188 【身内P村】箱庭世界とリバースデイ【R18RP村】
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| 難しいね。
…でも、好きって気持ちは我慢しなくてもいい、 気がする。 相手に迷惑をかけてはいけない、と思うけど…。 [ 半ば自分に言い聞かせるように言葉を繋ぐ。]
私は…どちらというと…。 [ 彼の悩みをきいたら、むしろ自分は星との向き合い方に悩んでいる、と零しただろう。
あんな虫も殺さぬ風情の彼をみて、なぜだか息苦しく思ってしまうこと、それが前世の因縁によるものなら克服したい…と思うけれど、彼を見るとつい回れ右してしまう自分がいて。] (149) 2022/12/21(Wed) 0:24:37 |
| 証同士、みんなで仲良くできればいいのにね。
でも…、だから、フォルを好きな気持ちは、 大事にしていこうって思っているの。 それがどんな好きかは、よくわからないんだけど。
[ 相談に乗ったのか乗ってもらったのか、よくわからないまま、「今した話は二人だけの秘密」って念押しして、その日は終わった。 それからは、シンも自分の気持ちに折り合いがつきますように密かに祈ったり、こっそり二人の様子を伺ったり、したかもしれない**] (150) 2022/12/21(Wed) 0:25:21 |
| (a36) 2022/12/21(Wed) 0:43:13 |
[ 愛したものを理不尽に叩き壊された。
それが他でもない彼女自身の手であったから、
もはや責めることさえもできなかった。
仮にそうはならなかったとして、遠からず
『正義』や『教皇』の手が下っていたのかもしれない。
けれど、けれどそれでも、
誤りも罪も罰も背負ってでも
きみが生きてさえいてくれれば僕はそれでよかったのだと
―― 狂おしいほどの恋を水底に沈めて
考えて考えて、行き着いた思考の果てで、
彼女が選択した永遠の闇に救いを求めた。
もうすべて壊れればいいと思った。
もう止まれない僕を誰かに止めてほしかった。
]
| ───売店:フォルと じゃあ、一緒にいましょう、私たち。約束…ね。 [ わずかに体勢がかわっただけで、うまく寄り添えるようになった。やっぱりフォルはすごいって、そう思いながら、かすかな囁き >>140に頷き返し、指切りを求めた。 どのくらいそうしていただろう? …もしも自分から身を離したとしても、 後ろ髪ひかれる思いはありありで。] そろそろ行くね。私も皆と話したいし。 でも、意見は変える気はないから、 神様に会ったら、すぐにでも答えは伝えるつもり。 [ 先程より血色のよくなった顔で微笑んで じゃあ、またねって、 故郷に帰る時のように手を振った*] (187) 2022/12/21(Wed) 7:58:39 |
| ───選択の時
神様、申し訳ございません。
私は、箱庭には参りません。 この世界も壊してほしくありません。
…愛してくださって、ありがとうございました。
[ どこかで神様にあったら、そう言って頭を下げただろう。] (188) 2022/12/21(Wed) 7:59:40 |
| ───星との邂逅
あ…、………エト。
もう、どうするか決めた?
[ もし、エトと遭遇することがあれば、 普段ならさり気なく距離を置こうとするけれど、 今日ばかりは、と、こみあげる負感情を飲み込んで、 思い切って、声をかけただろう。
そうして、彼の考えを聞くことができれば、 一緒ね、と、自然に安堵する自分に 不思議な心持ちになっただろう。]
あ、ちゃんと自分で考えて決めたから。 フォルと一緒だから、とかじゃないから。
[ 特に言及されなくても、そんな主張もしたはず**] (189) 2022/12/21(Wed) 8:02:35 |
| (a43) 2022/12/21(Wed) 8:13:37 |
[ わたしは教皇にたずねました。
愛とはなにかを。
教皇はこたえてくれました。
いとしいとおもうこころ。
いとしいとはなんでしょう。
わかりません。
けれど ]
この花はうつくしいとかんじます
けんめいに 生きるさまが
朽ちるさいごのすがたまで うつくしい
これが 『 いとしい 』 なのでしょうか
[ わたしがいのれば
この花もまたうつくしくさきほこる
かがやくすがたにもどれるかもしれません。
けれど わたしは
もうおわりをつげようとする そのままを
その 在り方に こころをよせました。 ]
[ わたしにはわかりません。
じゅんすいとは、やさしいとは
どんなもののことを いうのでしょう
わからない――
――どうしてか ときおり
あなたが くるしげなのかも
わたしには わかりませんでした。
あのとき まで *]
*
[ 吊るされた男はいつもわらっています。
となりにすわっているわたしに
ときおりもうしわけなさそうに、わらいます。
――わかりません。
どこかいたいのですか。
くるしいのですか。
たくさんかんがえるあなたは、
やはりわらっていました。
わたしはあなたのそばに はなをそえます。
『 いとしい 』を知ったから。
いつのまにか吊るされた男のまわりは
ひつぎのなかのように
花でいっぱいに なりました。
おせわをやく、ただしいのでしょうか。
――わかりません。 ]
[ ――わかりません。
わたしはどうしたら おだやかなやすらぎを
あなたにも わけることができますか? ]
[ それから。
愚者がころされました。
ひとつのこうきしんによって。
なにもわからなかったわたしのこころに
かなしみがたくさんあふれました。
かなしくて、かなしくて。
ずっとなきつづけて。
吊るされた男はわらっていました。
くるしそうなこえをきいて
わたしはようやく かおをあげます。
わらっています。
くるしそうに。
いつのまにか吊るされた男のまわりに
たくさんあったはずの
花はかれていました。 ]
[ ――いけない。
わたしは、花をさがしにいこうとしました。
ちかごろのあなたは
とてもおもいつめているように みえました。
だから、すこしでも、 ]
え?
[ 吊るされた男が つぶやくことばを
りかいするまえに
そのくびもとからは あかいちが
あふれだしました。 ]
[ それでも
それでも あなたは わらっていました。 ]
[ どうして どうして どうして
わたしの いのりは とどかないのですか
きのうまで 癒えたはずの きずぐちから
ちをとめることは できないのですか
――わかっています。
わたしはあなたに、ちからを つかっていないから。
いま、きずをとめることはかなうでしょう。
けれど きずがすべていえるまで
あなたはずっとくるしむことに なります。
わたしはそれをかなしいとおもいました。
もう、……もう、いい。
いやです。よくはありません。
あいはんするふたつのおもいをかかえながら
わたしは あなたのあたまを なでるのでしょう。 ]
[ わたしはわらいかたをしりません。
かなしいしか しりません。
だからあなたのまねごとをして
つくったえがおは
とてもふしぜんです。
でもはじめて あなたのために
つくったえがおです。
かなしくて、くるしいとき
わらうのでしよう?
だれもかなしませたくないから
わらうのでしょう? ]
[ 吊られた男のからだから
あたたかなたいおんがなくなるまで。
おわりのおとずれる、そのときまで
死神は ずっと
あたまを なでつづけていました。
ちにぬれても、
うごかなくなっても、
その、さいごまで。
ほほえみは 吊るされた男を
みおろしつづけました。
そのねむりが せめて おだやかであるように
―――さいごまで *]
[ ――――
箱庭崩壊の折、『魔術師』は『箱庭の神』を頼った>2:/12。
けれど何もしてくれなかった神に、
『魔術師』は怒りを覚え、失望し、
そして――見限った。
箱庭崩壊にあたって、神に対し一切の期待をしなくなった。]
[『月』とは多くを語らい、共に過ごす時間も多く
私にとって大切な存在でした。
花壇の薔薇が枯れたと聞けば
共に育てよう、と申し出て手伝いました。
あなたの美しい髪を切るのはとんでもない、と私が洗い
また、逆に私の髪も洗い、梳いていただきましたね。
贈り物も多くいただきました。
それでは私もお礼に、と負けず多くの品を贈りました。
特にハックマナイト入りの銀色の櫛は
あなたに似合うだけでは無く
私が持つタンザナイト入りの銀の聖杖と
お揃いのように見えるので、特段お気に入りでした。
『死神』や『吊るされた男』らとの会話が
“心癒される”一時とすれば
『月』との会話は“心安らぐ”一時でした。]
[ しかし、私は愛を『与える』ことに慣れていても
『与えられる』ことには慣れていなかったのです。
私は勿論、あなたのことを愛していました。
故に、あなたには最後まで
真実と願いを伝えられずにいたのです。
そのか細く美しい手が、血に塗れて欲しく無かった。
優しいあなたに、一生心に残る傷を与えたく無かった。
愛するあなたに、幸せでいて欲しかった。
悲しい思いをして欲しく無かった。
私には、覚悟が足りなかったのです。
今は争っていても、いつかは皆が理解し合い
争いも収束すると思っていました。
この心に這い寄る暗澹たる存在を自覚しながら
目を反らし続けていたのです。
]
…………。
[ 一度思わせぶりをしておきながら
言い淀むのは、確かに私の責任です。
そして悟ったのです。
あなたは私の悩みに、変化に。
既に気付いていたのでしょう。
それでも私を思い、私の為に尽くしてくれる
あなたの命を散らしたくない。]
……もし、私に何かがあった時は
必ず私の分まで生きて下さい。
私の分まで、幸せになって下さい。
[ あなたに託そうとした
私を殺すための短剣も
結局渡せずじまいのまま。
向けた笑顔も、明らかに無理な作り笑いだと
恐らく即座に気付けたことでしょう。]
[ この時が、最後の語らいとなったのです。
────
突然ではありましたが
いつか、この時が来る覚悟は存在していました。]
[ 友情とは、二つの肉体に宿る一つの魂のこと。
物静かで優しく、時に厳しい態度を示しながらも
私を支え、道を示すあなたは、紛れも無く私の半身でした。
魂の半分を喪ったこの時
私自身も同時に死んでいたのでしょう。
残ったのは、ただの壊れた人形でしか無かったのです。
……でも。
もしあの時、あなたに短剣を託し
想いを伝えることが出来ていたとしても
あなたを死なせる考えも
共に逝く考えもありませんでした。
あなたには私の分まで生きて欲しかった。
私の想いを抱いて、私の中で共に。
生きていれば、必ず良いことがあるから、と。
しかし、あなたは私よりも先に散ってしまった。
今となっては、全てがifの妄想。
あの時共に逝けたならば、私が完全に壊れる前に
あなたに救われていたのかもしれませんね。]
[ ……この段階で、既に
私は選択を誤っていたようです。]
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