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【人】 口に金貨を ルチアーノ>>30 リヴィオ 「……丁度顔が見たい時に」 縁のある警察の知人が猫を見上げているのを遠目に見つけてしまった。 今日は予定が詰まっている、法案のこともあり通り過ぎるべきであるのに目に止まってしまったものだから足は自然に向かっていて。 「こういうのは近づいて来ないから向かうしかないぞ」 うまく行かないと逃げるがな、と付け加えて貴方の横に立った。 行く気は全くなさそうだ。 #路地裏 (32) 2023/09/15(Fri) 13:20:12 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ>>41 リヴィオ 「勝手にエキスパートにするなあ、俺は猫自体は好かん。 お前の顔は見るとご利益がありそうでな、変わっていなくて結構」 そう言っている間に涙ぐましい救出劇が行われ、何がロマンスが始まりそうで終わった気配がした。 女も猫もそんなものだろう、赤く残った線だけが生々しく男の手に残って痛みを与えるのだ。 「……ツンデレというやつかね。 治療道具がなけりゃあお優しい元看護師のマダムがやってるスープ屋が近くにある、悪いもんで腫れる前に癒やされに行くか?」 #路地裏 (42) 2023/09/15(Fri) 19:50:02 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ「……そーだなあ。 リヴィオよりも優れてるってんならエキスパートだなあ」 本人にとっては仕方なく、ありがたくエキスパートの称号を貰った。 「ラッキーなのは何よりだ、人に会う用があるんでね。 少しばかり良いことが起こって欲しいと思っていた。 まあお前はアンラッキーだったかもしれんが、俺が代わりにツキをわけてやろう」 痛みなぞ早く忘れてしまった方が幸せだ。 悲しみが広がってしまわぬように迷路のような路地裏を迷わず案内するだろう。 然程時間をかけずにひっそりとしたスープ屋にたどり着けば、良い香りがそこにはたちこめている。 しかし客足はほぼない、決して怪しい店などではないのだがまともな土地で商売ができていない弊害がここにある。 「やあ、麗しのお嬢さん。 今日も貴方の味が恋しくてやってきたよ、それと今日は心と手に傷を負った男が居てね。 どうかその手腕で癒やしてくれはしないだろうか」 路地裏に明るい声が響く、マダムはどうやら面食いのようだ。 #路地裏 (51) 2023/09/16(Sat) 1:16:43 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ>>63 リヴィオ 「良くはないさ、だが遅れるぐらいがちょうどいいだろうよ」 そうして訪れたスープ屋にて。 隣で賺したような顔をする男を凝視しながら、わずかに眉をしかめてしまった。 このリヴィオという男は己がわざわざ飾って振舞う姿と相違ない台詞を素で話している。 参考にせざるを得ない自然な態度と手腕に浮かべた笑みも引きつってくるというものだ。 それと少し昔の知り合いも想起させた。すぐに脳裏から消した。 「リボッリータか、カボチャスープだなあ。 ……味がする 」おススメに選んだのは安い店特有にある食えない薄さがないメニューだ。 正直な話、味は贅沢なレストランとは比べ物にならないほど粗末であるからだ。 それを美味いと褒めてその場で食べていくか、持ち帰って味わらず飲み込むのが常である。 #路地裏 (72) 2023/09/17(Sun) 6:33:05 |
【人】 口に金貨を ルチアーノ>>73 リヴィオ 「いや食事までは」 と言いかけて、まさかと口元を抑え少しの間黙りこくる。 自分が多忙を理由に食事を抜きかける日が来ると思わなかったのだ。 「……すまないな、レディ。 今日は顔合わせと癒やしを貰いに来たのでね。 ゆっくり味わってこそありがたみが分かると言うもんだが、 彼に分けてもらうことにするよ。 俺が注文できない分はここにおいておくから、また来るよ」 そう言って自分の分の金額を支払えば商品は頼まず、あなたのスープを半分貰うようだ。 意図は想定とは違うだろう、わざわざ頼んで飲み込む時間よりもそれを選んだまで。 朝から漸く腹に入れたのがスープだけになるのは多分しばらく気づかれることはない。 「 連中と同じになるのは気に食わないが、今日ばかりは…… 」しかし本人の何らかのプライドが自らの食事の不摂生は許してないようだった。 #路地裏 (86) 2023/09/17(Sun) 18:12:19 |
ルチアーノは、奇数なと言って操作したあと携帯をしまった。 (a36) 2023/09/17(Sun) 20:15:26 |
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