71 【R18】歪んだ愛の形【身内】
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ぅ……?…じ、じゃぁ、…
次の日おやすみ、とかは……?
[ まりんは自分から提案をしてしまいました。
これは、海斗くんとお休みをする日は
好き好きをするということだと気づくのは
まだまだ先の話なのですが、
今のまりんは頬に海斗くんが口づけをして
目尻を下げてわらうことしかできなくて。 ]
ほん、と…?
わ、かったの……!
[ 海斗くんの指がゆっくりと優しく
まりんの中をほぐしていくのです。
彼が離れていくと、
何かあったかな、とぽーっとする
瞳で見ているとズボンと下着を
彼が脱いでいるようでした。 ]
、ん…わかった、……
ちょっとだけ、いたいんだね?
[ 感じたことのない熱さが
さっきまで海斗くんの指があったところあたりに
すりすりとくっついてきまして、
彼は多分痛い、と言うのでした。
ごめん、と言われると首を横に振って
海斗くんの頭を優しく撫でてみました。 ]*
…それはそう、かもしれないけど
[
返してくれればいいと言われたら
余計に強くは言えなくなります。
もっとも、返さなくてもいいと言われようと
返す気でいたのですが。
]
とけた……
気持ちい…
[
へらりと笑ってしまいました。
彼のキスは好きです。
……すごく幸せな気分になるから。
生理の周期だったり避妊できるというのは
彼にとってもメリットがあるようで
それが見返りと言われるのなら
少し複雑な気分にはなるものの
いずれ返せばいいのだからと
納得したのでした。
]
*
[
クスリ、なんて本当に持っているものでしょうか?
疑問はあれど、彼は自信満々ですし
そのせいで焦ってしまいます。
……はったりだとあの時聞けていたら
この嘘だって見抜けたかもしれないのに。
]
共有って……
やっぱり、私の事そんな風にしか……
そ、そんなの困る!
[
共有、なんて……モノみたいです。
やっぱり欲を満たすだけ、なんでしょうか。
……だったら私が何をしていようと
関係ないはずです。
文句を言いたいし、今日はもう帰ったほうが
いい気がするのに彼は放してくれません。
下着はクスリのせいでもう濡れてしまって
スカートをめくられればそれが
彼にもわかってしまうことでしょう。
]
ひぁあああっ、や、だめ、なのにぃ……
[
彼を歓迎するかのように中は締め付けて
そんな中動かれると、声を押さえられないのです。
勝手にされているのに
ひどい扱いを受けているのに
それなのに、気持ち良くなってしまっているのです。
やめて…と小さくつぶやいた声は
彼に届いたでしょうか?
]*
それはそうかもしれないけれど、
僕のことばかり考えて
お友達ができなかったら僕は悲しい。
[ 少しくらい自分のために楽しむ人生があっても
バチは当たらないと彼は思った。
彼ありきで考えてくれているのは
とっても嬉しいと思ったけれども。
彼の友人に話す時は半分脅すと思うけれど
お互いに車を持っているから、
快諾はしてくれると踏んでいる。 ]
[ 彼女は食欲旺盛というよりは
どんなものにも興味を示す人間のようで
旅行計画を立てる時はいつも食事処を
彼女が選べるようにしていた。
彼はいつも同じところでしか食事をしないから
彼女が選ぶ場所というのはとても新鮮で
食べ歩きも悪くないと思うようになった。 ]
──────────
ふふ、毎日だね?
じゃぁ家に帰ったら準備しないと。
一日中2人だけでいられるように。
[ 今のような状態に出来たなら、
急な来客が来ても無視して、
使用人たちからも声をかけられることなく
彼女を一日中愛してあげられると彼は思う。
舌を入れ込めば、彼女の酸素まで欲しくなる。
好きという感情がそこまで溢れているようだ。 ]
ん?……入る瞬間、みたいんだね?
[ 彼女が小さな声でネクタイといえば、
視界を遮っていたそれを外し、
彼女の体を少しだけ起こして
衣服を乱した状態で先端からゆっくりと
彼女にも分かるように埋め込んでいく。
溢れた蜜は潤滑剤で、すんなりと誘導して
奥まで入り込んでしまえば、
彼女と唇を重ね、愛してる、と呟くのだ。 ]*
さくらちゃんだって、大学行けない回数
減る方がいいと思うんだよね。
[
口が達者な彼はあれやこれやと理由をつけ
彼女を動かすことに成功していた。
将来、返されることになれば
金額覚えてないから、と返金しようかと
既に考えていたのはここだけの話。
]
少し落ち着いたみたいでよかった。
[
気持ちいいという彼女の頬を撫で
ふっと笑みをこぼす。
彼女の生活になっていればそれでいいか、と
なんとなく思いつつ、就職活動が終われば
もういいんじゃない、と言おうかと思いつつ。
就職活動が重たい生理のせいで
ままならないというのも悲しい話だから。
だから勿論、まだこの話は彼女にしていない。
]
*
[
いつもの彼女ならこんな嘘簡単に見抜く。
それで後から怒られるのだけれど、
今日に限ってはそうとも行かなかったらしい。
彼としては願ったり叶ったりだが
彼女は相当焦ってしまっている。
そんな彼女を見るのがすごく楽しく感じてしまった。
]
別に物とか思ってないよ。
でも、ぼくの知らないところで
ワンコちゃんが尻尾振ってるのは
すごく嫌だ。
ぼくだけにしておけばいいのに。
[
彼女がどれだけ抵抗しようとも
男の彼に敵うはずもなくて。
真面目な顔で、彼女の方を
一瞬目配せしたけれど、すぐに別の方を見て。
わからない事柄への人間の順応力は凄い。
いつも以上に濡れて、
クロッチ部分を少し動かしただけなのに
ぬるりとしているのが分かった。
]
やぁだなぁ…気持ちいいの間違いでしょ?
こんなに締め付けて、
なおかつグチュグチュ言ってさぁ。
[
ダメ、やめての声が微かに聞こえた。
けれども止める気など毛頭もなく。
彼は突き進んで、非道な行為は重ねられ
彼女が嫌だと言っても、
暖かい中へと欲が吐き出される。
少しその体勢を崩さずにいたが、
すぐにまた彼は中で動き出したことだろう。
]*
……そうだね。
[
彼は口が達者で、その言葉は正論でしたから。
言い返せませんでした。
絶対に返金はしようと決めていましたが…
……その日が来てほしくなくて
今の不確かな関係が続いてしまえばいいと
返したくないと思ってしまったのは
――ここだけの話
]
おうじくんのキス、好き……
[
頬を撫でられて、笑みを浮かべている彼に
見惚れてしまいます。
傍から見れば恋人でしかない関係なのに
付き合ってはない関係だということに
目をつぶりさえするならば
その一時はとても幸せなものでしたから
重たい生理を何とかしなくたって
別にいいのではと思ってしまいました。
]*
*
いみ、わかんない……!
ぼくだけってそんなの……
おうじくんには関係ない!
例えケイくんに抱かれてようと――
[
力で押さえこまれると、焦りで混乱した頭は
余計に冷静な思考が出来なくなります。
冷静じゃない私は、言っていいことと
言ってはいけないことの区別もつかないのです。
真面目な顔に一瞬なったことにも気づけなくて。
……ケイくんとは元恋人のこと。
別に未練なんてないんです、あんな人なんて。
でも、男の人の交友関係は片手で足りるほどで
咄嗟に名前を出してしまった、それだけのこと。
正常な思考が出来ていたのなら
彼の言動が表しているものの意味に
気づけたかもしれないのに。
]
……っ、ちが、う……
ふ、うぅん……
[
言葉とは裏腹に体が熱くなっていって
不本意な行為のはずなのに
体だけは、快楽を求めてしまうのです。
欲を吐き出されるのとほぼ同時に
体を震わせて達してしまい、
彼の言葉を否定できなくなってしまいます。
また動き出されるのなら
唇を噛んで声を我慢しようとしつつ
声は漏れてしまうでしょう。
]
おうじくんは どうせ―――
みんなの おうじさまなんでしょう……
[
私と会っていない時は、私以外の所に行ってしまうと
そう思っているから出た言葉でした。
彼の熱にかき乱されながら絶え絶えに言ったそれは…
独占欲が滲んだもので―――
私だけを見て欲しい、と思うが故の言葉。
]*
……まあ、次の日休みだったら
いいんじゃない?
[ たぶんわかってないだろうなあと思うけど
確かに次の日が休みなら支障は出ない。
分かってもらえるまでは
そうだな、まりんには大学を休むのも
覚悟してもらおうかな、と思いつつ。 ]
んー…ちょっとじゃない、かも
わかんない、けど……
耐えられなかったらいって、な?
[ 頭をなでられるとなんかこう、
くすぐったい気持ちになるけど
嫌いでは全然なくて、むしろ心地いい。
何度か秘裂を擦ってから
ゆっくり熱を中へといれていく。
ほぐしたとはいえ初めてだから締め付けは強くて
まりんの方を見てしまった。
痛がっているのを我慢させてまではしたくないから
全部入ってから大丈夫?って聞いたと思う。
返事がどうであれしばらくは動かずにいたけれど。 ]*
うーん……清玄さんがいたら
私にはそれで十分なのですが……
お友達、出来るでしょうか…
[ 少し首をかしげて考えてしまいました。
でも、お友達ができないと
清玄さんが悲しんでしまうのです。
出来るといいなあ、とは思いますが
もしできなくても寂しくはないのです。 ]
[ 見たことがないものや
食べたものがないもの。
それらに興味を持つのはもちろんですが
家族旅行をしているような気分でいたので
それが何より私にとっては嬉しかったのです。 ]
――――――
いち、にち…?!
[ 流石に予想もしていない言葉でしたから
驚いて何度かまばたきを繰り返してしまいます。
でも、嬉しくてにっこりと微笑むのです。
舌を入れられて、深く求められると
酸素が足りなくなってくる気がします。
私の酸素まで、清玄さんのものに
されているような感覚です……。 ]
あぅ…清玄さんのお顔が…。
[ 見たかったのは入る瞬間ではなかったのですが
そういわれると、中に入っていく瞬間を
見てしまうのです。……恥ずかしいです。
清玄さんに体を見られるのは恥ずかしくないですが
繋がっているところを見るのは……
頬が熱くなってしまって、
すぐ目をそらしてしまいます。
奥まで入ってくると唇が重なって
愛してる、と聞こえてきました。
私も愛してます、と微笑んで、
でももう我慢が効かなくて、腰がゆらゆらと
揺れてしまっていたのでした。 ]*
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