人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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自分の本音から逃げ出した。

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:30 朝の食堂 シェルタン
「ありがとう。ほんとうに、ありがとう。
 いつだって、弱音をはいていいからね。ぼくでなくても、寄りかかれるだれかに、そうしてね。
……たとえば、メレフとか。ぼくは、なにも聞いていないけれど……」

 二人の間に、あの日の深夜に何かがあったのだと言うことは聞いている。それが何かは、敢えて問いたださなかった。
 けれど、二人がそれを同じく抱えているのなら、二人なら何とかできると、信じている。
 言葉少ない彼と、優しさで口を隠した貴方が。互いを大切にしようとしていること。
 互いの言葉の中に言外に抱えた見えないものを、なんとなく、信じているのだ。

「いつか、また、あのひの音色を聴きたいな。
 
愛の喜び
、こんどはあたまからちゃんと、さんにんで……」

 くしゃくしゃになった涙声は、俯いた頭の下側からのぼるやうに聞こえる。それを、鼻を啜って押し返して。
 あまり小綺麗ではなくなってしまった顔をぱっと上げると、両手をやさしい腕から離した。
 人のほとんど捌けかけそうな食堂の出口へ、くるりと足を向けて、振り返らないように駆けていく。

「じゃあね! みんなのこと、よろしくね!」
(31) 2021/05/31(Mon) 14:42:20

「こんにちは、イクリールさん」

まあ、実際のお目当てはイクリールだった。
スピカから見て、もっともわからない子、
それがイクリール。

「ねえ、私ずっと疑問だったの。
 こうなった子って、多かれ少なかれ変わるものじゃない?
 私だって、多少は変わってると思う。
 だけど、あなたは変わらない」

「他人からの扱いなんて関係ないかのように振る舞うし、
 今日もこうして、まるで『いる』ように、ここにいる」

「みんな救いたい、なんていうけど、
 あなたに関してはとっかかりも、問題も掴めない」

これは詰問とか、そういう意図はないんだけど、
と前置きして。

「ねえ、あなた、一体何を抱えてるの?」

 スピカ

「なんだと思う?」

その疑問の向けられた先が自分だった事に、
ほんの一瞬だけ、イクリールは瞠目した。
てっきり、スピカは手を差し伸べるべき『誰か』を
探しに来たものだと、そう思っていたから。
けれどそれも一瞬の事で、
その後にはいつものように穏やかな笑みを浮かべていた。

「ここに居る子は……ギムナジウムに居るわたしたちは。
 かならずしも『何か』を抱えていなければならないのかしら?
 それは、全てが全て、解決しなければならないもの?
 わたしたちの中に、けっしてあってはいけないものかしら」

ねえ、スピカ。
イクリールは、問いに問いを返す事を恐れない。
だって、自分が答えた分、相手だって答えても良いはずだ。

「わたしは……なにも、ではないけれど。
 それでも、みんなと比べたらずっと。
 悩みごとは、少ないはずよ。不便なことだって、一つも。
 だから、みんなのことを気にかけてあげたいの
 『せんせい』も、きっとそれを望んでいるわ。」

それでもまだわからないことがあるのなら、
これからもっと知っていけばいいわ。
そう言って、イクリールはもう一度、スピカに笑い掛けた。
少なくとも、それがイクリールにとっての『真実』だ。

イクリール

「ああ、確かにイクリールさんの言う通り。
 手を施さなくてもいい病気だってある。
 それが病気かどうかすらわからない子も。
 ただ、大人から見たら異常というだけで、
 ここにいる子もいますものね」

自分だってそうだ。
こんなところに押し込められるという点で、
スピカはこの病気が嫌いだったが、
今はもうそうではない。
彼の盾になれるから。

「オーケー。私が間違ってるわね、確かに。
 いない子と向き合うのに、
 偏見を持っていたらどうしようもないわ」

「……あなたに余裕があるのなら。
 イクリールさんも手伝ってくれる?
 私に何ができるかなんてわからないけど、
 でも、こうやって私たちが日常を過ごすだけで。
 人を受け入れられると示すだけで。
 助かる子たちがいるはずなのよ」

そう、ルヘナに教えてもらったから。

 スピカ

「うん…わたしのこと、わかってくれてうれしいわ、スピカ。
 でも……レヴァティのいうように、
 きっと、それを受けいれられないことだって
 誰かには、受けいれられてもいいはずなのよね。」

でも、と続く言葉はぽつり、独り言のように。
人には誰だって許せない事と許したい事があって、
間違ってしまう事だって、何度でもあって
知らなかったのなら、知った上でそうしたいと思うなら。
自身の誤ちを、正したいと思えるなら。
誰かの事を、好きになりたいと思えたなら。
つまりまったく、それでいいのだ。

「いいわ。わたしにできることなら、なんだって。
 なにができるかは、わたしにもまだわからない。
 だから、これから一緒に考えましょう?」

大丈夫。
あなたはもう、
弱くて小さな、独りぼっちのスピカではない。

一緒に手を取って、戦ってくれる人が
こうして確かに居るのだから。


……7年弱?

人生の半分か全部くらい?四十割。

これは素だ。


「だよね、カ
スト……


いつか虚空に話しかけていたブラキウムを、思い出した。
どんな気持ちだったかなんて想像するのも難しいけど。

「少しは知っているつもり、だけど。
  
ルヘナのストーカー
めいた部分は、あるし、僕ら


ブラキウムは、凄い人だ、今なら尊敬できる。
今なら少しルヴァが怖がった理由も、ちょっとだけ。
それにイクリールだって、そうだ。
 シトゥラ。良くしてもらってたのに、たまに名前を間違える。
メレフは僕ら普通に叱ってくれた。
他の子の、名前や良いところも今なら分かる。
ヘイズの名前くらいは。デポラが言っていたこと。

「それは僕が悪いと思う。確証は持てないけど」
「認識の伝搬……みたいな。」

「例えば、
 
風紀委員のスピカはご飯いっぱい食べて
 森に行ってキノコを食べる

 のは、まあそういうものとして認識するだろ?」

ルヘナに抱かれている。

スピカを抱きしめた。また傷付けてしまった、のだろう。


「これ、
普通におかしい
んだよ。何もかも。
 
ここの風紀ってそもそもなんだ?

兄とルヘナだけにしか興味はなかった。
いる子、いない子の意味も分からないくらいに。

「……改めて考えて、この後も考えると、本当に
 
『僕らお前?!』
とも思う。
  思うよ。いやだ、やだ。いえないよ。いやなんだ。」

皆、
いろんな虐待されてた
みたいだし


「……たまにそこから雑に手を引いたり、ごまかしたり。
 視野から隠して、
他の子に罪を作ったり。塗ったり。


うわぁ……こわすぎる


るへなぁ
……


まだまだ余罪もある。
 狂気と愛情の災害めいた奴に手を出そうとする奴は子供大人関係なく。
そして一部には有益な部分をチラつかせて。
 ヤバそうなやつがいるときは、ほどほどに
それらしく
しておいて。


ああ、手を出すも、出さないもないなぁ。

僕ら、
狂ってるけど、大分頭が良すぎた


発言はただのアホなのが、さらに問題だったのかもしれない。

 ポルクス

「それは盛り過ぎ。四十割は人生四周してるだろ」
 前前前世から?


「まあでも、長い付き合いなことには変わりないよな。
 ここに入ってからほぼずっと一緒だったはずだ」

 自分も自分で知識欲の権化だったし彼らも頭が良いから
 懐に入った時に居心地が良かったのは確かだ。
 だからこそ周囲が寄り付かない三人きりでも過ごせていた。
 こっそり夜更かしをして読書会もした。楽しかったな。

 ……彼らの狂気と悪性は、多くのものに向けられた。
 自分や彼らを害そうとした者が至った結末を、
 自分はいくつも知っている。
 彼らという台風の中心に収まった自分は
 その様子をただ遠くで認識するだけだった。
 
出ようとすれば彼らはきっと自分を害するだろうと思っていたから。


「人には一長一短がある……
 では済ませられない気質があることは知ってるよ。
 お前は自然や草花……あとは家族か。
 それら以外には
残忍
だった。
 ……その残忍さが俺に向けられたことはなかった、がな」

 彼らから向けられているものは一貫している。
 ――――
執着
と、
狂気
と、
愛。

 
彼らの持つそれが愛なのか、自分は知らないけれど。

 イクリール
「そうね……
 受け入れられなかった子を、
 受け入れられればいいんだけど」

スピカは裏切られても許したいと思っていて、
誰にだって隠し事はあるから、それも許したくて、
話したくないことを話さなくても
受け入れたいと思っていた。
止まり木になるべきだと言い聞かせてきたスピカには、
当然の道理だった。

「うん……やっぱり、イクリールさん、年上じゃない?」

精神的に勝てる気がしなかった。勝負するものでもないが。

「ま、毎日増える『いない』人を探すところからですかねえ」

解決すべき問題があろうとなかろうと。
孤独に完全に耐えられる子供は、きっといないだろうから。

スピカを鼓舞した。

スピカを鼓舞した。

 スピカ

「受けいれられればいいのになって
 そう思えるなら、きっとスピカは大丈夫よ。」

『みんな』がそうかはわからないけれど。
そう言って、少しだけ寂しそうに、
けれどやはり曇り無く笑って見せた。

「…あら、どうかしら。
 でもね、スピカ。考えることって、ひとを思いやることって
 そこに年上とか、年上とかって、そんなに重要なこと?」

3年前より以前にも。
このギムナジウムで、イクリールの姿を見た者が居る。
この学校の関係者の大人に連れられて。
高等部のスピカなら、それを目にした事もあるかもしれない。
イクリールは、その頃から何も変わっていない。
外見の話ではない。その在り方の事だ。
イクリールは、その頃からずっと、『誰か』に手を差し伸べ続けて来た。


「うん……まずは、そこからね。
 まだ誰が『いない』のかもわからないのだもの。
 これは…手わけをして探したほうがよさそうね。」

まだ幼く、監視の目もあるイクリールの行動範囲は
きっと、スピカほど広くはない。
教師や生徒達に聞くという手段も、今や通用しない。
けれど、『わたしたち』には立って歩く足があるのだ。
今はそれだけで十分だ。

スピカに笑い掛けた。あなたが許す限りは、イクリールはあなたの味方だ。


はい

狂気で構成される世界と、大昔の温厚な感性で見直した視界。それは本当にまるで違うものだから三十割だった


「自然とかは趣味の方向性が
  過激になってそこそこ酷いことしました。」

ルヘナぁ……
どうしようカストル……)


簡単な言い方をすれば、元から
解剖も観察も好き
なのである。

ルヘナが大好き

これはいつもの、言いたい、し言っているしことだ。
いやというほど、しってるだろうけれど。
あ〜……ルヘナに見えないってことは、カストルはホントにいないんだね


少し落ち着いたのかもれない、お茶をのんでひと息つく。

「それじゃあ、うん。はなすよ。
『ボク』
がやったこと……」

意地悪なだれかと、カストルを壊した話


最後の話は、さいごにさせて

シェルタン
「ああ…悪いな」

面と向かって話をするのは、久しぶりな気さえする。
お互いに色々あったから仕方のないことだ。

掛けられた言葉に頷いて、部屋に足を踏み入れる。

大人の元へ行ったあとでも、変わらず接してもらえるのは 少しだけありがたかった。

「話は…そうだな、それなりに」

 ポルクス

「そうか。お前にとってそうならきっと、そうなんだろうな」

 二人が見ている世界を自分は知らない。
 だから、二人が見る世界を否定はしない。
 彼らの『人生』に口を出せるほど自分は多くを見ていない。

「過激性、上がっていたのか……
 
そういえばあまり、園芸部に行けてなかったな


 色々あって様子を見に行く頻度が減っていたのは確かだ。
 ここ数日は特に、全く行けていなかったと言ってもいい。
 彼から受け取ったいつも通りの言葉に、
 今までまともに受け取って来なかった感情の大きさを
 改めて実感する。

「好きな順番で話すといい。俺はちゃんと聞いている、
 ……最後までちゃんと、な」


「たまにさ、石とか投げたりそういうひといるよね?」

「入って、まだ完全に恐怖が行き渡っていないころ
 さ、殴られたんだよ。何人かに。」

当然だと思う、と眉間をほぐして。

「見てる
『ボク』
はなにもできなくて、状況を見てて」

「眩暈がしたころ、視界が変わって。
 僕の位置には
見えていた道具を使った

  
いっぱい血が出て
、思ったんだ

  
『ボクでも役に立てる』


  それが嬉しくて、ちょっと笑っちゃったら
 何人か逃げて、
起き上がろうしたから
 そいつの足を何回かさした。

 それで、どうしようかなっていう時に
          呼ばれたんだ。でも」


『ボクはカストルじゃない』



「それで、次に起きた時、兄さんはもっと狂ってしまった。もっと無邪気?……に・」

おしまい

いない。ポルクスはとても苦しく思うことが、一杯あった。

 ポルクス

「――――……ああ、あの時の騒ぎか。
 あの後にお前、何日か寝込んでた……」

 血濡れの"カストル"がそう言っていた、とは聞いている。
 騒ぎの場に自分はいなかったから詳細は知らなかったが、
 きっと彼自身が語るそれらのことは真実で
 ……殴る蹴るの暴力の代償としては
 相当大きなものを支払ったのだろう、とどこか遠くで考えるも。

 ポルクスは、家族が大切なポルクスは、
 
家族を守っただけ
なのだろう。
 そのための手段とその程度については少し、間違ってはいたが。

 先程から少しずつ飲んでいた、
 彼から入れてもらったお茶を飲み干して。

「なるほど。……話してくれてありがとう」

 結果的にポルクスは、
 守りたかった家族を狂わせ、壊してしまったのだ。
 自分もまた、壊れた様子の彼について特段気にもしないままで。

 
殺してしまった、ようなものなのかもしれない。


「ポルクス。お前はこれからどうしたい?」

 イクリール

「っあー……駄目ね。全く。
 年齢とか、病気とか、
 そんなものに囚われる頭は、なかなか直らないわ」

自分の想い人だって、結構な年齢差だというのに。

――記憶の端にいるイクリールの姿が、
ようやく理解に及ぶ範囲にやってきた気がした。
ああ、なるほど。彼女は私なんかよりも、ずっと……
なんて強くて、立派なんだ。


「あ、それはイクリールさんも知らない感じなのね。
 なんとなく、なんでも知ってる感じかと思ったけど」

それじゃあ、一緒に探しましょう、
と微笑んだ。
一人より二人、そこにある意思は、
確かに何かを変えると信じているから。

 スピカ

「…きっと、ゆっくりでいいのよ。
 今日や明日に何かが変わるなんて、そうないわ。
 スピカが無理をしすぎてしまわないように、
 疲れてしまわないくらいに。それでいいの」

きっとそれが、誰かをおもうってことよ。
そう言って、スピカの微笑にまた一つ笑顔を返した。
少しずつ、確かに前を向いて、変わりつつある『みんな』を
その想いを、イクリールは何よりも愛している。

「わたしの知ってることなんて、ほとんどは
 誰かから聞いたことか、それか本人から聞いたことよ。
 だから…こうなってしまうと、むずかしいわね。」

でも、大丈夫。
言葉にできる根拠なんて何処にも無いけれど、
それでもきっと、やろうと思ってできない事なんて
優しくて、それでいて向こう見ずな子ども達の世界には
ただの一つだって、ありはしないのだ。

スピカに小さくあたたかな手を差し出した。みんなで一緒に答えを探しに行こう。

イクリールの手を握った。未来へ、一歩ずつ進んでいこう。

答えに期待していない。

返り血を浴びて、寮の廊下を歩いている。深夜の話だ。

 シェルタン
「気にしなくていい……どうせ、
食べられない
からな」

座布団に、腰を下ろす。
まだ体の痛みは残っているのか、動きは緩慢だが。

隣に座るシェルタンの手元辺りに目を向けて。

「……そう、だな。何から話したものか……

 ああ、そうだ。お前に謝らなきゃいけないことが出来た。
 …ぼくは、約束を守れなかった。
 あいつらの所には、いかないと言ったのにな」

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:32 朝の食堂 ブラキウム
「……ごめん、ごめん」

 貴方の声を聞くごとに。人を率いるものである姿を見るごとに。その成長と認めるごとに。
 自分がやはりどれだけ愚か者であったかを知るのだ。貴方が最初に見出した通り、愚か者なのだ。
 いかに貴方が自分を利用しようとしていたかを、傀儡にしようとしていたかを、どうして。
 どうして、最初に理解してしまって、踏み込んで論戦することなく見ないふりをしてしまったのか。
 少年を取り巻く多くのからかいと一緒くたにしてしまわなければ、今は同じ高さで戦えただろうか?
 いまや、貴方の前にあるのは今にも泣き出しそうなくしゃくしゃの顔ばかり。

「どうしてだろう、どうしてきみと語り合うのを、あきらめてしまっていたんだろうね。
 きっとひとこと、嫌だと、いっていたなら。たがいのほんとうにほしいものを、わかっていたかな。
 もっとこどもらしく、心の中の白も黒も、あかしていれば、よかったかな」

 食器を持つ手が止まる。取り落とすように落ちた腕は、伸びかけて、やめてしまった。
 あなたを引きずり込んでしまわないために。
 大人でも、子供でも、患者でも、被害者でも、もう、なんでもなくなってしまった。
 ぼろぼろと涙をこぼしながら、少年は貴方に唯一で、最後の"お願い"をする。

「ねえ、ぼくのこと、さんざんにうらんでしまってもいいよ。
 きっとこれはとても残酷になるのかな。これほど、歩み寄ってくれたきみを、おこらせるかな」
(37) 2021/05/31(Mon) 21:08:47

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:32 >>4:37 朝の食堂 ブラキウム
「ブラキウム、お願い、お願いだ」

「助けて」

「『みんなを』、助けて」

 ――少年は、長卓の椅子
ぶたい
から降りた。
(38) 2021/05/31(Mon) 21:11:42
進み続ける。手の中にあるものを、優しく、そして確かに握り締めながら。

スピカの望む答えは出せない。

けれど、そこにいる彼女を"一番星"だと思っている。

サルガスは、一つ、一つ。握ってくれた手を放して。彼らを、解放する。
(a43) 2021/05/31(Mon) 21:33:52

深夜、一つの復讐を終えた。少なくとも、自分はそう思っている。


「イクリールみたいな子が、苦手になったのもそのころかなぁ……」

一区切りついてしまった恐怖、ああけれど。

これから
「こっちは……これからのいえないこと。いったら。
 
ルヘナ僕らのこと、
じゃあ
って、置いていっちゃいそうで。


「……兄さん、この体がカストルなのは、間違いないんだよね、だったら」

「今まで悩んできたけど、さ。僕らは、どうやっても死ぬ間際には二人でいられるから、死ぬのは恐くなかったんだ。でも、今は別。元々の僕らなら、まず」

「僕らが、この環境を許すはずがない」


ここにいるから。息を吸い込んで話をつづける。

サルガスは、シェルタンの"手"を放した。もう、彼が暗がりに再び立つことのないように。
(a47) 2021/05/31(Mon) 22:09:05

 シェルタン
「死ぬつもり、だったんだけどな。
 内通者も見つからなければ、ぼく自身も隙だらけだった。

 ……なあ」

連れていかれたこと、それ自体は自分も気にしてはいない。
思っていたよりも、というだけだが。

所在なさげに、手袋の嵌った手を近くの床に滑らせる。

「……"治療"するっていうのは、本当だったんだな。

 ああ、あいつらは何でも分かってたんだ。そして、ぼくたちの望む望まないに関係なく治療を行う。そういう場所なんだな、ここは」

分かっていたはずなのに。今更、理解してしまって。

スピカをまた傷付けた。

それでも、"特別な望み"が叶う日が来るのを希う。

【人】 小さな心臓の サルガス

>>4:41 朝の食堂 ブラキウム
「ああ、そうだね……ぼくは、どうしてこうも、ばかなんだろう。
 きみに、ここまでみんなに声をかけ、あつめ、のりこえてくれたきみに、ちゃんと言わないと。
 ――ありがとう」

 "今まで"。
 半ばまでを食べただけの食器を下げて貴方に微笑みかけ、確かに言葉にする。
 さあ、まだ、遅いことなんて無い。これは悲しい離別ではなく、旅立ちなのだから。
 "明日、また明日、また明日と"。今日という日を乗り越え、行くべきだ。行かなくてはならない。
 明日のわれら
(us)
を思うのならば、貴方は自らの大切なものを守るべきだ。
 決してこれは、絶望のための決別ではない。
 貴方が幸せになることを、祈っている。
(42) 2021/05/31(Mon) 22:44:14
サルガスは、サルガスは、ブラキウムの"手"を放した。もう、彼が思う人々を見失わないように。
(a49) 2021/05/31(Mon) 22:45:16

 カストル・ポルクス

 自分が誰かを置いていくことは、ない、とは言い難い。
 だからそちらに対しては沈黙のみを答えとして、
 あなたの言葉の続きを聞いていく。

「お前の身体は間違いなく『カストル』のものだ。
 『ポルクス』の肉体は……病院にあるはずだな」

 以前大人達が聞いているのを盗み聞いてしまったのか、
 それとも何かしらの書類を盗み見てしまったのかは覚えていない。
 けれど、
 
『ポルクス』が過去の事故以降『植物人間』で病院にいる

 その事実を自分は知っていた。

 あなたがカストルを『ここにいる』というのなら。
 自分もその前提で話をしよう。

「……行くのか? 
『ポルクス』を取り戻しに
」 

ルヘナの腕の中で泣いている。

深夜、血に濡れた棒を焼却炉に投げ捨てた。

サルガスは、知らない生徒から逃げ、自分の部屋に帰ってきました。
(a67) 2021/05/31(Mon) 23:31:28

サルガスは、扉の下に正式な通告書を見つけました。
(a68) 2021/05/31(Mon) 23:31:46

サルガスは、覚悟を決めました。
(a69) 2021/05/31(Mon) 23:32:04

メモを貼った。

決心をしたようだ。

メモを貼った。

図書室を去っていく。そこにスピカを置いて。

ルヘナを笑顔で見送った。

メモを貼った。

誰もいない図書室で、もう一度泣いた。

誰も居ない部屋の前を後にした。きっと、良い子の『悪い子』との約束を果たせる明日を探しに行こう。

図書室から立ち去った。


「……――――」

 図書室からゆっくり離れていく足は次第に早くなり、
 最終的にはどこまでもどこまでも駆け出していく。
 誰かに会いでもすればその走りも止まるだろうが、
 よく慣れ親しんだ人気のない道ばかりを足は選ぶ。

 ……息を切らして、壁に手をついて、崩れ落ちる。
 ひゅうひゅうと鳴る喉が苦しさを訴え、
 はくはくと開かれる口が酸素を求めている中で、
 零れ出した言葉は、

 「ありがとう」

 の一言だけ。

想ってくれてありがとう。
救おうとしてくれてありがとう。
諦めないでいてくれてありがとう。
そのどれもが自分勝手で、
より彼女を傷付けるとわかっていて、
それでもやめろとは言えなかったものばかりで。


 自分の望む救いが訪れるまで、まだ呼吸が続けられる。
 まだ呼吸が続けられるし歩いて行ける。
 まだ、続けられる。
 まだ。

「……よし、」

 俺は、まだ、待てる。

まだ、『いない』。それでも確かにここにいる。

"その時"を待ち続ける。いつもたらされるものかもわからずに。

ギムナジウム中を巡る。見付けなければならないものを、捜し人を求めて。

イクリールから、  を、震えを隠しもできないまま受け取った。

 シェルタン
「……お前が嬉しいなら、良かったのかもな。
 だけど、ぼくは…………、……ぼくは、怖いんだ。

 これから先、どう生きていけばいいのか。今のぼくには……分からない」

ずっとずっと、覇気がない声になった。
迷子の子供のように、酷く不安げで。

「死んだってしたくなかったことを、させられて……結果的に満たされて、……本当に嫌な場所だ。治療が成されるのが本当だと分かっても、ぼくは…ここが、嫌いだ。

 シトゥラも言っていたが、本当にぼく達が変わればここは変わるのか…?」

 ポルクス

「そ、っか」

 ……友人の、友人の完全な『死』を聞いて。
 思わず漏れたのは本当にそれだけの返答だった。

 カストルの精神が死に、ポルクスの肉体が死に。
 歪な彼らは、本人の望まぬ形でひとつになってしまった。

「……完治おめでとうとは言わない。それだけは絶対に言わない。
 それで、『お前』を取り戻しに行けないのなら、ポルクス。
 お前はこれからどうするんだ」

 問いの示すものはなんでもよかった。
 ギムナジウムに残るか出ていくのか、園芸部をどうするのか、
 明日は何をして過ごすのか、
 飲み終わったお茶のカップをどうするのか。

イクリールから受け取った  を開いた。


 それは夜の帳が下りて暫くした頃のことだった。

 恐る恐る目を通した  は、    からのものだった。
 緊張しながらそっと目を通した  の一文目を見た瞬間、
 『いなくなる』前に交わした約束を彼が
 律義に守っていてくれたことが分かって、少し笑ってしまった。
 彼が自分を見てくれていたからこその精度の高さに
 やはり彼は尊敬に値する人物だと認識を改める。

 そこから更に目を通して彼の考えの一端に触れて。
 ――ある一文を見た瞬間、もうそこにはいられなかった。

 走り出す。『いなく』なった自分がずっと『見て』もらうことを待ち続けた彼のもとへ。

図書準備室へと走る。

 




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注目:サルガス 解除する

生存者 (4)

レヴァティ
1回 残 たくさん

ポルクスはいます

シェルタン
0回 残 たくさん


ルヴァ
3回 残 たくさん


シトゥラ
4回 残 たくさん

置きメイントゥラ

犠牲者 (5)

ヘイズ(2d)
0回 残 たくさん

 

ルヘナ(3d)
5回 残 たくさん

のんびり返信

イクリール(3d)
1回 残 たくさん

のんびりやります

カストル(4d)
0回 残 たくさん

置き去りカストル

ブラキウム(5d)
1回 残 たくさん

新規〇夜から

処刑者 (3)

スピカ(3d)
14回 残 たくさん

部屋なう 新規○

メレフ(4d)
5回 残 たくさん

新規◎

サルガス(5d)
1回 残 たくさん

白鳥の歌を謡おう

突然死者 (0)

舞台 (4)

デボラ
0回 残 たくさん

 

ラサルハグ
23回 残 たくさん

先生は今日いる

アルレシャ
0回 残 たくさん

先生いますよぉ〜

ポルクス
23回 残 たくさん

おやすみ。

発言種別

通常発言
独り言
内緒話
囁き系
死者のうめき
舞台
置き手紙

一括操作




発言種別注目






















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外道大戦 by mtmt
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繋<つなたま>魂 / 班帝家の一族 / H)SOCIUS(A by めいあ
もふぁんたじぃ / もふぉれすと by ほのゆる
Cathedral / 学園Cathedral / Grand Cathedral / 学園Grand Cathedral by Izuya
夜月町 by 夜月けい
南区 / 古今東西 by 南
IRO-COLORE(いろころる) by Izuya, 南
お茶会 / 演奏会 / 花見会 by ゆひろ
GNL / GNL+ by guiter-man
ジランドール / イルミネーション by may-co
シキメグリ by afinter
-汝人狼也-人物画 by 878, かんこ
closure / closure' by 閉
Emoricu / Cumorie / 黎明街 by milk_sugar
ワンダーズ言戯団 by pike
宝石箱《Jewel Box》 by 宝石箱制作委員会
文明開化 by sin
カティサーク by apricot with y_hyuga
月狼学園 / 人狼署 / 狼達の軍歌 by apricot
花一匁 / 桃酔郷 by さね
po!son / Girl's Talk by pure_g
madparty by シロクマ
rhizome by CH3COOH
曲芸会 / 曲芸会Hello! by otokasa
AtoZ by 築
瑞洋館 by ういろ
LastSunday / HeaVen by 志摩
かくりよ by plmi
桃色concerto by 桃昆布
狼兎 by クロマ
人狼ヶ谷学園の放課後 by 竜山明日佳
bAroQue / tradimento by souya
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