【人】 三ノ宮 緋雁[オレたち《sintoisMécanique》には、戦闘AIのほかにもAIがいる。直ちゃんはそのひとりで管理AIだ。文字通り、オレたち全体を管理してケアしてくれている。 正式名称が「直青」なのは知ってるけど、本人が「直ちゃん」って言うから、オレも直ちゃんって呼んでいる。 直ちゃん、よくミケのこと「握り潰したい」って言うんだよね。>>32 それって何の冗談なんだろうね? まあミケって確か代わりのボディがあったはずで、前に一回不慮の事故で壊れたときはすぐ代わりがでてきた記憶があるんだけど……。 羅生は……オレたちAIの頭脳をどうにかしている存在らしい? 実はオレにはよくわかっていない。 わかってないけど、大事な仲間なのは理解してる。 だからオッケー。 直ちゃんも羅生もオレを裏切るわけがない、とオレは信じているから。何をされるのにも警戒なんか抱かないよ]* (43) 2023/11/18(Sat) 18:38:13 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 現在・病棟廊下:メディウム ─ あっおはよー、えっと……メディウムちゃん? もちろん快適だよ、ありがと! またねー。 [声をかけてくれた彼女へ、お返事を。>>41 どこか目的地があるらしく見えたし、オレもメンテナンスって言われたし。深追いする気は無かった。 けど、オレは気になることがある。 彼女からは、ほんの少し土のような匂いがする。土ともちょっと違うのかな……、養分のある何か。それと植物のような匂いも。 ちょっと桜花ちゃんとも似てる匂い。 何者なんだろう、と思いつつ深く探れてはいない。 ただわかるのは──彼女も新人類なんだろう、ってこと。 旧人類から、こんな匂いはしないから]* (44) 2023/11/18(Sat) 18:39:11 |
【人】 三ノ宮 緋雁[オレにとって“代表者”と言えば── 旧人類殲滅の作戦中に一番偉いのはミケ。 その他の時間で偉いのは直ちゃん。 新人類たちはもちろん、一番大切な存在だから頭はもちろん上がらない。 そんな感覚で考えていた。 だから、もしかしたらこの先、雷恩や桜花ちゃんがオレたちに指示を出して動く日も来るのかな……なんて思ったのを覚えている。 あ、「温室内での諸注意」はもちろんオレも知らされたよ。 大丈夫、指示も無いのに暴れる気無いから!]* (46) 2023/11/18(Sat) 18:39:50 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a6) 2023/11/18(Sat) 18:43:39 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a7) 2023/11/18(Sat) 18:44:23 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 思索:新人類たちへ(雷恩) ─ [オレは──いや、どのAIも、だと思うけれど──深く刻み込まれた行動指針に沿って行動していて、逆らう術を持たない。 それは言うなればオレたちの使命で、存在意義だ。>>55 「新人類の繁栄」、 ──そのための「旧人類の殲滅」。 オレたちの行動の二本柱はそれだ、と少なくともオレは認識している。 だから新人類の本能的な欲求はできるだけ満たしたい。 それが種を残すことに繋がるから。 そして危険からはできるだけ身を遠ざけたい。 命を断たれては意味がないし、怪我だってできるだけしてほしくない。 そうやって守るべき対象の代表格が、雷恩や桜花ちゃんってわけだ。だからある意味では保護者。戦闘AIにできることには限界があるけどね] (65) 2023/11/18(Sat) 19:56:49 |
【人】 三ノ宮 緋雁[その新人類たち──例えば雷恩や桜花ちゃんが、オレの守るべきものでなくなる可能性を、オレは考えられない。 考えることが“できない”。 AIには無理なんだ、自分の存在意義を揺るがせるような問いを自問自答するのは。それをやったら壊れかねないから、できないようにストッパーがかけられている。 だってAIが暴走して、殲滅ターゲットを変えたり、他のAIの使命を書き換えてしまったりしたら──どうなるかは自明、だよね。 新人類──特にずっと守ってきた相手が、旧人類にしか見えない言動や行動を繰り返すようになるとか、オレたちの存在を拒むようになるとか。そういったことがあれば、おそらくオレは混乱してしまうだろう。 そしてオレはきっと、その混乱を自力では解決できない。 そんな未来は来ない、とオレは思っている。 AIにとって“想定外の出来事”だってこと] (66) 2023/11/18(Sat) 19:57:07 |
【人】 三ノ宮 緋雁[そうそう。オレは痛覚がかなりはっきり造られている。 たぶん他の戦闘AIもそうなんじゃないかな……? 損傷部位を認識するためと、損傷をできるだけ軽く済ませるため、に。 痛かったら無理はできないでしょ。無謀な行動も減るし。 だけど、痛がってる姿は見せたことがないかもしれないね。 だってオレは素早さが売り。旧人類のだいたいの攻撃は避けられる。その上、よく盾役を買って出る天蓋はオレよりもっと速い。 群鷺はオレより素早さは劣るけれど、少し下がったところにいるから被弾はやっぱりしづらいし。 そして。 オレたちAIが新人類にとって不思議な存在かもしれないなんて可能性を、オレはやっぱり考えてはいないんだ]* (67) 2023/11/18(Sat) 19:57:20 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a8) 2023/11/18(Sat) 19:58:23 |
【人】 三ノ宮 緋雁[当時、そのひとの挨拶を聞いて、オレはすぐにその場を辞した。怒られなさそうな場所に先に一人だけ移動して、みんなが来るのを待っていた。 温室の話には興味が無かったのは本当。>>45 だけど実は、もうひとつ理由があった。 この研究所の所長は旧人類を自称するのか? って疑問が浮かんで、頭から離れなくなって、混乱しかけたから。 そのひとは頭の上に何かを浮かべている。>>59 それは頭脳とデータのやりとりをしている、ように見える。 髪はおよそ旧人類らしくない色合い。 機械でなく生体なのも匂いでわかる。 けれどその匂いは、はっきりとそのひとが何者かを訴えてくれるわけではない──匂いだけで新人類と感じられる相手もいるのに、だ。>>44 あのひとは、何者? 旧人類? 新人類?] (69) 2023/11/18(Sat) 20:25:11 |
【人】 三ノ宮 緋雁[その後、ミケの判断を聞いた。>>2 ミケによればあのひとも新人類。 オレはその判断を信じる。 けれど、じゃあ、なぜ“人間”を自称するんだろう?>>17 旧人類なんていう罪深い存在と同質のものでありたいんだろうか? この疑問は口に出しちゃいけないものな気がした。 だからまだ誰にも言っていない。 だってまず、ミケの判断に逆らうことになりかねない。 それはよくないことだから。 それに、どんな答えを得るかわからない不安感があった。 もしそのひとがどうしても新人類に見えなかったら──旧人類と判断することになったら、オレは、黙ってはいられないだろうから]* (70) 2023/11/18(Sat) 20:25:27 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a10) 2023/11/18(Sat) 20:26:56 |
【人】 三ノ宮 緋雁[羅生がそんなことに気付けるのを知らなかったのは、当然、今まで検出されたことが無かったから。 オレがこんな風に『悩みごと』を抱えたのは、稼働し始めてから初めてのはず。 オレのメモリーがどこか消えちゃってたりしない限りは] (77) 2023/11/18(Sat) 22:09:25 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a12) 2023/11/18(Sat) 22:11:18 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 現在・病棟廊下:メンテナンス(直青&羅生) ─ ん。夜は自室待機ねー。 [わかってることではある、けど念押しされたからオレも確認がてら答える。>>79 機体のメンテナンスは、戦闘AIのオレにとってはものすごく重要。絶対受けなきゃいけない。 だって、存在意義に直結するから。 機体が壊れたら、オレは戦えない。戦えないオレに何の意義があるというの? だから欠かさず受けるよ、夜のメンテナンスは。 直ちゃんがオレの何をどう観察していたか、細かいところまでは把握しないまま、終わりと言われてオレはいつもの笑顔になった。 その前まで笑顔でなくなっていたことには気付かずに] オッケー、ありがと直ちゃん、羅生〜。 また夜にねー! [ばいばいと手を振って、二人のそばから離れる。 その後もしばらく廊下を歩くことにはなる。行き先はその間に決めるつもりだった] (106) 2023/11/19(Sun) 8:13:16 |
【人】 三ノ宮 緋雁[二人の元を離れる前。 羅生の「判るよ」という言葉には、オレは「そうだよね!」と返事をしていた。>>85 羅生は一見するとクールに見えるだろうと思うけれど、その分なのか、仕草はとても人懐っこい。 オレはいつでもにこにこしてるけど、その分、仕草はそこまで凝ってないように思う。 直ちゃんも仕事をきちんとこなす真面目さがあると思うけれど、その分、他のところで親しみが湧きやすいように造られている、はず? けどね。オレたちAIはみんな、根本は同じだ。 どんな性格を設計されていても、全部、プログラムで造られた紛い物。 人類の「性格」とは違うものなんだ] (107) 2023/11/19(Sun) 8:13:29 |
【人】 三ノ宮 緋雁[オレたちの大切な新人類は、人類ゆえに個性も感受性もそれぞれ大きく違う。だから彼らがどういう性格を好ましいと思うかわからない。 それゆえにバリエーションを用意してある。それだけの話。 そこに感情なんて存在しない……しないよね? 感情があるかのように人類が勝手に解釈するだけ。 人類以外を人類であるかのように擬人化して捉えてしまうという、人類の認知の仕組みを利用しているだけだ。 それでも新人類のみんながオレたちから愛情めいたものを感じ取ってくれたら嬉しいなって思う。 人類が育つのに『愛情』は不可欠らしい、ってデータがオレの中にはあるから。 本当は人類は人類が育てられたほうがいいんだろうけれど、旧人類に頼るわけにはいかないから……ね]* (108) 2023/11/19(Sun) 8:13:43 |
三ノ宮 緋雁は、メモを貼った。 (a19) 2023/11/19(Sun) 8:15:49 |
【人】 三ノ宮 緋雁─ 現在・楽園の一角(リヒトーヴ) ─ [どこに行こうかと悩んで、オレが思い浮かべたのは《sintoisMécanique》の面々の姿だ。 同じ戦闘AIたちの様子を窺いに行ってみようかと思ったけれど、直ちゃんと羅生がメンテナンスに向かうかもしれない。 なら、新人類たちの様子を見に行ってみようか? でも、どこにいるだろう──そう考えて。 雷恩がよく温室のほうへ向かうのを思い出した。 それで温室方面へと足を向けてみて、そのエリア一帯に『楽園』という呼び名があるのを今更知って] 楽園……。 [思わず、復唱する。 何の意図でそんな名称なのか、は辺りを少し観察してみてわかった。豊かな動植物、そして農作物。汚染で乱れる前の地球の姿はデータでしか知らないけれど、それによく似ている。 おそらくは旧人類にとって楽園のような場所、ということなんだろう。……もしかしたら、新人類にとっても] (113) 2023/11/19(Sun) 9:20:41 |
【人】 三ノ宮 緋雁[いったい何を見ているんだろう。 そう思って観察先を視線で追いかけて、そこに新人類二人──雷恩とメディウムちゃんがいるのを確かめた。 あれは、邪魔しちゃいけないね。 瞬時に判断したオレは、声の音量を下げて] 見守ってるの? [その機械へと声をかける。 まだ正体がはっきりと窺えない、浮草生命研究所側の存在。今のところは友好関係にある相手。 オレたちが雷恩を守りたいと思っているのと同じように、それの保護対象はあの子なのだろうか、と思ったんだ]** [その機械とはいくつか言葉を交わした末にその場を去ったかもしれないし、 話した後もそこにいたかもしれないし、 話してる最中に他の誰かに声をかけられることもあったかもしれない。] (115) 2023/11/19(Sun) 9:21:19 |
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