人狼物語 三日月国


54 【半再演RP】異世界温泉物語【R18】

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【人】 きっと教育係 キネレト



 夢見がちなのは僕も同じさ。
 ……今、ひとつ我儘を思い付いた。

 10秒で良いから君の胸を貸しておくれ。王子様。


[君は本当に、
本当に感情を言葉にするのが上手い。
君自身の気持ちは勿論、時には
僕自身が言葉に表せないような想いまで
的確に掬い上げてくれてしまう。

返したい言葉が喉奥に張り付いて、
嗚咽になってしまって言葉にならない。
自分でもよくわからないんだが
君とともに過ごすようになってから、
多分僕は随分と泣き虫になってしまった。
なんだか子守りをさせているみたいで申し訳ない。

でも君だって悪いぞ。
君が底抜けに優しいから甘えてしまうんだ僕は。]


 僕だって、
 ……大好きな君を大切にしたいだけなんだ。
 僕が大切な限り治らない病なら、諦めるから
 君も諦めてどうか一生患ったままで居てくれ。
 
(14) 2021/01/03(Sun) 19:39:10

【人】 きっと教育係 キネレト

[君に畳の端から端まで転がされている気分では居ても、
君を転がせている自信はあまりない。
君は感情を言葉にするのと同じくらいに、
それを澄ました顔で包み隠すのも上手いから。

今脱がせたい場合を訊かれたとしても
きっと同じ答えを返していただろうけれど、
君の問いは飽くまでも浴衣姿限定だったから
言及するのはやめておいた。
余分な墓穴を掘ってしまえば
いよいよ羞恥心に耐えられなくなりそうで。

浴衣を着た君もさぞかし格好良いんだろうな、と
誤魔化すように少し冷めたお茶を啜りきった。]*
(15) 2021/01/03(Sun) 19:39:21


 ……アザレアくん、

 自惚れじゃないよ。
 事実だよ。

 
[情けない僕をもっと見たいだなんて言ってくれる人も、
こんな僕をお姫様扱いしてくれるのも君だけだよ。]


 君だけの姫で居たいと僕も思ってるけれどさ、
 ほんと、酔狂だね……どこが良かったのかな……


[顔でも声でも料理でもなんでもいい。
何か君を僕に繋ぎ止められる要素があるなら。
言葉を続けようとすればするほど
じわじわ視界が滲んできてしまう。

畳み掛けるように降り積もるどこまでも優しい言葉に
溜め込んでいた言葉にならない感情が溢れてしまいそうで。

……と、君に胸を貸して欲しいとお願いする前に
言う筈だったんだ。抜けた。
なんかうまいこと聞いてやってくれ。]

【人】 きっと教育係 キネレト

[ほう。君もそんな顔をするんだなぁ。
貴重な一面を垣間見れた気がしたのは一瞬のことだった。
少し残念だなんて思ってしまって、
僕を揶揄う君の気持ちが少しわかった気がした。]


 なんでもはできないよ。流石に。
 でも君の役に立てて嬉しい。

 カウンターに座っているのだって
 ただ座っているだけではないだろう?
 手続きやら取り寄せやら相談やら……

 ……なるほど。その発想はなかったな。
 人手は年中足りていないが
 かといって気軽に雇えるほど潤ってもいないから……


[どうやって、と尋ねるより先に寄付の申し出だ。
やっぱり君が神様なんじゃないか??

思いきりが良いというか、時々こうやって
僕の予想を遥かに超えた発言をしてくることがある。
まさかその上を行く教会ごとどうにかする案が
ちらっとでも彼の中にあるとは知らなかったが、]
(16) 2021/01/03(Sun) 20:04:45

【人】 きっと教育係 キネレト



 忙しい期間に臨時で雇えるだけでも
 かなり助かると思うよ。
 ありがとう、無理のない範囲で頼む。


[子供たちにとっても、先生役は一人でも多い方が安心だろう。
実現されるかどうかは別として、それだけ
僕と過ごす時間を熱望してくれることは素直に嬉しい。
遠慮するのも野暮だなとお言葉に甘えることにして。]


 うん、行こう。
 折角来たんだからさ。


[君が玩具のあひるちゃんにまで
妬いてくれているとは微塵も気付かない。
厳選したスタメンあひるちゃん6匹を携えて
改めて君の手を取った。

ところで、何か忘れている気がする。
とても大切な何かを。
そう思ったけれどそれが何だか思い出せないままに
露天風呂へと続く回廊を歩み出す。]
(17) 2021/01/03(Sun) 20:04:52

【人】 きっと教育係 キネレト



 …………
忘れないでね。



[改めて口にすれば己の大胆さに火が出そうだ。
僕は君に内緒で言ったのに。内緒で言ったのに!!


脈が上がったのも繋いだ手から
容易に伝わってしまいそうで、
露天風呂に入る前からなんだか眩暈がしてきた。
こんな調子でだいじょうぶなんだろうか。
ただ、神様に止められようと君を拒むことはないと
言葉にする代わりに君の手をしっかり握っておく。

ぺたぺたと二人分の足音を並べて進んでゆけば、
湯気に包まれた屋根付きの露天風呂が姿を現す。
隣の君へと視線を上げれば──あ。これは見えないやつだ。
眼鏡ケースを取りに戻る君に一緒に着いていき
若干の歩数を余分に稼ぐことで、
一先ず平静を取り戻せるだけの落ち着きを得た。]


 洗うのは入浴の前……かなぁ? 後かな?
 どうなんだろうねその辺。
 
 でも確かにな、
 先だと洗っている最中に凍えてしまいそうだ。
 温泉って奥が深いねぇ。
 
(18) 2021/01/03(Sun) 20:05:42

【人】 きっと教育係 キネレト

[言いながらヴェールを脱ぎ、上着を脱いで畳む。
胸元を飾る紅い布を引き抜き、
ブラウスの釦をひとつひとつ外して
ぱさりと小さな音を立てて肩から落とそ……
……うとしたところで、
隣から積もる雪をも溶かしてしまいそうな熱い視線を感じた。

ちら、と君の様子を窺えば、明らかに此方を見ている。
折角落ち着けた熱をぶり返してしまいながら、
一旦脱ぐのを止めて君の服の裾をちょんと引いた。
お兄さん、お兄さん。手が止まってますよ。]


 じゃあ…………
 脱がし合いっこするかい?
 
 ただ脱がし合うだけで、
 続きはお布団までおあずけだよ……?


[冗談だ。ちょっと言ってみた(かった)だけだ。
その証拠に、項を不意に撫でられただけで
肩が少し跳ねてしまった。

君の手でネックレスとピアスが外されて漸く
忘れていたものを思い出す。宝石箱だ。
あまりにしっくりと身に馴染みすぎていて
外さねばならないことも忘れかけていた。]
(19) 2021/01/03(Sun) 20:06:05

【人】 きっと教育係 キネレト

[君の眼鏡と一緒にケースに仕舞い込まれる
ネックレスとピアスを安心して見守って。
君にありがとうと礼を述べて残りの服を脱ぎ始める。]


 靴を脱ぐのに気恥しさを感じたことはなかったなぁ。
 普段見せないものだからかな? 破廉恥……?

 でも外が見えているのに裸になるのは
 僕も新鮮な感じだな……
 家や教会のお風呂に比べると凄く心許ないよね。

 おもしろい。そうかも。
 あまり大きな声で話していると
 周りにも響いてしまうかな?


[雪が音を吸って、ここだけで声は留まるかもしれないが。
仕事で子供たちをお風呂に入れたりもする手前
あまり気にしない面はあるかもしれない。

尤も、好きな人の前でもそうかと言われれば
必ずしもそうじゃないしなんなら
誰の人気もない外で裸になるより恥ずかしいかもしれない。
それでも順調に最後の一枚を脱ぎ終わって、
6匹のあひるちゃんたちと
薄っぺらい小さなタオルを一枚だけ手に持った。
貧相な身体なのが申し訳ないがこればかりは致し方あるまい。]
(20) 2021/01/03(Sun) 20:08:00

【人】 きっと教育係 キネレト

[さむい。脱衣所でもう寒い。
君だって寒いだろう。お互い素っ裸だし。
僕らは可及的速やかに湯船に浸かるべきだ。
さ、行こう! そう視線で促して
扉を開く君を見守っていると、

……あれ? 出ないの??

高速で閉じられた扉と彼に小首を傾げた。
うん? なんだい?
なんだか信じられないものを見るような目をしているね??

思わず躊躇うほど外は寒いんだろうか。いやそうか。
結構な量の雪積もってるもんな。
ゆきだるまもかまくらも余裕で作れそうなくらいの。
ヒートショック、なんて単語が薄っすら頭を過ぎって
ぶんぶん首を振った。
折角の夫婦水入らずの旅行で君に万が一の事があろうものなら
僕は泣くどころじゃ済まない。]


 寒かったかい……?
 じゃあ、……お先に…………?


[譲られた場所へ踏み出して扉を開きさあ一歩、
表に出た瞬間思わず『
さっむ!!!
』と本音が飛び出した。
59秒だけ君が一緒に出て来てくれるのを扉を抑えて待ち、
耐え兼ねて風呂桶を引っ掴んで湯船に駆け寄ると
汲んだお湯を自分に掛けて──……]
(21) 2021/01/03(Sun) 20:08:23

【人】 きっと教育係 キネレト



 
あっつ…………!!



[え、熱い。熱いよ??
お湯めちゃめちゃ熱いよ? 家の比じゃないよ??
即飛び込みたかったのにこれじゃ飛び込めない。
先に放り込んだあひるちゃんたちも
心なしか既に茹だって見えるよ???

一気に行ったらしぬ。
慣れている人なら平気なんだろうなこれ。
結果、恥を忍んでおそるおそるつま先から少しずつ
身体を慣らすように湯船に身を沈めていくことになった。]
(22) 2021/01/03(Sun) 20:09:23

【人】 きっと教育係 キネレト

[けれどなんとか胸元までお湯に沈める頃には、]


 ほぁ………………


[熱いと冷たいのコラボレーションはなるほど新鮮で
驚くほど気持ちいいと感じられるようになっていた。

なんだこれ。癖になりそう。
6匹のあひるちゃんたちと戯れながら
おいでおいで、と君に向かって手を振った。]
(23) 2021/01/03(Sun) 20:09:55
[右手をチョキの形にしてしゃきしゃき……
『*』の模様が焼き込まれた温泉まんじゅうを君の前に置いた。]

【人】 菊波 空

―― 客室 ――
[食後の片付けの後にでもしてくれたのだろうか。新たに布団が二組敷かれた客室。
それでも余裕のある客室は二人で泊まるにはとても贅沢な広さだ。]

 ああ、なら頼めるか?

[熱いお茶で大丈夫だと杏音>>2:114に応えて、世話を焼いてくれるので自分は先に広縁にある椅子に腰かけて]

 …ん?杏音、こっから足湯とかできるみたいだぞ。
 ここまで設備が整ってるのもすごいな。

[近くまできて気づくのであった*]
(24) 2021/01/03(Sun) 20:45:29
── 中秋の名月 ──

[課外実習からはじまるアレコレした夏が過ぎれば時間もできる。
といっても互いの学部のこともあるので時間が許す範囲でという制限は変わらずだが、互いの都合が着くときは一緒に過ごし、春の約束からともに過ごす時間の一つに川原でのお散歩も加わった日々を過ごしていた。
そんな今日はというと遅くなったためいつもなら送り届ける時間の散歩をご所望するお姫様]

 ああ、折角お月さんが綺麗な日だしな。

[テレビやらでいうほど盛り上がる。ということもないけれど、何かにつけて理由がなくても理由をつけて一緒にいたい。
少しだけ彩りが違う日々であれば猶更である。]

[すすき揺れる川原。
流石にそろそろ夜ともなると寒くなってくる季節。大きく丸い月を見上げたりして]

 綺麗だなぁ。

[隣の月光を浴びた恋人の姿は常よりもどこか儚く映えて、少しだけ強めにぎゅっと手を握り締める]

 月のスポットライトを浴びた杏音は反則的に綺麗だな。

[ぼんやりと、そしてしみじみと杏音をみて頷くように呟いた*]

【人】 高藤 杏音

── 客室 ──

[急須にお湯を入れて、湯呑を二つ。
お盆んに載せて、広縁に運べば、足湯があるらしい。]


わ……。すごい。足湯まであるんだ。


温泉全制覇するんですよね?
一緒に浸かりましょうか。


[嬉しそうに微笑んで。
お茶を注ぐと、先輩の前に置いた。]


贅沢なお宿……


[雪の降る露天風呂も、立木と衝立で隠された小さな庭は美しく整えられて。
親に譲らなかった自分にちょっとちくりとしつつ。
先輩と共に居られる幸運が、染み入るように嬉しかった。*]
(25) 2021/01/03(Sun) 21:03:14
[静かな雪世界に二人っきり。
そんな気分が告白させたのは、彼への独占欲。
普段は呼ばない名前を呼んで、抱きしめた彼の返答に息が詰まった。ダメ、と言われた瞬間の恐怖はもう二度と味わいたくない。けれど、その先の言葉は何ものにも代えられないものだった。抱きしめ返してくれる腕のぬくもりのまま。
彼は、優しい。彼は強い]



 ……ああ。


[彼は強い。
新婚さんみたいで終わっていた自分に、なし崩しに彼を独占したがっている自分に道を示してくれているのだから。彼がいなければもう駄目なのだと思う。けれど、駄目ではいけないと、自分の両足で立てと彼は言ってくれる。


ぐっと抱きしめる腕に力を込めた。
彼の顔を見ないように肩口へ抱き込んだけれど。
実際は――俺が、自分の顔を見せたくなかったんだと分かる]

[日も落ちて少し冷える夜道。
気障な事を言う先輩に、微笑んで。]


綺麗ですね……。


[空を見上げて、吸い込まれそうな夜空に浮かぶ月を見た。
白く冴え冴えとした月は、何時もより明るくて。
月の明るさに星の見えない夜は、本当に月だけが浮かんで居るかのようだった。]



 …一緒に新しい処を探そう。
 ベッドはもちろん、ダブルで広めのキッチンがいいな。
 そしたら、お前と一緒に料理ができるだろ。


[バスルームは二人入っても大丈夫な広さがいいか。
いやでも身を寄せ合うぐらいの空間でもいいかもしれない。なし崩しの同棲ではない、将来ずっと二人で済む場所を考える事が嬉しかった。彼が未来を思い浮かべてくれるのだと分かる。片手が先ほど触れた薬指にと辿る。

見ないでほしいと願った顔は甘く愛しさに笑み
漸くと彼に向けた顔は、幸せを浮かべ]


 一緒じゃないときだってあるかもしれない
 けど、ずっと一緒だと感じれる。

 そんな家にしたいな。

    ――年老いてもずっと。


[未来に約束するように。
大切にしたいと、指と指を絡めて彼の額にこつんと自らの額をくっつけた。新しい処で暮らすためにも仕事を今以上に頑張らなければと思う。『自分』とは違う彼の存在にいつも助けられている。違うからこそ、きっといいんだ。

自分と彼は何処か似ていてでも決定的に違って。
彼はいつだって年上として、自分を助けてくれる。

いつか、返したい。と切に思う。]

月が綺麗ですねって訳した人ね。


すごいなって思うな。
隣に居る人に伝えるのも分かるけど。

綺麗な物を見たら、伝えたいって思うもの。
一緒に分かち合いたいって、そんな気持ち。

それを言葉で表した人は本当にすごいなぁ……。


[人の心と、言葉の力と、どちらも深く、知っていたんだろうなって。
もしも私が一人でこの月を見たら、きっと先輩に伝えたいって思ったから。]

……………………あのね。


例えば私が一人でお月様を見て。
綺麗だなって思った時。
先輩に電話しても良いですか?

用事が無くても。
声が聞きたいなぁとかだけでも。
電話しても良い?


[それまではね。ほとんど毎日部室で顔合わせてたし。
要件メールみたいな連絡しかしてなくて。
他愛も無い電話とか、まして声が聞きたいとか、苦手だったの。
でも夏に会えない時間が出来た時。
せめて声だけでも聞きたいなって思っても。
気軽に電話出来ない自分に気付いてしまった。

お付き合いしてそろそろ1年経とうと言うのに、今更何を言ってるんだって感じだけど。
どうしようもなく不器用な自分もそこに居て。
少し落とした視線で足元を見ながら、繋いだ手をきゅっと握って。そんなことを尋ねる私が居たでしょう。*]



 愛している。
  ……、ずっと、お前を。


[旭。太陽のようだ。
暗い冬の夜を暖かく迎える太陽。愛しいと、唇は笑みを紡ぎ。
小さく彼を呼んで、誓うように柔らかなキスをした*]

【人】 菊波 空

── 客室 ──

 ありがとな。

[お盆に熱いお茶をいれてもってきてくれた彼女>>25に礼の言葉を口にして、一緒に浸かろうというのはそのつもりでいつつ]

 正直言うとこんないい宿だとは思わなかったな。

[おいてもらった湯呑を手に取って軽く冷ますためにふーと息を吹きかけたりしつつ]

 ああ、贅沢だ。それになんだかんだいって杏音と丸一日一緒ってのもないことだしな。

[雪降る白銀の世界と湯煙のベール。散歩の時とは違う景色を眺めながらいう。
何より一緒にいられる時間も積み重なる特別で自然な一日だなんて静かな光景をみながらしみじみと思うのである*]
(26) 2021/01/03(Sun) 21:45:00
 杏音のそういう物の捉えかたは好きだな。

 伝えたくて一緒に分かち合いたい、か。

[訳された意味合いはしっているが捉えかたはそれぞれだとは思えている。
杏音の捉えかたは離れていても気持ちは一つだよ。というようなロマンチックで前向きな言葉のように思えた]

 遠くにいる月は讃えやすいのに、近くにいる人を讃えるのは難しくてもどかしい。

 なんて、思えちまうものだもんな。

[そしてそれだけ解釈をよべる言葉の力は凄いなとも思いながら言い辛そうな様子を漂わせる杏音を見つめ歩くのを一旦止める]

 いいぞ。
 それぐらいっていうのもなんだが、一緒に住みだしたらそれをしなくてよくなるんだから、電話しあえるのも今のうちだし……俺からも電話するな。

[悩んで打ち明けるようにいう杏音に、重くないようにあっけなく自分は答えるのを心掛ける。]

 会いたいとか見たいとかも含めて俺だって思うことだ。俺なんて朝に最初に見るのが杏音がいいっておもって杏音の写真待ち受けにしてるしな。

[今してるのは夏にとった花火をバックにした浴衣姿の杏音であるとかある。聞かれたらみせるだろう]

 …あぁ、でもどうせなら、折角杏音もいってくれたんだし、ここは一つ簡単にできるロマンチックなんてどうだ?

[少しだけもったいぶったようにしてみる]

 ………月が綺麗ですね

[気障にいってみても、隣の貴女への愛情を伝えるのは難しいようだ*]

[綺麗な景色を見ると、自然に空先輩を思い浮かべていた自分だから、褒められると何処か不思議な気がする。
先輩は時折難しいと言ってたから、本当に難しかったりするんだろう。自分で思っていたよりも、要領が悪いらしい先輩の、そう言う所も愛おしいけれど。
だって、真摯に伝えようと、してくれてるんだものね。]


え?待ち受けって何ですか?
え?!彼女の写真待ち受けにしてる人とか実在するんですか?
え????!!!


[見せられたスマホの待ち受け画像を見て。
パクパクと口を動かして、真っ赤になって固まってしまった。
自分が必死で伝えようとしてた事なんて吹き飛ぶくらい驚いて。なんか本当に驚いてしまって。
気が付くと、笑ってた。]

あははははは。やだ。先輩。

すごい嬉しい。

あはははは。


[笑って。赤くなった頬を隠すように、顔の前に手をかざして。]

[けれど貴方が愛の言葉を伝えてくれるから。
思わず。恥ずかしくて腕を叩いてしまいそうになるのを、ぐっと堪えて。
煩い心臓を宥めすかして。一度深く息をして。]


……綺麗ですね。


[思いの丈を込めて、貴方を瞳に納めて微笑みかけた。*]