた相手に大層驚いて、慌てて相手を助け起こそうとするも、随分重そうだ。
なんとか気道は確保したいが、寝ているだけ…だろうか?

「もしもーし……おきてる…?無事?」
(0) 2021/08/12(Thu) 21:01:26
誰もいない家で一人眠ることになった、そして、再び川辺には訪れなかった。

村で見かけられなくなった。どこに泊まったかも誰もわからない。

 あまり手の入っていない、雑木林の中を分け入って少し。
 誰も来なくなってしまった、秘密基地。
 月日に埋もれる事も無く、今も形を保ったままの石畳を踏んで。

 違和感に気づいた、もしかしたら自分だけ。



「―――なれなかった」



 聖なる乙女のような君になりきる事が出来なかった。
 自分は誰も導くことが出来ない子供のまま。
 なりきれなかった自分は何か大切なことを忘れている気がする。
 どうしてここにいるんだろう、何を忘れているんだろう。
 夕凪がここにいたい理由は――――。

 遊びたいか ら ?


『強く思い出さなきゃ。
 ”この田舎”に縋る以外にすることがあるはずって、伝えるんだ』



「あそびましょう、狼さん。
 なんだか向こうに狸さんもいるみたい。
 面白いな、ずっといたい気分になってくる」


あなたの言葉を聞きましょう。
あなたの楽しいことをしましょう?
あなたと一緒に過ごしましょう。
それが、夕凪にとって幸せなことになるはずだから。

みんなの秘密基地は、やっぱり賑やかじゃないと寂しいから。

  百千鳥

夕凪はいくら探して見つからなかった。
だけどあなたが誰かに声をかけている内にひょっこり顔を出す。
自然の香りを纏わせながら、夕凪は楽しそうに笑いかけただろう。

「モモチくん海に行きたいんだって?
 夕凪が運転しようか、昨日ぐっすり寝たから今日は元気なんだ。
 やりたいことがあったら、何でも用意してあげる!」

卯波の撮った写真は、現像もしていないのに、家に散らばっていた。

愛用のデジタルカメラと、『晶』と書かれたインスタントカメラを置いて、何処かへ行ってしまった。

寂れた神社の縁側に座って、
ふらふらと足を揺らしている。

「二番目。おまけ。
 ついてくるもの。
 枠の外だけの子。
 
 あははァ……何も変わってないんだ」

心からの対抗心を向けて、
心からの嫉妬を向けて、
そうして受け取った感情は、

『あなたも大切だけど、
 他にも大切な人がいる』

という残酷な言葉だった。

連れてきてもらった子の肯定が心に染み渡る。
田舎の外に対する想いが消えて、田舎の中の気持ちだけになる。

周りの景色の綺麗さが、ひたすら毒となって、
自分の身体を蝕む──そんな、思いだ。

 百千鳥

「いいよー、任せておいて。
 歩きでも行けると思うけど、持ち物は車が楽だからさ。
 眠くなっちゃった人も運びやすくなるからね。

 やりたいこと? 夕凪はスイカ割りもしたいし、泳ぐのもしたいな〜。
 あとはー」

 あたりを見渡して、頬に指を当てながら子供のように何かを考える。

「みんなを巻き込めたら何でも!」

例えばビーチフラッグ。
例えば本格的砂のお城建築など。
他の貝殻集めや女の子らしい提案は夕凪からは出てこないようだった。

「……カメラ、何処か行っちゃった」

唯一の取り柄であった、
思い出を四角に切り取ることすらできない。

劣等感に押しつぶされそうだ。

「……」

微笑む。
いつか自分がカメラに映るために練習した笑顔は、
自分の心を覆い隠す殻となって顔に張り付く。

それでも、抑えきれない涙を、
指先で拭って──ふと、手を見つめる。

また頭がちくりと痛む。
言いようのない違和感だけが、そこにある。

自分の華奢な指先と、青年らしいしっかりとした指が、交互にチラつくのを見た。

メモを貼った。

メモを貼った。

境内からでて、自分の家へとまっすぐ進む。手入れのされてない雑木林を、まっすぐ。

結局カメラを持っていないと落ち着かない。

【人】 警部補 添木

【3日目 朝 とある旅館の一室】

「ふわ……………」

浴衣のまま、ぼりぼりと胸元を掻く、
そのまま広縁(窓際の椅子とかがあるスペースのことだゾ)の椅子に腰かけた。

「あー……飲み過ぎた。頭痛……。」
(11) 2021/08/13(Fri) 0:55:44

【人】 警部補 添木

>>2:201 夕凪(前日バーベキュー時空 〆だけこちらで)

「勉強は本当に嫌いだったー。でも、後から気付いた。勉強が嫌いっていうより、非効率なのが嫌いだったんだなーって」

肩を竦めて笑いながら、相手に頷いた。
水辺なものだから、いつもより楽しくてはしゃいだ。危ない遊びもしたが、大人たちが厳しく管理してくれたので安全だったであろうことは、今になって癪だが、わかる。

「ハハ、そっち〜?勿論だよ。大人になってからそんなことしないよ。クビにされちゃうしね。今なら……、夕凪も沢山連れてけるよ。

ごめんね、昔は、どうしても危ない目に合わせるのが嫌で、たまに巻いちゃったから。今、謝っても遅いけどね……。……その分、今回の帰省はさ。行こうよ、あちこち」

……なんて、笑いかけた。 だって、この平穏な日々は、もう少し続くと思っていたから。
(12) 2021/08/13(Fri) 1:11:27

【人】 警部補 添木

>>a11 
御山洗

この日は、自分の住んでいた古びた家を掃除している。
澄んでいた祖母が死んでから、多分近所の方の好意でギリギリ残されていて、誰も住んでいなかった家だ。
(13) 2021/08/13(Fri) 1:12:58
昨日向かった川辺に夕凪は一人で座っていた。
描き途中だったページに描きたされていくのは皆の姿。

「写真じゃ、ないし」

どこか気に入らなかったのかそのページを破ると一人一人の姿を書き始める。

編笠、青嵐、涼風、髪置……卯波、茜、百千鳥。

「みんな見た目変わったね、またしっかり顔を見たくなっちゃった。正確にかけないと悔しいし、……みんな忙しいかなあ。
 ゆっくり羽を伸ばすだけじゃなくて、ずっとここにいればいいのにな」

夏の空に独り言を飛ばして夕凪は、あなた達を探しに行った。
誰かと会いたかった、スイカをくださいなと八百屋のおばさんとお話をして、誰かと会いたかった、スコップやバケツを色んなところから借りて、誰かと会いたかった、少し大きめの車を借りて、忙しないはずなのに疲れを見せずに楽しそうにしていた。

海に行く準備をしながら村を歩き回っている。


「晶兄、来てたんだ」

見てもないのに、そんなことを言う。

「……デジタルカメラもいいけど。
 今はこっちじゃないとダメかな」

首に下げるためのホルダーを外して、
インスタントカメラの方に引っ掛けて、結ぶ。
そうして、思い出により近づいた卯波は。

ほんの僅かに、背と髪が伸びた。
子供が、成長でもするように。
相変わらず中性的な雰囲気はそのままに。

「──ふふ」

頭の痛みが、少しだけ楽になった。

メモを貼った。

【人】 警部補 添木

>>15 鬼走
「だって清和サンが飲ますから……。あ〜〜〜〜あ〜〜〜〜あ〜〜〜〜あ〜〜〜〜。お説教ならやめて」

手を振って相手の言葉を制止しながら、スポーツドリンクの蓋をパキリとあけて飲み始める。苦悶に顰められた眉根は少し、和らいだ。

「え〜……。僕はいいでしょ。ほぼ病人みたいなもんだし……。つァ〜、朝からお小言聞いてたら余計酷くなった。責任取って」
(17) 2021/08/13(Fri) 2:13:47
メモを貼った。

涼風 二日目 川

「成長した俺の写真……か。ふふ、期待に応えられるかな。
 何か遊びに行くでもなければ暫くは暇だから、大丈夫です」

言葉の一つ一つが、
ちくちくと胸の内を刺していく。

気遣うような笑みに返した、満面の笑みの下はもう既に陰りが満ちていること、何も明かせない自分の内側を偽って接していること。
全部仕方のないことだと、わかってるけど。

約束を、ひとまずは快諾して。

「いつかはもっといい写真を撮れるようになって、みんなが近くにいなくても俺の写真が届くようにします。

 例え未来がバラバラだとしても……みんなの人生に関われたら、いいな」

写真を見てもらって褒められるのは嬉しい。
だから、写真を見せることは、楽しい。
今は、それだけしか考えないようにした。

その後に何が起こるか、露ほども知らずに。

 青嵐

「……青嵐くん! 駄菓子屋で何のよう?
 夕凪が驕ってあげようか」

海に向かう前、村のあちこちを歩き回っていた夕凪は駄菓子屋で見つけた背中に声をかけた。
にこりと、楽しそうに顔を出して冷凍庫を見る。

しかし現れ方は、まるで幽霊のように。
さっきまで姿が見えなかったの突然出てきたかのようだった。


「驕るついでに、訪ねたいこともあるんだけどいいかな」

メモを貼った。

メモを貼った。

 青嵐

「驚かせちゃった? 今海に行く準備しててね。
 村中歩き回ってんの。
 青嵐くんバイトしてるんだ、えらいね〜。
 夕凪たちは大学生になってからだったよ」

それじゃあお言葉に甘えて。チョコミントを。
昔はイチゴ味があれば飛びつく子供だった夕凪。
チョコミントを好きな夜凪は少し珍しかったのを覚えていてもおかしくはない、たまにゆずってやりながら二人でそれぞれの味を分け合っていた。
きっと今も弟のことを思い出しているのだろう。

「難しいことじゃないよ、
 青嵐の、好きなこのタイプを知りたい、なって」

年上のお姉さんから繰り出されるあまりに突拍子も無い質問。
照れた様子も不思議と無く純粋に気になっているように思える。


「〜♪」

都会の一昔前のヒットソングを口遊んで、
インスタントカメラをあちこちに向けている。

川でたくさん遊んだのに、
身体は疲れ知らずで、するする歩ける。
……この辺りこんなナマコ多かったっけ。

「流石にコレ撮っても仕方がないですよねえ」

まだまだ被写体探しは続く。

今尚唄っている彼を、許しはしない。

 青嵐

「一緒に行こうよ、いっぱい遊ぼ? 時間が無くても強制連行。
 趣味のためにお金稼いでたなんて、結構しっかりしてたんだ」

後ほど車もでるし、徒歩でもいけることを伝えて。
スイカ割りやいろんな事をしようと提案をした。
多分無理にでもつれて行かれる気はするだろう。

やんちゃなまま変わらず大きくなっていたと思っていたのに。
お金も大学のこもしっかり考えている話を聞いて、心の中で子供扱いしていたことを謝罪をした。

それにしても
青嵐は可愛いなあ。

ここにきてからみんなが愛おしくなってばかりだ。

「そうだよ、彼女にしたいタイプ。
 あんまりこういうのは……・夕凪には聞かせたくないことかな?」

秘密基地にいるともだちと、内緒話をした。
元気がなさそうだからどうしたの、って。
寂しかったのは、夕凪たちだけじゃなかった事を知った。
なんだか、ここのみんながもっともっと好きになった気がする。

頭打ったのかと心配されてしまった。

「……頭を? わかんないや。
 痛いところはないから気にしないで」

一瞬、視界が揺らいだような気がした。すぐに戻った。


「無茶はしないでね。
 みんな
や夕凪
にとってこの夏が楽しいものにしようね」

夕凪は、この田舎の夏を楽しんでいる。
何もおかしくない、おかしくない、そうだ、なにもおかしいところなんてない。

「傍で撮ってよ、車の準備をしたら呼ぶからね。一緒に行こう?」

みんなもたくさん誘って、と、海で遊ぶ約束をした。
海に行くまでのちょっと、二人だけの時間だった。

【人】 警部補 添木

>>19 鬼走
「いったたたたたた! 痛ゥ〜〜〜、ギブ。ギブギブギブギブ!!何ッ、そこほんッと、痛いから!!」

足をダンダンダンダンダン、と柔らかい床にぶつけながら、痛みにもだえ苦しんでいる。合谷、本当に痛いのだ。

「こんなんで元気になるわけないでしょぉ!ツボなんて迷信!………はぁ、まあ、ありがとうございます。頑張るよ、頑張ればいいんでしょー」

はあ、と溜息交じりに背伸びした。

>>35 清和
「笑いごとじゃないんだからね」

あなた、添木、鬼走。それぞれの部屋から、誰の部屋に集まったのか。
恐らく、鬼走の部屋だろう。
多分、皆で散々飲んだ挙句に、「負けないね、絶対負けない」と豪語して、
二次会と称して飲み始めたのだ。

「……あー……頭痛い。清和サン、あんたどうなってんだよ……。…この後。飯食ったら鬼走さんと買い出し、いってくるよ。色々様子も見たいしさ……。清和さんはどうする?」
(52) 2021/08/13(Fri) 21:13:21

【人】 警部補 添木

>>31 御山洗
「あー、いますいます! ごめんごめん、掃除中ー。
一応埃はないから、入っちゃってください!」

奥から少し大変そうな声がした。
荷物でも運んでいるのだろう。

この家は長らく、空き家だ。あなたが知っているかどうかはわからないが、
彼と祖母しか住んでいない家で、彼の祖母が亡くなってからは、売られることもなく残されて、誰も住んでいないという有様だ。

古い木の匂いがした。誰かが手入れをしたお陰で、案外家の中は状態が良いようで。
(53) 2021/08/13(Fri) 21:16:00
 青嵐

「笑顔が可愛い子? やっぱり笑っていてほしいものかあ。
 そっか、青嵐はそうだったんだ」

一つ、また知りたいことが知れた。

聞こえない声を気にしないようにして。


あの子が知りたがってたんだ。

誰かのために、なんでだっけ。


「でもちゃんと好きな子にはアピールしないと青嵐ほどの格好いい子でも逃げられちゃうからね、気をつけなよ?」

複雑そうな表情をしていたのは答えが不快だったからではない。
文句がない答えで、青嵐らしいと思ってしまったからだ。
なんだか嬉しそうな、それでいて寂しそうなそんな表情を浮かべた後。
コロリと明るい笑顔に戻れば買って貰ったアイスを大事そうに抱える、一歩下がりあなた背を向け振り返った。

「それじゃあ、引き留めてごめんね。また後で!
 アイス美味しく食べるからねっ」

 海に着いて紙を広げて描くのは宵闇と清和と御山洗の姿。
 目の前にいないのに正確にはっきりと描いているのは。
 あなた達を夢の中で見たから。きっとそうだ。

「〜♫ やっぱり海はいいな。
 ずっとこれなかったから、筆がとても乗る」

鉛筆でとんとんと、紙面たたいて。
あっという間に描けたあなた達を破って、風で飛ばされるのも気にせず適当な場所に置いてけぼりにする。荷物の下に置いたから迷子にはならないと思う。

「―――、宵兄さんはそう、ね、画になるって感じ。
 編笠 くんは今度は服のまま飛び込むのはやめておきなよ?」

「そう?
 じゃあ今はそんなにテンションがあがってないって意味?
 こんなに美人がそばにいるのになー」

わざとらしく笑いながら、サンダルで砂を蹴って。
はねるようにそばに近寄れば、編笠の腕をつかんだ。

「ほら、ナマコでも魚でも、わかめでもつかみにいこう?
 陸に見える黒いわかめさんは腰が痛いみたいだから」

【人】 警部補 添木

>>56 御山洗

「いやいや、全然いいって。どうせ今ここ使ってないし?埃落としだけしたくて。
お詫びは俺の方!大丈夫だった?」

奥から出て来た添木は、笑いながらあなたを出迎えた。
割合、広い和風の家だ。 畳の居間で、仏間には線香があげられている。

「ああ、凄い美味しそう。ありがとう!冷やしておいてさ、後で食べようよ。
実は、調理道具とか布団出したいんだけど、仕舞い込んであって…手伝ってくれると助かるよ。」

困った様子で肩を竦めた。古びた段ボールをいくつも引き出していたようだ。
(65) 2021/08/13(Fri) 23:04:41
「調子、……? そんなことより。
 夜凪の穴埋め、できるならやってほしくって。
 触ったり捕まえるのも夕凪たちも得意じゃないよ、大丈夫なだけ!」

どことなく挑戦的に、愉快そうに目を細めてその手を引いた。
そうは言いつつ。
実際は押し付けたりもせずに水辺を歩いて見つけたものを掴んでみせて、驚かれたらリリースをしながら手を振ってさようならするだけであった。


「わあ、宵兄さんは相変わらずロマンチック。
 夕凪も誰かに呼ばれてきっと来たんだと思ってるよ。
 本当? もう聞かせてくれるの!
 いつも兄さん人気者だから今しかチャンスはないかも、聞かせてほしいなあ」

御山洗に手を振っていた。ナマコいりますか?

【人】 警部補 添木

>>61 清和
「言ったね……。次は負かす。俺達だってあちこちで飲まされてるんだから。政治家連中とかにね」

すまじきものは宮仕え。まあ、あまり楽しい飲み会ではないのだが。
こちらは割とバーベキューの時から飲み通しである。
とはいえ、あなたと酒量が大して変わっているとも思えないが――、

どうも、あなたには格好良い所が、
頼りになる弟分であるところが見せられない気がする。
それが歯がゆいが、
それでいて、自分がすぐに追いつける相手を、どうも慕う気にもなれないのもわかっている。ワガママを受け止めてくれるのが、あなただった。

「ああ……そっか。……うん、気を付けて。足が必要になったら電話してね。海行くんでしょ」
(66) 2021/08/13(Fri) 23:19:58
 御山洗

「ナマコですよー、御山兄さん」

川の時よりも幾分かご機嫌そうな夕凪は、彼らにバイバイと告げながら海の生物たちを逃していく。

「そーですね、ここの海はきれいで本当に楽しいな。
 都会の方はは生き物なんて全然いないし、夕凪が描く空も灰色ばかり。
 ここは、空も海も青くてみんなの表情がわかりやすくて……ずっとここにいたいなって思うぐらいです」

宵闇の曲 に耳を傾けた。

砂浜を歩いている。首にかけているのはインスタントカメラだ。

涼風

「あ!薫兄!どうしたんですか、
 なんか変なとこでも……ああ」

胸元に下げているものへの視線が、
何を疑問に思ったかを教えてくれた。

「これ、晶兄とお揃いのやつで、
 田舎の思い出も詰まってるし、折角だから持ってこようと思って。

 ああ勿論デジタルカメラの方も、写真も持ってきてるから大丈夫ですよ。こっちは防水じゃないので、波のあるとこには持ってけませんしね」

緩く掲げれば、
『晶』と文字が記されているのが見える。
利便性よりも田舎の思い出が勝っているのは、何か心変わりがあったのか。