人狼物語 三日月国


203 三月うさぎの不思議なテーブル

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【人】 厨房担当 那岐






[ もう、  彼の
しか  聞こえない。  **]
(187) 2023/03/16(Thu) 8:38:14
厨房担当 那岐は、メモを貼った。
(a12) 2023/03/16(Thu) 8:45:45

【人】 厨房担当 那岐

―― いもうとに教わる、こい ――

[同じような心配を、彼女もしていたのだと知る。
 仲のいい彼女なら尚更、察することもあったのだろう。

 ――抱えるのは、つらい。>>77

 その言葉に、うん、と同意するように小さく頷いた。
 大咲が安定してよかったと常々思う。
 しっかりものの妹だけど、
 時々、脆い表情をしていた頃を思えば。

 今は笑う彼女がとても、頼もしく見える。]
(276) 2023/03/16(Thu) 20:27:54

【人】 厨房担当 那岐

[他人に興味がなかった訳でもないけれど。
 自分から距離を詰めるようなことを、
 あまりしてこなかったと思う。

 適切な距離を保ち、付かず離れず、仕事仲間として。
 それ以上を踏み込むことは今までは。

 何の連鎖か。
 この春は、自身も大きく変えらえた。

 いつか知恵に投げた言葉を覚えていた大咲に>>78
 笑い返して、そう。と短く応える。

 実際に妹が居たらこんな感じだろうか。
 お兄ちゃんと呼ぶ声も心地良く響く。新しい音。]


  必要になったら、いつでも。


[兄として、旅立つ可愛い妹の背中を見送って。]
(277) 2023/03/16(Thu) 20:28:15

【人】 厨房担当 那岐

[可愛い嫉妬よりも、深い色を仄めかせたなら。
 同僚には見せていない男の意地悪い部分も、
 垣間見えてしまっただろうか。

 離れられなくなりそう、との感想に。>>80
 浮かべた笑みを深くしたら、聡い妹なら
 何を考えているかは容易に伝わるかもしれない。

 だけど。

 妹の鋭い指摘に>>81、出来上がったプレートを
 手にしたまま、ぴくりと動きが止まった。

 手離せなくなる。
 それは後日、身をもって体感することになるけれど。>>181 
 その時はまだ、実感していなかったから。]
(278) 2023/03/16(Thu) 20:28:42

【人】 厨房担当 那岐


  
  ……それは大咲の経験談?
 

[とぼけた振りをして、聞き返し。
 背中に突付かれる声をはいはいと聞き流しながら。
 今度こそ小さなアリスの下へと赴いていく。

 妹への報告は、桜と藤が咲き乱れる春の下で――。**]
(279) 2023/03/16(Thu) 20:28:56

【人】 厨房担当 那岐

―― もう一度、サクラサク ――

[作り終えたサンドイッチやおにぎりなどを
 バスケットに詰めた後、
 店を出ようとすれば、通知音が鳴って。
 液晶を確認すれば、出発の旨が伝えられていた。>>236

 店から然程遠くない彼の家からなら、
 到着までにそう時間も掛からないだろう。

 花見会の場所は美澄が確保してくれているはず。
 一人で場所取りだと拗ねるだろうから、
 誰か話し相手を連れていけば?と
 アドバイスしてみたが、さて、どうだろう。

 片手には、料理を詰め込んだバスケット。
 片手には、軽めの食器と使い捨てのカップなど、
 塞がった両手で、肩で扉を開ければ、
 春の日差しが降り注いでいる。]
(309) 2023/03/16(Thu) 22:10:44

【人】 厨房担当 那岐

[公園へ向かう間柄、AirPodsから流れるのは
 店でも時折流れていたBeatles。
 あの日以降、よく聴くようになったアーティスト。

 少しだけ覚えたフレーズを、
 知っている箇所だけ拾いながら、口ずさむ。

 速崎を祝った日から、
 既に10日以上、いやもっと過ぎただろうか。

 テーブルに並べられた料理の中には、
 初めて見る『ハギス』というものが中央に鎮座し。
 それを喜んだ彼女が居たかもしれない。>>107

 俺はと言えば、彼女が得意とする
 『スターゲイジーパイ』……ではなく。
 少しだけ肖ったいわしのレモンマリネと、
 彼女の生まれ年のワインを一本贈ることにした。
 
ワインの見立てに少し、景斗さんの力を借りて。
(310) 2023/03/16(Thu) 22:11:12

【人】 厨房担当 那岐

[一歩、速崎に踏み込んだあの日以降。
 時折、彼女と話す機会は増えた。>>220
 といっても、店のバックヤードで
 話を聞く程度ではあったけれど。

 速崎の家族に対する想いや、葛藤。
 田舎ならではという風習のようなもの。
 デリケートであろう性自認の話にも、少し。

 殆どが彼女から話されるものが多く、
 聞き手に回ることが多かっただろうけれど。
 ナイーブな側面も併せ持った性質の話まで、
 吐露してくれたことに、彼女なりに
 俺にも信頼を寄せられているのだと感じて。]


  俺の今付き合ってる人も、男性なんです。
  

[そんな話を、俺から彼女にも打ち明けた。]
(312) 2023/03/16(Thu) 22:11:30

【人】 厨房担当 那岐

 
  この話を、俺から誰かに話すのは、
  ……ケイさんが初めてかも。  

  価値観の摺り合わせは、難しいですね。
  凝り固まっているなら、尚更。

  でも、ケイさんみたいな人が育った家なら、
  大丈夫な、気がします。
  ……もしかしたら、時間は掛かるかもしれないけど。

  仮に。
  もし、否定されたとしても。
 
  俺は、今のままのケイさんを尊敬してますよ。
  一個人として。


[同僚として、人間として。
 五年以上掛けて見てきた積み重ねは、嘘をつかない。]
(313) 2023/03/16(Thu) 22:11:52

【人】 厨房担当 那岐

[そんな会話を交わしてから数日の今。

 もうすぐ、あの角を曲がれば桜が見えてくる。
 先に辿り着いている人たちも居るだろう。
 
 少し遅刻してしまったかもしれないと、
 気持ち、歩む速度を速めれば、
 ピンクの花びらが、風に靡いてきた。]


  春、だな。


[小さく呟く。改めて迎える春。
 温かく、やわらかな日が見慣れた人たちを照らしていた。]
(315) 2023/03/16(Thu) 22:12:29

【人】 厨房担当 那岐

[多少のケータリングもあったかもしれない。
 それぞれのスタッフの持ち寄りと、
 お客様からの心配りも。いくつか。

 花見会という名の、休日。
 今日はカウンターは挟まない。

 俺も持ってきたばかりの料理を幾つか並べ。
 先に来ていた同僚や、後から訪れる人達と
 いくらか会話を交わしただろうか。

 その中に、彼の姿も見かければ、>>246
 視線だけを向けて、微笑んだ。
 彼も話したい人は居るだろう。

 彼の手元のクレープに気づいたら。
 くすりと笑って、メッセージが伝わったかは。
 後での答え合わせにしようか。]
(316) 2023/03/16(Thu) 22:12:54

【人】 厨房担当 那岐

[そうして、隙間を縫った時間に。
 彼が近づいてくるのに気づけば、笑って。>>248


  楽しんでますよ。
  高野さんこそ、いかがです?


[聞き返しながら、カップに入ったビールを一口。
 今日はオフだから、少し気が緩むのも許して欲しい。
 昼間に飲むアルコールは多少の背徳感。
 それもまた相俟って、美味しく感じるから。]
(317) 2023/03/16(Thu) 22:13:24

【人】 厨房担当 那岐

[そうして隣に並んだ彼が、ポケットを探る。
 横目に眺めていれば、手を取られて。
 掌に落とされたものは――、

 彼がよく使っている鍵に
 うさぎのキーカバーがついたもの。

 瞬き、一つ、二つ、三つ。

 Hareの店員をうさぎに例えることは、よくあるけれど。
 あの時借りたヘルメットも。
 このキーカバーに付けられたうさぎも。]


  俺に?


[少し、驚きに掠れた声。
 鍵に視線を落として、もう一度、彼を見上げる。]
(318) 2023/03/16(Thu) 22:13:44

【人】 厨房担当 那岐

[彼の家に増えてきた自分専用のもの。
 色違いの歯ブラシ、コンタクトケース。
 ベッドサイドの眼鏡スタンド。

 そして、新たに渡された、鍵。]


  ……ありがとうございます。
  早速、今日使ってもいいですか?


[ぎゅ、と掌にうさぎを閉じ込める。
 もう一つ、増えた紺色うさぎの穴ぐら。

 さっきまで聞いていた曲が、リフレインする。
 『Eight Days A Week』。

 ああ、1週間に8日でも、貴方に会いたい――。**]
(319) 2023/03/16(Thu) 22:14:59

【人】 厨房担当 那岐

―― いつかの ――

[花見会が近づいてきていた日。
 カウンターでは杏が葉月を招待していた。>>251

 やりとりを横目に見ながら。]


  葉月さんが来てくれると、場が和みますよ。


[後方援護するべく、そんな追撃をしながら。

 彼から頼まれたメンチカツが、油の中で踊る。
 肉は豚ひき肉に、牛の切り落としを少し混ぜて
 旨味を引き立てたもの。
 添え物はシンプルに卵スープを用意しよう。

 メンチカツを食べられるくらいだから、
 今日はエナドリは飲んでいないのかもしれないけれど。]
(342) 2023/03/16(Thu) 23:09:42

【人】 厨房担当 那岐

[油の爆ぜる音に混じって、ドアベルの音。
 扉へ目をやれば、いつもより
 萎れている表情に気づいて首を傾げた。>>161

 温度調節が難しい今、フライヤーから離れることは
 出来ずにいれば、葉月が彼を出迎えただろうか。>>252
 会話の内容までは聞き取れないけれど、
 彼の目が此方に剥くようなら、
 ふわりと笑みを向けて、手元に視線を落とす。

 色づいていくメンチカツは、綺麗な狐色をしている。]
(343) 2023/03/16(Thu) 23:09:58

【人】 厨房担当 那岐

 
  お待たせしました、葉月さん。
 

[熱々の揚げたてのメンチカツと、
 とろみを付けたふわふわの卵スープを手に。
 葉月の下へ向かう頃には、彼の手元にも。
 飲み物が届いていただろうか。

 生のライムとシュガーシロップを
 ジンジャーエールで割ったサラトガクーラー。
 爽やかな香りのすっきりとした一杯。

 今日は来るという連絡はなかったはずだけど>>163
 疲れたような様子に。]


  ……大丈夫ですか?


[少し、顔色を伺ってしまう。*]
(346) 2023/03/16(Thu) 23:10:58

【人】 厨房担当 那岐

 

  ははっ、いいと思いますよ。
  食事会の延長みたいなものですから。


[花より団子と聞けば、声を立てて笑ってしまった。>>355
 食事は三大欲求の一つ。
 美味しいものが並べば食べたくなるのは仕方がない。
 
 クレープの話になれば。
 会いたくなったという声にピンと来る。
 誰が作ったとは言わなかったのに、
 しっかりとメッセージは伝わっているみたいだ。

 潜められた声に耳を寄せれば。
 今朝のことを思い出して。
 アルコールに色づいた頬が、更に朱に染まっていく。]


  
……人前、ですよ。



[まだ理性が解ける程、酔いは回っていないから。
 視線を外したまま、こちらも声を潜めて返した。]
(375) 2023/03/17(Fri) 0:40:17

【人】 厨房担当 那岐

[貰わない選択肢はない。例え冗談だとしても。
 握りしめたうさぎを彼から避けるように
 身体ごと背けて、鉄壁の守りを見せる。]


  だめですよ。
  一度貰ったんですから、返せません。


[笑い混じりの冗談に乗る反面、水面下に本音を隠しながら。
 そんなじゃれ合いを交わしていたら、
 二人の間に、落ちる花びらが、ふわり。

 春を告げる花が、祝福するみたいに。

 二人で落ちていく花びらを見下ろして、
 久しぶりに落ちた、沈黙の後。
 彼が嬉しそうに言うものだから。>>356

 そうですね、と応える声には、
 人前と忠告した後でも、甘さが混じってしまっただろう。]
(376) 2023/03/17(Fri) 0:40:54

【人】 厨房担当 那岐

[そうして呑み進めながら、持ち寄られた食事と。
 クラブサンドを食べていたら。

 突然振られたら、杏の話。>>357


  ……あー……、


[視線を泳がせ、くぴりとまた口を湿らせる。

 悪い印象は、
 此処に呼ばれている時点で既にないだろうけど。
 座り込む姿を見下ろして。
 いつか言っていた言葉を思い出す。>>-420
(377) 2023/03/17(Fri) 0:41:21

【人】 厨房担当 那岐

[傾けていた缶を持ち替えて、彼の隣にしゃがみ込む。
 二人共身体を丸めて、蹲るように。

 同じぐらいの視線の高さになったら。
 両腕を膝の上に抱えて、]


  いい人だって、紹介する?


[今日はオフの日。仕事中でもない。
 いつものように店員と客を装うことも、ない。

 少し上機嫌なのは、弱いのに呑み始めた
 アルコールが既に回り始めているからかもしれない。
 いつもより砕けた口調で。
 顔を覗き込むようにして、隣で首を傾けた。*]
(378) 2023/03/17(Fri) 0:42:00
厨房担当 那岐は、メモを貼った。
(a20) 2023/03/17(Fri) 2:03:24

【人】 厨房担当 那岐

[聞き返す声のトーンが明るくて。>>364
 人懐っこく崩れた表情に、はい、ともう一度頷いた。
 そんな彼が、高野がカウンターに現れるなり気を回すように席を離れていく。>>366


  あ、葉月さ……


[気落ちしたような様子の彼も気になるけれど。
 と、高野の方を見たら
 同じように葉月の方へと意識が向いていて。
 今度は一転、笑っているものだから。>>384

 
  ……そうですか?
  高野さんも、話し相手が必要であれば
  呼んでくださいね。


[その大丈夫を信じて、去り際に少しだけ。
 グラスに伸ばされた手に手を伸ばし、一瞬だけ重ねて。
 密やかに温度を伝えて笑いかけ、離れていく。]
(396) 2023/03/17(Fri) 8:40:25

【人】 厨房担当 那岐

 
  葉月さん。


[食事を楽しんでいる葉月に呼び止めるように声をかけて、
 彼のカウンター前に着く。
 恒例のサービスになったお茶を卵スープの横に添えて。]


  気を使わせてしまったみたいで、すみません。
  店では、気をつけているんですけど。


[先日、高野から見せてもらったメッセージに、
 書かれていた祝いの言葉。>>365

 葉月を誇らしげに自慢する高野が微笑ましく。
 そのメッセージからも純粋な祝福が伝えられていた。
 
 あの時、誤解だと慌てて訂正する姿を見ていたから、>>0:401
 もしかしたら、彼にとっては敬遠するものかと思っていたけれど。]
(397) 2023/03/17(Fri) 8:41:39

【人】 厨房担当 那岐

[洗い終えたグラスを拭きあげながら、
 少し躊躇いつつも、言葉を続ける。]


  高野さん、葉月さんの話をよくするんです。
  仕事でもお世話になったって。>>2:331
  いい記事だったって、褒めてましたよ。


[いつも閉店間際まで仕事をしていた彼が、
 どんな仕事をしていたかは、
 高野を通じて知ることになった。
 相変わらず、時々遅い時間に見かける葉月の、
 食事情は今も少し心配だけれど。]


  少し、妬けますね。
  ……なんて、冗談です。

  栄養つけてくださいね。


[冗談を仄めかして笑い、そう言葉を締めくくる。
 もし彼が美澄と住むことになったら、
 その心配も無くなるかもしれない。
 彼のルームシェアの相手が決まるように願いながら、
 また一つ、夜は静かに過ぎていく。**]
 
(398) 2023/03/17(Fri) 8:42:57

【人】 厨房担当 那岐

――
、開く ――

[彼のことを考えて作ったデザートは、
 既に彼の身体の中に取り込まれていた。>>385

 新たな細胞を生み出す為に、また一つ。
 彼の身体を密やかに作り変えていく。

 貴方は気付いてないかもしれないけれど、
 俺にも、独占欲というものがあるんですよ。
 とは、今は口にしない。

 うさぎの鍵が手元にあるから。

 余り人に見せることの出来ない表情も、
 彼にはいくつも見られている。
 もう、隠すものすら無い気もするけれど。

 機嫌を取るように潜められた声が、
 優しく風に乗って耳に届く。
 ああ、今日も、好きな音をしている。]
(483) 2023/03/17(Fri) 20:59:20

【人】 厨房担当 那岐

[葉月が持ち込んだというクラフトビールを片手に>>302>>a16
 彼が分けてくれたスモークサーモンのマリネを頂く。
 好きだという話を覚えてくれていたらしい。

 口に運べば、サーモンに染み込んだオリーブの味、
 一緒にサク、とクラッカーが割れる音がする。

 従姉妹の評価は高い。>>387
 そのことに誇らしげに目を細め、顎を揺らす。]


  そう、俺の初恋の人。


[と、まだ彼にも言っていなかった事実を
 ビールを片手にさらりと告げた。
 従姉妹と結婚できるとは、その頃は知らなかったな。]
(484) 2023/03/17(Fri) 20:59:39

【人】 厨房担当 那岐

[覗き込んだ瞳と視線を合わせる。
 喜んで>>388、そう彼が応えたなら笑って。

 立ち上がり、彼の身体を起こすように手を引いた。]


  来て。


[食べかけの食事とビールは、席取りの為に留守番を。
 くすくすと笑いを漏らすぐらい機嫌が良い。
 今日は、春の気候か。酔いの回りが早いからか。
 ポケットに締まった、うさぎのせいかもしれない。]
(485) 2023/03/17(Fri) 21:00:09

【人】 厨房担当 那岐

[速崎に初めて付き合っている人が男性であることを
 伝えた時は>>433、僅かに手に汗が滲んでいた。

 大咲と話した時も。
 いつか伝えると言いながら、はぐらかして。>>81

 葉月と話した時、彼は知っていながら、
 何でも無いことのように話してもらえた。>>416

 高野が報告したいと言った時、構わないと伝えたけれど。
 自身の口から今まで話せなかったのは。
 まだどこかで、周囲から向けられる
 奇異の目を恐れていなのかもしれない。


 俺も、彼も、悪いことなど何一つしていない。
 ただ、惹かれ合っただけなのに。
(486) 2023/03/17(Fri) 21:01:20

【人】 厨房担当 那岐

[速崎に話した時に、彼女は『ありがとう』と。
 そう口にした。

 その言葉に思わず、震えそうになった唇を噛んだ。
 コンタクトの視界が滲まないように顔を上げて、
 込み上げそうになる何かを、引っ込めた。

 励ましたつもりで、励まし返された一言。>>437
 その柔らかな音に、どれ程救われただろう。

 だから――、]
(487) 2023/03/17(Fri) 21:01:48

【人】 厨房担当 那岐

[高野の手を引いて、桜の木の下。
 ふわふわとほろ酔い加減で笑っている杏と。

 周りには、彼女を囲むように。
 顔馴染みの常連と、
 スタッフの姿がいくつかあっただろう。
 そこには、速崎と大咲の姿もあっただろうか。]


  杏。……それと、みんなにも。


[沙弥と知恵の姿も、あっただろうか。
 美澄は何をしていただろう。

 神田さんも、葉月さんも。
 いつもカウンターに座っていた栗花落も。
 仲睦まじく隣に並ぶ、栗栖と貝沢も。
 遠からず、聞こえる距離には居たかもしれない。]
(488) 2023/03/17(Fri) 21:02:12