【人】 神原 ヨウ───303号室 え、なーりんの家に!? あ、いや、勿論、なーりんが良いなら行きたい! [>>253家に招かれるとは思わなくて思わず声を出す。 オレが知ってるのは彼女の実家であり、一人暮らしをしているだろう家については何も知らない。 彼女が泊まってもいい、と言うなら喜んで泊まるだろう。幸いにも泊まりの次の日は午後からの授業なのだし。] 綺麗のが良かった? 言葉にしないと伝わらないって知ってるからね。 言い足りないぐらいだと思うよ。 [>>254先生と言うのもあながち間違ってないと思う。昔は宿題も手伝って貰ってたのだから。 昔の事で、覚えてはいるけれど、多分それは夢か妄想だと思っていた事がある。 宿題中に彼女の衣服が少しはだけでいた事。小学生の自分は何となくそれをチラチラと見てしまっていた気がする。ただそれを指摘するのが正しいかも分からず、彼女には言わないで。その日はよく分からない感情を胸に眠りに付くのが難しかった。 まさかそれが、わざとだとは思いも寄らなかったけど。]* (279) 2021/07/04(Sun) 10:02:34 |
大学生 廣岡 珠莉は、メモを貼った。 (a16) 2021/07/04(Sun) 12:16:42 |
【人】 OL 奈々────303号室 ふふふっ、驚きすぎ。 あっ帰り道にレンタルショップ行かなきゃ。 お昼、外で食べたい?遅くてもいいなら、 ご飯作ってもいいよ? [ まさか次の日にお泊まりデートが起こるとは 思ってもいなかったような驚き方。 可愛すぎて、頭を撫でてしまったかも。 彼が午後から授業と教えてくれるなら、 大学まで送ってあげるのもいいな、と 後の彼女は思うことだろう。 少し早い時間になるかもしれないが。 ] (280) 2021/07/04(Sun) 13:21:29 |
【人】 OL 奈々ど、どっちもヨウくんから言われると… 恥ずかしくなってきちゃうわ…… 10年分の言葉、ってことだよね? [ そんなもの、耐えられる保証がない。 彼が秘めてきた思いが今この瞬間から 彼女に向けられていくのだから、 ぞくぞくしてしまうに決まっている。 第3ボタンあたりを外せば、 幼い彼に見えたものは谷間と チラリと覗く女性の下着だけれども いい子だった彼に特に指摘をされるることなく 帰る時にこっそりとボタンを留め直し 帰ったことをいまだに覚えている。 指摘されていたら? 彼女のことだからご褒美に触らせてあげたかも。 ]* (281) 2021/07/04(Sun) 13:22:37 |
【人】 神原 ヨウレンタルショップ?何か借りてたの? あ、料理食べたい!でも疲れてたら外で食べよ。 [>>280レンタルショップの話が出るのに少し首を傾げて、どんな映画を見るんだろう、なんて思う。 撫でられるのはちょっと恥ずかしいけど、大人しくする。 彼女の手作りは楽しみだ。とはいえ疲れてるなら外食で、その分話もしたい。] そうだよ、長い時間貯めてた言葉。 それで、可愛いと綺麗ならどっちが良い? オレは綺麗の方かなって思ってるけど。 [>>281勿論可愛いと綺麗のどちらもなんだけど。 身体を綺麗に保ってたり、仕草だったりは綺麗の方かなって。 まさか昔の出来事で、そんなイベントに進むとは思いも寄らず。 そんな事があったら間違いなく性癖が歪んでいただろう。 違う日に普通にしていたら褒めるつもりで、今日はボタン外れてないね、と笑顔で無邪気に言っただろうけど。] (282) 2021/07/04(Sun) 14:07:50 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[道中たくさん話しをした。 コンビニレジ横のカフェラテ、 何処のが好き?俺はエブリーマートかな、とか。 近所にコーヒーのうまい喫茶店があって 夏の間はコーヒーかき氷を出している、とか。 年齢を聞かれたら32、って普通に答えるけど 千由里とはほとんど干支一回り離れてるって事実は 俺の官能を甘く刺激するだけだろう。 ドライブばかり連れ出す彼女の元カレは 車好きじゃないなら、きっと俺と同じ。 誰も俺たちを知らない世界に行きたくて 二人きりでどこまでも。 もちろん俺は千由里を責めない。 そうなんだ、とこくこく相槌打つだけ。] (283) 2021/07/04(Sun) 14:09:35 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[感動したような声を出す千由里に手を引かれ 人波を縫って歩く。 無邪気な顔がネオンに照らし出されて しっかり繋いだ手を時折振り返ってくれるのが 本当に子どもっぽいのに、全然嫌じゃない。] うん、可愛い。 [繋いだ手を揺らして、微笑む。 目は金魚じゃなく、千由里に向けて。 誰にも咎められない二人きりの世界を 子どもの声が切り裂いていく。 千由里が手を引いて、親子連れを追い抜いて そうして世界に静寂が戻った頃、 千由里はへらりと笑って言った>>269] ……意外。 [俺は目をちょっと見開いて、 それから強ばった頬を少し弛めた。 なんか子ども向けの用品店の販売員とかでも おかしくないかな、ってちょっと思ってたから。] (284) 2021/07/04(Sun) 14:10:05 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[そうして、俺が吐き出した弱音を 千由里は受け止める言葉を返してくれる。 俺だけを見ててくれて 俺だけを愛してくれて ずっと一緒でいて幸せなら、本当にいいのに。 だから、聞いたんだ。 その目で夢見るその先を。 子どももなく、 夫婦という枷もなく、 ただお互い一緒にいるだけ。 笑って、そんな答えを返す千由里の頬に 俺は黙って手を添えて───── そっと唇を重ねた。] (285) 2021/07/04(Sun) 14:10:33 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙……もっと早くちゆに逢えてたら良かったのに。 [神様は本当に意地悪。 覗き込んだ千由里の目の中には アクアリウムの照明に照らされた 悪い大人の顔が写ってた。] (286) 2021/07/04(Sun) 14:10:56 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙[アクアリウムを抜けて、 せっかくだから、と近くのカフェに立ち寄った。 小さな店内にはコーヒーの香りがたちこめて 口コミによると夏季限定フラッペが人気だとか。 俺はアイスコーヒーとレモンケーキ。 千由里には、俺が誘ったんだから、と 好きなものを選んでもらおう。 ─────ああ、若い子って真っ直ぐだな、とか 感性が瑞々しくて、まるで熟れた桃みたいだ、とか 話しながらも、徐々に俺は焦がれてく。 ハグをして、キスして、デートまでして、 でも今夜はそこから先が確約されてる。 男なら、デートで一番テンションが上がる日。 さてその長袖の下の素肌は どんな肌触りがするだろう……。 想像するだけで、酸いものを頭に描いた時のように きゅっと歯茎の付け根が疼くよう。] (287) 2021/07/04(Sun) 14:16:27 |
【人】 リカちゃんパパ 敷島 虎牙ねえ、ちゆ。 [向かい合った席に手を伸ばし 重ねた千由里の手の甲を撫でて、尋ねる。] ここは、さっきよりも静かだけど…… もっと、二人っきりになれる場所、行かない? 君をもっと、知りたくてさ。 [色を含めた目で、それがただの 喫茶店のハシゴじゃないのを伝えながら 俺は千由里の意志を確認する。 けど、ちょっとマズったかな。 早計が過ぎたかもしれない。 他に千由里が行きたいところがあれば もちろん付き合うつもりだけれど、 果たしてなんと答えてくれるか。]* (288) 2021/07/04(Sun) 14:26:15 |
【人】 三月ウサギやはり普段に比べて動揺していたらしい。 送信した瞬間に我に返った。 …… こんなサイト。 悪戯か個人情報を抜くために決まっているのに。 本名を晒さなかったのは唯一の幸いだと息を吐く。 それが理性的に行動したわけではなく、 自分の名を忌避した結果だとしても。 だから返信なんて来るとは思わなかった。 (289) 2021/07/04(Sun) 17:38:31 |
【人】 三月ウサギ「 ザ ラピスか …… 」 予想に反して再度届いたメールを一読し、 指定されていた開催場所。 そのまま流れ作業でパソコンで検索して、 ページを開いた瞬間に目が眩んだ。 これまでの人生で縁がなくとも 名前は知ってるレベルの一等地に建っているホテルだ。 外観の写真からでも、圧倒的な存在感を放っていた。 更に細工で美しく装飾された室内は、 飾られた絵画や彫刻の存在もあり それ自体が芸術作品のよう。 まさに贅を尽くした空間。 …… 一泊の宿泊費で何ヶ月暮らせるんだろう。 頭の中で算盤を弾いたら、 ウッ、と唇の端から呻き声を洩らした。 (290) 2021/07/04(Sun) 17:38:46 |
【人】 三月ウサギ思わず着ている服の首回りに指をかけ、 そのままぐいと引っ張った。 選ばれた者しか足を踏み入ることの許されない空間。 対して、自分は ─── ドレスコードの意味は知ってるけど、知ってるだけだ。 兄からもらうお下がりは、 皺が寄っていたり染みがあったり。 新品特有のパリッとした糊のきいた服とは程遠い。 ほつれた部分は繕って、着直しできるようにしたら みっともないと嘲笑と共に指をさされたこともある。 (291) 2021/07/04(Sun) 17:39:21 |
【人】 三月ウサギ「 運賃はないし。 ホテルに着て行くような服もない。 」 相談に乗るから。 そんな主催者の言葉に甘えた返信は恥でしかったけど。 同時に試しの意図もあった。 明らかにたかりの意思を含んだ文だ。 悪戯ならば、これ以上は踏み込んでは来ないだろうと。 ─── 結果がどうだったか。 指定された日時に、ザ ラピスの前の前に俺はいた。 それが、答えだろう。** (292) 2021/07/04(Sun) 17:39:30 |
三月ウサギ は、メモを貼った。 (a17) 2021/07/04(Sun) 17:45:31 |
【人】 スタンリー―― ロビー ―― [最上級のホテルともなれば車は前に乗り付けて駐車場へ移すのは従業員に任せてロビーで待っていれば良い。 そうしなかったのは車の運転席に自分以外の誰も座らせたくはなかったからだった。 自分ですると伝えて駐車場に入れた後そこで暫し時間を潰したのは人目に触れないためでもあった。 男がロビーに到着しフロントへと辿り着いたのは十三時を少し過ぎた辺りだった] 予約をしているスタンリーだ。 部屋は確か1101号室のはずだが。 [男は視線をフロント係の後ろへと向けた。 そこには鍵をしまっている棚があり部屋の数も凡そ分かる。 ただ11階を見ると番号は二つしかなく、 続くフロント係の言葉に何か間違えたかとこめかみを擦った] (293) 2021/07/04(Sun) 17:57:31 |
【人】 スタンリー そうか、連れは先に入っているか。 ありがとう――。 [確認するが部屋は間違いなくスイートルームらしい。 このレベルのホテルに泊まったことはあれどそれは安くて狭い部屋であって決して最上級の部屋ではない。 男はカードキーを受け取ると再びこめかみを擦った。 昔から嫌な予感がする時はそこが痛むのだ。 エレベーターのボタンを押し、扉が開く迄の間も。 中に乗り込み十一階へと殆ど重力を感じることもなく運ばれる間も。 軽やかな音と共に扉が開き誰もいない通路に足を踏み入れた今も――] (294) 2021/07/04(Sun) 17:57:41 |
【人】 スタンリー ……何だ。化かされているのか。 [男はしきりにこめかみを擦ったままだった。 男は廊下を歩く。 カツリ、カツリ。 革靴と床の合わさる音が人気のない通路に響く。 男が歩みを止めたのは1101と銘打たれた扉の前のことだ。 大きく息を吸い、深く吐き出すと男は手に持っていたカードキーを扉にかざした。 ロックが外れる音がする。 ノブに手を掛けて扉を開き、中に視線を向けると見たこともないような豪奢な調度品があちらこちらに用意された部屋があり。 男はその場で中の様子を伺っていたがお連れ様と言われていた相手はそこから見えたろうか*] (295) 2021/07/04(Sun) 17:57:47 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[扉を開いた先にあるのは、広い空間。 大きな窓から差し込む日差しは、部屋全体を 明るく照らしていた。 運び込まれている荷物を視認すれば、 ゆっくりと歩みを進めていく。 このホテルに泊まるのは初めてだけれど、 ここはたしかスイートだと言っていたかしら。 ホテルの部屋の大きさにあまりこだわりは ないのだけれど…そうね。 調度品は上品で好感が持てるし… ぴし、と整えられたシーツには皺一つない。] 綺麗なお部屋でよかった [にっこりと笑んで。 部屋付きの小さめのキッチンへと向かう。 そこにはあらかじめお願いしてあった、 御用達の紅茶とカップ。 銅のケトルが並べられていた。] (296) 2021/07/04(Sun) 18:35:50 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉[手を洗い、ケトルに水を勢いよく注いで 火にかける。茶葉の缶を開けるといい香り。 ポットにティースプーンで一人分入れてから、 少し迷って、もう一杯。 沸いた湯をすぐに注いで蒸らす。 その間にカップを一つ、ソーサーと共に準備して、 余った湯を注いであたためておく。 慣れた手つきでいれていれば、キッチンから 部屋にかけて、紅茶の香りがふわりと 漂って、充満していく。 それを吸い込んで、目尻を細めた。 正確に測って、3分。 ティーストレーナーで綺麗に最後の一滴まで 濾しきれば、温まったカップに注ぐ。] (297) 2021/07/04(Sun) 18:36:09 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉……ん。いいんじゃないかしら? [トレイに乗せて、部屋のローテーブルへと 運んでいれば、ちょうど、鍵の開く音がした。 ちら、とそちらに目をやって、 トレイごと一度テーブルに置いて、 そちらに歩いていく。 ちょうどこちらを伺っていたらしいその人に にっこりと微笑みかけて。] こんにちは。 [と、W先生Wに一言ご挨拶。 ───どうしてかしら、どこかで… お会いしたことのある方のような気が するのだけれど…とぶれた意識を戻して] (298) 2021/07/04(Sun) 18:36:39 |
【人】 大学生 廣岡 珠莉…上着、お預かりしますよ。 [なんて、口に出してからまるで本当に 帰ってきた旦那様を迎えたような 気持ちになって…なんだかこころが踊る。 その人が素直に預けてくれるなら、 新妻よろしくその肩から上着を抜いて、 ハンガーにかけようかな。] ちょうど紅茶が入ったところなんです。 紅茶はお好きですか? [と微笑み、問いかけながら。]* (299) 2021/07/04(Sun) 18:37:06 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[彼は咎めることなくちゆの話を聞いてくれた。 それがなんだか嬉しくて、楽しくなっちゃって 可愛いって褒められたのは金魚じゃなくてちゆの方。 不意打ちだったからちょっぴり驚いてしまったけど 手を繋いで歩く時間は紛れもなく幸せなものだった。 過ぎ去った親子のことなんか知らない、 意外?もっと「家庭的」みたいな方が良かったかな。 ちゆには好きな人だけ居ればいい。 誰か一人が「愛してる」って言ってくれたらいい。 みんなにとって、それは当たり前のことだとしても ちゆにとっては昔から特別なものだったから。 嫌な顔されなくてよかった。 子どもが得意じゃないのはお互い様かもしれないけど、 なんにもない二人だけの未来図を認められたような そんなキスに胸が鳴って、ひどく安心した。] ちゆも、もっと早くタイガさんに会いたかったな。 [彼の瞳を見つめたまま、同じ言葉を返す。 一番目じゃなくてもいいけど、もっと先に出会えてたら あの人より前に知ってたら、もっと幸せだった気がする。] (300) 2021/07/04(Sun) 19:07:47 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[でも、今からじゃダメなのかな。 意地悪な運命を嘆く彼は、 今からじゃちゆを選んではくれないのかな。 大人の狡さを知らない訳じゃない。 むしろ痛いくらいにわかってる。 でも、彼の秘めているかもしれない一面からは わざと目を逸らして、知らんぷり。 気付いたら戻れないくらい虜になってるの、 ]そういうのも……嫌いじゃないよ。 (301) 2021/07/04(Sun) 19:09:01 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里[金魚を横目に通り過ぎていったら、 アクアリウムは出口に差し掛かっていた。 楽しかったね、ってありきたりな感想を口にしながら その実ほとんど彼しか見ていなかったのは内緒。 そのまま二人でカフェに立ち入る。 苦いコーヒーの香りが鼻を掠めていった。 「これにする!」と迷わず選んだのは限定フラッペ。 タイガさんのより高くなっちゃうから、と ディスプレイのレモンケーキを前に口には出さない葛藤。 彼の顔を見て、頼んでいい?ってそろりと尋ねて 結局は誘惑に負けてしまう。 ミルクたっぷりのフラッペは冷たくて美味しい。 レモンケーキを一口食べたら思わずほっぺたを押さえて おいしいね、って同じものを食べる彼の方を見た。 向かいに置かれていたのはアイスコーヒー。 ちゆは苦いのダメだから、すごく大人っぽく見えて 水滴のついたグラスを持つ手も格好良くて。] (302) 2021/07/04(Sun) 19:09:53 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里うん? [名前を呼ばれて、フォークを置いた手に彼のが重なる。 さっきまで普通に繋いでいたはずなのに その指が肌を滑る感覚にドキドキしちゃった。 二人っきりになれる場所——、 現代文のテストは全然ダメだったけど そういう台詞の意味はすぐに理解してしまう。] ……ふふ、いいですよぉ [暢気な声の返事をする。 重ねられた下でくるりと手のひらを返したら 指先でつうっと彼の手を擽る、なんてことのない悪戯。] (303) 2021/07/04(Sun) 19:11:19 |
【人】 ぶろーくんはーと 真白 千由里ちゆもタイガさんのこと、もっと教えて欲しいなぁ だって、……愛してくれるんですよね? [それがただの言葉だけじゃないことなんて、 初めからわかりきっていた。 それなら、と、ケーキの残り一欠片を口に放り込む。 甘酸っぱいのを噛み締めて彼の方を見れば 「いつでも行けます!」って悪戯っぽく笑った。*] (304) 2021/07/04(Sun) 19:13:02 |
【人】 スタンリー―― 1101号室 ―― [男は部屋の入り口に立ちっぱなしであった。 >>296その場所からでも部屋が広いのはすぐに分かる。 外から差し込む日差しは未だに高いままで普段女を買い呼び出すようなホテルとは格が違うのは目に見えて明らかだった。 こうした場所には相応しい者が泊まるもので少なくとも男の場合は今はまだ少し早い。 今の大学ならば准教授にでもなれば相応となりそうだが――] 良い香りがするな。 [>>297微かに漂ってくるのは紅茶の香りだろう。 つまり部屋に相応しい者が相応しい行いをしている、と。 男はそう認識し一歩部屋の中へと足を踏み入れ、立ち止まった。 立ち止まった理由は他でもない。 >>298視界の中で微笑みかけてくる女――子が一人。 それは顔も名前も、無論のことその家格も知っている者であり成績や筆跡、授業態度までも把握していた手を出しては社会的に死ぬ大学の地雷の一人だった。 即ち――男自身の生徒である] (305) 2021/07/04(Sun) 19:41:40 |
【人】 スタンリー ……あ、ああ。 こんにちは。 [男は産まれて初めて眩暈を感じていた。 こめかみを擦るが其処に違和感は既になく。 その原因は既に目前に存在していた。 そして彼方どうやらは気づいてはいないらしく、 甲斐甲斐しく世話を焼こうとしてくれる] 廣岡君。上着は頼むが少し待っていてくれるか。 紅茶は好きだ、ただ猫舌だから熱いのは飲めない。 [男は"先生"の様に伝えると白のジャケットを脱ぎ渡した。 後、一歩後ずさると扉を一度閉めて部屋番号を確認する] (306) 2021/07/04(Sun) 19:41:54 |
【人】 スタンリー 1101号……間違いない。 送られてきたメッセージも……合っている。 [男は静寂が広がる通路の中を進みエレベーターに乗り込むとロビーへと向かった。 フロントに掛け合い鍵が間違っていないかを確認し、何もかも間違っておらず合っていることを確認するとその場で暫く瞼を閉じ、瞼を開いた後はフロントに礼を述べてから平静を装い部屋の前に戻った] 落ち着け、此処では教員ではない。 偶々偶然稀に見る確率で同じ部屋になった。 それだけだ。 [男は再び扉の鍵を開けた。 今度は立ち止まることなく部屋の中に入り――。 ジャケットに名刺入れなど律儀に入れていたり、 星条 一と名が分かるようになっていたがそれに気づかぬまま] ただいま。 ――と、今日一日の連れ……で合ってるか? [廣岡 珠莉の姿を探し近づくと今一度、本人に確認の声をかけた*] (307) 2021/07/04(Sun) 19:42:02 |
【人】 OL 奈々────303号室 え?あ、う、うんっ。 ちょうど明日までだったから、 帰り道に返しに行こうかなと思って…? それじゃぁ、お昼は外で食べて、 夜はなーりん作ってあげよっかぁ。 [ あたかも、すごく前から借りていたものを 返しに行くかのような素振りを見せる彼女。 今更、TVの DVDの話なんてできるわけがない。 もし彼が明日の朝、何か番組を見ようと 電源をつけてしまったなら、 昨日の続きが流れる可能性もある。 そのときはもう素直に白状するしかないけれど。 疲れてるなら、と心配してくれるところが 既にきゅんポイントを貯めていく。 だから、夜くらいは作ってあげたいな、なんて。 家に帰る前に好きなものは?と聞こうと思って。 ] (308) 2021/07/04(Sun) 19:50:40 |
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