【人】 水子たちの霊 ヒルコ―廃病院 とある病室― 小さな子供が、脚の腐りかけた椅子を足場に、硬いコンクリのむき出しになった窓枠に肘をつき、外を眺める。 夜の闇に覆われ、青黒くなった木々の間に、小さく人影>>4が見えた。 「今日は、どんな人が来るのかな? あそこにいる人は、『僕』と遊んでくれるかな? 『私』と一緒に居てくれるかな? でも、男の人は『俺達』の『ママ』にはなれないね。」 何もいない空間、その四方八方から声があがり、部屋の中で反響する。 さながら、多くの子供がこの場に居るかのように。 (23) 2022/08/08(Mon) 23:02:21 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコしばらくの間、椅子の上でこれから来院する者達を思い、はしゃいで椅子を軋ませていたが、やがて椅子から飛び降りて、部屋の外へと歩いていく。 この病院に存在する人ならざる者は、自分だけではない。 彼等の中にも、自分の願いに沿う存在がいるかもしれない。 そう思い至り、廊下を彷徨い歩くことにしたのだった。* (24) 2022/08/08(Mon) 23:02:28 |
【人】 千早 結───過去回想─── は…い。大丈夫です 大学病院ですね、分かりました… 紹介状諸々、色々とありがとうございます [「告知」と言うものは身内や身元引き受け人が呼ばれるものなのだが、ぼくの隣で言葉を失っているのは生憎親でも兄弟でもなく「インターン先のオーナー」だった。 生い立ちが不幸という訳ではない。 父は早くに病死したが保険金のお陰で生活に困る事はなかったし、母は不在がちながらも稼ぎはその辺の中年男性より遥かに多い。ぼくが家を出て一人暮らしができるのもそんな両親のおかげだと思っている。 流石に学費から何からを両手離しで頼るのは心苦しく、 生活費くらいは今のバイトで足しにしていたのだけれど] すみません。母は出張だから来られなくて はい、自分で連絡します お世話になるつもりだったんですけど・・・ こんな体ではご迷惑をかけますし、 皆さんには内緒でお願いします [未だ自身に実感が湧かないのに、 目の前で涙ぐむ画廊のオーナーに なぜかぼくがはにかんで] (25) 2022/08/08(Mon) 23:16:39 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a7) 2022/08/08(Mon) 23:18:48 |
【人】 千早 結[結局母には連絡せず終いだった スマホの画面上で幾度も迷う指と睨めっこをしたのだが 現実感のない心はいつもと変わらぬ空虚を飲み込み 夏の青々とした空に流れる真白な雲を眺めながら ぼくはいつの間にやらここにたどり着いたみたい] (26) 2022/08/08(Mon) 23:24:24 |
【人】 千早 結[>>22音もなく背後から覗き込む形になるかもしれない] ね、ね。君、 [暗い、くらい、壁に押し付けられるように伸びた しなやかな腕の影先に視線を向けて この人は人間なのか幽霊なのかと確かめるように 拳に触れられるのかどうかと試してみる。 少し前までの自分ならきっとこんな馬鹿げた事はしてないかもしれない。人または幻覚の二択で片付けていた事だろう。 でも今は。願わくば。幽霊ならいいのにとも思ってしまう。 そんな探究心が、 対自分以外の存在との距離感を0にしている] ん、触れちゃうね 幽霊じゃないかぁ・・・ 所で手、どうしたの?血が出てる [する、と触れさせて貰えているのなら血の滲みに触れて 手を払われていたのなら血の匂いに反応してはにかむだろう]* (29) 2022/08/08(Mon) 23:51:55 |
千早 結は、メモを貼った。 (a8) 2022/08/09(Tue) 0:02:54 |
【人】 四谷 隆史 ……あ、いや。 すまん、えっとだな。 あー、肝試しに予備校生らで行く予定が 噂信じたやつらみーんなドタキャンしたんすよね。 それが、ちょい悔しくて?ついモノにあたったみたいな。 って、人、生きてるでいいんですよねあんた。 あんたも肝試し? [多分年上?柔らかなかんばせをした、距離感近い男に対して 問いかけ1つ。*] (32) 2022/08/09(Tue) 0:15:08 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a9) 2022/08/09(Tue) 0:16:16 |
【人】 千早 結友人が日和った挙句、ソロ肝試しを実行するなんて 負けず嫌いにも程があるでしょ またはお人好しなのかな [ってオブラートにも包まずあっけらかんと笑いながら その上苛ついて壁を殴っただなんてエピソードを聞けば ガーゼとか残ってる物ないかな?などと言いながら手を引いてみる 肝試しかと問われれば首をふるけど、 互いの目的は似て近いしい気もして] んーん、幽霊に会ってみたくて来たんだよ あ、驚かしてごめんね、生きてるけど もうすぐぼく、死ぬかもしれないからさ [病気でね、と指についた血を舐めて うん、やっぱり人だな。なんて確認しつつ] (34) 2022/08/09(Tue) 0:43:18 |
千早 結は、メモを貼った。 (a10) 2022/08/09(Tue) 0:55:00 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a11) 2022/08/09(Tue) 0:59:03 |
校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2022/08/09(Tue) 3:17:24 |
不審死の元凶 ???は、メモを貼った。 (a12) 2022/08/09(Tue) 3:24:40 |
校長のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2022/08/09(Tue) 3:34:41 |
【人】 四谷 隆史 ア、は。 ただ、グループ内の序列決めるみたいなだけっすよ。 後はまぁ、興味本位? [負けず嫌い、は兎も角として お人好し。なんて評価は俺に一番似合わないのは知っている。 見ず知らずの他人が怪我してるのを見て 手を引く男の方がよっぽどお人好しなんじゃなかろうか。 ――そいつの目的は、きもだめし、じゃあなく。] へ。幽霊に。会いたい。 [思わずきょとんとして。一言、一句を区切って。 べつにおどろいてない、と言いかけて止めたのは。 もうすぐ死ぬかも、なんて。 何てことないように目の前のそいつが言うからだ。] (37) 2022/08/09(Tue) 4:31:06 |
【人】 四谷 隆史 冗談、きついっすよ。ちはや、サン。 元気そのものじゃあないっすか。 [この廃病院、獣道徒歩でいかないと辿り着けないんだけど。 とか、幾らでも言えたけど。 病気で。と言われて。それ以上二の句告げなかった。] (38) 2022/08/09(Tue) 4:31:30 |
【人】 四谷 隆史[だから、敬語無しとかにも素直に頷いた>>35し。 矢継ぎ早めいた質問にも1つ1つ、答えたわけだ。] えっと、俺はよつや。四谷隆史。 幽霊?は、は。そんなのいない って、さっきまでなら言えたんすけど。 実はなんか、見ちゃったみたい、な。 [金髪幽霊。見つけるんならあんまおすすめしないっすよ なんかグロいのに変わったし。と言い添える。 奥に進もうとするなら、ついていく。 勿論、一緒に施設を回るのだってだ。 アレがあって1人で回るってのは、流石にやばいのはわかるし、 この人何があっても動じなさそうだし。 もうすぐ死ぬっていっても。 あいつみたいに翌日死ぬとかは、ないだろう? **] (39) 2022/08/09(Tue) 4:32:32 |
四谷 隆史は、メモを貼った。 (a13) 2022/08/09(Tue) 4:34:12 |
【人】 千早 結だってドタキャンされたら、 ぼくなら速攻そいつらの所に赴いて 首根っこ掴んで連れてくる方に 精力使っちゃいそうだもん その点四谷くんは義理堅いとでも言うのか ま、そう言う感じの印象〜 [怒るというなら矛先を。「わたしメリーさん。だなんてラインしながら迎えに行くよ」と笑いながら。 そっけない無然さで、照れ隠しとも否定とも言い難い反応を見せる彼は「四谷隆史」くんと言うらしい。敬語だったのはおそらく年齢差を悟った反応なんだろう。賢しさが窺える。 彼が僅か、掌を見下ろす仕草に嫌だったかなと距離感を測り直すために手を離し、エントランス内の地図を探してカメラを起動させながら地図を撮る。電波の具合は悪いままだが、スマホ本体自体は使えそうだ。何かの縁だしライン交換しない?だなんて雑談追随、四谷くんにQRコードの交換を求めながら] (40) 2022/08/09(Tue) 8:31:19 |
【人】 千早 結血液の癌なんだ 治療をすれば30%くらいは助かるみたい でも、日常生活が急変するのが怠くてさぁ 化学療法だと外にも出られなくなるから 迷ってるんだよね あ、まだ自覚症状もほぼないから 気は使わなくて大丈夫だよ [元気じゃないかと口を閉ざす四谷くんに笑って「それな」と軽口を返した このまま、ゆるやかに死を迎えるか 治療負荷を抱え苦しい闘病生活をするか 君ならどっちを選ぶ?という素朴な疑問が浮かんだけれど、まだ幼さの残る口調に向けるには酷かと思い胸の奥に潜める事になる] (41) 2022/08/09(Tue) 8:32:07 |
【人】 千早 結え、見たの〜本当にいるんだ いや、前までのぼくなら錯覚だろだなんて 言ってたかもだけど 金髪グロテスク幽霊かぁ... さっき、顔色が悪いように見えたのは その幽霊を見たから? [雑談の続きをしながら四谷くんと歩き出す。まずは未使用のガーゼなどがないか探しに行くつもりで。彼に行きたい場所があるならそちらにも行ってみようと。まずは一階の奥へと足を進めた]* (42) 2022/08/09(Tue) 8:33:57 |
【人】 千早 結[ 生きていたかった 生きたい そんな風に思う事がぼくにもあるだろうか 大きな夢や、後ろ髪をひかれるような存在もない 母を一人残す事は少し申し訳ない気もするけれど ぼくは結局自分が大切なんだろう 高い山を目指し 観られるかもわからない美しい景色を目指すより 麓の旅館でぬるま湯に浸かっていたい 苦しい思いをしても7割死ぬのなら 確約された温かな「今」を生きたい 死した者が未だこの世にいるのなら どんな想いで姿を表すんだろう 一般的に言われる「強い未練」が原因なのか それがなくなったらどうなるんだろう なくならないのかな ずっと、彷徨い続けるんだろうか───]* (43) 2022/08/09(Tue) 9:00:50 |
千早 結は、メモを貼った。 (a14) 2022/08/09(Tue) 9:16:43 |
【人】 千早 結──病院一階── ・・・ねぇ四谷くん、廊下、 電気?が点いてるんだけど [本当に廃墟なのだろうか。入る前は、確かに朽ち果てそうな見た目だった筈なのだけれど。ここに来るまではじっとりとした汗がシャツを濡らす程度には暑かったのに、どこかひんやりとした空気感すら首筋に覚える。 ぼくの目には薄ぼんやりとした灯りが所々、ゆらゆらと誘うようにエントランスから入り組んだ位置‥廊下の奥へと続くような風景だった。暗闇の筈なのに、朧げな灯によって視界ははっきりとしている。不気味と表現する以外の方法が思いつかない。 >>2どことなく、何かが腐敗したような香りが鼻先に漂う気がした。オカルトチャンネルの知識で言う所の「物音、温度差、匂いの変化は怪奇現象のはじまり」だろうか。 地下への階段のすぐ近く、「処置室」と書かれた部屋へと足を進めた。未使用のガーゼやアルコールを探して室内を調べよう] (44) 2022/08/09(Tue) 9:40:39 |
千早 結は、メモを貼った。 (a15) 2022/08/09(Tue) 9:43:02 |
【人】 四谷 隆史 ん。ん、まあ……そ、っすか……ね。 [実際そこまで親しくない、から 何がなんでも一緒にって気分にならなかった。 或いは。被罰を望んでいたのか。 もし幽霊とやらがいるなら、またあいつに ……『 』に、逢えるかも、とか そんなことを流石に初対面の歳上の人に言えないものだから。言葉の歯切れは悪かった。 チハヤさんの離された手が、スマホに伸びて エントランスの地図を写メっている。 そうだ。肝試しすんなら地図いるな。と 俺も隣で地図をスマホに写した。 交換は勿論応じて、慣れぬ敬語も相手の好意に甘えてやめて ラインに新しい名前が、ひとつ] (45) 2022/08/09(Tue) 13:10:15 |
【人】 四谷 隆史 血液、の。 そ、っスか……。 [大変でしたね。辛いですね。 どれもがまちがってる気しかしない。 また、あいつのときみたいに……] ……。 [気を使わなくていい、って言葉にまた甘えて。 曖昧な表情で誤魔化した。] (46) 2022/08/09(Tue) 13:17:19 |
【人】 四谷 隆史 少なくともどっきりやCGにゃ見えなかったっすよ。 なんすかチハヤさん。何か興味津々みたいっすよ?なんて。 ……まあ、そうすね。 あんま気分良いもんじゃねーツラでしたから。 [それだけではないのだが、雑談に本音を少しだけ混ぜて 会話は、足取りはとりとめもなく 行きたいとこなど、地図を写メるのも忘れてた。 そんな俺にゃプランも何もないから。 チハヤさんに連れられ、歩くのである。*] (47) 2022/08/09(Tue) 13:21:29 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ ─地下「処置室」 四谷、千早と─ 連れ歩く2人>>44 >>47の視界の外。 朽ちて用を成せなくなった机やら、赤茶けたシミのついたベットやらが放り込まれ、一際澱んだ空気が漂う廊下の一角。 赤褐色に濁った瞳が一対覗いている。 「ねぇ、新しい人達だよ。 『私達』と遊んでくれるかな? 『俺達』が『アイツら』で遊んでも構わないかな?」 さながら、子供が遊び相手を見つけたかのような、楽しげな声。 といっても、その声はまだ2人には届かないだろうが。 子供は考える。 さて、どうすれば自分が楽しめるだろうか。 一方は、怪異に会う事を望んでいる者。 もう一方は、すでに怪異の一端に触れて、恐怖を知る者。 どちらを揶揄っても楽しそうだが、どうせなら一番愉快な方法で楽しみたい。 暫く子供は自問自答して、ゆるりと暗闇から抜け出し、目当ての相手の背後から声を掛ける。 (48) 2022/08/09(Tue) 15:04:31 |
【人】 水子たちの霊 ヒルコ一方的に話し終えて、声の主は消える。 揶揄う相手に選んだのは、怪異に会いたいと望む者。 もう一方を選ばなかった事に理由は無い。 ただ、彼を自分たちの側に引き込めたら、もう一方もきっともっと怖がるだろう、その方が面白い。 そう考えただけの事。 相手がこちらを探そうとしても、見つけることは出来はしない。 もしかしたら、遠く離れていく小さな笑い声を聞くことが出来るかもしれないが。* * (49) 2022/08/09(Tue) 15:08:50 |
水子たちの霊 ヒルコは、メモを貼った。 (a16) 2022/08/09(Tue) 15:09:49 |
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