人狼物語 三日月国


29 【2IDソロル+ペア混合】交換日記【完全RP村】

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軍医 ルークは、メモを貼った。
(a2) 2020/05/15(Fri) 2:31:19

到着:部隊長 シュゼット

【人】 部隊長 シュゼット

[地面や壁に咲いている、小さな花をつけた
常に淡く輝く植物の光が、徐々に光度を増していく。
これがこの世界で言う"朝"というものであり、
住民たちは色とりどりに輝く光の満ち引きで、
一日の時間というものを決めて生活している。

辺りを照らす光は自然のものだけではない。
例えば、昼間はどんな光よりも強く輝いて、
夜は地面や土壁で輝く植物と同じように弱く輝く
天上近くにあり『太陽』や『月』なんて呼ばれる人工物。

植物の輝きと同じ周期であることから、
地下世界での生活を前提に作られたものだろうけれど。
それは大昔に作られたロストテクノロジーの産物で、
いつ誰が設置したのか、住民の誰もが知らないのだ。

町を照らす程度の明かりや火の扱いは進歩していて
"夜"になっても人工的な明かりを使って
夜遅くまで活動する者も少なくはないし、
完全に昼夜が逆転している夜行性の者も居たり。]
(21) 2020/05/15(Fri) 2:42:49

【人】 部隊長 シュゼット

[耳や尻尾……それに付随して備わる身体能力の違い。
様々な動物の特徴を持つこの地下世界の住民たちは
些細な見た目の違いなど気にする者も少なく。

地下世界のそこかしこで見つかる
ロストテクノロジーの品々の研究を行ったり、
独自に娯楽や食文化を発展させていったりもして。
何不自由なく、平和に生活を送っていた。]
(22) 2020/05/15(Fri) 2:45:38

【人】 部隊長 シュゼット

[しかし、そんな平和は、脆くも崩れ去ることになる。
地下空間の大地から遥か高く遠く、天に広がる土壁に
突然、巨大な穴が開いたのが……全ての始まりだ。]
(23) 2020/05/15(Fri) 2:45:58

【人】 部隊長 シュゼット

[天高くに開いた、巨大な大穴。
あれが開いたのはだいぶ前のこと。

最初は、調査のために建てられたこの調査拠点も
月日が経つにつれ、状況が変わり。

穴から"外敵"が降りてくるようになってからは
この場所は、調査拠点というよりも、
防衛のための前線基地の役割が強くなってしまった。]
(24) 2020/05/15(Fri) 2:46:26

【人】 部隊長 シュゼット

[当時の『調査拠点』を襲った、一番最初の怪物と戦ったのは
周辺の野生動物から拠点を警備するためだけに雇われた
強大な敵と戦うことなど想定にない、警備隊達だった。

様々な武装と機械を混ぜこぜにして固めたような
機械の獣と呼ぶのが相応しい、そんな怪物は。
当時の警備隊のほぼ全員の命と
逃げ遅れた研究員達の命を引き換えに、
やっと動きを止めたのだという。]
(25) 2020/05/15(Fri) 2:48:50

【人】 部隊長 シュゼット

[……"殆ど"と言うからには理由がある。

その時、包帯ぐるぐる巻きの状態で目が覚めた僕は
聞いた話の意味が分からず、首を捻った。

僕が大怪我をして気を失った後に出来た組織だという
この地下世界の軍の総司令が言うには、
警備隊の中、たった一人だけ生き残ったのがこの僕らしい。

当時の現場は悲惨な状態で、
逃げ伸びた研究員は現場を知るわけもなく、
生き残りは倒れていた一人しかいなかったわけで。
敵や当日の出来事についての情報はゼロに等しかった。

だから。
その豹の耳と尻尾を持つ総司令が
機械獣が襲ってきたときの状況について、
頭を下げて、僕に聞いてきたのは当然の話なのだが。]
(26) 2020/05/15(Fri) 2:55:37

【人】 部隊長 シュゼット

[考えても、考えてもーーー

記憶の中はがらんどうで。
何も、思い出せることなどなかった。]
 
  ……僕。
  …………何も覚えていない…です。
 
[自分でも驚くほど、乾いた声だった。
空っぽの体に響くような、そんな音だ。

自分は何者なのだろうか。
少しでも、思い出せることは無いのだろうか。

右腕の肘から先は銀色の金属でできた義手だというのに
痛み始めた頭を押さえようと手を伸ばした時に、
片手が義手であることに違和感がなかったのは。
生身の腕が片方無いこと以上に、
記憶の欠落に動揺していたからかもしれない。]
(27) 2020/05/15(Fri) 3:06:32

【人】 部隊長 シュゼット

[結局、その時から今までの間に思い出せたことと言えば
自分の名前が『シュゼット』であることぐらい。
昔のことはなんにも思い出せていないし、
元々天涯孤独の身だったのか、身寄りもないのに
この基地の人たちは皆僕に優しくしてくれてーーー

そして。それから今までずっと。
僕は、人並外れた身体能力の高さと、
ロストテクノロジーの遺物が多くあるこの世界においても
軒並み外れて貴重な『戦闘用義手』を
最高の適応力で自在にあやつれることを買われ、
この前線基地の攻撃部隊でお世話になっている。

最初はこの地下世界の常識すら無くしてたのだけど
(食べれる物と食べれない物の違いとか、
 本当にそういう基本的なところからだ)
それも徐々に慣れることができた。と思う。]
(28) 2020/05/15(Fri) 3:21:06

【人】 部隊長 シュゼット

[周りにも馴染めて戦果もあげ、部隊長になった今でも。
常識はなんとか身に着いてきた一方で、
どうも、僕は戦闘以外では抜けていることが多いらしい。
誰かに指摘されてやっと気づくことは、今も珍しくない。

そんな僕の一面が、
ここで働くお手伝い端末のペンギン達と肩を並べて
この緊迫した前線基地を和ませる風景の一つになってるとか。
『第一攻撃部隊の部隊長は普段と戦闘のギャップが凄い』とか。

……よく、部下や他部署の人に言われるんだけど、
研究班の人たちの語る機械類の小難しい研究成果と同じぐらい、
僕は全然理解できてないんだ。]**
(29) 2020/05/15(Fri) 3:38:24
部隊長 シュゼットは、メモを貼った。
(a3) 2020/05/15(Fri) 3:50:25

【人】 兄 エーリク

─二人の魔術研究─


  カミラ、これ。


[いつものように手渡したのは黒味がかった紫色の本。
辞書や魔術書のように分厚いそれを手渡せば
カミラはすぐさまそれを開き、図を指でなぞり始める。]


  術式と論理自体は合ってると思う。
  間違ってたところは直しといたけど
  それで解決するかは実験してみないと分からないから、
  自分でちゃんと確認しておいて。


[一方が思いついた魔術や術式、
うまくいかない点や相手の意見が欲しい時。
こうして白紙本に直接書き込み、
メモ書きのように互いの意見を交換する。


こうして二人、知恵を合わせながら独自の魔術を編み出すのだ。]
(30) 2020/05/15(Fri) 6:29:47

【人】 兄 エーリク

 『そういえば兄様がセレン嬢に告白した際、
  あの方に贈ったショール……
  こんな感じの色でしたわよね?』



[カミラが本を開きながら右手をぐっと握りしめ、
再度開くと贈り物と同じ見事な色をした
こぶし大サイズのエメラルドがカミラの手中に出来ていた。]


  『兄様って本当不器用なのね。
  好きだと告げるのに、あんな時間が掛かるだなんて。』
(31) 2020/05/15(Fri) 6:30:21

【人】 兄 エーリク

  煩いな……。


[妹のからかいを一蹴しながら
忌々しげに呟けば、それがお気に召したのか
すぐにご機嫌な顔でエメラルドを宙に放り投げた。


真上に投げては、落ちてくるのを受け止めての繰り返し。
まるでボールでも扱うかのようにエメラルドを宙に投げては
『兄様のヘタレー』
とか言ってくる。]
(32) 2020/05/15(Fri) 6:30:51

【人】 兄 エーリク

[僕が初恋相手のセレン嬢に告白した時、
カミラは魔術で姿を消して僕の後をついてきたので
その一部始終をバッチリ眺めてて。


だからカミラは今でも当時について何かとからかってくる。
僕だってそれはそれは鮮明に覚えてるとも!
内心カミラがによによしてたであろう感情と]
(33) 2020/05/15(Fri) 6:31:32

【人】 兄 エーリク

 
 [セレン嬢に



       
『好き』
だと告げた




                あの時のことを!!]
 
(34) 2020/05/15(Fri) 6:31:50

【人】 兄 エーリク

[恋心を自覚してから想いを告げて。
時が経った今でもからかう目の前の妹が
自身の恋を真剣に応援してくれているのは知っている。



いつだったか、あれは。





魔術や術式の話が主だったこの本のやり取りに混じり
恋の話やセレン嬢の話題が上るようになったのは。
時折「人選間違えたかな」と思ったりしてるなんて
本人の前では決して言えないけど。
]**
(35) 2020/05/15(Fri) 6:32:08
兄 エーリクは、メモを貼った。
(a4) 2020/05/15(Fri) 6:34:14

兄 エーリクは、メモを貼った。
(a5) 2020/05/15(Fri) 6:36:31

兄 エーリクは、メモを貼った。
(a6) 2020/05/15(Fri) 6:40:19

到着: 神置 穂村

【人】 神置 穂村


雨は蕭々と降っている

ぽつりぽつりと寄り集まった雨粒は
地表に溢れて道や畑や庭との境界線を
たちまち曖昧にしてしまった

果てが分からない水溜りは
今の季節、村や島でよく見る光景で
ひとも鳥も他の獣も動くものは他に何もなく

   ── 雨だけが、ただ蕭々と降っている
 
(36) 2020/05/15(Fri) 12:50:20

【人】 神置 穂村


雨粒は水溜りに数多の波紋を作っていき
波紋は互いにぶつかり合いながら
輪郭をすぐさま相殺していった

空はしばらく晴れる気配はない

どんよりとした雨雲は上空に居座ることを
決めたようで、分厚く色濃く空を覆っている

水溜りに無数の波紋を作りながら
雨は静かに全てを閉ざしていた
 
(37) 2020/05/15(Fri) 12:51:25

【人】 神置 穂村

  ── 夢のまにまに ──


それが止んだのに気付くのは
雲間から射す光にの眩しさに目を細め

    夢の外に出た後のことだろう
 
(38) 2020/05/15(Fri) 12:52:30

【人】 神置 穂村


どうしても夢でないと悟らねばならなかった時、
自分は茫然とした。そうして懼れた。
全く、どんな事でも
起り得るのだと思うて、深く懼れた。

しかし、何故こんな事になったのだろう。
分らぬ。全く何事も我々には判らぬ。
 
(39) 2020/05/15(Fri) 12:53:36

【人】 神置 穂村



理由も分らずに押付けられたものを
大人しく受取って、
理由も分らずに生きて行くのが、
我々生きもののさだめだ。


 
(40) 2020/05/15(Fri) 12:55:01

【人】 神置 穂村


自分は直ぐに死を想うた。

しかし、その時、眼の前を一匹の兎が
駈け過ぎるのを見た途端に、
自分の中の人間は忽ち姿を消した。

再び自分の中の人間が目を覚ました時、
自分の口は兎の血に塗れ、
あたりには兎の毛が散らばっていた。
 
(41) 2020/05/15(Fri) 12:56:34

【人】 神置 穂村



  
── 中島敦「山月記」 ──


 
(42) 2020/05/15(Fri) 12:58:01

【人】 神置 穂村

  ── 空港にて ──

[数えきれない人々が通り過ぎていく

人々は川のように通路を流れていた
生み出す雑踏は、天井と床に反響し
長く広い通路の中に漂い満たしていた

そんな通路の一画に
ロープで区切られた空間が設けられ
一台の飴色のピアノが置かれていた

自由に弾いていいと書かれた札が立ち
椅子にに座って鍵盤カバーを上げれば
通りすがりの旅行者たちが
思い思いに弾いて、立ち去るのが常だった

が、しかし ──]
 
(43) 2020/05/15(Fri) 12:59:23

【人】 神置 穂村



 穂村、もう少しだからな
 …いい子で待っててくれよ


[蓋やカバーが分解され、
ピアノはその内臓を剥き出しにされていた

近くにはナイロン製のキャリーバッグと
リュックサックから出された大量の工具が
敷布の上にバザーかと思う状態で並んでいた]
 
(44) 2020/05/15(Fri) 13:00:13

【人】 神置 穂村


[離れた壁際にある椅子にかけて
本を読んでいたこどもは、無言で頷いた

父の作業はすぐに終わるものではない
そういう仕事なのだというのは分かっている
故に、いつものこととも分かっている

そのまま、視線を本に戻して
文字の作る言葉や文章を追い始めた]
 
(45) 2020/05/15(Fri) 13:01:07

【人】 神置 穂村


[父の神置燈夜は「ピアノ調律師」であった

どんな仕事かと問われれば
「ピアノのお医者さんみたいなもの」と
穂村は答えていたし、そう彼から教わっていた

違いといえば、ピアノが自ら来るのではなく
島の診療所の先生みたいな往診がほとんどで
調律師自身が歩く診療所であること

それから、楽器店勤務ではなく
調律師を抱える事務所に所属している関係で
主に一般家庭のものではなく
学校やホテル、コンサート会場やホール

それから、駅や空港、街中に置かれている
多くの人々が行きずりで弾いていくピアノ

それらを調律することもあった]
 
(46) 2020/05/15(Fri) 13:02:35

【人】 神置 穂村


[いつもは学校があるから留守番だ

しかし、ちょうど夏休みだったのもあり
本やゲーム、宿題道具などを持ってきて
父につきそい空港の通路の片隅で過ごしていた

こんな時は漫画はかさばるから
大抵小説をもっていくことにしている

ハードカバーやソフトカバーも荷が重くなる
そう考えた結果、こども文庫と呼ばれる
新書サイズの本や文庫本に落ち着いたのだった]
 
(47) 2020/05/15(Fri) 13:05:03

【人】 神置 穂村


[読んでるシリーズものも既に最終巻
あと数ページで結末が分かる
そこまで読み進んだ時のこと

流れる雑踏から、ひとりの男が現れた

そろそろ、作業が終わったのか
父はピアノを元通りの姿に組み終えて
ピアノもすっかり綺麗に磨かれており

仕上げの弾きの作業に入っていた]
 
(48) 2020/05/15(Fri) 13:05:57