人狼物語 三日月国


88 灰色うさぎと紫うさぎの新生活

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視点:


【人】 オルテイシア

[自身の着付けをするよりも、人の着付けをするのは気を使う。
膝を折って、腰元に帯を当てて。腰に両腕を回してズレがないことを確認しながら、最後に後ろに回って帯を結ぶ。

着付けの採点は及第点と行ったところか、普段見慣れぬ姿にやっぱりときめきを隠せなくて、にこにこと顔が緩んだ。

下駄を履く時には、温泉旅行の時に足元に唇を落とされたのを思い出す。気恥ずかしさに少しばかり照れてしまった。

先を行く彼の手を取れば、隣に並ぶ。
祭りに向かう人々の群れに混ざって、束の間のお祭り気分を味わった。]
(62) 2021/08/21(Sat) 13:48:11

【人】 オルテイシア

[戦利品を手にした帰り道。
スーパーボール掬いを目の前にして無邪気にはしゃぐ基依さんの姿にくすくすと笑う。
彼の様子を眺めるように屈んで、がんばって。と声を投げる。
ポイを器用に使う姿に感嘆の声を上げた。]


 すごいっ、いっぱい取れましたね!


[水に纏った色とりどりのスーパーボールは、ビー玉のように光を反射して、まるで宝石のようだった。]
(63) 2021/08/21(Sat) 13:48:27

【人】 オルテイシア

[からころと下駄の音を鳴らして自宅に着いた後は、花火までの時間を図りながら準備を始める。
おつまみの用意は彼に任せて、ベランダに小さな花火会場を設営した。

ローテーブルには買ってきたばかりの焼きそば。
大きなボウルを用意して氷水を入れたら、其処に缶ビールやチューハイを埋める。
缶のまま飲むのは味気ないからグラスも用意した。
虫除けのスプレーを振りまいて、冷房が外にも流れるようにサーキュレーターを窓際に備える。

時刻を確認すれば、まもなく花火も上がる頃。
おつまみを手にベランダに訪れた彼を手招いてはしゃぐ。]


 はいっ、ちょうど良い時間ですよ。
 ビールも買ってありますから、用意しますね。


[氷水でキンキンに冷えたビールは、ちょうど飲み頃だろう。]
(64) 2021/08/21(Sat) 13:49:09

【人】 オルテイシア

[テーブルにおつまみが並べば、眼を輝かせた。]


 わぁ……、おいしそうですねっ。
 ピクルスいっぱいで嬉しい。

 アボカドも美味しそう。  


[ディップソースも野菜スティックも種類が豊富で色合いも鮮やかで楽しめる。
早く食べたい気持ちを抑えて、冷えた缶ビールを氷水から掬い上げてタオルで拭き取り、グラスに注ぐ。
小麦色の液体がグラスになみなみと継がれて、泡が浮かぶ。

彼にはビールを手渡して、自身はライチ味のチューハイカクテルを選んだ。
ビールは苦味がどうも苦手で、子供舌の私には敷居が高い。

炭酸がしゅわしゅわと音を立てる。
グラスを掲げて、彼の手にしたグラスと重ね合わせた。*]
(65) 2021/08/21(Sat) 13:59:42

【人】 オルテイシア

[屋外で撮る写真は、例えベランダだとしても開放的な気分になる。
スマホでは自撮りでは画角が小さいから、寄り添うように彼の傍らに寄って、笑顔を浮かべる。
二人で撮った写真は少しずつ増えてきていて、一緒に出来たお料理写真フォルダと並ぶ。
浴衣姿の彼がフォルダに収められるのは、これで二度目だ。

ビールは会社の飲み会でも飲む人が多い。
自然とお酌をするようになったから、慣れはある。
その手腕が思わぬ所で役に立つとは思わなかった。]


 ふふっ、泡ついてますよ。


[泡で出来た髭に笑って、自身もチューハイをくぴりと傾ける。
お店で出るお酒は多少度数が高くても味の美味しさで気にならないが、市販のチューハイは度数が低くても使っているお酒が違うのか、酔いが回りやすい。
家の中だし、彼も居るので、多少は許されるだろうか。]
(68) 2021/08/21(Sat) 17:46:38

【人】 オルテイシア

[クリームチーズと一緒にバゲットを食む。ほんのりと香る味噌の匂いが好ましい。
アボカドとサーモンはどうしてこうも相性が良いのか、脂が乗っている身を合わせたレモンが引き締めてくれる。
彼の作る料理は今日も美味しい。]


 美味しいで――……、
 あ、花火! 上がりましたね。
 
 ……綺麗。


[花火を見つめる間は思わず手が止まる。
夜空に浮かぶ大輪の花。夏の風物詩。

同じように感想を漏らす彼を見上げて、微笑む。]


 はい。
 来年も、その先も、見れるといいですね。

 
(69) 2021/08/21(Sat) 17:47:24

【人】 オルテイシア

[戯けるポーズにくすくすと笑って頷く。]


 はい、夏場のサンタさんみたい。
 

[お似合いです、なんて言う声も笑いに紛れる。
缶ビールを開ける彼のペースは速い。
彼のペースにつられて飲んでいたら、頬に赤みが差すのも早くなって身体が熱くなってくる。
少しペースを落として、グラスを置いたが既に吐き出す息には酒気が混じっていた。

ほろ酔い気分に、機嫌も良くなりゆらゆらと身体が揺れる。]
(72) 2021/08/21(Sat) 21:04:17

【人】 オルテイシア


 大きな大会じゃなくても、十分です。
 おうちから花火が見れるなんてなかなかないし。


[仕事が好きな彼の邪魔はしたくない。
限られる範囲で、一緒に過ごせるならそれだけで満たされる。
人の波に紛れて花火を楽しむのは夏の醍醐味の一つではあるけれど、それが必ずしも正解と言うわけではない。
ベランダから眺める遠目の花火も十分に夏を思わせる。

この景色が、きっと暫くの間は二人の夏の記号になるだろう。]

 
 あはは、そうかも。
 お祭り事、大好きですから。

 きっと見に来たいって言うと思います。


[二人で静かに楽しむのもいいけれど、大人数でわいわいと騒ぐのも面白いだろう。
兄は騒がしいから、一人でも二人分ぐらい騒ぎそうなものだけど。]
(73) 2021/08/21(Sat) 21:05:04

【人】 オルテイシア

[立て続けに上がる花火の中に、可愛らしい形の花火が打ち上がる。
メッセージ性の強いものは、個人宛のものだろうか。
人々に見守られながら伝えられる愛のメッセージに眼が細まる。]


 ……あ、ハート型。かわいい。


[フラッシュモブだとか、プロポーズの花火だとか。
自身の立場に置き換えたとして、大胆なものはとても想像できない。
彼の店で密やかに交わされたプロポーズは、今も胸に残っている。**]
(75) 2021/08/21(Sat) 21:56:38