人狼物語 三日月国


239 【身内】ミッドナイト・カマイユ【RP】

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【人】 客 葉月

『さあ、今年も残すところあと──、』

[テレビの中から、芸能人たちの明るい声が聞こえてくる。
今年の冬は記録的な暖冬で、年の暮れだというのに結局雪一つ降らなかった]

ぴろん。

[スマホの着信音が鳴る。
貴方がそれに目を通すなら、画面に見知った名前を見つけられるだろう]
(0) 2023/12/24(Sun) 0:00:00
[ ――一緒に、
 そういう下心もないではないが。
 
 二人揃って翌日休み、というわけでもない。
 ここの所すれ違う生活が多かったものだから。

 おやすみを告げて隣に眠る、それすらも
 久しぶり、になるだろうか。 ]

 

  景斗さん、
あの……お願い、が。

  下着、取ってもらえませんか?


[肌を見られたことがないわけじゃない。
 けれど、見せるタイミングでないものを
 見せるのは少し躊躇い、視線が床に落ちた。*]

[ 緩やかに弧を描く目線に、少量の熱が滲む。
 陽の光をあまり浴びない体は、白い。

 その肌に紅を差すように、
 色を付けるのが好きだけど、

 今はすっかり綺麗になってしまった。

 邪な物思いをしてしまうのも仕方がない、と思う。
 これで誘っているわけではない、
 本当にうっかり、というのがたまらないので。 ]

 ごめん、つい見ちゃった

[ 邪な目線に反応があれば、そう返して ]

 あったまった?風邪引く前に
 服着て、髪の毛乾かさないと

 ……あったかいね

[ 温かな唇に、盗むような口づけをしたら
 浴室を出ようとする。 ]

[ 明日も大勢の客が、押し寄せてくるだろう
 そんな日を前に、このまま欲望をぶつけるわけには
 いかない。

 ほどほど済ませられる自信があれば
 良いのかも知れないが。そちらについてはの
 自信はないと声を大にして言える。 ]

 那岐くんが出たら
 俺も風呂に入るよ

 そしたら ゆっくりしよう

[ 浴室への扉越しにか、そう声を掛けて
 自分の着替えを取りに戻ろう。* ]

[リビングを覗いたら目の届く場所には居なかった。
 物音のする気配して声がすれば、
 問い掛けに、はい、と小さな声で頷く。]


  ありがとうございます。


[渡された下着を手を伸ばして受け取った後も
 暫し佇んでいるままの様子に
 思わず小首を傾げようとすれば。

 ストレートな報告に眉尻が下がった。
 好意を含む相手への男性ならば分かる反応、
 その反面で微かな照れ臭さが邪魔をして。]

 

  もう何度も見てるで……、
ん、



[反応を返す前に唇が覆われる。
 感情を伝え合うようなキスは、嫌いじゃない。
 軽く伏した瞳が彼の目元を、口元を移す。

 応えるように甘く食んで、
 吹き掛かる吐息を飲んで。

 離れていく唇を惜しむように溜息が溢れる。]

[薄っすらと瞼を持ち上げていけば、
 入れ替わるようにと伝える声はいつも通りのもの。]


  
──……、はい。



[もっと、とねだりそうになる自身が浅ましく思えて
 まだ湿り気を帯びた耳朶を染めながら、
 扉を閉めた後。

 扉を背にして、そっと熱の孕んだ唇を、撫でた。]

 何度でも、見たいものだよ

[ こういうやり取りをしている時。
 愚かなまでに、ただの男になる。

 素肌を晒す恋人相手に、なんて
 皆そんなものだろう。

 惜しまれるようなため息に、
 後ろ髪引かれながら。

 浴室を後にした。

 すっかり温まった体が冷えるのは
 良くない。 ]

 おかえり、じゃあいってこよう

[ 着替えとタオルを手にソファから立ち上がり
 風呂の方へ向かう。

 最近気に入りらしいもこもこした
 ナイトウェアを纏った彼がこたつの魔力に
 引き寄せられていくのをそっと笑いながら。

 シャワーを浴びて、湯船に体を沈めていく。 ]

 ふー………

[ 現役を離れてもう何年も経っている。
 日頃衰えぬように鍛えているとて、
 魅せるための所作など、もうずっとしていない。 ]

[ それを補うための稽古であり、
 あの日の漆黒に夢を馳せた彼の、
 彼らの願いの果に、年末の大舞台があるのだと
 思えば、熱も入る。

 ――結果、恋人とすれ違う生活をしている
 というのは頂けないが。

 寝てても構わないのに、
 眠たげな様子で帰りを待ってくれていた
 日なんか、たまらなくなった。

 そういうすれ違いがあと数日の間は
 続くのだろう。 ]

 
――堪える……


[ すぐそこに、居るのに。
 
 そして彼は強く願えば嫌だとは言えないだろう
 とそれも分かっているのに。

 格好つけていたいのも、また事実で。
 明日もまた通常通り、出勤は8時半だというのも
 変えようのない事実。 ]

[ 甘えたい方、だと自称する恋人は、
 ほろ酔いになると、うんと可愛くなって
 しまうと、覚えてしまったものだから。 ]

 もう少し、どう?

[ そういう下心も、一緒に覚えてしまったと言える。

 半分ほど減ったグラスを、再び満たすついでに
 彼にも勧めて。

 ワインクーラーにボトルを戻すと、
 グラスに伸びる手を捕まえて、
 ゆるく重ね、ほどき。また絡める。

 それだけの戯れも、妙に久しぶりに感じて ]

 こっち、向いてくれる?

 ………ん、あまい

[ つい、を何度重ねれば気が済むのやら
 シャンパンを勧めた割に、その唇を解放する気は
 まだ、ないまま。** ]

[吐息に微かにアルコールの熱が混じる。
 店でのシャンパンのカウントすれば三杯目近い。

 継ぎ足されたグラスを
 少し火照り始めた頬に当てて熱を冷ませば
 その手を取られて、彼の手が重なった。

 手元に視線を落としかけたところで、
 誘う声に顔を上げたら、唇が触れる。]


  ……ン、……


[飲んだばかりのシャンパンと甘いタルトが
 仄かに香って甘さを漂わせ。]

[伏した瞳が、少し持ち上がる。]


  
……クリームのあじ。



[近づいた距離に少し声を潜め
 唇が離れた隙間に、
 ぺろ、と彼の唇を舐めて、微笑んだ。**]

[ 伏せた瞳が、ひらいて。唇が離れたと思えば
 ぺろ、と舐められる。
 これだから、外で酔って欲しくないのだ。 ]

 ――ん〜………

[ 一度こたつに入ったら、余程の用がなければ
 出られないのが、人間だけど。

 一度そこから出て、ソファを少し移動させる。
 彼の背もたれが無くなった代わりを務めるべく
 体を包むように、彼の後ろへ回る。  ]

 んーふふ、

[ 肩に顎を預けて、腹部に手を回し、
 存在を確かめるように、撫でて。 ]

 かわいい、

[ すこぶる機嫌良く、囁いた。* ]

[果物の甘さと、唇の甘さ、どちらを感じたのか。
 ふふ、と猫のように目を細めて笑ったのは
 きっとビールよりも濃度の高いアルコールを口にしたから。

 もどかしがるような声を聴きながら
 身体を離して、カスタードを口に含んだ。
 果実よりも甘いバニラビーンズが香る。

 立ち上がる彼を見上げ、
 どこに行くのかと問うよりも先に後ろに回った影が
 後ろから身体を包み込んだ。]


  ……ふ、ソファの代わりですか?


[こたつの難点だった、背中だけ温まれない理由。
 彼に抱き込まれることでそれも回収されて。]

[彼が何かを口にする度に肩口が押されるように響く。
 下腹に落ち着いた彼の手の自身の手を重ね、
 リクライニングするみたいに
 自分専用の背もたれに背を預けながら。]

  
  ……そんな事言うの、景斗さんぐらいですよ。


[くすくすと笑いを含ませながら、すりと顎先に懐く。]

 あったか。
 そうだね、俺が那岐くんのソファで
 那岐くんが俺の抱きまくら、かな

[ 体制が変わり、背中を預けられるように
 なれば、尚距離は近づく。 ]

 俺だけでいいよ
 こんな可愛い所、他の誰かに
 見せないで。

[ こういった心の狭い物言いをするように
 なってしまったのも、君が甘やかしてくれた
 賜物、だろうか。じゃれつくような、
 やさしい戯れのなか。不意に小さなため息が漏れる。 ]

 ………。

[ スキンシップを取っているのだから。
 それは十分、足りている。ついでに、
 美味しいデザートと、可愛い恋人、で
 満たされてもいる。というのに、ため息が漏れたのは ]


 今多分人生で一番、翌日の休みが欲しい


[ 明日が来ないで欲しいと、思ったからかもしれない。* ]

[同じ方向からのこたつとなれば、
 後ろに居るもののほうがやはり、はみ出してしまう。

 彼の足もしっかり中に入るように
 両足を閉じてスペースを広げ、その分前に足を伸ばした。
 いわゆる股の間に収まる形だ。
 二人の手の上にはこたつ毛布を被せ。]

  
  抱きまくらにしては固くないですか?
  ソファはちょうどいいですけど。


[抱きまくらの感想を問いながら、
 独占欲のような言葉を聞けば、擽ったくなる。]

[布団の中でぽんぽん、と彼の手を緩く叩いて
 ひっくり返せば、自身の指先を絡めた。
 正直、お腹を撫でられるのがむず痒かったのもある。

 ため息混じりのぼやきに、息を吐くように笑い。]


  人生で一番?

  んー……、
  寝ないと明日が来ないように
  世界ができているならいいんですけどね。


[そんなはずはないと分かってはいるものの。
 そんな夢見事の一つを口にしながら、]

[顎先に、ちゅう、と吸い付くように唇を当て、]


  ……ン……、

  休みがあったら、どうするんです?


[囁き返すように声を潜めて、後ろへと視線を流す。*]

[ 自分の足もこたつに収まるように、と
 脚を閉じてくれたおかげで、膝から下が
 ぬくぬくと温かい。 ]

 いいんだ
 気に入っているから。

[ 抱きまくらの感想を問われて、くすくすと笑う ]

 
 この世界で一番、好きだから。

 俺専用でいて。

[ さらりと告げれば、手を取られる。
 次いで、夢みたいなことを口にされて
 どうするか、を問われたか ]

 聞いちゃう?
 ――会わない間、ずーっと
 次会えたらどんな風に触ろうかな、
 とか考えてたからね

[ 甘えるように、しよう?と誘いかけることもある
 今日のように、後ろから抱き込んで、腹部を撫でることで
 欲情が伝わってしまう日もある。 ]

 那岐くんの気持ち良いとこ、触って
 感じてる顔、ずっと見てたい

[ ここで再び、小さなため息をついて ]

 始めたら、途中で止められる
 自信がないんだよなぁ

[ 今度こそ、ぼやくように口にする。

 一回だけなら。そう健気に受け入れてくれた
 君を、明日早いと遠慮がちな君を、
 なだめすかして、なし崩し的に抱いたことも
 まだ、記憶に新しい。 ]

 年末の仕事終わったら、
 うんと気持ち良いこと、しようね

[ 悔し紛れのように言って、視線を絡ませて、
 子供のような、キスをしよう。* ]

[固いかと尋ねた言葉に戻ってきた答えに笑う。
 多少固くとも許してもらえるらしい。

 抱きまくらへの告白に嫉妬してしまうから。]


  その言葉は、
  抱きまくらじゃないときに聞きたいです。


[それが自身宛だとしても。
 もっとこちらへと彼の意識が向くように、
 つぅ……、と指先で手の甲を撫でる。]

[はぁ、とまた口内に籠もった熱を逃した。
 聞き返す声に軽く頷いて先を促して
 耳を傾けていたら、触れたいというものだった。

 今だってこうして身体を預けて、
 手を緩く重ねているのだから
 それは実現しているのでは、と考えた矢先。]


  ……そ、れは……、


[触れるというより、違う意味合も含めたもの。
 感じてる、と情事を思わせるような言葉を
 選ばれたなら、視線は下方へ落ちて
 緩く握っている手に思わず、きゅ、と力が入った。]


  
………ぁ、



[心臓が跳ねそうになって、ふと声に意識が戻る。
 ぼやくような声は、まだ話の続きだった。
 
 彼の言葉に自身も期待していたことに気づいてしまった。
 年末の仕事のことを口にする彼に、
 今日はその日ではないことを察して
 尚更、期待した自身が恥ずかしくなる。]


  ……、ソウ、デスネ……。


[取り繕うように同意を示して、
 かぁ、と一人、首筋まで染め上げ。
 仄かに熱を灯された意識に戸惑う。

 戯れのような慰めのキスも気もそぞろに。
 交わせば、もっと、と。
 望んでしまいそうで首を引いてしまった。*]

 




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