170 【身内RP村】海鳴神社の淡糸祭
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うん、ありがとう
アンタ、優しいとこもあるんだな
それになんだかんだ言って
アイツもさ
気にしてくれてるんだろうなって
それでもやめないのですから
どうにでもなれです
そちらは当人に伝えてあげたらどうですか?
存外喜ばれるかもしれませんよ
嫌だね
、俺アイツのこと
まだ許してないから
でも宵稚の両親のこと
俺じゃどうにも出来なくて
アイツが眷属にして守ってくれるのなら
両親に宵稚を見せてあげているのなら
次会った時に礼くらいなら言うさ
”嫌い”だけどな
それは楽しみが増えましたね。
……どうしても、やめないのですか
𓈒𓏸 𓈒𓏸◌
◌𓈒𓐍
𓈒 𓂂
𓈒 𓂂𓏸
[ 海に入って目を瞑った一瞬の出来事。
会えることのないモノと話せた、気がした。 ]
[ 息を吸いこむ。
海の中なのに空気が入ってきた。 ]
[ 俺の中に誰かが入ってくる。
無理やり杭を穿つように強く。
俺の中で暴れる何かを必死に抑える。
でも俺は苦しくないんだ。
誰かの言葉より
君の歌だけが俺の耳に入る
今の俺にあるのはこれだけ
『君と一緒に歌いたい!』
]*
𓋪◌ ◌𓈒 𓈒𓐍 𓈒𓏸
𓐍𓈒𓏸◌𓈒 . 𓈒𓂂𓏸
𓈒 𓂂𓏸
[ 海の中で声を出す。
歌を合わせる
海の中で奏でる音。
海の音。
波を揺らし、
泡を地上へと送り
透明な海にどこまでも響かせる。
君の歌は海の中でも聞こえるよ。
君自身の声
人魚? 願いの効果?
それすらもすべて宵稚の力だ。
歌の勉強をしたのも宵稚。
願ったからって曲が文字通り降ってくるわけでもない。
宵稚が音を確かめながら作ったんだ。
好きな歌を作って、歌って
なぜ宵稚が笑顔にならないんだ。
”みんな”の中に宵稚だって含まれるはずだ。
含まれてなきゃいけないんだ。
俺は好きな歌を歌って笑顔になる宵稚を見て
笑顔になれるのだから……! ]
[
俺は宵稚の音になりたかった。
君の作る音の一部に
俺を加えて欲しかった。 ]
[ 沈んでいく、深く、深く、
それでも奏でようと音を出す。
君が抱きしめ続けてくれている
俺は苦しくて、痛くて
でも声が出て奏でるのに全力を出した。
彼の周りには二つの
それを見つけた時
俺の目から溢れたものは海へと溶けた。
ありがとう、どこまでも優しい人達。
もっと話したかった。
俺の話せなかったこと、
貴方達が気付いてくれていたこと ]
ありがとう
宵稚は俺が幸せにします
貴方達に誓います
二人で幸せを見つけることを
だから見守っていて……宵稚を
二人で届けるから
歌を、貴方達へ送る歌を……!!
[ 光に届くだろうか。
届くと良いな、
君の声も
、俺の声も。
糸が小指へと結ばれる
宵稚と繋がった糸。
其れは眩い光を放つ。
そして光が消えると見えなくなった。 ]
[ 底へ引く力が無くなれば
あとは浮いていくだけ。
俺は君に抱き着いたまま
強く、強く抱きしめ返して
歌を歌い続ける。 ]
[ 幼い俺が宵稚と手を合わせ
『 うん! 歌おう! 』
同じように成長した俺が
君の手をしっかり握って手を引いて
『 俺が宵稚を連れていくよ 』
届いているよ、意外と近くでさ
『 聞こえてる、聞いてくれているよ
君の声、君の歌、俺の声も一緒に 』
悲しみの中の希望の煌めきであって欲しい。
幸せだけじゃない君の
色んな感情を記憶をすべてが君だから。
そんな君を皆愛しているんだ。俺もね。 ]
[ 海の中での口付け。
君から送られるソレを
俺は必死に受け止めるよ。
キスの間でも奏でるんだ。
君への愛の歌。
愛の言葉を──────。
──────そして地上へと ]
ぷはっ
息がっ……!!
宵稚!
ねえ、宵稚……!!
離さないでいてくれてありがとう!
たくさんあるんだ伝えたいこと
ああ、でもどうしよう
今はこの言葉しか出ないんだ
君が好きすぎて止まらないんだ
好きだよ、大好き
[ 啄むようなキスを君に送るよ。
愛の言葉と共に
何度も、君が戸惑うくらいに。 ]
[ そして二人が再び海岸へと戻れば
俺は砂浜に大の字で寝っ転がるんだ。
もちろん君も道連れだ。
寝っ転がって、夜空の星を見ながら。
笑うんだ。大きな声で。 ]
ははっ!!
あーーーーなんか可笑しいな
色々ありすぎじゃないか?
[ 視線を星空から君へと移して。 ]
俺、一人じゃ絶対今ここに入れなかった
宵稚のおかげだよ。全部、全部……
また会ってくれてありがとう
俺を好きになってくれてありがとう
俺、宵稚を好きになって幸せだ
[ 祭りの終わった静かな夜の海岸で
もう少しだけ君とこうしていたかった。 ]**
[ おや、謙虚ですか?
貴方にも恐れるものがあると……?
興味深いですね。
『真似事』でいいではありませんか
そこから学べることもあるというもの。 ]
[ 羨望だけで収まるとお思いですか。
欲は無限に湧き出るもの
また、感情も等しく
ですがまずは、一つ教えて差し上げましょう。
『真似事』をするということは
それ自体に羨望があるということ。
貴方達がたとえ逃げようとしても
わたくし、逃げるものは
追いたくなる性分でして……。 ]
お可愛らしいこと
[ 指先の管が動かずとも
わたくしから滑らせましょう。
あなた達の魂を私が全て触れる前に
わたくしを満足させてくださいませ。 ]
………。
ああ、やっぱ、この音が好きだ。
[夜、暗い、深い海の中。
人がいるべきでない場所。
死んでいたっておかしくない。
もしかしたら、魂だけがそこにいるのかもしれない。
けれど、そうじゃないと思わせたのは。
この、透明な海。夜なのに、
辺り一面が美しい蒼に彩られているように思えて。
ノイズ混じりだった音が、
その透き通る海と同じく、美しく響いていたから。]
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