人狼物語 三日月国


216 【半突発R-18】Magic school『Camelot』【飛び入り募集】

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


【人】 宝石人 リリス

−後日談・胡散臭いバイト?の後の話−

その日、スノウが部屋に戻ると、リリスが猫猫チョーカーを装着して待っていました。
着ているのはパフスリーブの袖の短いメイド服。
ふわふわしたミニスカートの前で手を揃えます。


「お帰りにゃさいませ、ご主人様。
 ご飯にするにゃ?お風呂にするにゃ?
 それとも、わ・た・し?」


ちょっと恥ずかしいからか猫耳は後方に伏せています。
ゆらり、ゆらり、と尻尾は迷うように揺れていました。
服飾クラブの子からメイド服を借りられたのは良いですが、余計な知識を増やされたようです。
(198) 2023/06/29(Thu) 17:15:03

【人】 宝石人 リリス

まあ、リリスが何をしたいかと言えば、

「ケモ耳メイド喫茶行っちゃやにゃー!
 ケモ耳執事喫茶で働くのもやにゃ!!!」

と言う、独占欲から来ていたのですけどね。*
(199) 2023/06/29(Thu) 17:15:23

【人】 宝石人 リリス

−後日談・執事とメイド−

可愛いと言われると恥ずかしながら嬉しくなってしまうリリスです。>>214
ふわふわと桃色の光が灯って、ふにゃんと頬が緩みます。
でも、言いたいことも伝わりましたので>>215こくこくと頷きました。


「だって、膝枕とかするにゃ?
 膝枕にゃら私がするししてもらうにゃー!
 あーん、だって、ダメにゃの!
 そう言うのはリリスとするにゃ!」


ぱふぱふと自分の膝を叩きながら訴えます。
行くのもダメだし、仕事するのもダメなのです。
そう言うのは自分として欲しいと切々と訴えましたが、何やら待っていて欲しい様子。
首を傾げつつバスルームに行ったスノウを待っていました。

そうすると、出てきたスノウは珍しい格好をしていました。>>216
お嬢様と言われてパチクリと目を瞬かせます。
いつもと違った格好は新鮮で、素直に「スノウ、その格好もかっこいい!」と笑顔で伝えました。
どうやらこれが執事の格好のようです。>>217
(218) 2023/06/29(Thu) 19:08:57

【人】 宝石人 リリス

「それにゃら良かったにゃ〜!
 あ、スノウはウサギにゃの?可愛い!」


先程はカッコいい評価だったのに、すぐに可愛い評価になってしまいましたが、これでも褒めているからリリスとしては問題はありません。
両手を伸ばして長い耳をふにふにと触って楽しげでしたが。


「あ、でもね?
 お嬢様?は、よく分かんにゃいけど

 私は、スノウの…お嫁さん?だよ?」


執事喫茶やメイド喫茶のコンセプト自体よく分かってないリリスはそこが気になったようです。
少し恥ずかしそうにしながら、ちゅっと唇にキス一つ。
(219) 2023/06/29(Thu) 19:09:23

【人】 宝石人 リリス

「だから、ご飯とお風呂の後は
 わ・た・し、を沢山可愛がってにゃ?」


そう言ってスリスリと、まるで本物の猫のように身体を擦り寄せて甘え始めました。

どうやら、今夜はお楽しみになりそうですね!*
(220) 2023/06/29(Thu) 19:09:39

【人】 宝石人 リリス

−後日談・ジェイデンの生まれた日−

スノウが赤と黒の杖を使って部屋の温度を上げてくれます。>>224
リリスは寒くありませんでしたが、きっと何もかもが初めてのジェイデンには寒かったかも知れませんね。
そう、ジェイデンは無事に生まれてきてくれたのです。
リリスの瞳にも喜びの涙が滲みました。
それはこぼれる事なく、そっと指先で拭いましたけれど。


「うん、無事に産まれてくれて、良かった。
 生まれてきてくれてありがとう、ジェイデン。」


ふと顔を上げるとスノウの目にも涙がありました。
けれどすぐに微笑んでくれました。
ええ、お互いとっても嬉しいんですよね。
リリスもとても嬉しいのです。

お腹が空いているのかも>>224と言われた事を思い出して、リリスはパジャマのボタンを外して胸の先をジェイデンの口へ寄せました。
ツンツンと突いてみると、あわわ、と慌てて探すように首を振りながら口を大きく開くジェイデンに胸の先を咥えさせます。
やっぱり、この子は食いしん坊なようです。
んく、んっく、と胸に吸い付いてやっと安心したようでした。
(228) 2023/06/29(Thu) 19:55:19

【人】 宝石人 リリス

「上手だね…。」


自然とそんな褒め言葉が出てきます。
胸から何かを吸い出される感覚は初めてでしたが、育児の本を読んで勉強した甲斐はあったようです。

さて。これからきっと忙しくなるでしょう。
子育ても大変ですし、学生である以上勉学は一番やらなければならない事です。
スノウはキャメロットに就職が決まりましたが>>221卒業すれば教師寮に移ってしまう事になります。
ポロスの状態ではなく、ヒトの赤ん坊になった事で同じ部屋になれないかとしっかり交渉、もといお願いしてみるべきでしょう。
勉学も育児も大変ですが、きっといろんな手続きも必要なのだと思えます。
この子の存在証明だとか、あらためて一緒に暮らしていけるようにだとか。場合によっては金策だとか、スノウの家族に見せたいだとか。

けれど、きっとどうにかなると思うのです。
どうにかなる為に頑張っていきましょう。
もちろん、無理はしない範囲で。
今日だって、一緒に寄り添ってくれたスノウが朝ごはん作りをかわってくれました。
同じように、力を合わせて協力して、いろんなことを一緒に考えながらみんなと穏やかに暮らしていきたい。
リリスはあらためてそう思えたのです。
(229) 2023/06/29(Thu) 19:55:59

【人】 宝石人 リリス

そしてごく近い後日。
オベロン様から思わぬ大量のお祝いをいただいて>>-282目を丸くすると同時に、本当にここに辿り着けて良かったと感謝したのです。*
(230) 2023/06/29(Thu) 19:56:18

【人】 宝石人 リリス

−後日談・冬より少し前の日−

その日はスノウのお父さんが来る日でした。
最初はスノウとお父さんが二人で話したかったようで>>243リリスとポロスは少しお散歩です。
スリングにポロスを入れて抱き抱えながら外を歩いていました。
外は冷えていましたから、お散歩と言ってもマーリン寮の中だったりします。


「暖かくなったらお外にも行こうね。」


そんな風に話しかけながら、食堂にあるお気に入りのソファでお茶をしたり、マーリン寮にある図書室で本を探したりしながら時間を潰します。
言われていた時間を針が指すと、そろそろ戻って良いかな?と、部屋に戻ることにしました。
(254) 2023/06/29(Thu) 22:50:51

【人】 宝石人 リリス

けれど部屋に入ろうとすると、なんだかちょっと入るのを躊躇うような、会話がまだできてないような雰囲気を感じました。>>244
時計を読み間違えてしまったのでしょうか?
扉をうっすら開いたものの、その間から聞こえた声に様子を伺います。
それでも魔力を抑えていませんでしたから、光が漏れてしまっていたのですが。

どうやらスノウのお父さんはあんまり話さない人のようです。
それか、スノウの言葉をしっかり受け止めようとしてくれているのでしょう。
少し不安になりながらも二人の様子をじっと窺います。
でも、スノウのお父さんはすんなりスノウの言葉を受け入れてくれました。>>245
さすが、スノウのお父さん。
スノウと同じでとても優しいに違いありません。
(255) 2023/06/29(Thu) 22:51:21

【人】 宝石人 リリス

「あ、もう大丈夫?
 初めまして、リリスと、ポロスです!」


スノウが声をかけてくれたのでこちらに気づいていたのでしょう。>>246
パッと笑顔を浮かべて中に入り、自分とポロスの名前を伝えました。
ふわふわと穏やかに光が散りました、が。


「は、ハーピィじゃない、です。
 宝石人、と言う種族、です。
 …知ってますか?」


宝石人については、知らない人も多いと思います。
でもハーピィは羽があるでしょう?
肌が黒いからとダークエルフと言われることはありましたが、なんで…?と思ったところで気付きました。ポロスです。
(256) 2023/06/29(Thu) 22:51:51

【人】 宝石人 リリス

「ポロスは卵じゃなくて、
 二人の魔力が混ざって生まれた魔力の珠、です。
 たくさん、魔力必要だけど
 今、一生懸命、二人で育て、てます。」


リリスもリリスで緊張しています。
敬語を使おうとして辿々しくなりましたが、なんとか自分なりに説明してみようとしました。
ちょっと困った顔でお父さんに近づくとその手を取ります。
そして、そっとポロスに触ってもらいました。
中からはコツコツとノックするような感覚。
それにトクトクトクと脈動が伝わるでしょう。


「わたし、スノウのこと大好きです。
 スノウと一緒にいられて、家族が増えて、
 とても幸せで、これからもずっと一緒がいい。
 
 でも、スノウのお父さん。
 …祝福、してくれ、ますか?」
(257) 2023/06/29(Thu) 22:52:16

【人】 宝石人 リリス

そう言って、じっとスノウのお父さんを見つめました。
ほんの少し不安で、けれど一緒にいる事は譲りたくないという決意を秘めた瞳です。
どうしてかといえば、リリスは人間ではないからです。
普段は何とかなる、どうにかなる、頑張ろうと思ってはいますが、人の心は難しいのです。
リリスが人間ではないこと、希少種で乱獲された過去がある種であること、そんな事を理由に祝福されないとしたら悲しかったからです。
宝石人がそばにいる事で、もしスノウが危ない目に遭ったとしたら。
そんな不安も、ゼロではなかったですから。
でも、もしスノウの家族が祝福してくれたなら、認めてくれたなら、その気持ちはきっと二人の家族の強い支えになるでしょう。
出来ればそうなってほしいと言う願いから、リリスはそんな事を尋ねていたのです。*
(258) 2023/06/29(Thu) 22:52:35

【人】 宝石人 リリス

−後日談・冬より少し前の日−

スノウのお父さんの目は少し怖いものでした。>>264
正直ドキドキしてしまいましたけれど、ポロスを撫でるその手は優しいものでした。>>265
それに、祝福してくれると確かに言ってくれたのです。>>264
リリスの方が、自分の未来を明るくしてもらったと言うのに。


「わ、私の方こそ明るくしてもらったの!
 スノウがいるから、幸せなの…。」


そう届けた声は伝わったでしょうか。
落ち着いたら、というスノウ>>265に反対なんてしません。
だって、スノウの生まれ育った場所にあってみたいですし、スノウのお母さんや兄弟にだって会ってみたいのですから。

けれどスノウのお父さんを見送った後は緊張が解けたからでしょう。
リリスもまた光の漏れ方が落ち着かないです。強まったり弱まったりチカチカとしています。
(267) 2023/06/29(Thu) 23:48:08

【人】 宝石人 リリス

「うん、良かった!
 …でも、生まれた後じゃなくて良かったね?」


もうヒトとして生まれた後だったならもう少し叱られていたかも知れません。
もっと早く相談していたら>>264ポロスが出てくる前だったかも。
でも結局は認めてもらえたことがとても嬉しいです。
何かあったら力になってくれると言ってくれました。
その絆があることがなによりも嬉しかったのです。

いつもの籠にポロスを戻します。
スノウを迎え入れると額にキスされましたので、こちらからも顎先や頬にキスを返します。
(268) 2023/06/29(Thu) 23:48:34

【人】 宝石人 リリス

「良かったね、スノウ。
 今度、お父さんにお手紙とか出して良い?
 なかなか会いに行けないかも知れないから
 お手紙でいろんなお話、してみたいな。」


もしそれを許してくれたら、四季折々に手紙を出すでしょう。
ポロスが生まれたらその成長も書き記すことでしょう。
そして日々の移り変わりのことも。
でも、今はなによりも、スノウをぎゅっと抱きしめてこう言いたかったのです。


「スノウありがとう。
 …がんばりました。」*
(269) 2023/06/29(Thu) 23:48:53

【人】 宝石人 リリス

−エピローグ・私達の未来の話−

あれから、とても大変だったけれどリリスは何とかキャメロットを卒業することができました。
子供を育てながら勉学を納める事は普通に学生生活をするよりもとても大変なものでしたが、それでも周囲の協力があって何とかできたのです。
オベロン様やパウゼ学長も協力してくれましたし、時にはターコイズやステラ、フォボスたちにも勉強を教わったりジェイデンを見てもらったりしながら何とか課題をこなして行ったのでした。
何より、いつだって寄り添ってくれたスノウが一番の協力者なんですけれどね。
スノウは協力者であり仲間であり、文字通り家族なのですから。
(278) 2023/06/30(Fri) 7:25:06

【人】 宝石人 リリス

ジェイデンはすくすくと育っています。
あの後に男の子も生まれたのでグレイと名付けました。
こうして学生生活を続けながら思った事がありました。
リリスは幸い、スノウと巡り会えて幸せに家族を作る事ができました。
けれど、中にはキャメロットに着いた時点で望まぬ子を宿している生徒もいるかも知れません。
または、家庭を築いてからキャメロットで改めて学びたいと言うヒトも。
リリスは特段
"自分の血を"
"自分の種族を"
残したいと考えていたわけではありませんが、使命感に駆られて学生時代から子供を作ろうと考える生徒もいるかもしれません。
でもそうすると、協力してくれるパートナーがいても、勉学に励む事が大変になります。
だから、勉学に励む事もできるようにと、いわゆる保育園のような施設がキャメロットにあればと考えたのです。
学生たちが生き生きと暮らしていけるように。勉学に励めるように。
それでいて自分の大切なものを大切にしていけるように。
(279) 2023/06/30(Fri) 7:25:46

【人】 宝石人 リリス

一口に子供を預かると言っても簡単なものではありませんし、種族も生きてきた経緯も多種多様の十人十色ですから、さらに困難を極めます。
キャメロットでは一室を借りてその預かりのエリアを作り、子供達を見ながら時間が作れるとリリス自身も様々な種族の子育ての勉強や研究をしています。
まだ、預ける子も少ないですけれどね。
保健室と情報を共有する形で、望まぬ子望んだ子関係なく悩みを受け止められる機関として動きたいと考えています。
迫害された種族の子がいたとして、リリスの境遇は理解をしやすく理解を得られやすいものでもありましたからね。
その辺りは保健室や他の先生たちと相談しながら、生徒も、その子供たちも、心を守ってケアしていきたいのです。
(280) 2023/06/30(Fri) 7:26:02

【人】 宝石人 リリス

そして、スノウの家族とも仲良くさせてもらっています。
四季折々の手紙は勿論、スノウと予定があえば子供達を連れて遊びに行かせてもらっています。
そして宝石人の話を伝えたり、馴れ初めのことを話したり。子供の成長のことを伝えてりしたでしょう。
そしてスノウの家族のことも教えてもらいます。その土地の料理、冬はどんな風に過ごしているのか、どんなものが好きなのか、好きな花や季節のことも。
まだ少し緊張しますが、それでもだいぶ慣れてきましたし、ジェイデンはおじいちゃんのことも大好きなようです。
会いにいくたび、お父さんの表情が穏やかになっていく気がしているのは気のせいでしょうか?
クリスマスの時にはまたみんな一緒に過ごしたいですね。
(281) 2023/06/30(Fri) 7:26:20

【人】 宝石人 リリス

そして、またグランドの季節がやってきます。
スノウと遊んで、気持ちに気づいて、結ばれた思い出のイベントです。
あの日、スノウがリリスを見つけてくれなかったらどうなっていたのでしょう。
そんな事を考え、リリスは手紙を書いていたペンを置いて空をぼんやり眺めるのでした。
今は子供たちはすやすや、夢の中。**
(282) 2023/06/30(Fri) 7:26:34

【人】 宝石人 リリス

−エピローグ・私達の未来の話−

ああ、なんと言う穏やかな日々なのでしょう。
昔はそんな毎日を夢見ることすらできませんでした。
生きる事に精一杯でしたし、他の世界も社会も知りませんでしたから。
自分が親になることすら想像できていなかったのです。

保育所に関しては、まだまだ勉強中です。
みんなの助けがあってもきっと学ぶ事は尽きないのでしょう。
でも、きっとそれは何事も同じなのだと思います。
スノウのように学問を教えるヒトも、その分野を究めるヒトも。
学んで、試して、試行錯誤して、より良い道を探していく。
それはやっぱりマーリン寮出身らしい気がしていました。
自分の子供達ですら、毎日が変化と驚きの連続で、日々研究とも思っているのですからね。
(295) 2023/06/30(Fri) 15:23:47

【人】 宝石人 リリス

スノウから声をかけられ>>289振り向こうとすると、頬にキスをされて微笑みが浮かびました。
隣の椅子に座るスノウに向き直ります。
毎年グランドの日には、2日開催されるうちの1日は必ず休みをとってくれるスノウに合わせてリリスも仕事を調整していました。
そしていつもなら「勿論!」だとか、「みんなで一緒にね」若しくは「今年は久しぶりに二人きりも良いかも」なんて、笑顔でその時にしたい事を伝えるのです。
けれど、そんなリリスが少しだけ視線を彷徨わせました。
ちらり。ちらり。視線を時々スノウに向ける辺り、やりたい事はあっても少し言い出しにくい内容のようです。
うーんと小さく唸って少しの間が空いた後、意を決したようにスノウと視線を合わせました。
(296) 2023/06/30(Fri) 15:24:05

【人】 宝石人 リリス

「あのね、その日、仕事?を頼まれてるの。
 仕事って言うか…、頼まれごと?
 でもそれは、スノウにも関係している事で
 出来れば一緒にして欲しいなって…。」


せっかく休みをとってくれたのに少し申し訳ないとは思うのです。
二人の結婚記念日のようなものですからね。>>290
でも、ほわほわと滲んでいるのは穏やかな光。
そっと両手でスノウの手を包み込みます。
(297) 2023/06/30(Fri) 15:24:24

【人】 宝石人 リリス

「服飾クラブの子達がね。
 私達が結婚式?してないってお話ししたら
 是非やらせてくださいだって。
 私たちも学生のうちに親になったし
 そういう子達はやる余裕ないかも知れないけど
 人間には、重要な儀式の一つ?なんでしょう?
 だからね、今後服飾クラブの目玉のひとつにする為にも
 グランドで、結婚式してみませんかって。

 …でもみんなに注目されちゃうから
 スノウは大丈夫かな、って。」


結婚式は、リリス自体がどうしても!…と言うものではありませんでした。
でも、
「旦那さんも花嫁姿見たいと思いますよ!」とか
「結婚してますってみんなにお披露目する意味もありますよ!」とか
「今後学生結婚する人たちのためにも!」とか言われると
心が揺り動いたのです。

それに、試しに見せてもらったいろんな花嫁衣装は、どれも素敵なものばかりでしたから。*
(298) 2023/06/30(Fri) 15:25:16

【人】 宝石人 リリス

−エピローグ・私達の未来の話−

「うん、私も、結婚式って知らなかった。
 だから何にも気にしてなかったけど
 ドレス綺麗だったよ。」


確かにスノウの考えてくれている通り、宝石人である事で注目された事、特異な視線を感じた事はありました。
それが嫌だと思う事はありましたし、昔はむしろ恐ろしかったです。
けれどキャメロットに来て、優しい人たちに出会いました。
スノウがいました。魔石の為に泣けと言わない特別優しい人。リリスの涙を目的としない人。
仲の良いヒトもできました。フォボス、ターコイズ、ステラ、ユスティ、他にもたくさん。

スノウがみんなに祝福される奥さんになって欲しいと言うのも>>304お嫁さんの衣装を見たいと言ってくれるのも>>305リリスにとってはとても幸せな事なのです。


「うん、私も、お婿さんのスノウ見たい。
 絶対かっこいい!
 そう言ってくれてよかった、スノウ、愛してる。」


幸せそうに微笑んで、リリスはスノウに口付けをしました。
ふわりふわり、穏やかな光を保ちながら。
(312) 2023/06/30(Fri) 20:55:29

【人】 宝石人 リリス

そして、グランド当日。
真っ白な衣装に身を包むリリスの姿がありました。
胸元までをピッタリとした生地で覆い、ハイネックにした首の部分は白いレースで覆われています。
ノースリーブにした分長い手袋を付け、ドレスのスカート部分はふんわりとしたプリンセスラインです。
陽の光とリリスの光を受けて煌めくよう、細かなビーズが幾つも縫い付けられていました。
ブーケは白薔薇をメインに、空色の花が少し加えられています。


「…ふふ、緊張するね。」


そんな風に笑うリリスは、ちっとも緊張しているようには見えません。
むしろわくわくと嬉しくてたまらないと言うように、ふわふわ、ふわふわ、桃色や橙色の光を溢しています。
珍しくお化粧もして、唇は普段より艶めいたピンク色です。
(313) 2023/06/30(Fri) 20:55:45

【人】 宝石人 リリス

ジェイデンはふわふわのピンクのドレスを着てリングガールの大役です。
よちよち一生懸命に歩いてスノウにリングピローを渡して、誇らしげにスノウのお母さんのところに向ったのでしょうか。スノウの両親が来てくれたなら絶対にそうですね。
そして、グレイはお母さんの腕の中。そうでなければ、お友達の誰かに抱っこしていてもらう予定です。
バージンロードはパウゼ学長か、スノウのお父さんに一緒に歩いてもらうつもりです。
だってスノウのお父さんはリリスのお父さんにもなるからです。
服飾クラブの子達が懸命に作ってくれた長いヴェールをバージンロードに流しながら、リリスはスノウのところに辿り着くと穏やかに微笑むのでした。


そして、みんなの前で誓いのキスを交わすのです。
どんな時でも一緒だと。
どんな時でも、愛し続けるのだと。*
(314) 2023/06/30(Fri) 20:56:03

【人】 宝石人 リリス

−エピローグ・私達の未来の話−

嬉しいのです。とても嬉しいのに。
世界一素敵なお婿さんを隣に、世界一可愛いリングガールが指輪を届けてくれて、家族のいないリリスの隣をお父さんが一緒に歩いてくれて、お母さんもグレイも見守ってくれている。
知っているヒトも知らないヒトも、この結婚を祝福してくれているのだと思うと幸せすぎて涙が滲んできました。
お互いの魔力で染めた指輪をお互いの左薬指に嵌めます。
そして、あなたへの誓いの言葉を。誓いのキスを。
(326) 2023/06/30(Fri) 21:44:44

【人】 宝石人 リリス

幸せの欠片。そんな涙の魔石を、ジェイデンが駆け寄ってきて拾い上げました。
きれー、と笑うジェイデンがなんて愛おしいんでしょう。
皆んなの拍手を受けながら、ジェイデンはスノウと手を繋いで、お母さんからグレイを受け取って抱きしめて。
そんな写真がいつしか懐かしくなる日が来るのでしょう。
そんな明るい未来を夢見て、二人は歩き出します。

これからも愛する人と、愛する家族と、末長く幸せでいられますように。*
(327) 2023/06/30(Fri) 21:45:20