68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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視点:人 狼 墓 恋 少 霊 九 全 管
ルヴァ
「【スクリプト】ね。ハイハイ。
んなもん売らずに買い取ること仕事にすりゃ
売りたくないもん売ることなかったろうに」
人を殺したい気分≠フことを思い出す。
売りたくなかったかなんて知らないが、
心のヒーラーならそっちの方が自然だと思った。
「あったろ。好意じゃないなら善意がさ。
俺がギルド出たあとの居場所、
しっかり残そうとしてくれちゃって」
肩を竦めた。素直じゃない、と思ってる。
少年は自分のことを平気で棚に上げる。
あの12M高い高いは実質バン(焼き?)だったのかな・・・・・・?と胡乱なことを考えていた
自分の利益にならなくていいから料理教室開けばよかったかも…と頭を抱えた。
料理ができません。外食か買ったものを食べるだけです
ゲイザー
「ぼくが救いを与えているんだとしたら
それってすっごく不思議なことです……
ぼくは人間に寄生して生きる者ですから
きっと彼らからしたら迷惑でしかありません。
けど、でも『家族』と言ってもらいました
もしかしたらぼくはそれが嬉しかったかもです」
膝を抱えて、となりに座ったあなたに向けて
しっと内緒のジェスチャーをする。
「……本来はひみつですよ。
会合にいる人で知っているのはわずかだと思います。
そもそもぼく、元々人が好きですから。
それが善であれ、悪であれ。
もちろんゲイザーさんのことだって
犯人だったあの人だって。
だからそんな憧れる人になりたいと思いました。
なんでもないことに笑って泣いて怒れるような
誰かのためにがんばれるような、そんな人に、ね」
それにはまだほど遠い、影は眉を下げた。
それになれたとして裏腹に、自分は人の負の感情を好む者だった。
| 「 イイエ 、 シンジない でし」 キューは、言った。 「 ツラい でし。 クルしい でし。 サミしい でし」 「 ホント でし。…… とても 、 サミしくない かも。 でしけど、それだけ じゃない でし」 「ボクは、 またね で よくない でし」 「 ……でしケド ニアが……ホカのヒトも……ソコに いない でし 」 (178) 2021/04/29(Thu) 21:36:10 |
メサ
『 』
文字をかこうとして筆を止める
サダルが声を出さないのは、具合が悪いと心配されたくないから
そして自分が不幸であると自覚をしたくないからだ。
声を出そうとしなければ、わからないですむ。
見なくてすむのだ、落ち込んでいることを
だから、口をつぐんでいた。
本当はどこかでは声を出せていた
そして今は、本心から彼女を応援し続けたい
「楽しい喜劇にも、涙がこぼれる悲劇でも求めた観客はいる。
だから自分はメサが幸せになれる物語を
紡ごうとすることをやめないよ。
このストーリーが産んだものを大事にしながら
誰も死ななかった未来を願いながら。
記憶も記録も否定はしないけれど、
この台本を降りた自分は新しい台本を紡ぐ使命がある
だからメサは、怖がらず最後までメサを演じてきて」
「つかれたら、休んで。
壊れたら、手を差し伸べにいく。
年下には優しいんだ、この自分、サダルの"設定"は」
「気をつけてね、メサ」
| キューは、ふるふる。首を振った。 呟きを無かった事にする様に。 (179) 2021/04/29(Thu) 21:39:57 |
| キューは、ニアの返事を聞かずに、走り去っていった。 (a179) 2021/04/29(Thu) 21:40:18 |
| (a180) 2021/04/29(Thu) 21:44:18 |
| (a181) 2021/04/29(Thu) 21:44:27 |
「待つのには、俺も慣れている。
200年妹を生き返らせる為に費やした男だぞ。」
軽く笑ってから懐かしむように話し出す。
あなたに、いや、あなただからこそ言えなかった話。
「お前は、地下の“お嬢”──妹を生き返らせる部屋を、
気付いていただろうに黙っていてくれるものだから、
……つい、甘え過ぎていた。
呪術ギルド『等価交換』のギルドマスターは、俺だ。
妹の為に作った組織だ。死者蘇生をする、
その為に星(願い)を地下の祭壇に集め続けていた。
昔、お前が来て間もない頃、怒った事があったな。
倫理的に問題のある依頼をうちは受けてもいたから。
お前に打ち明けられなかったのは……拒絶が怖かった。
最初拾った時は縁の一種だとそりゃあ気楽だった。
でも日に日に俺はお前に打ち明けた時の反応が、
今まではギルド員のせいにしていた事が、全部、
全部本当は、俺の判断だと知られるのが、怖かった。
……ラスが『置いていかれる』恐怖を抱えていた事に、
気づけなかった。俺は、俺しか見えてなかったんだ。
すまなかった。……話すのが、遅くなって。」
何かを切り出すのが不安だと思ったのは何年ぶりだろうか。
ヘイズ
家族、と聞いて女はどこまでも優しく目を細めた。
人によっては、そういうものに『救い』という名札を付ける時だってあるんですよ。そんな言葉は飲み込んだ。名前の有無など、あまり問題ではないのだ。
「ふうん?人が好き、ですか。私は好きだと言える心を許せる人なんて多くありませんから、ヘイズさんの事凄いなって思えちゃいますね。人なんて口先だけの人が多くて信じられないのに。
でも、人が好きならどれだけ道のりが遠くてもいつかはなれるかもしれませんね。
何をするにしても、どれだけ努力しようと思っても……関心が無いとなかなか身につかないでしょうから。
……是非頑張ってくださいね。私、期待してますから。サインだって貰っちゃってますし?
そうやって吸収して、進化したヘイズさんのお芝居見たいんですからね」
仮に貴方が負の感情を好む者になったとしても。
自分は何一つ問題ないのだ。女は、貴方の成長を応援しているのだから。
サダル
「どんな気持ち……。
そりゃあ別に気分がいいかと言われたら特にって感じですけど」
青年は顎に手を当てた。
首を傾げる。
「アンタがどうしてそんな事気にするんです?」
「……あと。俺は、お前に置いていかれない。
ずっと一緒だって約束しただろ。
罪と思うなら、それは俺も一緒だ。
一緒にお前と歩んで償う。
元通りにはできずとも、何かを為せるように。
だからもう、離れる心配はしなくていい。
待たせる心配もしなくていい。
……お前を置いていかない為に生き続ける。
俺は、俺の意思で、いつまでも傍にいるよ。ラス。」
返事がなくてもいい。届いていればそれで。
自分達は生きているのだから、明日でも明後日でも、
或いはその先でも──沢山話はできるのだから。
反対言葉を呟く。「さよなら、時報さん。ここで、待ってないわ」
カウス
「他にも色々買っていったよあの人。
そうだねえ。元々は飲み込むだけ飲み込んで、パンクして壊れたらおしまいの道具だったって設定。今は気分屋。」
この設定になったのはどうしてなんだろうな、と思いつつも今の自分には分からない。
「……?」
気分屋は不思議そうに、肩をすくめる少年を見ているのだった。
「へー。そりゃ……やな設定だね」
負の感情こそ売るものが多いと話したか。
ならあなたは、負の感情を売らねばならない。
自分の設定も大概だと思っていたが、
あなたの方も大概だ。
「もう無理して売る必要ないんだろ。
なら、……よかったな」
| キューは、夢を見たことがなかったかもしれません。あったかもしれません。未確定事項です。 (a187) 2021/04/29(Thu) 21:59:23 |
ハマルに駆け寄ろうとして、やめる。きっと資格はない。
―――黒い水に呑まれる。
伸ばした腕は何も掴めない。誰にも掴まれない。
開いた口から溢れたものはすべて泡に消える。
誰にも届かない。聞く事ができない。
―――呼ぶ声がする。力強く手を掴まれる。
しっかりと抱き寄せられる。
あぁ、助かったのだと。
朦朧とする頭を動かして隣にいるはずの片割れに視線を
―――彼/彼女は黒い水に呑まれて見えなくなった。
彼/彼女は何も助ける事ができなかったのです。