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【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 ツィオ様 貴方の声はとても甘くて、心地がいいものだ。 心の奥底に響くような、震える感覚を感じることがある。 けれど、翡翠色からは視線を逸らしたくなるような。 そうした気持ちになるけれど──決して、逸らすことはない。 今までもずっと見てきた。映してきた。貴方達を知りたくて。 ただのアソシエーテにも優しさをくれる貴方達が、好きだった。 勿論今も、その気持ちは変わらない。 変わることはない。死ぬまでずっと、何があろうとも。 だからラウラは、差し出されたその手に 己の両の手を伸ばし──………。 ▽ (50) 2022/08/20(Sat) 16:08:21 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>48 >>49 >>50 ツィオ様 ──伸ばし 触れようとするのは、貴方の頬だ。 拒むようであれば動きは止まる。嫌がることはしたくないから。 けれど言葉は変わらないだろう。 もう、決めていることだ。決めていたことだ。 「…だからこそ、ラウラは。………ラウラの幸せを、望めません」 誰かと共に堕ちて、己だけの幸せを手にして。 その時は笑っていられても、いつかに後悔するだろう。 それはマウロ様からの問いだとしても、同じだ。 望まれたから手を伸ばすのではなく、本当に心から。 心の奥底から互いに望むもの以外に、手を伸ばしてはならない。 「…ラウラは皆様が笑う姿が、好きです。……大好きです。 ……きっとそれだけで、生きていく理由として十分 ですから」 頬に触れているならば、その指先で緩く撫でて……。 「……それに、約束しました。大切な約束です。 リカルド様の優しさを、思いを……ラウラは、捨てることなど出来ません」 微笑んだ。作り物ではない、確かな笑みで。 そうして、貴方に伝えるべき感謝を──今に。 「…ツィオ様、ラウラにきっかけを下さり ありがとうございました」 (51) 2022/08/20(Sat) 16:10:29 |
ラウラは、今度こそ約束を違えないように。 (a38) 2022/08/20(Sat) 16:12:41 |
ラウラは、いつまでも 待ち続けましょう。 (a39) 2022/08/20(Sat) 16:13:29 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 ツィオ様 頬を包むようにして触れた手のひらは、大きな手の中に包まれて。 重なる手のひらからお互いの熱が交じり、溶け合う。 ラウラはあの日確かに望まれたなら、差し出すつもりでいた。 けれど貴方は、それを望まずにいた。…それが答えだ。 だから望まない。望めない。貴方にだけは、望むべきではない。 …もしも貴方が"先"であれば、答えは異なっていたかもしれない。 でもこれは"もしも"の話で、"今"にはない 空想話。 謝罪はしない。するべきではない。 似ているなどと分かったような口も聞かない。 きっとそれでいい。ラウラは自分の意思で、そう考えた。 ▽ (55) 2022/08/20(Sat) 17:56:45 |
【人】 piacere ラウラ【どこかのバー】 >>52 >>53 >>54 >>55 ツィオ様 指先に触れる熱に菫色を向けて、少しだけ目を細めた。 貴方が何を背負うのか、ラウラは知らない。何も、何ひとつも。 この問いにどんな意味が含まれていたのかも、本当の意味では理解出来ない。 選ばなかったことが正しいのか。選ぶことが間違いなのか。 その答えも結局、分からないままだ。 「…えぇ、勿論です。ラウラは ツィオ様の幸せを、願いましょう。 生きている限り、ずっと。…ずっと、貴方様の幸せを」 願い続けましょう。それが貴方の願いであれば。 それで少しでも──救いになるのであれば。 頬の手はそのままに、椅子から立ち上がり 背を伸ばす。 叶うなら貴方を引き寄せて、その額に口付けを。 ──それから、貴方の耳に口元を寄せて……。 (56) 2022/08/20(Sat) 17:58:37 |
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