人狼物語 三日月国


105 身内村

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視点:


 言葉の代わりに拳を振り上げ、
 伝わらない苛立ちを募らせて。

 そうして泣く清華を見てやっと怒りが収まり
 代わりにじわじわと後悔の念が湧いてくる。

 じゃあ、僕はどうすれば良かったのだろう。
 どうすれば清華の心を繋ぎ止めて
 この先も一緒にいられるのだろう。
 寂しさと情けなさに気が狂いそうになる。

 ごめんね、ごめんね、と清華の肩を抱いて泣いて
 そうしながら考えた。

 こんなの、都合のいい妄想だけど……

 「僕」のままじゃ、きっと駄目なんだ。
 魂を洗い流して、全く別な存在として
 生まれ変わるのなら……

 もうそれは「僕」ではないのかもしれないけれど
 少なくとも、「僕ら」が描いた夢の続きは
 そこで見られるのかもしれないって。

 僕には、ここから君の夢の続きを見るのに
 どうする「べき」か分からないから。