人狼物語 三日月国


188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】

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[ 愛したものを理不尽に叩き壊された。
 それが他でもない彼女自身の手であったから、
 もはや責めることさえもできなかった。

 仮にそうはならなかったとして、遠からず
 『正義』や『教皇』の手が下っていたのかもしれない。
 けれど、けれどそれでも、
 誤りも罪も罰も背負ってでも
 きみが生きてさえいてくれれば僕はそれでよかったのだと

        
―― 狂おしいほどの恋を水底に沈めて


 考えて考えて、行き着いた思考の果てで、
 彼女が選択した永遠の闇に救いを求めた。

 もうすべて壊れればいいと思った。
 
もう止まれない僕を誰かに止めて救ってほしかった。
]
 

【人】 ]]『審判』 チェレスタ

―― 自室/決断の後 ――



  貴方のご期待には沿えないけれど、
  それはそれとして。

  私は貴方に感謝しているのよ。
  これでも。


[自らの決断を告げた後、
『箱庭の神』を引き留めて、ちょっとした話を切り出すチェレスタである]

 
(164) 2022/12/21(Wed) 2:03:52

【人】 ]]『審判』 チェレスタ


  『月』の彼……いえ、エーリクと色々話をしてね。
  その時こう言っていたよ。
  「こんな風に追い詰められなければ、
  今このときはなかった、と思う」って。>>20

  私も、これについてはまったく同じ意見なんだ。
  もしも貴方が現れていなかったら、
  私はあの子の気持ちからずっと目をそらしてただろうね。

  だから、きっかけをくれてありがとう。

[その時はいい星月夜であった。>>3:3
落ち着いた表情でぺこりと頭を下げる。
しかし、再び顔をあげた時には、複雑な心情を写し取ったかのような微笑が貼りついていた]
 
(165) 2022/12/21(Wed) 2:05:24

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  ……。


[何かを言いたいような気がした。
しかし、何一つ言葉にならなかった。
用はそれだけと言いたげに手を振れば、神なる存在は去っていった。

ふう、と吐息をひとつ。
それから、窓から夜空を見る体勢になって、歌うことにした。
チェレスタのレパートリーの中にある、数少ない、あまり明るくない類の歌。

終わってしまった世界でそれでも、生きている、
『誰か』の目線で歌われている短い歌だ]
 
(166) 2022/12/21(Wed) 2:06:24

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



  これで、……いいよね。これで。


[チェレスタは神なる存在に何も訊ねないことにした。
証持ち以外の者を箱庭に招く件について。

そもそも、
嵐が来ようともテントの入り口を開くような彼らが、>>2:407
自分達だけが別の世界で安全に過ごすことに、二つ返事で頷くだろうか?

そうではないだろう、……と、信じているから。

だから世界が滅びるならば、
意地悪を完遂するためにも、結局箱庭に行かないことを選ぶ。
そうして共に果てるだけだ。
世界が滅びないならば、]


   (彼らの道行きが途切れないって、
    信じる以外に何ができるっていうんだろう)

 
(167) 2022/12/21(Wed) 2:07:31

【人】 ]]『審判』 チェレスタ



 『心配かけてごめんね。私はもう決めたよ。
  でも寝不足は美容の天敵だから。
  またね。』 


[悩んだ結果ヒナギクにはこのようなメッセージを送信した。
「私は大丈夫」という一文を入れたり消したりを何度も繰り返して、
結局消したまま送信した。
端末を放り出してため息ひとつ。

泣いても笑っても明日すべてが決まるのだ**]

 
(168) 2022/12/21(Wed) 2:22:22
]]『審判』 チェレスタは、メモを貼った。
(a38) 2022/12/21(Wed) 2:29:14



[ わたしは教皇にたずねました。
  愛とはなにかを。

  教皇はこたえてくれました。
  いとしいとおもうこころ。

  いとしいとはなんでしょう。
  わかりません。

  けれど ]

 





  この花はうつくしいとかんじます
  けんめいに 生きるさまが

  朽ちるさいごのすがたまで うつくしい


  これが 『 いとしい 』 なのでしょうか



 






[ わたしがいのれば
  この花もまたうつくしくさきほこる
  かがやくすがたにもどれるかもしれません。

  けれど わたしは
  もうおわりをつげようとする そのままを
  その 在り方に こころをよせました。 ]

 




[ わたしにはわかりません。

  じゅんすいとは、やさしいとは
  どんなもののことを いうのでしょう

  
 

  わからない――


  ――どうしてか ときおり
  あなたが くるしげなのかも
  わたしには わかりませんでした。



  あのとき まで  *]





[  吊るされた男はいつもわらっています。

  となりにすわっているわたしに
  ときおりもうしわけなさそうに、わらいます。


  ――わかりません。
  どこかいたいのですか。
  くるしいのですか。


  たくさんかんがえるあなたは、
  やはりわらっていました。


  わたしはあなたのそばに はなをそえます。
  『 いとしい 』を知ったから。


  いつのまにか吊るされた男のまわりは
  ひつぎのなかのように
  いとしいでいっぱいに なりました。


  おせわをやく、ただしいのでしょうか。
  ――わかりません。 ]




 
[ ――わかりません。
  わたしはどうしたら おだやかなやすらぎを
  あなたにも わけることができますか? ]





[ それから。
  愚者がころされました。

  ひとつのこうきしんによって。

  なにもわからなかったわたしのこころに
  かなしみがたくさんあふれました。

  かなしくて、かなしくて。
  ずっとなきつづけて。
  
  
  吊るされた男はわらっていました。 


  くるしそうなこえをきいて
  わたしはようやく かおをあげます。


  わらっています。
  くるしそうに。


  いつのまにか吊るされた男のまわりに
  たくさんあったはずの
  花はかれていました。 ]




  
[ ――いけない。
  わたしは、花をさがしにいこうとしました。

  ちかごろのあなたは
  とてもおもいつめているように みえました。


  だから、すこしでも、 ]
  
 


  え?
  

[ 吊るされた男が つぶやくことばを
  りかいするまえに

  そのくびもとからは あかいちが
  あふれだしました。  ]




[  それでも
   それでも あなたは わらっていました。 ]




[ どうして どうして どうして


  わたしの いのりは とどかないのですか
  きのうまで 癒えたはずの きずぐちから
  ちをとめることは できないのですか 


  ――わかっています。
  わたしはあなたに、ちからを つかっていないから。

  いま、きずをとめることはかなうでしょう。
  けれど きずがすべていえるまで
  あなたはずっとくるしむことに なります。


  わたしはそれをかなしいとおもいました。
  もう、……もう、いい。
  いやです。よくはありません。

  あいはんするふたつのおもいをかかえながら
  わたしは あなたのあたまを なでるのでしょう。  ]





 わたしはまだ そばにいたかったです。


 



[ わたしはわらいかたをしりません。
  かなしいしか しりません。

  だからあなたのまねごとをして
  つくったえがおは
  とてもふしぜんです。

  でもはじめて あなたのために
  つくったえがおです。
  

  かなしくて、くるしいとき
  わらうのでしよう?
  だれもかなしませたくないから
  わらうのでしょう? ]




どうか やすらかに。



 



[ 吊られた男のからだから
  あたたかなたいおんがなくなるまで。

  おわりのおとずれる、そのときまで
  死神は ずっと 
  あたまを なでつづけていました。


  ちにぬれても、
  うごかなくなっても、


  その、さいごまで。
  ほほえみは 吊るされた男を
  みおろしつづけました。


  そのねむりが せめて おだやかであるように 



  ―――さいごまで *]


 
[ ――――

 箱庭崩壊の折、『魔術師』は『箱庭の神』を頼った>2:/12。

 けれど何もしてくれなかった神に、
 『魔術師』は怒りを覚え、失望し、
 そして――見限った。
 
 箱庭崩壊にあたって、神に対し一切の期待をしなくなった。]
 

 
[『月』とは多くを語らい、共に過ごす時間も多く
 私にとって大切な存在でした。

 花壇の薔薇が枯れたと聞けば
 共に育てよう、と申し出て手伝いました。

 あなたの美しい髪を切るのはとんでもない、と私が洗い
 また、逆に私の髪も洗い、梳いていただきましたね。
 
 贈り物も多くいただきました。
 それでは私もお礼に、と負けず多くの品を贈りました。

 特にハックマナイト入りの銀色の櫛は
 あなたに似合うだけでは無く
 私が持つタンザナイト入りの銀の聖杖と
 お揃いのように見えるので、特段お気に入りでした。

 『死神』や『吊るされた男』らとの会話が
 “心癒される”一時とすれば
 『月』との会話は“心安らぐ”一時でした。]
 

 
[ しかし、私は愛を『与える』ことに慣れていても
 『与えられる』ことには慣れていなかったのです。


  私は勿論、あなたのことを愛していました。
  故に、あなたには最後まで
  真実と願いを伝えられずにいたのです。


  
  そのか細く美しい手が、血に塗れて欲しく無かった。
  優しいあなたに、一生心に残る傷を与えたく無かった。
  愛するあなたに、幸せでいて欲しかった。
  悲しい思いをして欲しく無かった。

 


 私には、覚悟が足りなかったのです。
 今は争っていても、いつかは皆が理解し合い
 争いも収束すると思っていました。


 
 この心に這い寄る暗澹たる存在を自覚しながら
 目を反らし続けていたのです。
]
 


 
   …………。


[ 一度思わせぶりをしておきながら
 言い淀むのは、確かに私の責任です。

 そして悟ったのです。
 あなたは私の悩みに、変化に。
 既に気付いていたのでしょう。 

 それでも私を思い、私の為に尽くしてくれる
 あなたの命を散らしたくない。]
 

 
 
   ……もし、私に何かがあった時は
   必ず私の分まで生きて下さい。
  
   私の分まで、幸せになって下さい。
 

 
[ あなたに託そうとした
私を殺すための短剣も

 結局渡せずじまいのまま。

 向けた笑顔も、明らかに無理な作り笑いだと
 恐らく即座に気付けたことでしょう。]
 
 






[ この時が、最後の語らいとなったのです。


  ────


  突然ではありましたが
  いつか、この時が来る覚悟は存在していました。]

 

 
[ 友情とは、二つの肉体に宿る一つの魂のこと。


 物静かで優しく、時に厳しい態度を示しながらも
 私を支え、道を示すあなたは、紛れも無く私の半身でした。

 魂の半分を喪ったこの時
 私自身も同時に死んでいたのでしょう。
 残ったのは、ただの壊れた人形でしか無かったのです。


 ……でも。


 もしあの時、あなたに短剣を託し
 想いを伝えることが出来ていたとしても
 あなたを死なせる考えも
 共に逝く考えもありませんでした。

 あなたには私の分まで生きて欲しかった。
 私の想いを抱いて、私の中で共に。
 生きていれば、必ず良いことがあるから、と。

 しかし、あなたは私よりも先に散ってしまった。
 今となっては、全てがifの妄想。

 あの時共に逝けたならば、私が完全に壊れる前に
 あなたに救われていたのかもしれませんね。]

 

 
 
[ ……この段階で、既に

   私は選択を誤っていたようです。]

 
 

 




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