人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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/* 一方風紀委員はトラックに轢かれた。

「……ここまでくると勘違いじゃなさそうだ。
 俺たちは試されている最中なのかもしれない。
 大人はこれを乗り越えさせようとしているのか、
 それとも乗り越えられないことを期待しているのか」

どちらでも、やることは変わらないがな、
小さくつぶやいた。

/*
そしてごめぇ〜ん赤窓のみんな〜
PLタスク的にカスポル襲撃頼んでいい〜〜??
大変、大変関わりたいところだけれど、時間がちょっと……
お、おじさん、お手紙送るぐらいにしちゃおうカナ????

「……」

 やっぱり、自分を迎えに来ないのかだけが胸にくすぶり続ける。
 この疑問は永遠に果たされないのだろうか。

「裏切者の気持ちわかるようになってきたかもぉ……
 あ、そうだ昨日いってたコト。
 赤ずきんにもわかるように教えてあげてよ。
 ボクたち、裏切者が欲しいものなんだってあげたいからさ」

 お金や地位や、名誉。全部が手に入らないのなら
 自分の褒美の権利を使ってでも手伝おうと言っている。
 形にできるものなら、だが

【人】 壊れかけの ルヴァ

>>12
サルガスの優しさに触れて、
動悸が、呼吸が、少しずつ落ち着いてくる。
子供のように泣きじゃくっていた自分に、
大人になりかけの自分が上書きされるように静かに、
感情が制御できるようになってくる。

「……ごめん。大丈夫。
 おれさま、ちゃんとできるよ。
 居なくなった人の分まで今日を生きないと、
 ダメだもんな、うん」

まだ少し意気消沈したまま、
シトゥラとカストルたちの方も向く。

「ごめん、心配かけたなー。おれさま。
 ちゃんとやれるから、大丈夫だよ。
 後で、サルガスの部屋とか、
 用意してくれた部屋とかにも、行ってみる」

にこ、と笑った。
(14) 2021/05/28(Fri) 22:02:41
 シェルタン

「……ごきげんよう、シェルタン」

ひと気のない、或いは局所的に、意図的に
生徒達に避けられている、とも取れる、寂しい中庭。
そのバイオリンの音色が一段落を迎えた頃
あなたに声を掛ける事を、
一人ぼっちのイクリール
は恐れない。

確かに彼の演奏をいつか聴いてみたいと
そう考えてはいたけれど。
まさかこんな形になってしまうとは、誰が想像しただろう?

自らの身体をかき抱いて震えた。

イクリール

「……ごきげんよう」

 何故か、口調が妙に畏ってしまった。

 話しかけられるとは露ほども思っておらず、けれど一人の彼女が臆せずにここにいるということが何を意味するのか。

 無論、言うまでもない。
 わずかに悲痛を滲ませた表情でいる。

「アンタもか、イクリール。

 ……はァ〜ア、オレもこんな形で、
 伸び伸び休めるようになるとは思わなかった」

 皮肉げに笑った。

「セキレイ……きっと赤ずきんにとっても他人事な、
 つまらない、重ねての身の上話になるが、
 それで構わないのか?
 ……退屈しなければいいが」

言いながら。
少しだけ、嘆息をして、語り始める。
何か声を挟まれれば答えるだろう。

セキレイにした話に、
己の抱えている"病"の話を足して、
赤ずきんに語り始める。

ルヴァは、カストルたちに、ぎこちなく微笑んだ。
(a17) 2021/05/28(Fri) 22:10:24

 シェルタン

「まあ、そうね。きっと、そういうことになるのね
 でもわたし、そうでなくたってきっと声を掛けたわ。」

シェルタンだって、そうなのではないかしら。
そう言って、イクリールはいつものように微笑んだ。
その首には、仰々しく病的なまでに白い包帯が巻かれている。
けれど、やはり恐れる事など何も無い。

「わたしだって、シェルタンが
 一人でこんな寂しいお休みをしているなんて思わなかったわ」

その自嘲的な笑いに返すように、一度だけ。
イクリールは、寂しげに微笑んだ。

 『いない』者達

 身体を引きずるように歩いているのだろう、
 不安定に揺れる身体がゆらゆらと二人に近づいてくる。

「……シェルタンと、イクリール?
 なるほど、そういう……不思議な縁もあったものだな」

 シェルタンのことは、予想はしていた。
 しかしまさかイクリールまでも同じだとは思っていなかった。
 そういう表情、思考を隠せないままにぎこちなく笑った。

「そして急なことで悪い、何か食べ物とか持っていないか?」

【人】 壊れかけの ルヴァ

>>15 サルガス
「……うん、本当に、そう思う。
 いつも通り、当たり前に暮らすのが、
 一番難しいことも、おれさま知ってたはずなのに。

 そっか、ルヴァは、ルヴァなんだ。
 だったら……おれさまは、すごくうれしいよ」

それは心から。
心から嬉しい言葉で。
サルガスの胸の中で、また少しだけ泣いてしまった。
その胸の中は温かくて、
自分が居ていいのか不安になるほどで。
自分がこの温かさに包まれていることが、
泣きそうなくらいに切なくて。

泣き笑いのような笑顔で、
同じく、大切なものを失ったはずのサルガスの顔を見た。

「……うん、また後で」
(17) 2021/05/28(Fri) 22:28:12
イクリール

 そうだろうか。
 昨日はヘイズを無視していた自分が、
 今日、すぐに変われるなんてことがあるのだろうか。

 変われている筈ではあるのだが。

 返す言葉に迷ううちに、ルヘナに声をかけられる。
 ()

「よう、その様子だと……いや、流石に多いな。
 一日のうちにこの数が大人のところに行ってるとか」

 自分だけだと思っていたから、酷く意外そうにして。

 問いに対しては、合間に食べようと思ってたパンなら、と、それを取り出して見せた。
 

―責め苦から解放され、部屋に戻された。

【人】 壊れかけの ルヴァ

>>16 ポルクス と カストル

謝られて、少しだけ驚いたような表情をして、
その驚いたような表情のまま言葉を返す。

「ちっ……! 違う!!
 謝らなきゃならないのは、おれさまの方で。
 本当に、謝らなきゃならないのは、
 今は、おれさまなんだ……ごめん、カストル。ポルクス。

 傷つけられたのは、おれさまなんかじゃないんだ
 おれさま、きっと、カストルたちにも、
 酷いことしてしまってて……。

 先に、言わせて。カストル、ポルクス」
(19) 2021/05/28(Fri) 22:33:40
放心している。

【人】 壊れかけの ルヴァ

>>16 ポルクス と カストル
「……ごめんなさい。
 許してもらえなくてもいい。
 いや、許して、もらえないと思う。
 でも、二人は、ずっと、
 おれさまの騎士だ。これから何があっても。

 ……ポルクス、カストル。
 キミたちに、試験の合格をあげたいんだ。
 ……ルヴァ団の、団員に、なって、
 ほしい、んだ……」

いつもの少しばかり高い鼻は低くなり、
恥ずかし気に、でも固い決意を以て、
ルヴァは二人に向かって言った。
(20) 2021/05/28(Fri) 22:34:08
  なき者達

「あら……ごきげんよう、ルヘナ。
 そんなに不思議に見えるかしら。ううん、でも
 ルヘナがそう思うなら、きっとそうなのね。」

あまり直接話した事は無かったけれど
イクリールは、ちゃんとあなたの名前と顔を知っている。
どうやって知ったのかは、定かではないけれど。

「そうね、わたしは何も持ってきてはいないから
 シェルタンと一緒に食べるといいわ。」

ルヘナのぎこちない笑いと、シェルタンの迷い。
そのどちらにも、いつものように微笑んで見せた。
その理由を、今ここで追及するべきなのだろうか?

「私は……」

視界に映るのは天井。

「……どうして」

何をされたのか思い出そうとすると、
思考にノイズが走る。
『風紀委員』は、思い出すことを拒否した。

『風紀委員』として失敗した?
もしくは食べすぎ?

そのどちらでもない、ただ彼女は不幸なだけだったが。


傷一つ残っていない体が、不気味で疎ましい。
暫く、声を殺して泣いていた。

背負うつもりだったのに。

 シェルタン

「俺も知らなかったよ、こっち側になることなんて。
 俺達だけで済んでいるといいが……悪い、ありがとう。
 久し振りにお腹が空いていて……」

 シェルタンに笑い掛けながらも、パンを差し出されるのなら
 ほんのひと欠片だけをちぎりとって礼を言った。
 そうして口に放り込み、たっぷり味わってから飲み込んで。
 そこでようやくほっとしたように笑った。

 それからイクリールに視線を向ける。

イクリール

「……思えばイクリールとはあまり話したことがなかったな。
 俺が一方的に認識しているだけかと思っていたが、そうか、
 少し不思議ではあるが嬉しいものだな」

 自分が見かけた時はすべて、同じように笑っていた少女の、
 ……『治療』を受けても変わっていないように見える笑顔。
 昨日までであれば問いかけてもいただろうが、
 今はそこまでの知識欲はない。

───

「いつも全然食べないのに、久しぶり、か」

 淡々と指摘する。
 別に、責めるとか、そんな意図ではないのだが。

 千切られたパンを、一口頬張る。

「……休めるのはいいが、
 考えることが多くて困るな。
 後悔しないように、いきたいもんだけど」

 横目でイクリールの表情をみる。

 彼女がの態度にも、検討がつかないこともない。
 他ならぬ自分が、それを警戒していたのだから。

 “大人の愛を望んでいた”自分。
 ……イクリールとシェルタンに違うところがあるとすれば、
 それはきっと、“知った上でそれを望んでいる”ことだ。

「難しいよ、本当に」

茫然と、友人が人を刺すのを見つめていた。

 ルヘナ シェルタン

「ええ、そうね。
 わたし、いつかあなたともお話したいと思っていたのだけど
 こんな形でそれが叶うとは思わなかったわ。」

こんな形、とは言うものの
イクリールの表情に憂いや陰りの類は無く、
ただいたずらに笑っただけだった。

イクリールには、各々の事情を追及する意思はない。
少なくとも、今この場では。
誰かがそれに触れようとしない限りは。

「……そうね。
 わたしも、会いに行きたい子がたくさんよ。それに…
 …どうかしら。わたし、食堂には行かせてもらえなかったから
 他の子がどうなっているかは、わからないわね…」

それから、シェルタンへ向けた言葉と
それから彼自身の言葉に、それだけを呟いた。
そこにある意図に気付いているかは、定かではない。

身を守る僅かな盾すら奪われる。隠すものはもう何もない。

 

「ああ、そういう病気なんだよ。
 知識を食っても腹が膨れるから食事が腹に入らなくて。
 ……上手く使えば飲まず食わず眠らずで数日は動けるし、
 夜の見回りに申し出たのもそれが理由だったんだけどな……」

 詳細を告げていないため、各所を曖昧にして語る。
 "食欲"を満たして安心した理由については
 問われない限り応えないだろう。

 そういえば、夜の見回りはもう、できないな。

「食堂、今の時間なら行ってもいい気がするけど。
 ……イクリールも何か食べるのなら今から取りに行こうか?
 俺もある程度の飲食を確保しておきたい、
 ついでにだったら持ってこれるさ」

首元の衣服を整えた。

───

この立場になっても、まだ秘密がいくつもある。
隠しているつもりでなくとも。仕方がないことだ。

「オレは暫くは演奏してるつもり。
 無視されるんならいっそ、うんと騒がしてやるよ。
 石の一つでも投げられたら儲けもんだ」

自分から顔を合わせづらい相手だっていることだし。

「病気、な……それが良くなったら、
 このギムナジウムから出るってことになるんかな。

 ……今すぐ出るって運びになったら困るけど」

自分の手首をカッターナイフで切ってみた。

          

「ううん、わたしは大丈夫よ。
 朝食は寮まで『せんせい』が運んでくれたもの」

至って当然の事のように、何でもない事のように
イクリールはそう言ってのけた。
大人を恐れる素振りを見せないのは、やはり変わる事は無い。
イクリールの噂は、二人は聞いた事があっただろうか。

「でも、そうね。
 それならわたし、暫くシェルタンと一緒に居るわ。
 だから、もしルヘナがよかったら
 あとで温かい飲み物を持ってきてくれるかしら。」

二人の分と、それからルヘナの分。
今日はなんだか冷えるから、と柔らかく微笑んだ。
『病気』に関しては、触れなかった。

痛みに顔を顰めた。

すぐに傷が塞がるのを見て、嫌悪を示した。



「そうか分かった。じゃあ行ってくるから二人とも気をつけて、
 ……飲み物の味については保証しないぞ」

 ほんの少しだけいたずらっぽく笑いかけて離れていく。
 それからくるっと振り向いて、夜を越えたこの場所で、

「俺はきっと卒業するまでここにい続けるから、
 お前達が出ていくまでは一緒にいられたら嬉しく思うよ」

 それだけを言い残して去って行った。

    

「あんまり変なものだったら、その時は
 シェルタンに頑張ってもらおうかしら」

いたずらな笑みにこれまた冗談めかして微笑んだ。
いつまでこの平穏を続ける事ができるのだろう。
大人には目を付けられ、生徒には居ないものとして扱われる。
それだけで済めば良い方だ。


「……わたしはきっと、『みんな』の事を
 その卒業を、見送ることになるから。
 大丈夫よ、ルヘナ、シェルタン。」

去り行く背に投げ掛ける。
それが何に対しての『大丈夫』なのかは、誰にもわからない。

人目を憚らず食堂へと向かう。

食堂に向かう途中、一度だけ園芸部のほうへ視線を投げかけた。

スピカの声を聞くことができる。

元気がない。

努めて普段通りであろうとしている。

「遅れまし
たぁ
、うん?
 ……ああ、裏切
り者さん
のほしいものを
あげたい話
な」

遅れてやって来れば、丁度話題にのぼったところ。

罰された
いけどいい子でもい
たいみた
いだ、……って
 印
象は
受けましたけど、具体的に
どういうの
かって
 皆目見当つ
かないくらいでし ね〜


んん……
、咳払い。

「構いませんよ、退屈な話にはなりません。
 錯覚でも、理解を深めることはしたいからさ。
 君が僕に見せ
たいも
のを置いてくだ
さいな

いつも通りだ。首元の包帯以外は、何も変わった所など無い。

/*
たらこスパです。カスポル襲撃について了解よ〜〜
表のログや併設病院追い切れていないのだけど、
裏切り者さんどかどか来ないから自分の方がいっちゃっていいかんじ?
それとも身の上話の後に決めるつもりだったりするかしら?

───

「おいおい、押し付けるのは無しだからな」

 そう。こんな感じで、
 冗談を言い合うような関係でずっといられたら。
 
なのに自分に残された時間はあまりにも少ない。


「はあ、気付けばここに4〜5年は居るのな。
 シトゥラみたいにさ、
 出た後もここに帰りたいなって思うの、分かるなあ……」

 風で乱れたストールを巻き直す。
 秋空の下、今日もいつもと変わらず、肌の露出は酷く少ない。

メモを貼った。

メモを貼った。

罪の告白をした。

告白を受けた。受けただけだ。

自分の部屋"だった"場所で水筒を拾い上げた。

      

「………そうね。
 わたしはきっと、ここを出たあとも
 いつか、ここに帰ってくるわ。」

ギムナジウムは、わたしのもう一つのおうちだもの。
イクリールは、遠い秋空を見上げて微笑んだ。

寂しい中庭の片隅で。
冷たく乾いた秋風に吹かれながら。
冬の訪れは、思ったよりも早いのかもしれない。

掃除用具の点検をしている。たった一人で。

メモを貼った。

メモを貼った。

訥々と、光のない瞳で語り始める。

「最初に俺がこのシステムに加担したのは、
 他でもない……『命乞い』のためだ。

 偶然、このギムナジウムにある、
 "大人"たちのこのシステムを知ってしまった俺は、
 なぜか処分を免れた。
 何もされることなく、どこに連れていかれるでもなく、
 そして何かを命令されることすらなかった。
 ただ放置され、放免され、口止めすら行われず、
 野放しにされた。……それは、俺にとって、
 本当に耐えがたいくらいの恐怖と絶望だった」

当時のことを思い出すと、手指の先が震える。
――今でも、震える。
そのとき、大人がしたことを思い出すと。

 




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