情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【人】 黒崎柚樹[いや、もうこうなると笑うしかないよね。 そこそこペダルは重いんだよ。それなりの負荷のエアロバイクを漕いでいるくらいには。 これだけ漕いだらこのくらい進むだろうという感覚が、全くスワンに伝わってないような、この感じ。 よく考えたら、湖面の底を車輪で掴んで走っているわけではないから当然と言えば当然なのだけど。] ふふ、労力と生み出されるエネルギーが全く噛み合って、ない……っ。 [この乗り物、こうやって笑いながら乗るものでもないとは思う。 ムキになって乗るものでもないというのは尚のことで。 わー、進んだー、お魚いるねー、景色きれーい、で良いものなのだろうに、私たちは2人しておかしなスイッチが入ってしまったようだった。] あ、あそこ、そこに居る……。 [水族館くらいでしか見たことのない魚が澄んだ水の向こうに見えれば、更に賑やかに大騒ぎして。 そこで軽く交わした口付けのほのかな熱は、心を穏やかにさせるどころか、"湖を爆走する"という謎の情熱に転換されてしまったのだとしか思えない。] (105) 2023/03/12(Sun) 14:53:55 |
【人】 黒崎柚樹……っう、全、力で……これ、とか……っ。 [武藤も"全力"には付き合ってくれて、それこそ200mダッシュを5本繰り返したくらいの時間はめちゃめちゃ漕いだ。いくらか水音も大きくはなったと思う。 なのにこのスワンときたら表情も変えず──いやそれは当然なのだけど──、の────んと長閑に湖上をゆったり進むだけ。 後半は、足に力を入れるためにと無駄に強く椅子に押しつけていた背をいくらか戻し、いくらかはのんびりと文字通りの"遊覧"を楽しんでいた。 ボートから降りる時、そう酷使したわけでもない腹筋が痛い気がしたのは、笑いすぎたせいだったんだね。] 釣り……。 [なるほど魚を捕りたかったら、釣り……したことないな?と、船着き場に戻れば、乗る時には角度的に見えづらかった『釣り竿レンタル』の案内板の文字が目に入った。] 武藤。借りられるって。 [湖以外でも、キャンプ場の敷地内で使える釣り竿セット。長い棒つきの網?とか色々一緒に貸してくれるみたい。 せっかくだから帰りに借りて川で使ってみる?何て話しつつ、眼前の目的は手漕ぎボート。] (106) 2023/03/12(Sun) 14:54:20 |
【人】 黒崎柚樹[今度こそ、湖を気持ち良く滑るように移動したい。もっと言うなら爆走したい。 なんなら私、スピードメーターのアプリ持ってる。自動的に時速分速を計測してくれるやつ。] 私、先に漕ぐでいい? [そわそわして止まらなかった私は、武藤の返事を待たずにいそいそと船首側に乗り込んで。 ボート自体はほとんど漕いだことがないけれど、ローイングマシンのトレーニング自体は馴染みのものなので、多分大丈夫……と思いながら武藤が乗るのを待って漕ぎ出したのだけど、最初のうちはなかなかうまくいかなかった。 こう、オールが水を掻く感じが左右同じ具合になってくれなかったり、固定されている分、トレーニングマシンとはまた違った感覚で。] ────あ、でも、うん、わかる。 [これは出来る、楽しい、と。 先とは打って変わって速度を上げて進み出したボートは、スワンよりも奥の方へするすると進んでいき、やっぱり同じ風に"スタート位置"について。] (107) 2023/03/12(Sun) 14:54:46 |
【人】 黒崎柚樹武藤、競争。 行きと帰りで交代して、どっちが早く到達できるか。 [対岸までざっと300m、2分でいけたらまあまあのスピードなんじゃないかな。多分。 そこにはデートの空気なんか欠片もなく、もう完全に競技かトレーニングかという感じだったわけだけど。 ふ、と強めに息を吐いた私は、武藤の"スタート"の声と共に全力で漕ぎだした。 結果は(127)100n150秒。まあまあ頑張ったつもりだけど、どうかなと武藤を見やって。 それじゃあ、交代しよ?*] (108) 2023/03/12(Sun) 14:55:33 |
【人】 黒崎柚樹[それじゃあ武藤の番ねと、立ち上がらないようにしつつ、バランスを保ちながらそろそろと場所を入れ替えて。] ちゃんと練習してね。フェアじゃないし。 [勝負と言ったからにはそのへんちゃんとしないと……と、一応、背中のこのあたりを使うつもりで腕を動かすと、腕だけの筋肉使うより楽だよ?なんて知る範囲でのアドバイスもしたりして。] スタート!! [さっきは風景を見る余裕なんて少しも無かったけれど、これは気持ちが良いなと思った。 スワンより視線が低く、煌めく湖面が視線のすぐ下というのがすごくいい。耳元を擽る風も、ごくうっすらと水のにおいがするようで。 水の底に走る船の影に、魚影がいくつか併走するように濃い影が走っているのまで見えて、きれいだなあと目を細め。 ────結果はほんの8秒差で私の勝ちだった。接戦だったね。] (118) 2023/03/12(Sun) 16:54:43 |
【人】 黒崎柚樹 ────……んー。 ["ご褒美"、好きなもの言ってどうぞと言われたけれど、すぐには思いつかなくて。] …………考えとく。 [武藤の額にも汗、浮いてたりしてたかな。 前髪がいくらかくしゃりとなっている風に見えたから、手を伸ばして額をぬぐうように指先を滑らせた。 こんな"デート"も無いものだなと思ったけど、でも、なんだかすごく楽しくて。] どうする?私、また代わろうか? [とりあえず全力で漕げたから、"湖面を爆走する"の欲求は満たされた私たちは、今度はいくらか余裕をもってボート遊びを楽しみながら、ゆるゆる船着き場へと戻っていったのだった。 そういえば、ポケットのスマホは、半年前の状態に巻き戻っていた >>0:137 のが、武藤が記憶を取り戻したのと共に、見慣れた今のものに戻っていて。 でもきっと、写真を撮ったところで現実に持ち帰ることはできないんだろな……と確信しつつ、でもボート上、武藤に向けてシャッターを切ってみた。 青い空、煌めく湖面、湖畔の森、遠方の山々。現実の私たちの知らない場所。] (119) 2023/03/12(Sun) 16:55:26 |
【人】 黒崎柚樹────どうしよう、このまま魚釣りに行っちゃう? [お魚っていつが良く捕れるとかあるのかな。でも不慣れな私たちでは日が傾きはじめたら危ないし、めでたく夕飯が捕れても捕れなくても、夕方には成果のあるなしは決まってないとだしね? そうなると今から行った方が良いのだろうな、少なくとも釣り竿セットは借りていこう、と。 初めて手にする長い竿と、棒つきの網と、なんか、餌の入ったパック?とか、色々。 餌は芋虫的な何からしいけど、大丈夫、私、そういうの触るのはけっこう大丈夫なので。*] (120) 2023/03/12(Sun) 16:55:40 |
【人】 黒崎柚樹[大腿四頭筋だとか、大臀筋だとか、内転筋だとか。 下半身の筋肉が人体の70%弱を占めているから鍛えるならそこという向きもあるけれど──実際アスリートはそのあたりを主に鍛えてはいるけれど──上半身の筋肉も大切なので。 上半身の大筋群の主たるものは大胸筋だったり広背筋だったり僧帽筋だったり……かな。 そのあたりはボート漕ぎに使う筋肉ばかりだから、実はボートを漕ぐのはものすごく効率の良い上半身トレーニングなんだよね。 無機質なトレーニングルームでひたすら鍛えるよりもずっと楽しいしね。 ────閑話休題。] (133) 2023/03/12(Sun) 20:55:39 |
【人】 黒崎柚樹ボート、楽しいねえ……。 [帰り道は、武藤がそのまま漕いでくれるというからお言葉に甘えてた。 こう、いかにも"乗り物"的なスワンボートより、こっちの手漕ぎボートの方が楽しいな。水面に近い方が、断然、すてき。 いくらかゆっくりめにボートが進んでいく中、私は湖面に指先を浸したりしていた。 泳いでみたいなあ。本当、水が綺麗。 そうか、海に行きたいと思ってたけど、湖とか川に遊びに行くのも選択肢としてありなのかなあ……なんて。 そうこうしているうちに、ボートは船着き場に戻ってしまったかな。 一応にとスマホで撮ってみた写真は、きっと現実世界には残ったりしないだろうけれど、私が覚えていれば良いのだと心にいっぱい、色々刻んでおいた。] (134) 2023/03/12(Sun) 20:56:21 |
【人】 黒崎柚樹うん、まあ虫は……だいじょぶ……。 [好きじゃないよ?好きではないけど。 武藤が手にした生き餌のパック >>126 をまじまじ見つめながら言葉を返す。 こういうのは"目を逸らしたら負け"だと思っているから、遭遇した時、か弱い叫び声を挙げた試しなんてない。 「うぁっ!?!?」なんて野太い声を出すのが精々なので、多分一生かけても"キャー!"なんて悲鳴は出せないものと諦めている。 ほてほてと歩き歩いて、湖の水に負けず劣らず澄んだ水が流れる川辺に辿り着いて。 釣りに関しては私は本当の初心者だから、武藤の教えをひたすらに乞うていた。 立つ場所とか、釣り竿の使い方とか、餌の付け方とか。] ……いくらかは生きていたまま付けた方が良いの? [特段抵抗のない私は、芋虫みたいな生き餌もぶっすと釣り針に刺して、ぽーいと川面に投げ入れて。] (135) 2023/03/12(Sun) 20:57:36 |
【人】 黒崎柚樹[どうだったのかな。釣り竿でも、(1)0n3尾くらいの釣果はあったのかもしれないけれど。] ────なんか、ちょっと、ちがう。 [そう呟いた言った私は、結局、武藤の邪魔にはならないいくらか下流のあたりで、川際の大岩にへばりついていた。 自分の眼で狙って仕留めた方が早いとばかり、熊か山猫か何かのように川面に映らない角度に網を持ち、魚影を待ち構え。 ここぞというタイミングで網をばさりと投げる感じで、(2)1n5尾くらいは仕留めたかもしれない。その後、いっそ手掴みの方がよいのではと(0)0n3尾くらいは捕まえられたかな。 武藤の釣果はどうだったんだろう。 無事、お魚で夜の腹を満たせるくらいになれたら良かったのだけど。*] (136) 2023/03/12(Sun) 20:59:25 |