人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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【人】 図書館長 アザレア


 隊長殿、少々失礼致します。
 おみ足に触れても宜しいでしょうか……?


[隊長はあひるなんだったか。よくわからないが。
指揮しているのは彼女に見えるから彼女が隊長でいいかなと
適当な呼び名で声をかけて彼女の踵を、お湯の中、
あぐらをかいた膝の上へ載せさせた。

ついさっき施されたマッサージを真似て
時々適当なアレンジを加えて
小さく柔らかな足の感触を楽しむのは雪景色よりも
個人的に楽しくて鼻歌が溢れる。選曲は温泉らしいあれだ。
一番に思い浮かんだ曲があるだろう、きっとそれだ。]
(85) 2021/01/05(Tue) 1:31:30
        
悔恨

 ―とある少年のXX―


[幾度となく説得を試みたものの、
 母からの返答は芳しく無く、
 おざなりに生返事をよこすだけだった。

 話しにくいのならば自分から話すと伝えたところで、
 それは親の役目と譲らないのでは打つ手がなかった。
 
 ――少しだけ、少しだけ。
 もう会わない人間に割く労力が無駄、と、
 そう思っているような気がして、嫌な想像をしたと首を振る。
 
 こどもだった、と思う。お互いに。
 いっそ、もう少し自分を押し通すだけの幼さがあったなら。

 結果は、違っていたのだろうか。]



 ……あっちについたら、住所を教えて。

[それは、幾ら言っても無駄だと悟る少し手前の悪足掻き。
 ここのところ対話を拒否し続けていた母親が、
 漸くそこで反応を見せた。心底、嫌そうに顔を歪めて。]


 「なにする気? 来なくていいから。
  里心がついたら可哀想でしょ。
  それに、あたらしいパパが出来るのに、
  アンタが居るからって懐かなかったらどうする気?」


 ……は、

[絶句した。
 その言いぐさに、懸念が正しかったことに、そうして、

 やはり、母親にとって、自分は不要な存在だったのだと。]

[自分はどう戦えばよかったのだろうか。
 妹のために、何をしてやれたのだろうか。
 きっと全く手が足りなくて、届いていなくて、
 だからきっと、
 ――きみにとっての、頼れる兄ではなかったね。

 結局ここでも間違えた。
 無理を通してでも、話をするべきだった。]



 「まりかをきらいになったの」

 (まさか、そんなはずがない)


 「いっしょじゃなきゃやだ」

 (おれだっていやだよ、あのひとは"娘"を愛してはいるけど、
  それは"真里花"じゃない、きみを愛してくれない)


 「まりか、おにいちゃんがきらいなとこ
  ぜんぶ、なおすから、――だから!」

 


 兄ちゃんは、世界で一番真里花が好きだよ。 
 これまでも、これからも、ずっとだ。
 嫌いなところなんて、ひとっつもない。

 ほんとうだよ。

[ずっと間違えてきたなら、ここだけは間違えるな。
 なんとしてでも間違えるな。
 
 きみを愛してるよ。
 ずっとずっと、これからも。

 だからきみの頼れる兄であるために、
 虚勢を張ってでも笑って見送るから、
 ――どうかこの笑顔を憶えておいてほしい]




    
要らない子

 おれが悪い子だから、一緒には行けないんだ。



 

[無力だった。

 文字の上では笑顔で居られる。
 声音だけは平常に取り繕っていられる。

 何も出来なかったから、それだけは果たそう。

 ――本当に、合わせる顔がない。
 妹にも、頑張れと背中を押してくれた友人にも。]

[飛行機を見送って、空港からの帰り道、
 地下鉄の改札口に、その顔を見つけたとき。
 もう我慢の限界だった。

 それでも必死で堪えたものを、
 そっと背に触れた掌が押し流す。

 ごめんね、頼りない兄貴で、きみを護ってやれなくて。
 後悔も嗚咽も慟哭も、全て受け止めてくれた胸は暖かく、
 その事実が殊更に自分を、打ちのめした。

 ――彼女にはこうやって、縋る相手も居ないのに*]

【人】 宵闇 迅



 甘いものは満腹感がね。

[成人男性の胃袋とはいえ、>>50
 果たして旅館で提供される料理を肩代わりできるかというと、
 疑問符がつきまとう。
 ゼリーだけでも結構美味しく満腹になれそうで怖い。
 徹夜明けの胃はきっと最大容量低下のデバフがかかっている。

 物凄く見てくる妹は自分も食べることにしたらしい。
 本当にこれは何味なのだろうか、
 傾いた首はいまだ正常角度に戻らないまま。]

 ドラゴンフルーツ……ってこんな味っけ?
 なんかこう……もっと……

 いや、わからんな。
 食えりゃなんでもいいです。

[最終的な結論は暴投も暴投だが、
 大した量でもないゼリーを完食して、ご馳走様でした。
 さて妹よ、これは前菜未満だが果たして入るのか。>>51
 なんとはなしに満足げな顔を見て、胃袋にQ&A。
 肩代わりは無理ですよ、知ってた*]
(86) 2021/01/05(Tue) 9:58:45

【人】 埋火 真里花

 ドラゴンフルーツ味じゃないんだ……
 食べたことないからそうかなって。

 食べたことない果物って他にもたくさん
 あるんだろうね。

[ もしも夕食直前だったら、ある程度我慢もしただろう。
 お昼、食いっぱぐれているから、を理由に
 ゼリーの蓋を剥がしたけれど、思っていたより
 容量が多かったみたい。

 普段から別に少食ってわけではないのだけど。
 お腹が空くより、大変なことが、起こっているから
 かな、たぶん。 ]

 おせんべとおまんじゅうはあとで。
 
[ デバフがかかっているらしい兄>>86
 ゼリーは完食したものの。他のものに手を付けようとはしておらず。
 さぁ問題はこれからお夕飯まで何をしようか、ということ。 ]
(87) 2021/01/05(Tue) 19:29:21

【人】 埋火 真里花

 真里花いいことかんがえた。
 ご飯の前にもお風呂入って、
 ご飯食べた後もお風呂に入ればいいんだ……!

 そしたらお部屋のお風呂にも、
 大きいお風呂にも入れる!

[ ご飯の前のお風呂は、お部屋のお風呂にしよう。
 だって、大浴場に入って帰ってきてみたら、
 兄がいなくなっていたり、寝てしまっていたら、
 寂しいもの。* ]
(88) 2021/01/05(Tue) 19:30:00

【人】 高藤 杏音

ありゃ。私の浴衣も結構はだけちゃいましたね。
流石にみっともないので、部屋に戻りましょうか。


[飛んで行った球を拾って、卓球台の籠に入れたなら。
先輩と2人で、手を繋いで部屋に帰ろう。]
(89) 2021/01/05(Tue) 19:32:45

【人】 高藤 杏音

── 部屋 ──

[自室に戻ってくれば、障子を閉めて、お着換えタイムです。
一度帯を解かなければ、なおせない程度には崩れてました。
丁寧に浴衣を着付けて。]


汗かきましたね。お水飲みますか?


[湯呑に冷えたお水を注いで。]


先輩これからどうします?
部屋のお風呂に入っても良いですし……
テレビでも見ますか?


[私は映画は良く見るけれど、実はテレビはあまり見ない。
だからテレビは本当に口実で。
床の間の畳の上。
先輩に湯呑を持って歩み寄れば。
隣に並んで、座りました。
先輩にぴったり並んで座ったら、大好きなお顔を見上げて。
小さくへへって微笑んで。

今日はね。少し素直に甘えたい気分なんです。*]
(90) 2021/01/05(Tue) 19:33:13

【人】 宵闇 迅

 おれもそのものを食ったことはねぇですけど、
 ドラゴンフルーツ味の菓子を前貰いましてね。

 南国のフルーツなんて、好んで探さなきゃ
 食卓には並びませんからね。
 少なくとも我が家はそうですよ。
 腐らせるだけだし。

[一人暮らしの自宅にあるフルーツといえば、
 誰かが持ち込んだみかんやりんご、バナナぐらいのもので。
 あとは父からよこされるいちごか。]

 そうしなさい。
 持って帰れる……といいですね、
 持ち帰り不可なら、ひとくちくらいは齧っとかないとですが。

[ゴミをまとめて、部屋に備え付けのゴミ箱へぽいしつつ。
 寝転んだら即ち寝、であるので、
 背中の後ろに腕をついて、ゆったり伸ばした足を組む。]
(91) 2021/01/05(Tue) 20:50:56

【人】 宵闇 迅


 部屋の風呂は覗いてみたんですか?
 一番風呂はおまえに譲りましょう。

[妹の名案>>88に微笑んで、
 そっと障子襖の向こうを見る。
 自分はまだ見ていないが、妹はもう見たのだろうか。
 雪景色が垣間見れるような、景観のよい風呂だと良いが*]
(92) 2021/01/05(Tue) 20:51:03

【人】 菊波 空

── 部屋 ──
[部屋に戻り、まずは最初から言っていたようにお着替えタイム。
といっても自分は軽く直す程度でいいかと、普段の横着さをもって、杏音が着替え終えるのを待って]

 ああ、ありがと杏音。思った以上に熱戦だったしな。

[凡戦である]

 テレビなぁ。何かよさそうなのあるかなぁ。

[テレビへの関心が薄い昨今の若者。リモコンを手に取ることもせず、隣にやってきて座る杏音>>90に自分からも密着を求めるように肩に手を回してぎゅっと引き寄せて]

 まぁそれよりも温泉のほうがいいし、杏音だけ見てたい。

[なにせ特別なことがない普段なら、この時間は既に見送ったりしていく時間で、でも今日は一緒だと思うと寂しさを埋めるように傍にいてほしくあって、じっと杏音を見つめた*]
(93) 2021/01/05(Tue) 21:18:43

【人】 埋火 真里花

 へぇ、やっぱりあるんだドラゴンフルーツ味。

 スーパーとかには売ってないよね。
 デパートの中の高いお店にあるイメージ。

[ そしてそこで果物を買うなんて経験はない。
 今度見かけたらチャレンジ……家族を巻き込んで……?
 むむ、と眉間に皺が寄る。 ]

 果物はよく食べるけど、みかんと
 りんごくらいかなぁ。

 うん……え゛っ 持ち帰り不可……?

[ それ>>91はまっったく考えてなかった。
 そうか、夢のなか。……むむむ。
 そして私は真剣な顔をして兄に頼むのだった。 ]

 お兄ちゃん、真里花が忘れてたら
 言ってね?

[ ――と。なにせ、あちらこちらと
 興味がとっちらかる妹であるから、
 兄に頼んでおくのが無難である。 ]
(94) 2021/01/05(Tue) 21:29:20

【人】 埋火 真里花

 見たよ、露天風呂あった!
 つい靴下履いたまま歩いちゃって、
 雪踏んじゃった。冷たかった。

[ 一番風呂>>92は譲ってくれるらしい。
 さすがに、一緒に入るのは不自然だってわかっているから ]

 わぁ、じゃあ真里花いってくる

[ さくっと立ち上がって、着替えとタオル、その他
 必要なものを持ち、浴室へ。そこからひょっこり顔を出すと ]

 足だけ入れるとこもあるよ!

[ と報告し、いそいそと露天風呂へ向かっただろう。* ]
(95) 2021/01/05(Tue) 21:29:44

【人】 高藤 杏音

[お隣に座ったら、肩を抱き寄せてもらえて。
甘えるように身を寄せたら、先輩を見上げて微笑んだ。]


へへ。どうぞ。
可愛いお顔をいっぱい見ると良いです。


[じっと見詰められると、少しだけ頬を染めて。
けれど一緒に居られるのが嬉しいのは、私も一緒だから。
先輩を見詰めて幸せそうに目を細めた。]
(96) 2021/01/05(Tue) 21:35:18

【人】 菊波 空

 ああ、一杯みさせてもらうな

[なら遠慮なくというように抱き寄せて、じっと杏音>>96の顔を見つめて、幸せそうな笑みを向けているのも、浮かべさせているのも自分だと思うと甘い気持ちに包まれる]
(97) 2021/01/05(Tue) 21:59:43

【人】 きっと教育係 キネレト

[きっと放っておけば明日の朝まで
一晩中続けようとしてしまっただろう真面目な会話は、
彼の機転のおかげで漸くひと段落した。
勧められた二つ目の茶菓子と君の煎れてくれたお茶とともに
君がくれた言葉たちを味わい尽くして、
心躍る宿題の提案に二つ返事で微笑んだ。

結論を急がず待とうとしてくれるところにも、
僕は随分と救われているように思う。
こうして『また今度』が積み重なってゆくのも楽しい。
現在進行形で僕は君に大事にされていると感じるけれど、
君がどんな時に大事にされていると感じると思うかは
今すぐには答えられなさそうだった。

誰にも見せたくなくて隠し続けるうちに
誰かに気付かれることさえなくなった弱い面を見せても、
君は嫌がらない。憐れむでも変に同情するでもない。
思えば一年前のあの日もこんな風に
遠慮して辞退しようとした僕を強く抱きしめてくれて、
気付いたときには自分でも驚くくらいに
心が君に全部持ってかれていた。

ひょっとすると君はきまぐれなノリで、
そうしてくれただけだったのかもしれない。
それでも確かに僕にとっては救いだった。

君に抱きしめられると僕は
ここに居ても良いのだと、もっと言ってしまえば
生きていても良いのだと認めて貰えているような気がする。]
(98) 2021/01/05(Tue) 22:04:05

【人】 きっと教育係 キネレト

[図書館の業務については、
一利用者として知る以上の知識は僕にはない。
だから君が普段どんな仕事をしているのか
興味はあるが、凄くあるが、未だに部分的にしか知らない。

僕の所属している教会の主な収入源は献金だ。
他に結婚式や葬儀の謝礼金や、
僕も携わっている教育関連の収入なんかも入る。
時代背景と法律は自分でもよくわからないし
もし訊かれたら僕よりも運営が焦りそうだが

お察しの通り捨て身を良しとする環境ではあるので
いろんな意味で言わぬが花と、
尋ねられても曖昧にしか返せないだろう。

寄付をしようとしてくれる
その気持ちだけで大変有難いものだ。
経理の仕事は僕はしていないから、
彼が教会に既に相当な額を寄付してくれている
支援者の一人であることも未だ知らない。

ただ、もし何かの拍子に知ることがあれば
感謝を通り越して怯えてしまいそうな気はする。
僕と君の仲をあまりよくは思っていないらしい神様が
君から必要以上に巻き上げようとしないとも限らないだろう?]
(99) 2021/01/05(Tue) 22:04:11

【人】 きっと教育係 キネレト

[自分に色気が皆無なのも、自分が一番良く知っている。
君をその気にさせられるようなスキルも持たない。
ただ服を脱ぐだけでも
半年前なら体感一週間は掛かっていたし、
君の些細な言動ひとつひとつに対して
そこらじゅうに人知れず転がった後を残してしまう。

たまになけなしの勇気を振り絞って誘おうとすれば
大抵ちょっと笑えるくらいに超次元的な邪魔が入ってくる。
君の隣を我が物顔で陣取りながら不甲斐ないとか
そのうちに君に飽きられてしまうのではないかとか
申し訳なさと若干の淋しさを覚えながら、
大事にしたいから、という君の言葉を信じることで
自分の心を落ち着かせてきた。

悲しいかな、人間そうすぐには変われないし
のんびりまったり過ごす時間も僕は好きではあるんだ。
君の心は読めないから、君がどうかはわからないけれど
君もそうだと良いなと願いながら今日も手を繋ぐ。

忘れ物を取りに戻る君の後を追ったら笑われてしまった。
別に脱衣所に一人取り残されるのが淋しいと思った訳じゃない。
本当だぞ。]


 そっか。内風呂なら冷えずに済むね。
 温まるのが最優先なお風呂を
 外に作るだなんてほんとに面白いよね。
 
 
(100) 2021/01/05(Tue) 22:04:27

【人】 きっと教育係 キネレト

 

 ああ、でも、本場のサウナなんかは
 氷点下の中で氷を割って湖に飛び込むのだっけ……
 
 ……へ? それは、ええと…………
ありがとう?



[変わらず凹凸の少ない貧相な身体に
見蕩れさせられるような要素は自分では微塵も感じられない。
のだが、多少は魅力を感じさせられているのだろうか。
だとしたら嬉しいね。存分に見蕩れておいてもらおうか。
そんな風に思えるくらいに僕も随分
自惚れ
成長したと思う。
しかしながら恥じらいがなくなったわけではないので
服を剥ぎ取るスピードは格段に落ちた。

そんな中で脱がし合ってみるかと冗談で告げた提案に
君は予想外に真面目な顔で考え込み始めた。
あれ? これは本気にしたやつか? どっちだ??
そんな君をじっと食い入るように見つめて
手に汗握りつつ見守りながら、
僕の手も暫し完全にフリーズしてしまった。

君が本気にするなら断る理由は何もない。
そうか、決めたか。脱がせるか。脱がすか。
よし受けて立とう、今夜のご注文はどっちだ……!

……固唾を飲んで答えを待ち構えて
心拍数が最高潮になった辺りで、君は口を開いた。]
(101) 2021/01/05(Tue) 22:04:39

【人】 きっと教育係 キネレト



 ……ふふ、そうだね。
 家でのお楽しみに取っておこう。

 お湯とお料理はゆっくり楽しみたいし、
 入る前から逆上せてしまっては
 折角のお湯を楽しみそびれてしまいそうだしね。


[命拾いした、ような。
少し残念な、ような。
どうにも掌の上で転がされているな。策士だなぁ君。

最初は確かに冗談のつもりだった筈なのに
勝手に僕一人が期待していたみたいで
余計に恥ずかしくなってしまった。

夏の頃よりは肌の色も多少白く戻ったはずの肌が、
羞恥心に耐えかねてじんわり紅く染まり出す。

視線を足元に彷徨わせていると君の靴下が剥がれる。
自分より一回り大きなつま先に無意識に心臓が跳ねた。
なるほど? こういうことか?

温泉であってもきちんと元の形に伸ばされる靴下たちに、
なんだか微笑ましい気持ちになった。]
(102) 2021/01/05(Tue) 22:04:57

【人】 きっと教育係 キネレト



 おや、そうだったんだ。初耳だな。
 土足で生活する文化圏の人達にとっては
 裸足は恥ずかしいものとして映るのか……
 普段他人に見せないものだからかな、おもしろいね。

 幼い頃に染み付いた習慣って
 なかなか消えないものだよねぇ。
 大人になってから身に付けた事柄より余程。


[なんとなく、彼が自分から話したがるのでなければ
過去について尋ねるのは躊躇われていた。
興味がないわけでは勿論ないし
寧ろ聴かせて貰えるなら何時間でも聴きたいが、
思い出したくない記憶もあるのかもしれないと思うと
自分からは訊けなかった。
だから、断片的にでも過去の話を聴くことの叶った喜びに
返す声は自然と弾んだ。

僕はと言えば──靴と靴下がまず貴重品だった。
裸足で過ごすのが幼い頃は普通だったから、
当然裸足を恥ずかしいと感じる文化は根付いていない。
ただ、まじまじと見つめられたら確かに恥ずかしくは感じそうだ。
決して綺麗な足とは言えないものだから。]
(103) 2021/01/05(Tue) 22:05:08

【人】 きっと教育係 キネレト

[然しながら胸元を恥ずかしいと感じる文化は根付いているので
君のお言葉に甘えてあひるちゃんを3匹預け、
残りのあひるちゃんたちで胸元を隠しながら
扉を全開にして突き刺すような外気に身を晒した。
残りのどうすることも出来ない部分は湯けむりが
なんかうまいこと隠してくれると信じて。

色気もへったくれもない
そこら中に響き渡る大声を上げてしまったことを
後悔するも後の祭り。君が笑ってくれたから良しとしようか。

ところで……君は平気なのか熱いお湯。
今度はこちらが信じられないものを見る目で
君を見つめる番だった。]


 だい、大丈、夫…………
 熱いお湯は貴重だって、頭ではわかってるんだが
 ぬるいお湯に慣れてしまってるんだよな……
 長く浸かっていても逆上せにくいし。


[そうか。先に手で温度を確かめれば良かったのか。
君に倣って指先をお湯に浸して温度を確かめてから
かたつむりに負けない遅さで湯船に沈んでいく。

丁寧な掛け湯の大切さを思い知った瞬間である。
なぁ、君の方が温泉慣れしてないか? 気のせいか?
そういや眼鏡なしでちゃんと見えてるのかい??]
(104) 2021/01/05(Tue) 22:05:13

【人】 きっと教育係 キネレト



 なんだよぉ! 
 何がおもしろいんだよ!!


[抗議の声を上げてみるものの
客観相当面白いであろうことは自分でもわかる。
僕だって君みたくもっとスマートかつエレガントに
入浴を成し遂げてみせたかった。

故に、隣に入って来てくれた君ではなく
敢えてあひるちゃんと戯れる方に夢中になったのは、
照れ隠しでもあったのだ。
恥ずかしくて君の顔が正面から見れなかったから。
水面を揺らしてあひるちゃんを一列に泳がせ、
しんしんと降り続ける雪と白銀の小さな庭園を眺めて
スノードームの底ってこんな気分かな、なんて
特に深い意味はなくぼんやり思ったときだった。

君が徐に隣から前へと移動していく。
やっぱり君も熱いんじゃないか、
そう勘違いしたのは一瞬のことだった。

波に翻弄されてくるくる回るあひるちゃんを(1)1d6
助けるように引き寄せて胸元に抱きしめながら……
正面へ回って来た君に漸く目を合わせて、]
(105) 2021/01/05(Tue) 22:05:18

【人】 きっと教育係 キネレト



 へ? 隊長? 僕のこと? 足?
 勿論構わないが……何故だい?


[言われるがままつま先を伸ばして素直に足を乗せた。
とろっとしていて濁っている温泉の湯質のせいで
足元はあまり良く見えず、
君のどの辺に乗っているのかもよくわからない。
膝とか太腿とか、その辺だろうか。

楽しそうに口ずさまれる鼻歌を聴いていると
なんだか僕も釣られて歌ってみたくなってきて、
君の歌声に合わせて一緒に口ずさんでみる。

相変わらず良い声だなぁ、君。
歌詞は一部しかわからないからほとんど鼻歌になった。が。
足元のこそばゆさに小さく身を捩った。]
(106) 2021/01/05(Tue) 22:05:27