68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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サダル
逢瀬を交わして、手を繋いで。
そんな長ったらしい時間は必要ない。
少女の熱を呼び覚ますのも、
彼女を人間としての心の形に引き摺り落とすのも。
たった、キスひとつで十分なのだ。
「──あ、あ……!
なんでこんなに、切なくて胸が熱くなる?
吾はまたおかしくなってしまったのか?」
サダルの胸に顔を押し当てる。
「いや、違う──」
だって。だってあなたに恋をしていた。
例え造られたものでも、あの気持ちは嘘じゃない!
→
サダル
避けられなければ髪を拭いてやる。
きっとその動きは、拙い。
「わたし、優しくなんてないわ。
優しいっていうのは、あんたみたいなひとのことを言うのよ」
ひとり、ぽつんと座っている女の子を気にかけて。
会議の内容をまとめた資料を作ってやって。
抱えているものはないかと、話しやすいように呼び出して。
そういう優しさが大嫌いで、疎ましくて、
……けれどたしかに、嬉しかった。嬉しいから、遠ざけた。
「どんな場所でだって、求められるわ。
……だから、嫌いなのよ」
サダル
キファは、確かに一度死んだ。
この世界の真実が、どのように在ろうとも。
……彼女の死生観は、そう定義する。
あなたはもしかすると、
悲しみが連鎖する”あの場所ではないどこか”へ、
辿り着きたかったのかもしれない。
あなたはいつか二人でこうして真に出会うために、
一時恋心を売ってでも、逃避行をしたのかもしれない。
だがこれらは全て仮定であり、
それはあなたが語らぬ限り、キファは知る由も無いのだろう。
→
サダル
──二人は、最早舞台から降りた。
これは誰かを感動させる為の演劇じゃない。
ロミオとジュリエットでも、サロメでもない。
二人が紡ぐ、二人の為の、物語だ。
これにて、ヌンキの”はじめの祈り”は、
真に叶えられたのだろう。
紆余曲折こそありはしたけれど。
でも、序破急のない物語なんて退屈だろう?
神様が、笑った気がした。
唯、残されたヌンキは──
それはまた、別のお話。
→
| (a264) 2021/04/26(Mon) 21:54:29 |
| (a265) 2021/04/26(Mon) 21:54:37 |
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