人狼物語 三日月国


215 灰色うさぎと紫うさぎの雨宿り

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視点:


 

  ぁ、んッぅ、 や、……っ、
  こえ、響くの……、はずかし、ぃッ……


[響く声は自身の耳にもよく通る。
 聞きたいと望む彼が居るのは知っているけれど、
 いやらしいと指摘されたら羞恥はやっぱり浮かぶから。]


  ……ぁ、ぁッ、んんんぅッ、 ……ふぁ、
  だめ、っ、そこぉッ……、


[舌先と指で交互に転がされて押し潰されて、
 尖りが一層固くなって、ふる、と身震いしてしまう。
 
 卑猥に響く自身の声が恥ずかしくて。
 ぱしゃんとお湯を跳ねさせて、彼の耳を両手で抑え。]

 
 
  えっちなこえっ、きいちゃ、やだぁッ……


[浮かんだ涙を散らしながら弱く首を揺らす。
 もう何度も聞かれているけれど、
 お風呂で響く声は一際よく響くから、せめてもと。
 塞いだ手は、胸を刺激される度にずれ落ちそうになる。

 ぬめりが溢れ、彼の腿の上でなめらかに腰が蠢く。
 窘める声もたしかに耳には届くのに、]


  あ、ッ、ぁうッ……だめっ、いれちゃ、
  まだ、っ……っ、め……、


[少しだけ残る理性から、だめと口にしながらも。
 腰つきは淫らに先端を飲み込むように、
 くぽ、と時折、飲み込んで、離れ。]

 
  んん、ンッ、ちくびっ、すき、ッ……ぁぅっ、
  いっぱい、……さわってッ……ぁ、ぁ、アッ、


[蕩けきった表情を晒して、己の手で彼の髪を梳いて。
 腰のゆらぎが少し大胆になると共に、
 胸の尖りが痛いくらいに張り詰めていく。

 だめ、と、すきを相反するように口にする。
 自身が一番くらくらしていて頭が回らなくなっている。]


  ……は、ぁぁッ、あッ、ゃんッ……
  それっ、だ、めぇッ…、、……ッ、―――ッ!


[ぎゅっと胸を押し寄せて、一番弱い箇所を断続的に
 舌で弾かれたなら、堪らずに声をなくして。
 太ももの上で魚が跳ねるみらいに、
 びくびくっと痙攣を起こして――、白い世界に飛んで。*]

[自分が出勤して彼女が休みの時に
密かに愉しんでいることまでは卯田の知るところではない。

ただ、一日くらい洗濯もサボって
もっと自由に過ごせば良いのに、と言ったら
少し変な顔をされたことがある。
洗濯が余程好きなんだな、としか推察できなかったが。

因みに自分だけが休みの日は
新しい料理の試作でテーブルがいっぱいになる。
休みの日にまで料理か、とも思わなくもないが
料理自体好きなことだから苦痛ではない。
紫亜とつきあう前は労基も真っ青な程に
通しで勤務していたくらいだ。

思いがけない休日となった明日も
何かは作りたいが――

息をするように自然だった料理よりも
「いちゃいちゃ」を優先したくなる日が来るなんて、
思ってもみなかった。]



 えっちなことしてんだから
 えっちな言い方になんのは当たり前ー


[眦にキスを受け、開き直ってクスクス笑う。
キスは濡れ髪にも及び、
自分の癖が移ったように感じた。

お返しに鼻先を紫亜の髪に纏わりつかせる。]


 「いい」だろ?
 耳塞ぐのだーめ、


[「だめ」に「だめ」を返して首を振る。
身体が揺れると上に乗る紫亜の身体も揺れ、
耳から手がずれる。
まるで耳を愛撫されているようでぞわぞわする。]


 聞きたい。
 挿入るかどうかは紫亜次第だぞー。


[少し触れるだけで飲み込まんばかりに吸い付く蜜口が
いつ雄を頬張るかわからない。

水の中は抵抗がある為、外気に晒された状態よりは
安全性が高いとはいえ100%ではないのだから
戯れは程々にしないといけないというのはわかっている。]


 素直。いい子だ、


[羞恥心を欲望が上回る瞬間、
紫亜の口は上手におねだりをする。
望まれるがまま交互に激しく刺激を与えたら、
散々昂った身体はすぐに限界を迎えたようで。

極める時特有の痙攣が起きるのを太腿で感じ取った。]

[「戻って」くるのを待とうかと思ったが、
このままのぼせてもいけないだろう。
胸から手を離して背をトントンと叩く。]


 紫亜、ベッド行くかー?
 俺バッキバキだからこっから抱っこは無理そう。


[尻を先端でつんつん突く。
場所を移動する場合、少し収まってから此方は出ることにしよう。*]

[彼に内緒で洗ったばかりの洗濯物をもう一度、
 洗濯機に入れる羽目になったのは片手で数えられるくらい。

 自由に過ごせばと言われたときには、
 その裏で何をしているかなんて知られないようにと
 笑ってみせた表情が少し引きつったりもしたけど。
 私だって洗濯を始めた頃はそんなつもりじゃなかった。

 どんどん知らない自分を知っていく。
 一人のときに慰めようとしてしまうことも、
 触れられる度に気にならなかった敏感な場所も、
 覚えさせられて、教えられて、貪欲になっていく。

 彼の方から誘われることが多い反面、
 誘われることを期待している数が多いことは
 自分が一番よく知っている――。

 彼がお休みの日に作ってくれた数々の手料理を
 口にしながら、そんなことはとても言えないけれど。]

 

  ぅんッ、……もう、いじわるっ……、


[理解らせるみたいに口にして、笑う声が浴室に響く。
 短い髪に触れ、口づける様は彼の仕草を覚えたように。
 無意識に彼の愛撫を覚えていく。

 すり、と頬を寄せたら同じように彼も伸び上がって、
 鼻先を鳴らすから、頭皮を擽る鼻筋に首を竦めた。]


  やぁッ、……だって、ぁッ、ぁんっ、
  ん、んんッ、……は、 
きもち、い、いッ……



[だめ、と制されて駄々を捏ねるけれど、
 視線が絡めば強くは言えなくて、下から揺さぶられる
 快感に身体が震えて、結局は。
 教えられるままに、きもちいい、を口にして、
 喘ぐのを抑えられなくなっていく。]

[耳に掛けた指で耳裏を擽り、熱い吐息を零して。
 甘えられたなら、耳を塞ぐ代わりに唇を震わせ、
 声を堪えようとして、唸るような声になって。
 
 与えられる愛撫に溺れ、
 訳も理解らないまま頷きを繰り返してしまう。
 そうしたらもう、ずっと。
 気持ちいい、しか考えられなくなって。]


  ……――――、っ、ぁ……、
は、ぁ



[彼と額を突き合わせたまま、達した身体は暫く震え。
 唇を呆けたように薄っすら開けたまま、
 とろ、と瞳が零れ落ちそうな程蕩けた。
 力の入らなくなった身体は、しなだれ、彼に凭れかかっていく。]