の力を強く持つ方




[ 　己自身は彼らと対面することが稀だ


　　心配をしているのを端に霊薬の材料を並べる
　　元々は作り方を教えたのは私ですので　]

　

[ 　真実と虚実を入り混じらせる。

　　己の正体が知られるよりも
　　伏せたい真実を伏せることを最優先にする

　　あの宵闇の力が弟に眠っていることを　]






[ 　魂を僅かでも繋げてしまっている以上
　　多少の過負荷は弟にいくが────。

　　目覚めざるを得なかった。
　　　　]*

[ 　想像力の逞しさに微苦笑を浮かべる>>102
　　多重人格の別人格という線もあったか

　　通用はしないだろうが想像しておかしくなる
　　小さくくすりと笑む

　　見習いの彼の疑念を引き継いだのは
　　ヘルシャだった。>>103

　　コルドを通して見る時よりもぎこちない
　　相手からすれば初対面だからだろう

　　一方的に知っている身としては
　　居心地が悪かろうとも　]





[ 　ことん。霊薬の材料は並べたが
　　作り方は知っていても作ったことはない。

　　僅かの手伝いを終えて再び向き直る。
　　澄んだ緑眼を、両者へと向ける。　]

[ 　恐らく彼は勘づいているのだろう
　　彼がコルドと知り合って十数年近い

　　利害関係を一致し
　　定期的な協力をし合う

　　私がしたくとも出来ないことをする彼　]








[　　柔い微笑を向けるのは
　────弟を助けて貰ってると

　 正気で対面で話すことは
　 もう叶わないだろうをも込めて　　]

[ 　瞼を一度閉じる
　　柔らかな深緑の双眸には慈しみが滲む　]

[　す、と、視線を注ぐのは────若き見習いへ　]








[ 　そっと囁く。
　　半吸血鬼でもあるヘルシャには聞こえぬように

　　対話する機会が二度あるかはわからない　]

[ 　この身の沈んだ意識が浮上するのがわかる
　　僕が身勝手なことをしたことに怒るだろうか？





　　　頑な貴方は聞き入れなかった。　 ]




　

　　　　　　　　　　

[ 　僕は諦めてしまった
　　貴方を守るために
　　犠牲になることを厭わなくなった

　　貴方は諦めずにいるから





　　
　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　

　]