情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新
【人】 惜別ハツナ[ 私はあの後、君と一緒に病院に行った。 私も突き飛ばされた時に軽く怪我したから それを診てもらって。 一度君から離れたんだけど、 君の目が覚めるまで私は家に帰らなかった。 親には大事な人が病院にいるから、って 連絡だけは入れた。 流石に迎えに来るって言われたけれど。 ] (7) 2022/10/26(Wed) 17:02:44 |
【人】 惜別ハツナ[ 君が目覚めるまで、私はずっと病院にいた。 ずっと、待ってた。 もし君に何かあったら、って思ったら 病院を離れるなんてしたくなかったし 君が目を覚ましたら真っ先に君の隣にいたくて。 ] (9) 2022/10/26(Wed) 17:04:18 |
【人】 惜別ハツナ[ 先生を呼びに行った看護婦さんと 入れ違いで私は君の病室に入って。 ベリー系の甘い匂いの制汗剤が なんとなく場違いな気がして、 一瞬だけ足を止めるけど。 君のことが心配だからまたすぐ歩き出して。 ] 元親くん……? [ 君の横に行って、声をかけるんだ。 ] (10) 2022/10/26(Wed) 17:05:39 |
【人】 惜別ハツナ[ でも、まずは君の怪我とか…… それが一番心配だから。 ] ね、その……。 身体、痛いところとか、ある? [ 君の手を握って、聞いてみるんだ。 ]** (12) 2022/10/26(Wed) 17:10:28 |
【人】 惜別ハツナ[ 私の両親が私に強く言えないのは 決して君のせいじゃない。 元から壊れてたんだよ。 それがよく見えるようになったきっかけは 確かに君だったのかもしれないけれど 君は何にもしていないよ。 ] (19) 2022/10/26(Wed) 18:42:15 |
【人】 惜別ハツナ[ 私は君が無事かどうかで頭がいっぱいで。 自分の親のことなんて構ってる場合じゃないって そう思ってしまったから。 ……君の親がいない、って事実に すぐには気づけなかったんだ。 普通なら真っ先に来るはずの 二人がいないってことに。 ] (20) 2022/10/26(Wed) 18:43:49 |
【人】 惜別ハツナ[ 君のよそよそしい言葉づかいに 私は戸惑ってしまう。 どうして、そんな顔してるんだろう。 まるで……私の事を知らないみたいな。 ] …………はじめまして、じゃないよ? [ だから、君に名前を尋ねられて 私は頭が真っ白になっちゃったんだ。 どうして? どうして、ハツナ、って呼んでくれないの? ] (21) 2022/10/26(Wed) 18:46:07 |
【人】 惜別ハツナ[ それを聞いた時、 私はさっきの朝日くんの反応に 納得せざるを得なくなるんだ。 嘘だ、って言いたいよ。 言いたいけど、君が私の名前を知らないはずない。 さっきの君は冗談言ってるような顔じゃなかった。 だから、それが事実だって、 受け入れざるを得なくて。 ] (24) 2022/10/26(Wed) 18:48:33 |
【人】 惜別ハツナ[ そう言って、君の手をぎゅっと握る。 信じてほしい、でもいきなりそう言われても 君はすぐに理解できないのかもしれない、 拒絶されるかもしれないと思うと、怖くて。 それを誤魔化したかった。 こわい、怖いよ。 いま私、泣きそうなんだ。 でも君の前でだけは、泣くわけにはいかない。 泣いたら、優しい君はきっと自分を責めてしまう。] (26) 2022/10/26(Wed) 18:50:49 |
【人】 惜別ハツナ ……何も、覚えてないの? たとえばそう…… 私が屋上で歌を歌ってた時とか。 [ もしかしたらなにか、 記憶の欠片が残ってるかもしれない そう思って、聞いてみるんだけど。 覚えて、ないのかな。 ]* (27) 2022/10/26(Wed) 18:51:16 |
【人】 惜別ハツナ[ 君の記憶は、戻る確証がないみたい。 どうしよう、もし記憶が戻らなかったら。 私、またひとりぼっちになっちゃうのかな。 そんな自分本位の心配をしてたら 今度は君のご両親の事へと話が移る。 私が君に聞けずにいた事。 君は私の事だけじゃなくて 本当に何も覚えてないんだ、って 改めて事実を突きつけられる。 でも記憶を失う以上に最悪なことを 私は聞くことになるんだよ。 ] (37) 2022/10/26(Wed) 23:06:04 |
【人】 惜別ハツナ[ 席を外してほしいと言われたなら そうするつもりだった。 だってどうやら今の君にとって 私は他人でしかないみたいだったから。 構わないと言い切ってくれた君に すこしだけ、信用してくれてるのかな、 なんて淡い期待を抱いたけれど そんなの吹き飛ぶくらいの君の過去に、 私は表情が消えていく。 ] (38) 2022/10/26(Wed) 23:06:35 |
【人】 惜別ハツナなんで、そんなひどい、こと……。 [ 私の声は自分で思ったよりずっと冷たい。 そうだね、この場にいない人に怒っても仕方ないし 怒る権利、ほんとは私にはないのに。 それなのに、怒りが抑えられない。 君はずっと、ずっとひとりだったんだ。 こんな時でさえ、見舞いにも来ないなんて。 本当に、ふざけないでよ、 って言いそう。 ] (39) 2022/10/26(Wed) 23:07:25 |
【人】 惜別ハツナ[ でもそれは私が言う事じゃないから。 辛うじて、それだけは飲み込んで。 君がショックを受けてないかなって 思って君の顔を見ても、 君は悲しそうじゃなかった。 私はそんな君を見て……。 哀しいな、って思ってしまうんだ。 ]** (40) 2022/10/26(Wed) 23:08:01 |
【人】 惜別ハツナ*** [ 先生が病室から出た後 私の質問に答えてくれた君は ピンと来てないみたい。 ] ううん……、ハツナ、って。 呼び捨てだったよ。 なんて言っても、呼びづらいかな。 呼びづらかったら 君が呼びやすいように呼んで大丈夫だよ。 [ そう言って気にしなくていいよって 安心させようと笑ってみせた。 ぎこちなくなってないかな、大丈夫かな。 ] (41) 2022/10/26(Wed) 23:59:20 |
【人】 惜別ハツナ[ 微かな望みも断ち切られて 私は、内心ずっとどうしようって思ってた。 でも、君にそれは見せないように。 それに謝らないといけないのは私だから。 ] (42) 2022/10/27(Thu) 0:03:36 |
【人】 惜別ハツナそっか、謝ることないよ。 あのね、謝るのは私の方なんだ。 君が怪我したのは、突っ込んできた車から 私を守ろうとしたからなんだよ。 だから、君が怪我したのも 記憶をなくしてしまったのも私のせい。 ごめんね、君に、こんな痛い思いをさせて。 (43) 2022/10/27(Thu) 0:04:33 |
【人】 惜別ハツナ[ そう、君に事故の経緯を説明して。 私はただ、泣いてしまわないように 必死で笑顔になろうとしてた。 今は駄目だ、ないちゃだめ。 今だけは―――――。 ] (44) 2022/10/27(Thu) 0:06:36 |
【人】 惜別ハツナ[ 泣くのを我慢してる私は、君が少しでも 記憶を取り戻すための手掛かりを探そうと。 そういえば、君は何度も聞いてた歌なんだから 歌えば少しは思い出せたりしないかな、なんて そんなことを思って、私はよく歌っていた あの曲を口ずさもうとして―――――。 ] (46) 2022/10/27(Thu) 0:09:02 |
【人】 惜別ハツナごめんね、歌ってた歌、 君が聞いたら何か思い出すかなって そう思ったんだけど…… ド忘れ、しちゃったのかも。 [ 一瞬、歌えないことに動揺して 顔にも出してしまったけれど すぐに困ったように笑って、謝った。 ] (49) 2022/10/27(Thu) 0:11:18 |
【人】 惜別ハツナえっと…… しばらくは入院することになるのかな。 着替えとか、きっと必要だよね。 私、君の家知ってるから…… 私でよければ必要な物、持ってくるよ。 私じゃない方がいいなら…… その時は先生に聞いてみるね。 [ 話題をそらすようにそんなことを言って。 入院しないとしても、必要な物 多分此処にはないはずだから、 どっちにしろ誰かが 持ってこないといけないと思うし。 君の両親は頼れないってわかってるから。 たぶん君はこの提案、断れないんじゃないかな。 断られたら、勝手に家には入れないから 素直に他の大人に頼るつもりではいたけれど。 ] (50) 2022/10/27(Thu) 0:11:53 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新