人狼物語 三日月国


48 【恋愛RP】映画のおともにポップコーンはいかが?【R18】

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2年 山田 舞は、メモを貼った。
(a4) 2020/11/15(Sun) 0:11:23

【人】 2年 山田 舞

― 昨日 ―

[午後の講義が終わったあと、部室に寄る前に昨日話を聞いた商店街を見に行こうかと思い立ち、歩き出す。
振動が頭に響くのでゆっくりゆっくり時間をかけながら。

噂に聞いていた時計店の前を通ったときだったか。
お店へと入っていく高藤ちゃんと菊波先輩の姿が見えて。>>2:238>>2]

     た…

[名前を呼ぼうとして、すぐに口をつぐんだ。
二人の横顔が、なんだか、とても]


    (そっかぁ…)


[そうだったのか、と。
自分でも驚くほどストンと腑に落ちた。]

    (日常、変えたんだ 先輩)

[想いをストレートに伝える高藤ちゃんと、のらりくらりなにかと言葉を濁す菊波先輩は、一見面白い取り合わせだけど、微笑ましくて。]

    (ほんとに美女と野獣になっちゃった)

[失礼ながらそんなことを思い浮かべてくすりと笑った。
それから時計店とは逆方向へ、ゆっくりゆっくり歩き出す。
しかしその足取りは、来たときよりも幾分軽快だったかもしれない。]
(15) 2020/11/15(Sun) 0:52:08

【人】 2年 山田 舞

― 昨日 ―

[それからいいなってずっと思ってたけどなかなか入る勇気のなかった『食酒亭』に入って。
食べてみたかった「ヴルストの盛合せ」を頼んで。
昨日の今日だけど、ええいお祝いだし、とビールを頼んで。]


     …おめでとう


[小さく呟いたあと、ひとり乾杯した。
可愛い後輩の、意地悪な先輩の、
ふたりの幸福を願って。


―――そうして想像以上のボリュームだったヴルストを前に、戦いの火蓋が切って落とされた。]**
(18) 2020/11/15(Sun) 1:01:02
2年 山田 舞は、メモを貼った。
(a8) 2020/11/15(Sun) 1:06:44

【人】 2年 山田 舞

― 朝 ―

[昨日のビールは比較的ダメージ無く済んだようで、これが世に言う迎え酒かぁなんて感心する。
ネイビーのニットにチェックのタイトスカートを履いて、今日高藤ちゃんらに出会ったらなんて声を掛けよう?と考えながら髪を梳かした。

居間に降りてきたら、珍しく寝坊したらしき母親に今日のお弁当がないことを謝られたけど、わたしももう三回生になるのだし、今度から自分で用意するという旨を伝えた。
甘えっぱなしだった姉も、来春にはでていく。自立するには良い機会だと思う。

結局購買部でランチパック(たまご)を買った。
一袋でふたつも入ってるなんて、なんというお得感。
お供にはいちごみるくを購入した。あっまいやつ。

さて、どこで食べようかな。]**
(22) 2020/11/15(Sun) 1:26:18

【人】 2年 山田 舞

― 大学構内 ―


   わわわっ

[ランチパックの袋を軽くお手玉しながら、それでもその声の主がわかっているから振り返りは笑顔だった。

お決まりのように組まれる腕にもふふふと笑って、ああでも、と思い直す。]

     こういうのは、先輩にとっててあげないと…

[そう告げればなんのことか、きっとわかりますでしょう?]*
(33) 2020/11/15(Sun) 10:03:10

【人】 2年 山田 舞



    えへへ… 知っていたのでした

[慌てる姿もなお可愛らしい。
いいなぁ。高藤ちゃん、恋してるんだなぁ。]

   うん。してくれると、思ってました
   わたしがフライングで見かけてしまったの

[幸せそうな、横顔を。]

     おめでとう
     よかったねぇ

[ニコニコと。浮かべる笑みは心からのもの。ちょっとニヤニヤもしていたかもしれない。
なんで、とか何が切っ掛けでとか、先輩のどこがとか、聞きたいことは山程あったのだけど、つと、視界の端に部室のある方から櫻井先輩がでてくるのが見えたから>>36、せんぱーい、と手を振って挨拶してみる。
気付かず言ってしまうならそれでいい。]*
(38) 2020/11/15(Sun) 10:21:07

【人】 2年 山田 舞

[高藤ちゃんの小さな呟きには一層笑みを深めて。
同時に櫻井先輩へ挨拶したことには顔を見合わせて笑ってしまう。
でも高藤ちゃんが声掛けてくれてよかったかもしれない。きっとわたしの挨拶だけじゃ、先輩には届かなかったろうから。]*
(44) 2020/11/15(Sun) 10:32:45

【人】 2年 山田 舞

― 櫻井先輩>>42
[仲良いね、の言葉にまたえへへとはにかむ。
なにせ中学以来、仲の良い友達などいないに等しかったから。
先輩の登場により腕は離れていったけど、それでもちっとも不安にならないのは、それだけ自分が高藤ちゃんを信頼してるからなのかなって考える。

ちょっと離れただけで環境が一変したり。
気を引いたり、機嫌を窺ったり。
そういう幼稚な人間関係じゃないのだ。映研は。

それから大丈夫?という、あの場にいてあの時の自分の様子を知ってる人なら至極当然な質問を頂戴すれば]

     あの、もう だいじょぶです…
     ありがとうございます

[と、今度はバツが悪そうに微笑んだ。]
(52) 2020/11/15(Sun) 12:03:55

【人】 2年 山田 舞

[櫻井先輩は。
不思議な人だと思う。

そんなに毎日部室にいるわけじゃないのに、それでその存在はいつもみんなの中にあって。
取るに足らない存在(とちょっと前まで思い込んでた)自分と違って、その存在感が羨ましくて。

自由そうに見えるけど、押さえるところは押さえているし、なにより距離の取り方が上手い人だなと思った。

だからといって決してドライなわけではなく。

先輩後輩ってこともあって(かつわたしが話下手ということもあって)踏みいった話しはしたことなかったけど、少なくとも誰かの相談に乗るくらいには信頼関係を築いてらして。

よく見える人なんだろうなって。
察する力の高い人なんだろうなって、思ってる。

ただ、]
(53) 2020/11/15(Sun) 12:11:19

【人】 2年 山田 舞

[たまに。
透明になってしまう気がして。

こればかりは言語化して説明できないのだけど、あくまでわたしが感じることであって、事実無根の勘違い甚だしい余計なお世話なのだろうけど。

ちょうど良い距離感から、じっと見守ってくれている、そんな安心感があるのだ、櫻井先輩には。
でもごくたまに。
ふっと、透明になってしまう時がある気がしてしまう。
先輩の心が。どっか行っちゃう気がして。
先輩本人の幸せは、ちゃんとここにありますかって、そんな失礼で、大それた感情を抱いてしまう。
その度に、チリチリと正体不明の焦燥感に襲われてきた。

ずっと隅から、見ていたわたしの
ただの妄想ならそのほうがいい。そう思っているけれど。]**
(54) 2020/11/15(Sun) 12:25:27

【人】 2年 山田 舞

[櫻井先輩と高藤ちゃんがわたしの預かり知らぬ話>>43をしている間、相変わらず表情の読み取りにくい横顔を眺めつつそんなことを思っていれば。

不意に上がる高藤ちゃんの声>>47に釣られて、和花先輩の来る方へ視線を遣った。]


   わっ 和花先輩!
   こんにちは!

[高藤ちゃんにならって元気よくまずは挨拶。
それから]

    一昨日はすみませんでした!
    折角の楽しい会を…

[先輩のその後を知らないわたしは、とにかく失態について謝りたかった。だって和花先輩、めちゃめちゃ料理のこと考えてくれていたのだもの。]
(59) 2020/11/15(Sun) 13:00:48

【人】 2年 山田 舞



   (うう、和花先輩優しい…)

[背伸びして頭を撫でてくれる様は、もう、なんというか庇護欲を掻き立てられまくって心臓が痛いくらいだ。
それになんだか雰囲気が…]

    (心なしか、穏やか?)

[数日前、猫を撫でながら垣間見た憂いのようなものが、薄れたような気がするのは、わたしの気のせいだろうか。

ランチの話になるならば、みんなでというのにも、中庭でというのにもコクコク頷いて。
櫻井先輩はこの男女比率辛くないかしら、と窺い見たり。

チョコフォンデュの話には、]

   『チャーリーとチョコレート工場』、
    観たくなるんですよね

[と笑った。]*
(67) 2020/11/15(Sun) 14:01:10

【人】 2年 山田 舞

      
んぶっ


[衝撃があったのはそう、わたしです。
流石高藤ちゃん。相変わらずドストレート。
ズゾゾ、と鳴り響くストローの音がすぐ現実へと引き戻してくれたけど、でも、でも]

       
       ……!……!!


[固唾を飲んで、和花先輩の答えを待つ。**]
     
(77) 2020/11/15(Sun) 15:09:06

【人】 2年 山田 舞

[慌てる和花先輩は本当に愛らしい。
ああ、この愛らしい和花先輩は井田先輩のものになってしまうのか…(和花先輩はものじゃないけどそういうことでもなく)と思うと、なんだか。なんだかとっても。

名探偵高藤ちゃんによる名推理には思わず舌を巻いた。
なんてことだ。思い返せば全て本当だ。
なんてわかりやすかったんだ井田先輩。

いやもちろん、井田先輩に―――というか先輩方全般にともいえよう。もうこの際。甘やかされたかっただけの寂しいわたしは、フィルターがかかってしまってたとはいえ。
現実は、うすぼんやりそうなのだろうなぁどころではなかった。

ぽんこつだ。ぽんこつだよお前は山田!
何がずっとみんなを見ていただ恥を知れ!クビだ!!]
(89) 2020/11/15(Sun) 16:11:17

【人】 2年 山田 舞

[と、荒ぶる精神をいったんあっまいいちごみるくを口に含むことで落ち着かせて。あらためて。]

     おめでとうございます
     和花先輩
     お似合いですよ

[心からの笑顔とともにお祝いの言葉を送った。

ちょうどその時むこうに時の人の姿が見える。
ひらひら手なんか振っちゃってまあ。しあわせですこと!!!!!!!羨ましい!!!!!

コホン。
いけない、我を忘れそう。
そんなときは目を泳がす和花先輩を拝もう。
ほうら、もう可愛い。]**
(90) 2020/11/15(Sun) 16:15:26

【人】 2年 山田 舞



     (それにしても。)

[まさか身近なところで二組も。
すごいなぁ。結婚ラッシュみたい。なんてことをぼんやり思う。

と、そこでハッとした。

まさか、まさか、櫻井先輩……?

ギギギ、と音がしそうなほど固い動きで先輩のほうを見たら、疑惑の眼差しを向けて、問う。]


    櫻井先輩も…… とか?


[思い出されるのはAV談義をしていたあのひとの姿。]**
(91) 2020/11/15(Sun) 16:18:29

【人】 2年 山田 舞

[部室がはちゃめちゃラブコメディみたいな展開になっているとき、中庭でのランチではできたてカップルのしあわせ報告タイムになっていた。

そんななか返ってきた櫻井先輩の回答に、少なからずほっと胸を撫で下ろし]

     よかったぁ
     なんだか、みんな一気に遠いとこへ
     行っちゃった気がして…
     取り残されたかんがあって

     …や、よくは、別にない、か
     恋の成就ってすごいことですし
     わたしも、嬉しいですし

[くふふ、と和花先輩の様子を眺めながら思う。

高藤ちゃんのメロンオレを飲む手が止まったことに気付けば、一足先に知っているわたしはその事が関連しているのか、はたまたほかの悩みごとか、やはり和花先輩同様区別がつかないから、どうしたのだろう?と見守る姿勢だ。]*
(107) 2020/11/15(Sun) 17:48:06

【人】 2年 山田 舞

[改めて報告する高藤ちゃんは天使のようだった。
なんていじらしい告白だろう。これで落ちない男性などいるのでしょうか?いませんよ。

しかし残念ながら、そのメロメロにする手管とやらは存じ上げませんので]

     菊波先輩は…
     高藤ちゃん相手ならなんでもメロメロだと思うの
     顔には出さなそうだけど…

[知らないけど。
わたしからはそんなアドバイスにもならないアドバイスを。]**
(108) 2020/11/15(Sun) 17:51:50

【人】 2年 山田 舞


   わたしのは欲目扱いだったのにぃ

[むう、とぐりぐり肩に頭を寄せていた可愛いこちゃんのおでこをちょんとつつく。
櫻井先輩のアドバイスが、妙に説得力があったのは、やはり経験の差というやつなのだろうか。]

     (先輩…?)

[また。
気のせいだろうか、櫻井先輩が遠い。気がした。>>117
瞬きするほどの一瞬、だけど。

しかし先程いかに自分がぽんこつかを実感した後なので、少々己の説に自信が持てなくなったけど。]
(127) 2020/11/15(Sun) 19:03:58

【人】 2年 山田 舞

[そしたら和花先輩が映画の台詞を引用するものだから!]

   いつも思ってたんですがっ
   それ、すごくかっこいいです!

[チョイスした映画も、差し出された手も、とってもお洒落。
こんな風に、チャーミングでユーモラスなひとになりたいなぁ。と、キラキラした眼差しを向けた。]
(129) 2020/11/15(Sun) 19:08:20

【人】 2年 山田 舞

[そういえば今更ながらに。
鍋パのときは色々あって、感情がジェットコースターだったからうすうす気付いていたけどいやいやどうかな、とあえて見ない振りを決め込んだのだけど。]

    (江藤くんと胡桃塚くんも、…?)

[だとしたらもう三組のカップルが誕生したことになる。
おめでとう映研。すごいぞ映研。
クリスマスが近いから…?というわけでもあるまいに。

部室へ行きましょうと促されれば、あわてて半分も減ってなかったランチパックを口に詰め込んで。
それでも時間がかかりそうだから、先に行っててください!ともごもご聞き取りづらい声で訴えた。]*
(133) 2020/11/15(Sun) 19:14:39

【人】 2年 山田 舞

[あんな風に甘えられたら、もうメロメロどころかドロドロに甘やかしちゃうと思うのだけどなぁって、手を取り合って歩いていく二人の後ろ姿を、ちょっとだけ表面がパサついてしまったランチパックをもそもそ片付けながら見送る。
こりゃあ殿方は大変だ。

櫻井先輩はどうしたろう?
部室に一緒にもどったか、はたまた何か別の用事に向かったか。
どちらにせよ]

       先輩

[と、呼び止めて]


     先輩はいま、幸せです?


[問う。
チリチリ焦げ付きそうなほど不安な気持ちになる、
先輩の、空気を。
知りたくて。

犬鳴先輩を蕎麦打ちに誘ったときのような、軽率で打算の見え隠れする興味でなく。

幸せなら、幸せだよと、この人の口から聞きたかった。]*
(147) 2020/11/15(Sun) 19:50:43

【人】 2年 山田 舞

[TSUTAYAに行く。>>154
つまりはまた暫く櫻井先輩には会えなくなるということだろうか。あまじょっぱいたまごフィリングを咀嚼しながらそんなことを考える。

コーヒー牛乳の紙パックを、潰すでもなくぺこぺこと鳴らす様はお行儀は悪いけどなんだか、らしくて。

だから一瞬の沈黙が流れたとき、ひやりとした。

踏み込んじゃいけない部分に、土足で踏み込んでしまったような、気まずさ。

重ねられた質問に、そうか、しあわせかと問うことは逆をいえばそういうことになるのか、と。
随分失礼な問い掛けをしたのだと遅れて気付いたけれど、だからといって、それで皮肉を返している感じはしない。

ただ、その浮かんだ笑みが、
また心のうちをざわつかせる。]
(164) 2020/11/15(Sun) 20:28:12

【人】 2年 山田 舞

[すみません、と喉まででかかった謝罪は、櫻井先輩が机に体を預けるさまを見て飲み込んだ。

山田は?との投げ掛けは>>155、何かを試されているようで、ごくりと唾を飲み込む。]

   わた…  わたしが、幸せなら
   先輩も幸せになれるんですか?

[きゅ、と眉根を寄せて、それから考えて、考えて]

   その…誰かの特別になれたらって、
   特別な誰かを見つめるひとたちが羨ましくて
   でもみんなの関係が。
   空気が変わっちゃうのが怖くて
   わたし焦ってました、それで…

[失敗して、惨めで、酒に酔って、ぶちまけて。]

   みんなの優しさに、甘えようとして
   結果、わたしは誰の特別な存在にもなれませんでした

   …でもいいんです。
   わたしにとって、映研のひとたちは
   かけがえのない存在なんです
   わたしに居場所をくれたんです
 
(170) 2020/11/15(Sun) 20:44:42

【人】 2年 山田 舞



      そのひとたちが幸せなら…
      わたしは幸せです
 
 
[試すようなことも、探るようなことも、もうしない。
まっすぐに自分の気持ちに向き合う高藤ちゃんの姿が、とっても綺麗だって知ったから。

思いの外長くなってしまった回答に、はぁ、と胸に溜まった息を吐いて。

櫻井先輩へと向き直ろうと視線をあげたら。
前髪で厚く閉ざされたその瞳を、見つめたら。]


     だからわたし、
     櫻井先輩にも…  

     先輩に

     幸せになってほしいです


[口から言葉が、零れ落ちていた。]
(173) 2020/11/15(Sun) 20:50:36

【人】 2年 山田 舞



       幸せになってほしいです
       いっしょに

 
(174) 2020/11/15(Sun) 20:51:22

【人】 2年 山田 舞

[言ってしまってから、はぐ、と慌てて口をつぐむ。
なにやら今、大それたことを口走ったような??
いやいや大丈夫。本心だし、なにもおかしなことはない。はず。
勝手に感じている気まずさを誤魔化すように、いちごみるくのパックに手を伸ばす。相変わらず頭を殴られたように、あっまい。]**
(178) 2020/11/15(Sun) 21:02:02

【人】 2年 山田 舞

[先輩は。

櫻井先輩は、わたしのこのどうしようもなく情けない答えを、黙って、そして時おり無言の相槌を挟んで、最後まで聞いてくれた。>>193

甘えてもいい、そう先輩は言う。

でも先輩、たぶんわたし、わたしの求めてるものは、誰でもいい人に求めちゃダメなんだと思うんです。
たぶん、甘えたぶんだけ、辛くなるから。


――――櫻井先輩は、甘えるの、上手なのかな。


後輩に見せる顔と同期に見せる顔は全然ちがうだろうし、
別れた恋人に見せる顔もきっと違う。

わたしは、櫻井先輩の
本当にごく一部しか、知らない。]
(211) 2020/11/15(Sun) 23:08:03

【人】 2年 山田 舞

[誰かの特別になることを諦めないで。
先輩がそういったとき、わたし、胸が引き裂かれそうになりました。

なんででしょう。
先輩の声かな。

分厚い前髪と、意外と高い鼻と、薄い唇が形作る笑みと。
それはいつもと変わらないように思うのに、
どうしてか。とても。

ごくまっとうな人間の願いだと言うなら、
じゃあなぜ先輩は、そんなにも悲しい音で話すの?


わたしには、それは祈りにも聞こえて。]
(212) 2020/11/15(Sun) 23:14:51

【人】 2年 山田 舞

[良い子にならなくてもいい。
ああ、それは井田先輩にも言われたな。
その方がずっと良いとも。

でもまだ不安なんです。
良い子でいなきゃ、わたしに価値なんかないんじゃないかって。
みんな離れてっちゃうんじゃないかって。

けれど先輩の言うように、わたしがわたしでいても、わたしのことを好きでいてくれる人がいるなら。
もうすこしだけ、信じてみようと思います。]
(215) 2020/11/15(Sun) 23:21:31

【人】 2年 山田 舞

[そのとき、ザアって一際強い風か吹き抜けて。
中庭に、先輩とわたししかいないって錯覚してしまいそうなほど静かで。

すっと、染み込むように、刺し抜くように
先輩の言葉がわたしの心に入ってきた。

風にあおられた先輩の前髪が、
隠れていた眸を暴く。

紡がれた言葉とは裏腹に、
その瞳は冷たい色をしていた。>>195]
(216) 2020/11/15(Sun) 23:27:23