人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ しかし、数か月が経過した頃
 ヴェルトは突如姿を消してしまう。

 少年はこの出来事に酷く驚いた。
 真偽はともあれ、少年自身ががあまりにも我儘なせいで、
 愛想を尽かし出て行ったのだろうか、とすら考える程に。

 同時に、彼に構って欲しかったことに。
 彼に構って貰えたことが嬉しかったことに、
 居なくなってから気付く。
 
 数日経っても、数週間経っても、
 ヴェルトは戻って来ることは無かった。


 この頃から、少年は別人のように
 真面目に、品行方正な態度となっていく。

 流石に自分が原因で出て行った、とは思わなくなったものの
 彼が戻って来た時に、迷惑を掛けないように。
 消えてしまわないように。
 構って欲しくて叱られるのではなく、彼の力になりたい。
 なれるように立派になりたい、と思うように。

 リーダーの突然の失踪は、少年の心も変質させていた。]

  
(615) 2022/12/13(Tue) 21:18:31

【人】 X『教皇』 カルクドラ

 
[ 余談。ヴェルトと最後に交わした会話の回答は>>4]



 
「世界? 見せかけの幸せが溢れてて
   実際は、不平等で不幸だらけなところですよね。」




[ と、擦れた子供は答えていた。**]

 
(616) 2022/12/13(Tue) 21:19:56
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。
(a93) 2022/12/13(Tue) 21:28:41

【人】 [『 力 』 フォルス

 
 
  
―――回想:いつか、皆で食べたメルロン



[ 正直に言えば。
 この箱庭に売店が必要には見えなかった

 ヴェルトが言ったから――
 そんなものをいくら免罪符にした所で
 あの時頷いたのは結局の所、未練でしかない

 誰からも相手にされず
 誰にも見向きもされず
 俺が居る事で価値は消え
 汚物の如く唾棄される
 彼らを冒涜しているのは他でもない俺だった

 それはあまりにも、致命的だった ]
 
 
(617) 2022/12/13(Tue) 21:46:16

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ だというのに。

 目の前ちらつかされた糸に
 なんとも女々しくぶら下がった

 売店の品揃えは職員向けのもの
 慰め程度の嗜好品と、各地のささやかな娯楽

 必要も無いだろうに「 買いに行くよ 」などと
 それはあまりに残酷な優しさを孕んでいた ]
 
(618) 2022/12/13(Tue) 21:46:37

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 笑っていたつもりだった
 笑えていたつもりだった
 実際笑っていた

 恵まれた人生だ
 元々笑顔で居る事は多かった
 でもシンが笑っていたからもっと笑っていた
 作り笑いなんてする暇も無いほど楽しいが溢れていた

 シンが居て、ヴェルトが居て、タナトスが居て
 シャルが居た。

 笑顔が浮かばない理由も浮かべない訳も無かった ]
 
(619) 2022/12/13(Tue) 21:48:12

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ けれど親友の目は、
 誤魔化せなかったのかもしれない
 俺でさえわかっていなかったかもしれない違いを
 きっとシンは見抜いていた>>369>>370

 だから。
 ほんの少しこぼしていたのかもしれない
 この館に住む事にした訳

 途方も無い夢を見ていた
 現実を見ているつもりで見ないフリをした
 ただの愚物が夢破れるに至った決定打を。

 でも、最後には二人笑ったのを覚えている
 シンが笑ってくれていたからだ。 ]
 
(620) 2022/12/13(Tue) 21:50:47

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 職員に取り寄せてもらった品物達を
 棚にテーブルにせっせと並べるひととき
 かけられた声に、手を止めれば>>371

 シンの視線の先にはメルロン
 ――隣りのわたあめだった可能性には蓋をする ]


  これ小さい頃に初めて食べてさ

  ホント、ほんの数秒なんだけど
  世界にはこんなに幸せになれるお菓子があるのか!
  って感銘を受けたんだ。
  だからコレは絶対に置こうって決めてた。

  ……食う?


[ メルロンの入ったケースを取って。
 頷いたなら。頷いたな。オーケー頷いた。
 「 よーし今から一緒に稼ぐぞー! 」って部屋を出た ]
 
(621) 2022/12/13(Tue) 21:52:31

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

―― 玄関口で ――


  そうなんだ、シャルレーヌも!
  なら、きっと綺麗なハーモニーになるねっ。

  カルクドラの伴奏もついてるなら、
  アリスもいっぱい喜んでくれるだろうなぁ!


[名前を挙げた人たちはまだ参加意思が見えないらしい。>>418
 それでも、他の名前が挙がればはしゃいでしまう。

 シャルレーヌの細い清らかな声は、
 きっと音楽に乗ればより澄み渡るだろう。

 カルクドラは音楽室で何度か姿を見かけたことがある。
 楽器を奏でられない私からすれば、
 チェレスタもカルクドラも雲の上の人だ。
 
 一緒に演奏できない代わりに、
 私は彼らの隣で足でステップを踏み、手を叩く。
 まるで自身の身体が、楽器であるかのように。]
(622) 2022/12/13(Tue) 21:52:46

【人】 [『 力 』 フォルス

 
[ 四つ入りのメルロン400エム、さしあたって一人100エム ]


  貰った金で食うのもいいけど
  働いた金で食うご褒美は格別なんだよ
  

[ 準備の様子を入り口で見守っていたヴェルトが
 声をかける前に穏やかに笑って消えたから

 シャルとタナトスも巻き込んで
 掃除をしたり、並べたり、扉を外したり
 そうして買ったメルロンをみんなで分けて食べた

 ――ヴェルト?
 終わった頃にまた穏やかな笑顔で現れた。野郎。

 仕方ないから俺のを半分分けといたさ ] *
 
(623) 2022/12/13(Tue) 21:53:19

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[誕生会、というものをすると知ったのは、
 この洋館に来てからだった。

 私を棄てた実の両親は
 私が生まれたことを祝うはずもなく。
 
 代わりに養ってくれた老夫婦の家での暮らしは、
 裕福と言える暮らしではなかった。

 それ以前に誕生日というものを私は知らなかったから。


 老夫婦にそのことを聞かれた時は、
 何も知らずに首だけを傾げたものだ。

 
だから誕生日がない私は、誕生日を祝ったことはない。


 代わりに老夫婦は神様の誕生日である日を、
 ささやかなお祝いにしてくれた。

 その時も、笑えない私は。
 うまく、喜ぶことすら出来なかったのだけれど。
(624) 2022/12/13(Tue) 21:53:54

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

 
[洋館に訪れてから、自身の誕生日がないことを
 誰かに話したことはあるかもしれない。

 そうして、私は祝われる誰かを見て。



 
『……いいなぁ』



 と、心の底から羨む声を、出したかもしれない。]  

 
(625) 2022/12/13(Tue) 21:55:47

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[二度見までしてしまった私の反応で、
 アリアの後ろに隠れてしまったシトラに>>588
 あはは、と笑いながら謝罪を向ける。]


  ごめん、ごめんっ。
  ちょっと意外だったから。


[アリアの後ろに隠れてしまう辺り、
 やっぱりシトラには引っ込み思案の印象があるけれど。
 そんな彼女が人前で歌を歌うこと。
 練習をすると、がんばると、
 呟く様を見れば目を細めてしまう。]


  ……うん、素敵だね。
  アリスもきっと喜ぶよ!


[素敵の裏には称賛の意味を込めた。
 そんな彼女も全員で歌うことに賛同してくれる。>>590
 本当に、全員で歌えたら、きっと"素敵"だろうな。]
(626) 2022/12/13(Tue) 21:56:10

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク



[そんな仄かな期待が潰えることは>>533
 今はまだ知らないまま、くふくふと笑う。

 きっと、ゼロの顔を見たら、
 
『どうしてぇ〜〜〜〜!!??』
と、
 地団駄を踏んで、諦めない心意気で彼を揺さぶるだろう。]
 
  
(627) 2022/12/13(Tue) 21:56:56

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[隠れてしまったシトラの代わりに、
 食堂を指定するアリアに二つ返事で頷いて。>>427

 チェレスタだけではなく、
 私にも歌の指導をというアリアに『まる』っと
 親指と人差指をくっつけて合意の意をを表す。]


  おっけー、任せて!!
  じゃあ、後でね〜〜!


[……と、言っても。
 私も歌を教えてもらったのはチェレスタにだから、
 彼女と同じことを沿うだけになるかもしれないけれど。

 広告塔アイドルという職業柄、
 人前で歌うことには慣れているから、
 技法はともかく、緊張しない方法や、
 うっかり歌詞を忘れちゃった時にどうするか、
 なんていう抜け道みたいなことは教えられるかも。

 実際にどうするのかって?

 ぺろって舌を出して笑っちゃえば、
 大抵のことは許してもらえるよ!!
(628) 2022/12/13(Tue) 21:57:59

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク

[二人と分かれて、両手に抱えたドラムセット。
 腕力はと尋ねられたら、100点満点中38点ってところ。

 チェレスタが大丈夫って言ってもね。
 
私が手伝いたいからね!!


 思っていたよりずしっと手にくるけれど、
 心配するチェレスタの声には、]


  んっと……!
  チェレスタも一人で持ってきたんでしょ?
  だったら私でも行けるはずぅ……、

  って、あっ!
  そうやってまた重い方持とうとする!!

  だめだよ!チェレスタはおつかれなんだからっ、
  人の好意には甘えるのっ!


[慌てているチェレスタの顔は可愛いけれど、
 それはお天道様が許しません!と、
 いやいやをするように荷物は渡さなかった。]
(629) 2022/12/13(Tue) 21:58:30

【人】 XIX『太陽』 ヒナギク


[荷物はやっぱりちょっぴり、重かったから、
 階段を登っていく足が少しよろめいたりもしたけれど。
 心配するチェレスタをよそに、ふんっ!と、
 力を振り絞ってゆっくりと登っていく。

 こうして荷物を持つ度に、彼女の『大丈夫』も、
 少しずつ減っていけばいいのにな。
 
 それは、単なるお節介かもしれないけれど。
 私が叶えたいことの一つでもある。

 彼女の口から聞く世界の話は好きだ。>>472
 だから私も世界をどんどん好きになっていく。

 広告塔の仕事をするようになったことも、
 思えば、まだその時は洋館に住んでいなかった彼女が、
 洋館に遊びに来る度に、外での話をしてくれたから。]


  ……うんっ!


[だから、いつも私は彼女の声に耳を傾ける。
 彼女の声が、音が、私と世界を結びつけるのだ。*]
(630) 2022/12/13(Tue) 22:05:39

【人】 XII『吊された男』 ユグ

――売店を離れて――

[さて、死神先生とささやかな茶会の席を設ける前に、アリスに果実を渡してしまいたい。
 茶会に手土産でもない甘味を持ち込むのは、少しばかりナンセンスだ。
 ゆるく廊下を行きながら、幼い笑い声を探して歩く。

 ホールに行こうか、庭園を覗こうか。
 売店に行く前、入り口のほうが賑やかだったから、そちらにいるかもしれない。]


――あの。アリスを見ませんでした?


[誰かとすれ違えば、そんなふうに声をかけたりして*]
(631) 2022/12/13(Tue) 22:11:36
XII『吊された男』 ユグは、メモを貼った。
(a94) 2022/12/13(Tue) 22:14:01

【人】 IX『隠者』 アリア


 
―― 現在:食堂


[ チェレスタとヒナギクに一時の別れを告げ、
 シトラと共に先に食堂へ向かう。

 そこに先客はいただろうか?
 いたのであれば挨拶を交わしつつ、
 勝手知ったるその場で目的のものを探した。 ]


  ―― あった。カルクのスペシャルブレンド


[ 共用のものが置いてある場所か、
 あるいは私が個人的に使っている置き場か。
 (あると思うんだよね、それぞれになんかそういうの)
 取り出したそれはふわりと微かに良い香りを漂わせた ]
 
(632) 2022/12/13(Tue) 22:16:11

【人】 IX『隠者』 アリア


[ カルク――『教皇』の彼は、
 新顔の証持ちにはまず一度声を掛けているらしい>>119
 無論、私も例に漏れず。


    「どう、ですか? ええと…

     ここは賑やかですね。
     あまり慣れてないものですから、
     正直なところ少し戸惑っていますが

     …… 居心地は悪くありません」


 新しい環境に気遣われた時は、たしかそう答えた。
 森とは違ってここには人が多い。
 それは私には新鮮で、けれど悪い気はしなかった。

 心配は要らないとすぐに伝わっただろうけど、
 最初の一年は祈祷室にもよく足を運んだ。
 特別用事があったわけではなく、
 単に、彼の用意する紅茶の数々が私は好きだった。>>25

 シトラとユグが来て、祈祷室で過ごす数こそ減ったけれど
 こうして、彼のブレンドした茶葉はたびたび頂いている。
 自分でできないこともないのだけれど、
 自分でやると… 不本意ながら、どこか薬っぽくなるので… ]
 
(633) 2022/12/13(Tue) 22:16:30

【人】 IX『隠者』 アリア


[ 閑話休題。
 目当ての茶葉を見つけた私は、それを手にシトラを見る。

 この四年の間に彼女が挑戦してみようと思ったことに
 「紅茶を淹れる」があったなら、
 私は今だってこれをシトラに任せようと思うだろう。 ]


  お茶を淹れるならお菓子も必要だよね

  シトラ、ちょうどお菓子を作った残りが…とか
  あったりしない?


[ って、ほんの少し冗談めいた笑みを浮かべ。

 もしかしたら彼女が作った焼き菓子とか>>587
 ちょうどよく残っていたりするのかもしれない。
 そう思ったのは事実だけど、ダメ元というやつだ。
 なければないで、
 「じゃあ売店に何かないか見てみよっか」となるだけ。

 さて、実際のところはどうだろう? *]
 
(634) 2022/12/13(Tue) 22:16:48
IX『隠者』 アリアは、メモを貼った。
(a95) 2022/12/13(Tue) 22:22:25

【人】 XIV『節制』 シトラ

 ──回想・三年前の誕生日


[ 誕生日を祝う歌は、わたしの村にはなかった。
 贈り物をする風習は、一応はあった。

 毎年じゃなくて、5歳の誕生日にだけ
 その歳まで生きられたことを祝って
 親から子へと、ぬいぐるみをひとつ贈る風習。
 洋館まで持ってきた数少ない手荷物の中
 鞄のほとんどを埋めていた白い犬ローティカ
 5歳のわたしが両親から受け取ったもの。
 
 わたしの村では誕生日は、幸運の訪れる日で
 その人個人の持つ力が
 一年で最も増幅される一日だと信じられていた。
 新しく始めたい物事、
 どうしても成功させたい挑戦は特に
 誕生日に行うのが最良とされていた。

 だから、だったのでしょう。
 わたしにとって誕生日は一年で一番
 村のみんなを不必要に警戒させてしまう日で、
 そうと判っていたからこそ
 特別なことは一切せずに、
 普段と変わらず過ごそうと努める日だった。]
 
(635) 2022/12/13(Tue) 22:23:21

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ だから、洋館に来て驚いたの。
 誕生日が毎年当たり前に祝われていたことに。

 一年目は、一方的に受け取るばかりで
 二年目になって職員さんを頼れるようになり
 三年目になって初めて
 唯一の特技を生かせるようになった。

 事前に欲しいものが尋ねられていたならそれを、
 尋ねられていなかったなら
 消耗品やお菓子を小さな箱に詰めて。

 拒絶されたり、遠慮されたりしない限りは
 誰にでもおずおずと。
 誕生日のわからないひとには、年の初めに贈ろうとした。

  ──けれど、
  あのひとの誕生日だけは
  あのひとが来た一年目は、お祝いできなかった。

 前日まで悩んで、悩んで、悩み続けて
 肝心の誕生日当日に、わたしは
 ひどい高熱を出して寝込んでしまったのだ。]
 
(636) 2022/12/13(Tue) 22:24:21

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 紙製の品を贈れば
   肌を傷つけてしまうかもしれない


 筆記具を贈れば
   滑り落ちたそれが目を突くかもしれない


 毛糸を紡いだ品を贈れば
   絡まって首を絞めてしまうかもしれない


 ぬいぐるみを縫って贈れば
   内から針が出てきてしまうかもしれない


 お茶やお菓子を手作りして贈れば
   混入した毒に気付けないかもしれない


 植物や動物を贈り物とすれば
   それが原因で病気に罹ってしまうかもしれない


 ガラス、陶器? もってのほか。]

 
(637) 2022/12/13(Tue) 22:24:46

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 何を選んでも、わたしが彼に贈ろうとするものを
 わたし自身が誰より信用できなくて、

 すっかり熱が引いた頃には
 渡す機会を完全に見失ってしまった。


 初めて彼の姿を見たとき、
 わたしを見るその表情に心臓が跳ねた。

 わたしが少しでも彼に近付いてしまえば
 取り返しのつかない災いが起こる、
 そんな怖ろしい予感がした。

 
         ごめんなさい。ごめんなさい。
         どれほど謝っても償えるものではない。

         たとえ故意ではなく
         混乱の中で起こした過失だとしても、

           わたしがあなたを
           この手で殺めたのは
           紛うことなき事実なのだから!



 わたしを見て笑顔を失った彼と時を同じくして
 わたしも、すっと血の気が引いてゆくのを感じた。]
 
(638) 2022/12/13(Tue) 22:25:12

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 自己紹介もそこそこにその場から走り去って
 得体の知れない恐怖と寒気に襲われること一週間、
 漸く落ち着いて部屋を出られるようになったとき
 わたしの方から彼に近付く勇気はもうなかった。

 姿が見えれば、自然と距離を取った。
 わたしたち、きっと、離れて暮らした方がいい。

 彼が──クロさんがどう思っているかはさておき
 わたしの方はそう思っていたものだから、
 他のみんなに贈られるのと同様
 わたしの元へとやってきた羊のぬいぐるみに>>529
 わたしは驚きを隠せなかった。

 まるくて、白くて、
 可愛らしく掌に乗るもふもふのひつじ。

 ただただ愛らしさを振りまくそれは純粋に贈り物で、
 『誕生日祝い』以上も以下もないのでしょう。
 ひょっとすると、
 わたしにだけ贈らないわけにもいかなくて
 やむを得ず贈ってくれたのかもしれない。]
 
(639) 2022/12/13(Tue) 22:25:47

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ けれど、どんな気持ちで彼が贈ってくれたのかも
 直に訊くのは怖くて尋ねられなかった。]


  ぅ、あ……っ、あり、がと……ござい、ます
  大切に…………しま……す、ね


[ 歓喜と恐怖、驚嘆と自戒
 相反する二つの感情が押し寄せて勝手に声が震えた。

 やっとのことでお礼を述べて受け取ったその子は
 部屋の隅、チェストの上で
 今日に至るまでずっと、わたしを見張っている。]
 
(640) 2022/12/13(Tue) 22:27:46

【人】 XIV『節制』 シトラ


[ 彼が洋館にやってきて二年目の誕生日
 わたしは、贈り物に一冊のノートを選んだ。
 考え抜いた末、それが一番実用的で
 かつ安全なように思えたの。

 ただ、わたしの手で直接渡すのは
 やっぱり怖くて、こわくて。

 彼の師でもあるフォルスさんに、
 わたしの代わりに手渡してもらえるよう
 お願いさせてもらったのだった。

 接客もお茶の用意も、わたしには難しいけれど
 棚出しや陳列やお掃除ならきっと、できます ]**
 
(641) 2022/12/13(Tue) 22:28:18
XIV『節制』 シトラは、メモを貼った。
(a96) 2022/12/13(Tue) 22:34:14

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

── 回想:洋館での一幕・壱 ──



[ 洋館に来てすぐにゼロと名乗った彼>>549
 なんとなくナハトは秘密なのだと察したつもりで
 その後ゼロと呼びかけたならどんな顔をしたでしょうか?


 それからは誰にも聞こえない時にだけ、
 大事に大事にその名を呼ぶのです。
 わたしたちだけのナハト、なんて内緒話をするように。


 屋敷を離れてすぐの生活には難儀しました。
 世話役の執事やメイドがいるとはいっても、
 一人の世話に何人もといったものではなく、
 自分で判断して行動しなければいけないことも多くて。

 でも何が当たり前でそうでないのか、生活全てをお膳立て
 され過ごした生粋の箱入りにはちょっとした試練でした。
 
 その点、生きる為に磨かれたであろうナハトの順応性には
 目を見張るものがありました。
 きっと彼に教わることも多かったでしょう。 ]
 
(642) 2022/12/13(Tue) 22:37:48

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 
 
[ 困ったことがあればいつでも手を差し伸べてくれたし、
 とはいえ年中一緒じゃなくて、心地よく過ごせる距離を
 手探りしてくれているようでもありました。>>547

 目に見える気配りだけではなく、きっと知らずに配慮して
 くれていたことも沢山あったのでしょう。

 ナハトの誘いを受けた時は、外なんて煩わしくて、
 自由なんてどうでもいいと思ったけれど、
 彼の親愛をより深く感じられる今は、くすぐったくなる
 くらいあたたかなものでした。
 
 だから、優しさを貰ってばかりじゃいけないからと、
 生活に慣れ彼の背中をちまちま追いかけることもなくなる
 頃、ふと日頃の御礼をしようと思い立ちます。
 
 ささやかに誕生日を祝った焼き菓子をとても美味しそうに
 食べてくれたから、きっとあれをわたしたちだけで作って
 あげたら喜んでくれるんじゃないかと思いました。
 紅茶も淹れたこともない身としては高いハードルでしたが
 それからナハトにも秘密の挑戦が始まるのでした。 ]
 
(643) 2022/12/13(Tue) 22:38:12

【人】 Y『恋人』 クリスタベル

 

[ 夜な夜な厨房で廃棄物を錬成していたのを、
 見兼ねた誰かが手助けしてくれたかもしれませんが、
 どうにかこうにか人に食べて貰える出来映えのものが
 完成します。
 
 時間は明け方。
 夜通し付き合わせた誰か(コックさんか、或いは証持ちの
 誰かだったかも知れません)に感謝を告げて部屋に見送る
 と、貝殻型で焼き上げたマドレーヌをお皿に乗せて
 迷惑にも部屋の前でそわそわと待ってみたりするのです。

 いっそそっと部屋の中に置いたら、甘い香りで目覚める
 というのも素敵かもしれない、なんて企みをしたり。 


 こんな風変わりで楽しい経験も、彼がくれたものでした。

 有り体に言えば、幸せな時間でした。 * ]
 
(644) 2022/12/13(Tue) 22:38:30
 




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