68 【身内】空想模倣機体は駒鳥達の夢を見るか?【R18G】
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ゲイザー
『その意中の相手がこちら側に来るのを待たないの? ゲイザー』
『こうして死の先か 前にいるのに』
『君はそういう存在かもしれないけれど 全てそれは作られたものだったと決めつけてしまうのかな ゲイザーの好きな人はただの"設定"だったことに"気づいた"?』
本当の彼らの"台本"を、作られた物語をこの作家は知らない。
だから聞いているのだ、何が彼女を悲しませているのかがわからない。
もしかしたら真実と口から言える言葉は違うのかもしれないが、その差異さえわかればいい
『キファのこと?』
『誘われたときはびっくりしたかな 正直恋愛対象に全く見れなくて おかしくなったと思ったしおかしかったんだよ 健気で尽くしてくれて 明るくて なんか古いけどおかしなところ
が愛おしいかな』
※悪口ではありません
『さっきデートしてきたところ』
※ブラキの部屋にいく前の時空の台詞です
「それを言うなら他の『犯人』側だって同じ……。
いや。“自分が引き込んだから”か。」
そこが重要なのか、なら口出しはしない。
元々そう言う性質を持っている事を教えた事も、
ラスがおかしくなったのを知っていた上で、
ブラキを守らなかったのも、己だ。
「……ヌンキ?爛れた?……?何の話、
……ン?もしかしてあの事、あ、
オイ!ラス!?」
何度か名前を叫んでみるも、反応はない。
「……あの野郎、切りやがった。」
永遠に大声で呼び出し続ければ別かもしれないが、
さすが、ブラキの方を気にするのはわかる。
後で弁解──と言うほど、実はわかっていないのだが、
とにかく話をしようとは思いつつ、この時は一度、
各々の探したい人の元へ行った事だろう。
ゲイザー
「お……横領。
さすがゲイザーちゃん、ド迷惑だね。立つ鳥跡を濁しまくってる」
ルヴァはこう見えて常識人だったので、そこそこ引いた。残された『月女神の台所』メンバーの行く末を思い遠い目になった。
それから、ぽつりと呟く。
「あたしがいなくても世界は回るよ。」
「……それはさておき、楽しみにしておこう。
実は僕も、あの時何口走ったのか分からないのよね。」
| ラサルハグは、メレフに気づいた。ブラキウムから離れない。 (a82) 2021/04/27(Tue) 18:49:30 |
「……」
ふと何かを思い出し、ポケットをまさぐっている。
ポケットには白い宝石が幾つか入った袋が入っていた。
「……そういや注文受けてたな」
『Ammut』にはもう頼めないので自分で配達に行かなければならない。
| ラサルハグは、布に包んだ『カウスであったもの』をメレフへ渡した (a84) 2021/04/27(Tue) 19:13:38 |
| (a85) 2021/04/27(Tue) 19:15:19 |
サダル
あなたが今も少年を探しているのなら、
会議室の隅で蹲る少年の姿を発見できる。
少年は、もう何も見たくないと言いたげに、
膝を抱えて、静かに座り込んでいた。
カウス
主要の彼らが見えない時間の会議室、座り込んでいるカウスの元にサダルはやってきていた。
静かに、まるで誰かに見つかるのを恐れているかのように近づきカウスの隣に座った
そんなサダルの姿はなんだか服がよれていて、髪留めは一つしかない。
『カウス 宝物でも落としてしまった? 探すの手伝おうか それとも 悩み事でもあるの?』
まるで生きていたときのように接するサダルはそっとカウスの袖を引いたが、他のものに触れられないことを困ったような表情を浮かべていた。
わかっていて、いままで通りに接しているようだ
サダル
人が隣に座る気配がある。
ペンがスケッチブックを走る音を聞いて、
俯く少年にも相手がサダルだと分かった。
「……」
ちらりと、そのスケッチブックを見る。
あなたが風邪で声が出ないのは、
死んでも変わらないのかと薄ら思った。
「ないよ。何も。ほっといて」
首を振り、また俯く。
着替えるブラキウムの下着がかぼちゃパンツであることを知っている。
救難菫。号“Ma'at”
プログ繝ゥ繝?縺ョ蛛止を推奨
“Ammut - Brachium”動菴エラーを確隱阪@縺セした
“Methuselah”が見縺、かりません
“Chamali”が見つか繧翫∪せん
“Hakrabi”縺瑚ヲ九▽縺九j縺セ縺ん
“Brachium”動作エラー繧堤「コ認しました
“Brachium”蜍穂ス懊おラーを確隱阪@縺セ縺励◆
“Brachium”動作エ繝ゥーを確認しまし縺
謨鷹屮菫。蜿キ“Ma'at”
繝励Οグラムの蛛懈ュ「繧呈耳奨
“Ammut - Brachium”蜍作エ繝ゥ繝シ繧堤「コ認し縺セ縺励◆
…………
……
…
ここ≠ナはないどこか≠ヨ向けられたメッセージのようです。
誰かに届くはずもありません。
どこかへ伝わるはずもありません。
それに届いたところで――――
もう、手遅れでしょう。
こんな場所へ届いてしまっていますから。
シトゥラ
うるさい、と悪態をつきながら、
髪を掴んでいた手を放す。
「ダメに決まってるでしょ。
……どこまで馬鹿なのかしら」
間髪入れず、笑顔をじとりと睨んで。
「――それで、ここはどこ?
死に損なった、ってわけでもないわよね」
| (a91) 2021/04/27(Tue) 21:35:14 |
カウス
『そうか ないのなら よかった』
抱えていることがある顔だよ、と伝えたかった。
だがうまく話せない。果たして……これでいいのか?
目の前の少年は声を出せない自分を気遣うだろう、
そのまま負担をかけ続けることがカウスへの態度だろうか
「……、自分は」
絞り出すような声。
少しだけ、詰まったようなか細い声。
特徴の無い青年の声は決して健康的では無かった。
おかしい、この世界に来てから話せるようになっていたのに。
何が変わり始めてしまったのか、わからない。
だが目の前の存在には声をかけたかった
カウス
「自分、は……今悩みがありすぎて大変だ。
死んだ先にある世界がこんなに不安定だなんて考えてなくて。
……みんなを待っているのが
いつまで続くのだろうと思うと苦しい。
みんなが幸せになる世界なんてないって、
気付きたくなくてくじけている。
おいていって、しまった、みんなのことを考えると、
また胸が苦しくなっているんだ。
また人のせいにするんだろうって、聞こえてくる。
語りかけてくる」
身勝手、だろう、とぽつりぽつりと語る言葉はまるで自ら死を望んでここにきたような内容だ。
そしてまだ事件が続いていることを苦しんでいる
サダル
スケッチブックにはもう目を向けなかった。
きっと関わらない方がよかったのだと
少年は思っていた。
最初からいつでも死んでいいつもりで、
他人と『お得意様』以上の距離を築かずにいた。
そのままでいた方が、よかったのだ。
「……は」
ゆっくりと顔を上げる。
あなたの声が聞こえた。初めて聞いた声だった。
か細い声に「無理すんな」と告げようとしてやめる。
それじゃあ、生きていた時と変わらない。
▷
サダル
「ぼくにはそういう、練習とか特訓とか
必要なかったから……見るだけでいいので」
地面に映る影が自分と同じ動きをするように。
同じことができる。人の真似をするだけなら得意だ。
「でも、人のように成長ができるのなら……」
この影は人に憧れそうなりたがっている。
己が好む感情とは別に、だ。羨んでいる。
演技以外にやりたいこと、好きな色
みんなと出会って変わったこと。
「好きな色ですか? 黒
とか罪の紫色
ですかね!
……変わったことは、ぼくにありますかね?
よく、わかんないです!あんまり興味もないです!」
情緒が足りない。まだダメそう。準備運動をする。
なにかを考えながら集中していた。
「寂しい、それは少しあるかもしれません。
"仲間"もいましたから……!」
準備運動が終われば、走ってきます!
と、影は気合十分で走り出した。
キファ
「今から?……」
考え込む。かつて貴方を裏切り者と罵ったり殺意を向けていたりしても。貴方の事は応援している。故に、一切の揶揄いなく真剣に思考を巡らせる。
「……ここは言葉が届きませんし、触る事もできません。だから、やる事は限られていますけど。
ハマルさんやヌンキさん……置いてきてしまった物の持ち主を 決して目を逸らすことなく全てを見守ってあげる事じゃないですか?
どれだけ自分に都合が悪くても、どれだけあちらが痛ましい光景でも。悪いことをしたと思うなら全て見守ってあげてください。あちらに伝わらずとも、貴方は一人ではないよって事を証明し続けてください。
そうしてもし、また会えたのなら。彼らに会って見ていたことも含めて話したいことを全部話してください。絶対に嘘なんてついたりせず。
それが私たち死した者に出来る精一杯の誠実な在り方だと思います」
金色の瞳を、薄い唇を、全てを使って貴方に真っ直ぐぶつけていく。
メサ
どこかの時間。
メサの前に現れたサダルは空を見上げていて、
視線に気づくと柔らかな笑みを浮かべた。
あの夜のように輝く星をまとっていないこと以外は、
身なりも綺麗で不安定な様子も見えないだろう。
一度喉を確かめてからしばらく黙ってれば、傍に近寄りスケッチブックを取り出して筆を走らせる
『メサ 君の声は聞こえていたよ こんにちは と挨拶するには気分が悪いかもしれないね 調子はどう?』
サダル
「死の……先……」
考えていなかった。自分が死んだらそこで終わりだと思い込んでいた。けれど現に自分は嬲り殺しにされてもなおここに在る。
「……私、ここに来た直後『"また"結ばれなかった』って思ったんです。私はこの人生しか記憶にないのに。
だから、もしかしたら私のこの気持ちも"設定"である可能性だってあるかもしれませんけれど……。
」
悪口に取られかねない占い師への褒め言葉を聞くと、ちょっとだけ目を細めた。
「デート。ふふ、よかった。なんだかんだ楽しんでるじゃないですか」
サダル
「アンタ、バカ? 何が『みんなのこと』だよ。
裏切るつもりだったんだろ、最初から。
置いてくことになるって分かってて、
なかよしこよししてたんだろ?」
真意など少年には分からない。
しかし荒んだ心はまるで己のことのように
あなたの言葉を責め立てる。
「身勝手だって?
お生憎さま。俺は慰めたりなんかしないよ」
少年は、拒絶を口にする。
もうたくさんだ。誰にも信頼されたくない。
ルヴァ
「横領で引きます?お父さんに色目使った奴らの死体買い取ったルヴァさんが?……いえ、死体の出どころは私今までぼかしてましたけど。
……とはいえ横領は昨日一回きりですよ。今までは真面目にギルドリーダーやってました」
全く反省していない。悪いとも思っていない。
「……。例え人一人いなくなってもこの世界は回りますけど……ルヴァさんに好意を持つ誰かの瞳を通した世界は、酷く色褪せる可能性だってあるんですからね」
ぽつり、呟き返す。
「まあ分からないなら、それでもいいですよ。
……ふふ、約束。約束ですからね」
そう言って女は小さく笑った。ここに来てから初めてのことだった。
「
I'm "Broken time signal".
」
…こ…ます……
聞…えますか…?
聞 こ え ま す か ?
当方は今、貴方の脳内に直接語り掛けています。
/*意味の分からない音の羅列と共に、脳に直接声が届きます。
音の羅列は、別の音と重なって聞こえる気がします。
/*
注釈子細は参照。通常発言窓との差異は赤文字のみです。
よろしくお願いします。kiss.....
「
I'm "Broken time signal".
」
当方は『壊れた時報』キューの言う、
『もうひとり』のキューです。
ええ、頃合いかと思いまして
名乗りを上げた次第です。
……何の事かって?
「“シータ”の痕」事件のことですよ。
当方は貴方に、“我々”についてお話します。
「
I'm "Broken time signal".
」
まず、当方は『壊れた時報』の上位存在です。
『壊れた時報』は、当方が3年前に作成しました。
レムノスの街に住む方ならご存じでしょう?
『壊れた時報』は、その当時から『壊れた時報』です。
当方は『壊れた時報』に様々な制限を与えています。
具体的に挙げればキリがないですが、
『壊れた時報』の言葉があべこべなのはその内のひとつです。
『壊れた時報』は言葉を除けば正直者ですが、
当方は彼の言動を度々操作します。
つまり、『壊れた時報』は
“貴方に嘘をついたことがあるかもしれない”
……ということです!
「
I'm "Broken time signal".
」
『ラム』『ガルデニア』『モス』
『フール』『スクリプト』『リリス』
……それと、ダンマリのままの『誰かさん』
あなたの名前、『スクリプト』から聞いているのですよ?
推測の域は出ませんが、
『スクリプト』の死に協力的だった者で
生存している者は、あとは貴方のみです。
さて、先に挙げたのは、“我々”の名前です。
当方は『キュー』です。
主犯が本名を使うと思いますか?
そういうことです。
ゲイザー
「死体はまあ……自分も殺人鬼だったから……
まあそういうこともあるよなって
」
ルヴァは常識人だったが、倫理観はズレていた。
「そっか。今までリーダー頑張ってて偉いねえ。
お父さんも娘が誇らしかっただろうな」
撫でようとしてきた。
彼女は父親に手を出したことはないと言うし、本当に良い娘を演じ続けたのだろうと思った。色々バレるまでは。
「……あ。笑った。私が気分売るまでもなかったわね」
「
I'm "Broken time signal".
」
つまり、貴方が
当方を誹り、罪人と曝し上げ、罰しようとも、
それは事件の解決に繋がりません。
ただの私刑ですね。
貴方がする必要な事ではないのに、
貴方は貴方の為だけにキューを罰しますか?
「
I'm "Broken time signal".
」
“殺された人の恨み”?
誰がそんな事を頼んだのですか?
復讐を死者が望みましたか?
それは貴方の望みではありませんか?
託された望みであると言っても、
それが叶う事を望むのは貴方でしょう?
それは貴方の望みではありませんか?
犯人がもう事件を起こさないようにするだけなら、
貴方が犯人を殺す必要はないのです。
捕らえることはあってもね。違いますか?
胸に手を当てて、よくお考え下さい。
「貴方の正義は何処に在りますか?」
「
I'm "Broken time signal".
」
現在、我々として生存しているのは
『フール』『リリス』『誰かさん』
そして当方、『キュー』です。
事件の調査をしていれば、
当方の名はきっと出たものと思います。
当方は貴方に訊ねます。
「それは誰から聞きましたか?」
「その誰かは、どうしてそれを知っていたのですか?」
どこにいてもその声から逃れることはできないだろう。
手を伸ばしたかったのに、叶わなかった声を。
「
I'm "Broken time signal".
」
信用を得る為に、もしくは場を掻き回す為に、
純真無垢に見える『壊れた時報』の名を出す事は、
一定以上の効果が予想されます。
キューの名を出した貴方の行為は
無意味なモノではありません。
当方が保障します。
そして当方の思惑通りに動いてくださった貴方に、
当方は謝辞を述べます。
サンキュー!
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