……アザレアくん、
自惚れじゃないよ。
事実だよ。
[情けない僕をもっと見たいだなんて言ってくれる人も、
こんな僕をお姫様扱いしてくれるのも君だけだよ。]
君だけの姫で居たいと僕も思ってるけれどさ、
ほんと、酔狂だね……どこが良かったのかな……
[顔でも声でも料理でもなんでもいい。
何か君を僕に繋ぎ止められる要素があるなら。
言葉を続けようとすればするほど
じわじわ視界が滲んできてしまう。
畳み掛けるように降り積もるどこまでも優しい言葉に
溜め込んでいた言葉にならない感情が溢れてしまいそうで。
……と、君に胸を貸して欲しいとお願いする前に
言う筈だったんだ。抜けた。
なんかうまいこと聞いてやってくれ。]