[キスが嫌という事はあり得なかった。
寧ろ、先輩の方が今日はもう嫌なんじゃないかと思った。
だから、びっくりしてしまった]
、ふ、……
[唇を重ねるだけでなく、舌を差し込まれ、
今度は舌の味が口内に満ちる。
甘いのに、今は苦みも混じって、不思議な感覚。
舌と一緒に口の中に生まれる唾液まで吸われれば、
ぴく、ぴくんと腰を震わせ、
部屋に響く淫らな音はやけに耳に残り、
脳を痺れさせ、酔わせるには十分過ぎた]
ぅん……
[唇が離れても口元を拭う事すらせず。
辿り落ちる彼の手が喉からお腹の上を撫でて、
精液の在り処を指すなんて卑猥な事をしても、
うっとりとした表情でゆるく頷いた]