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【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 震え漏れる囁き未満の問い。 まるではじめからそうであったかのように、 そうであると識っていたかのように、 わたしたちと変わることなく私へと 語りかけてくる。 世界を嫌っていただろう彼が 箱庭よりも世界を選ぶと言う。 自ら選んだ世界より、 私に着いていくと言う。 差し伸べられた手を拒絶したのに、 傷つけたのに、…… わたしたちに そうするように、親愛を傾けてくれる。 ] (56) 2022/12/18(Sun) 5:47:36 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベルどうして……? [ 欲しい答えを求めるように繰り返す。 わからない。言葉に出来ない。 君の夜と あれ程焦がれた名前を許されて、 嬉しい筈なのに胸がどうしようもなく苦しくて。 提案の意味にすら思考が及ばない、 堪えたいのに溢れそうになる涙に揺れた声は それでも漸く愛しく想う名前を紡いだ。 ] …………………ナハト [ かそけき声は彼を引き留めただろうか。 * ] (57) 2022/12/18(Sun) 5:49:14 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a18) 2022/12/18(Sun) 5:51:25 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 告解を受けても彼女という水面は穏やかだ。>>26 咎める理由はない、と答えを聞けばそっと安堵する。 それでもはじめましての時よりも、 変わらぬ姿勢で受け止めてくれるための誠意を感じた のは私の気の所為だろうか、なんて場違いに思う。 ] 薬のことは、嘘偽りなかったよ。 きっと”わたしたち“の嘘を守り通す為には、 色んな嘘があったかもしれないけれど、 それだけは本当。 貴女の優しさを裏切るようなことは、誓って。 [ と、いつかのように宣誓を返して。 ] (58) 2022/12/18(Sun) 11:03:44 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 独白のように始まる彼女の説得>>28には、 彼女自身の大切なたいせつな願いが込められいる ものだから、ささやかな微笑みと共に謝罪される のに合わせて苦笑いを返すしかなくて。 ] ……手厳しい、なあ。 今だって頭痛で倒れそうな患者に、 もう少し手心を加えてくれたっていいのに…… そんな風に、言われたら……… 何もかも、なんて言えなくなっちゃうのに。 [ 貴女が仮に才能と性質を容れる器なのだとして、 それらを取り払ったら何も残らないなんて。 そんなことは絶対にないと言えるから。 ] (59) 2022/12/18(Sun) 11:04:42 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ でもわからない。たとえそうなのだとして、 今もこんなにかけがえのない思い出の筈なのに。 他の誰かのもののように感じてしまうこれが 崩れた後に残ったものなのだとして。 彼にも私にも一体何の意味があるんだろう。 私のものじゃない。私は私に何も許さなかったから。 大事な借り物を抱いて一体何になれるというんだろう。 考え事ばかりが増えてしまう。苦しいばかりなのに。 やめてほしいのに差し伸べられた手に縋ってしまう ] (60) 2022/12/18(Sun) 11:05:19 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル…………世界は終わるのかな。 [ 屋敷にも漣のように広がる混乱は、 今こうして立っていると感じられる。 何かが始まり、終わろうとする足音。 他の『証持ち』の選択は知らない。 ただ漠然とそうなるものなのだろうと思っていたけれど。 彼女は自暴自棄な私が選択しようとしているものを察して くれている。 そして彼女自身は異なる道を選ぼうとしている。 ……私が、まだ未練を残すその道を。 ] (62) 2022/12/18(Sun) 11:06:24 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 彼の人物評にはちょっと笑ってしまった。 素直ないい子なんだけどなあ。 ……だから好きになった、とはちょっと違うけれど。 きっとこの洋館で初めて出会って、縁ある証持ちである 以上の繋がりがなくて、『恋人』と証の名で呼ばれる関係 だったとしても、好きになっていたと思うから。 ] (63) 2022/12/18(Sun) 11:07:12 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル…………わかった。 アリアが貴重な時間を傾けて話を聞いてくれたから。 私がたとえ何を選んだとしても、 アリアはそんな私でも友達だと思うのを許してくれる って、諦めないことにするね? [ ちょっと狡いかな? なんてはにかんで。 でも貴女はささやかな我儘もそうでないことも>>25 許してくれたから。 約束の印、といつかのように手を取ることを許されたなら 押し頂くように握り締めて、祈る。>>2:173 互いに一番じゃないなら想い合えないわけでもなく、 唯一ではなくても互いに必要なものを分け合えるふたり だったのだと願っていたくて。 ] (64) 2022/12/18(Sun) 11:07:35 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ >>36嬉しかった、と言ってくれれば、 私も、とこの時間の全てに感謝を返した。 去り際の彼女の言葉に、暫く揺れる蒼衣を見送ってから 振り返れば、前科>>2:173のある愚患者への配慮>>2:127 があって。 ああ、やっぱり何でもお見通しだね>>2:236なんて 場違いに破顔するしかない。 ] ……ありがとう。 先生の処方は本当に優しいね。 * (65) 2022/12/18(Sun) 11:08:02 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a19) 2022/12/18(Sun) 11:14:14 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ 「知ってた?」 >>72 いつから? ……思い巡らすまでもなく、 あの日>>1:83が切欠だったに違いなくて。 崇拝のように愛していた『完璧』などないと知りながら 私の一人芝居の傍に居て、 それでも何も言わず傍にいてくれた ── ? どうしてかはわからない。 けれどあの時>>1:298、“わたしたち”にと大事な決断さえ 委ねて、差し出された手を振り払ったのに、 今、“私”にもう一度その手を差し伸べてくれている。 君の夜、それこそが彼の答えだ。 ] (91) 2022/12/18(Sun) 18:17:48 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル[ >>73ほぼ図星を突かれて、それでも決壊前の涙を 無理矢理押し込めて、「泣いてない」と強がる。 ノックの音、扉の先に指先を合わせるけれど こんな顔は見せられない。>>1:312 ……深呼吸をする。 一つの音、一人分の呼吸。 私だけがここに在る。 ] (93) 2022/12/18(Sun) 18:18:31 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル……箱庭には行かない。 こんな風に作っておいて、 生まれる前から絶望を与えておいて、 愛してるだなんて言う人のところになんて 死んでも行かない。 …………世界も、どうなってもいいと思ってた。 ナハトが箱庭を選んで嫌いな世界をなくしたいと 思うなら、世界と一緒に消えたいと思ってた。 (94) 2022/12/18(Sun) 18:19:06 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル…………駄目だね、私。 こんなに近くにいたのに、 あなたのこと何ひとつ見えてなかった。 “わたしたち”も“私”も、 あなたの優しさに甘えるだけで、 ナハトに沢山の気持ちを貰ってばっかりで、 あなたがどんな気持ちで私に向き合ってくれていたか 知りもしないで傷付けてた。 さっきだって、自分の為にあなたを傷付けた>>1:315 (95) 2022/12/18(Sun) 18:19:51 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベルねえ、ナハト。 完璧じゃなくて、嘘だらけでな私でもいいの? 傍に居て、名前を呼んで、 誕生日のお祝いをしてもいいの? ……私が『恋人』でなくてあなたが『悪魔』でなくても あの日を運命だったと思ってもいいの? [ 迷い込んだ夜色の黒猫をナハトと呼んだあの日を。 “わたしたち”はもういないけれど、 あの日初めて感じた嬉しさですら本物じゃなかったけど。 あなたが温かくしてくれた気持ちを分けたいと触れたのは それだけは本当だったから。 * ] (96) 2022/12/18(Sun) 18:20:53 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a28) 2022/12/18(Sun) 18:23:09 |
Y『恋人』 クリスタベルは、メモを貼った。 (a29) 2022/12/18(Sun) 18:23:47 |
【人】 Y『恋人』 クリスタベル── 黙想 ── [ 言葉の一つ一つを、そっと息を詰めて受け取る。 クロに叱られたらしいことに目を丸くしつつ、 傷付いていたとしても許してる、>>135 と言われれば今すぐにでも夜色の髪を撫でて何度でも 謝りたいのに少しも動けなかった。 ] (183) 2022/12/18(Sun) 23:11:37 |
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